JPS606452Y2 - 耐熱パイルカ−ペツト - Google Patents
耐熱パイルカ−ペツトInfo
- Publication number
- JPS606452Y2 JPS606452Y2 JP1976137708U JP13770876U JPS606452Y2 JP S606452 Y2 JPS606452 Y2 JP S606452Y2 JP 1976137708 U JP1976137708 U JP 1976137708U JP 13770876 U JP13770876 U JP 13770876U JP S606452 Y2 JPS606452 Y2 JP S606452Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pile
- aromatic polyamide
- carpet
- wholly aromatic
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は耐熱パイルカーペットに関するもので、その主
な目的はタバコの火などの火源が接しても従来のカーペ
ットに比較して燃焼による損傷または外観変化が極めて
軽微なカーペットに関するものである。
な目的はタバコの火などの火源が接しても従来のカーペ
ットに比較して燃焼による損傷または外観変化が極めて
軽微なカーペットに関するものである。
最近のカーペットの需要増加は目覚しく、用途分野も急
速に拡大され、家庭用は勿論、公共の場所、例えばポー
リング場、ホテル、モーチル、交通機関、学校、教会、
図書館、病院、事務所、小売店、百貨店などに広く利用
されている。
速に拡大され、家庭用は勿論、公共の場所、例えばポー
リング場、ホテル、モーチル、交通機関、学校、教会、
図書館、病院、事務所、小売店、百貨店などに広く利用
されている。
公共の場所に敷き込まれるカーペットの大きな欠点の一
つは、発火源、特に心無い人が捨てたタバコの火に極め
て弱いということである。
つは、発火源、特に心無い人が捨てたタバコの火に極め
て弱いということである。
投げ捨てられたタバコの火によってカーペットが燃焼し
、この結果火災になった例は非常に多い。
、この結果火災になった例は非常に多い。
火災は未然に食い止められた場合でもカーペットはタバ
コの火により損傷され、外観品位は大巾に低下してしま
う。
コの火により損傷され、外観品位は大巾に低下してしま
う。
家庭で使用されているカーペットの場合もタバコの火に
よる問題はかなり少ないものの、例えば睡眠中に蚊取り
線香を引つ繰り返すことなどによる同様の問題を有して
いる。
よる問題はかなり少ないものの、例えば睡眠中に蚊取り
線香を引つ繰り返すことなどによる同様の問題を有して
いる。
本考案は、以上述べたような従来のカーペットの欠点を
解消した合成繊維をパイルとするカーペットに係わるも
のであり、更に詳しくは従来の合成繊維をパイルとする
カーペットの外観、風合および耐久性における優れた特
徴と、発火源に対する耐熱性を兼ね備えたカーペットの
構造に関するものである。
解消した合成繊維をパイルとするカーペットに係わるも
のであり、更に詳しくは従来の合成繊維をパイルとする
カーペットの外観、風合および耐久性における優れた特
徴と、発火源に対する耐熱性を兼ね備えたカーペットの
構造に関するものである。
本考案のカーペットは全芳香族系ポリアミド繊維と任意
の合成繊維がカットパイルとして混在し、全芳香族系ポ
リアミド繊維の平均パイル長さよりも２ミリメートル以
上大きく、かつ全芳香族系ポリアミド繊維のパイル見掛
密度が０．００４ｇ／ｄ以上であることを特徴とする。
の合成繊維がカットパイルとして混在し、全芳香族系ポ
リアミド繊維の平均パイル長さよりも２ミリメートル以
上大きく、かつ全芳香族系ポリアミド繊維のパイル見掛
密度が０．００４ｇ／ｄ以上であることを特徴とする。
本考案において全芳香族系ポリアミド繊維とは例えばポ
リメタフェニレンイソフタ−ルアミド繊維の如き全芳香
族系繊維を指す。
リメタフェニレンイソフタ−ルアミド繊維の如き全芳香
族系繊維を指す。
全芳香族ポリアミド繊維と任意の合成繊維のカットパイ
ルの混在は両者の混紡、交撚或は引き揃え糸をパイル糸
としてカーペットを構成するが、またはカーペット構成
時に交織、交編してもよい。
ルの混在は両者の混紡、交撚或は引き揃え糸をパイル糸
としてカーペットを構成するが、またはカーペット構成
時に交織、交編してもよい。
またパイルの高低差は通常パイルを形成した後、熱処理
を行うことにより両者の熱収縮差或は捲縮量の差によっ
て得ることが出来る。
を行うことにより両者の熱収縮差或は捲縮量の差によっ
て得ることが出来る。
平均パイル長の測定はＪＩＳＬ１０２１−５．５ｍに従
って、パイルの列に並行に異なる用箇所以上についてパ
イルの間にスケールを挿入し、スケールに沿ったパイル
の長さの平均値として求める。
って、パイルの列に並行に異なる用箇所以上についてパ
イルの間にスケールを挿入し、スケールに沿ったパイル
