JPS606603B2 - コンバイン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コンバインに関する。

一般に、コンバインの脱穀フィードチヱーンは、対地的
に高い位置にあるため、枕刈りした穀稗を手扱きする際
、その手抜き穀稗のフィードチェーンへの供給にあたっ
て、背伸びする等無理な作業姿勢を探らねばならず、不
便である。

本発明は、かかる点に鑑み、手扱き穀稗の供給を楽に行
なえるようになし、しかも、そのための構成を、手扱ぎ
脱穀作業時における機体の不測の発進防止といった安全
性確保に有効利用せんとする点に目的を有する。

本発明によるコンバインは、脱穀フィードチェーンの下
方部に、手扱き作業者搭乗台を設け、この台への手扱き
作業者の搭乗に伴なつて自動的に走行装置への伝動を不
能にする機構を設けてあることを特徴とする。

即ち、本発明によれば、手扱き脱穀時には、作業者がフ
ィードチェーン下方に設けた搭乗台に乗ることによって
、対地的に高く位置するフイードチェーンへの手扱き穀
稗供給を、無理な姿勢を採ることなく、非常に、そして
確実に行なえる。

しかも、この手扱き作業者搭乗台を手扱き脱穀作業中に
おける走行装置への伝動を不能にするための機構の一部
に利用してあるので、作業者が台に搭乗しての手扱き脱
穀作業時に、走行クラッチレバーが不測に入り作動され
たり、或いは、変速レバーが不測に変速位置に作動され
るなど手扱き脱穀作業にとって危険な事態の発生を確実
に防止し、所期の手扱ぎ作業を安全に行ない得るに至っ
た。特に、前記機構として、走行クラッチレバーの入り
操作を牽制するものや、走行用無段変速装置の操作レバ
ーを中立位置に固定保持するものを用いる場合には、伝
動不能装置を走行クラッチ、走行変速装置など、既設装
置の利用をもって、構造簡単に実施できる。以下、本発
明の実施例を図面に基づいて説明すると、クローラ３（
走行装置の一例）と脱穀装置７および乗用運転部８を備
えた本機の前部に刈取部９を揺動昇降自在に蓮設してあ
るコンバインにおいて、前記脱穀装置７のフィードチェ
ーン１下方部に、手扱き作業者搭乗台２を装着し、この
台２を、横軸芯×周りでの揺動により、構外方に突出す
る作用姿勢と、脱穀装置７の側壁に沿って起立する収納
姿勢とに切換自在に構成するとともに、この台２を、作
用姿勢よりもやや上方に揺動した姿勢に弾性的に保持す
るスプリング１０を設け、かつ、台２への手扱ぎ作業者
の搭乗に伴なつて自動的に走行装置３への伝動を不能に
する機構４を設けてある。

この機構４は、前記台２が、搭乗作業者重量によって付
勢に抗して作用姿勢に切換ったことを検出するスイッチ
４Ａと、このスイッチ４Ａの入り作動に伴なつて通電作
動することにより、前記乗用運転部８に設けた走行クラ
ッチレバー５の操作揺動経路に係止具４Ｂを突出させて
、走行クラッチレバー５の入り操作を牽制するソレノィ
ド４Ｃとから成る。

図中１１は、前記乗用運転部８に設けたブレーキペダル
であり、第４図にも示すように、これには、固定部１２
に蓮設のピン１３に係合することにより、ブレ−キベダ
ル１１を踏込みブレーキ状態に保持する係止具１４を付
設してある。

この係止具１４は、揺動によりピン１３に対して係脱可
能で、係合状態においてペダル１１をそれよりも一層踏
込まなくては、ピン１３に対して離脱不能な係止部１４
Ａと、係合姿勢への踏み操作部１４Ｂとを有し、かつ、
スプリング１４Ｃにより離脱方向に揺動付勢されている
。

前記ピン１３は、係止具１４に対して係合可能な位置と
「係合不能な位置とに変更可能に構成してある。尚、搭
乗台２は、第５図に示すように、挿抜により着脱自在に
構成しても良い。この場合機体側の取付け筒１５を水平
姿勢よりもやや上方に揺動した姿勢に弾性付勢し、搭乗
に伴なつて取付け筒１５が付勢に抗して水平姿勢に揺動
したことをスイッチ４Ａで検出し、この検出に基づいて
クローラ３への伝動を不能にすべく構成してある。尚、
本発明を実施するにあたっては、搭乗台２の高さ位置を
変更できることが望ましい。この高さ位置変更手段の例
を挙げると、第６図に示すように、第５図に示したもの
において、搭乗台２と、これの取付け筒１５への差込み
装着部２ａとの上下高さに差をもたせ、台２の表裏を入
れ替えて、台２を装着することにより、台２の高さを二
段に変更する手段、第７図に示すように、折れリンク１
６，１６を介して台２を上下に移動自在に支持させると
ともに、腰折れリンク１６，１６対の折れ部を相対遠近
移動させることにより、腰折れリンク１６，１６対の姿
勢を変更して、台２を水平姿勢で昇降させるねじ機構１
７を設け「もって、高さを無段階に変更する手段、第８
図に示すように、平行四蓮リンク機構１９を介して台２
を上下動自在に支持させるとともに、リンク機構１９を
複数姿勢において固定可能な姿勢固定機構２０を設けて
、高さを複数段に変更させる手段がある。

又、本発明をｔ嬢段変速装置を備えたコンバインに適用
する場合には、台２への搭乗に伴なつて前記変速装置の
操作レバー６を中立位置に固定保持する電磁固定機構４
を設けることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るコンバインの実施の態様を例示し、
第１図は全体側面図、第２図は要部の正面図、第３図は
要部機構の作動原理図、第４図は要部の拡大縦断側面図
、第５図乃至第９図は夫々別の実施例を示し、第５図、
第６図は要部の縦断正面図、第７図、第８図、第９図は
要部の側面図である。 １・・・・・・脱穀フィードチェーン、２・・…・搭乗
台、３・・・・・・走行装置、４・・・・・・機構、５
…・・・走行クラッチレバー、６・・・・・・操作レバ
ー。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 脱穀フイードチエーン１の下方部に、手扱き作業者
   搭乗台２を設け、この台２への手扱き作業者の搭乗に伴
   なつて、自動的に走行装置３への伝動を不能にする機構
   ４を設けてあることを特徴とするコンバイン。 ２ 前記機構４は、走行クラツチレバー５の入り操作を
   牽制するものである特許請求の範囲第１項に記載のコン
   バイン。 ３ 前記機構４は、走行用無段変速装置の操作レバー６
   を中立位置に固定保持するものである特許請求の範囲第
   １項に記載のコンバイン。