の長さの平均値として求める。
また全芳香族ポリアミド繊維のパイル見掛密度Ｐ （９
／ｃｆＤ は、基布より上の全芳香族ポリアミド繊維パ
イルの重量Ｗ（９／ｃ１ｆｔ）および全芳香族ポリアミ
ド繊維の平均パイル長さＬ （ｍｍ）より次の式で算出
する。
／ｃｆＤ は、基布より上の全芳香族ポリアミド繊維パ
イルの重量Ｗ（９／ｃ１ｆｔ）および全芳香族ポリアミ
ド繊維の平均パイル長さＬ （ｍｍ）より次の式で算出
する。
Ｐ＝１０Ｗ／Ｌ
本考案者らは全芳香族ポリアミド繊維と任意の合成繊維
のパイル長の差および全芳香族ポリアミド繊維のパイル
見掛密度それぞれとタバコ試験の結果について種々検討
を行った。
のパイル長の差および全芳香族ポリアミド繊維のパイル
見掛密度それぞれとタバコ試験の結果について種々検討
を行った。
タバコ試験とは日本専売公社のチェリー（ロングサイズ
）を使用し、これに着火してから１鍬後、着火点を下に
向はカーペットの上に直立させてから１分後の外観変化
を観察するものである。
）を使用し、これに着火してから１鍬後、着火点を下に
向はカーペットの上に直立させてから１分後の外観変化
を観察するものである。
この結果パイル長の差は２ミリメートル以上、かつパイ
ル見掛密度は０．００４ ｇ／ｃｒＡ以上必要であるこ
とを見い出した。
ル見掛密度は０．００４ ｇ／ｃｒＡ以上必要であるこ
とを見い出した。
パイル長差が２ミリメートル以下になると、任意の合成
繊維の種類にもよるが、タバコ試験の結果は急速に低下
する。
繊維の種類にもよるが、タバコ試験の結果は急速に低下
する。
これは全芳香族ポリアミド繊維の火源を遮へいする効果
が減少し、任意の合成繊維に対する火源の影響が急速に
高まるためと考えられる。
が減少し、任意の合成繊維に対する火源の影響が急速に
高まるためと考えられる。
パイル長の差は大きければ大きい程タバコ試験の結果は
良好となり、好ましくは全芳香族ポリアミド繊維パイル
が任意の合成繊維パイルを被覆するような状態が好まし
い。
良好となり、好ましくは全芳香族ポリアミド繊維パイル
が任意の合成繊維パイルを被覆するような状態が好まし
い。
また、全芳香族ポリアミド繊維の見掛密度が０．００４
９７ｄｉ以下になるとタバコ等の火源或は熱源の重量に
よる変形が伴い、パイル長さの差が小さい場合と同様に
全芳香族ポリアミド繊維による火源の遮へい効果が急速
に低下する。
９７ｄｉ以下になるとタバコ等の火源或は熱源の重量に
よる変形が伴い、パイル長さの差が小さい場合と同様に
全芳香族ポリアミド繊維による火源の遮へい効果が急速
に低下する。
一方、全芳香族ポリアミド繊維のパイル見掛密度は大き
ければ大きい程タバコ試験の結果は良好となるが、全芳
香族ポリアミド繊維の見掛密度ないしは任意の合成繊維
に対する混合比率が余り大きくなり過ぎると、一般的に
は風合が粗硬になったり、耐久性が低下したりするなど
の問題が生じる。
ければ大きい程タバコ試験の結果は良好となるが、全芳
香族ポリアミド繊維の見掛密度ないしは任意の合成繊維
に対する混合比率が余り大きくなり過ぎると、一般的に
は風合が粗硬になったり、耐久性が低下したりするなど
の問題が生じる。
なお本考案カーペットの耐熱性ないしは耐火性は火源な
いしは熱源をカーペットの上に接触ないしは接近させた
場合に全芳香族ポリアミド繊維が火源ないしは熱源を遮
へいするとともに、任意の合成繊維は収縮もしくは溶融
することにより火源ないしは熱源から遠ざかることによ
る相乗効果によって得られる。
いしは熱源をカーペットの上に接触ないしは接近させた
場合に全芳香族ポリアミド繊維が火源ないしは熱源を遮
へいするとともに、任意の合成繊維は収縮もしくは溶融
することにより火源ないしは熱源から遠ざかることによ
る相乗効果によって得られる。
従ってループパイルカーペットの場合はパイル長さの差
を作り出すことも困難であることは勿論、パイルの組織
拘束力が大きいため任意の合成繊維が自由に収縮できな
いため、本考案の如き効果は得られない。
を作り出すことも困難であることは勿論、パイルの組織
拘束力が大きいため任意の合成繊維が自由に収縮できな
いため、本考案の如き効果は得られない。
次に図面により本考案の実施態様を説明する。
第１図は本考案の１実施例を示すカーペットの断面図で
あり、全芳香族ポリアミド繊維と任意の合成繊維の混紡
糸を基布３にタフティングついで染色し全芳香族ポリア
ミド繊維パイル１と任意の合成繊維パイル２を得たもの
である。
あり、全芳香族ポリアミド繊維と任意の合成繊維の混紡
糸を基布３にタフティングついで染色し全芳香族ポリア
ミド繊維パイル１と任意の合成繊維パイル２を得たもの
である。
第２図および第３図はタバコ試験５箇所の結果を示すカ
ーペット表面図であり、第２図はナイロン６嵩高捲縮加
工糸とポリメタフェニレンイソフタ−ルアミド繊維紡績
糸を１本交互にタフティングして得た本考案のカーペッ
ト、第３図はナイロン６嵩高捲縮加工糸１００％よりな
るカーペットである。
ーペット表面図であり、第２図はナイロン６嵩高捲縮加
工糸とポリメタフェニレンイソフタ−ルアミド繊維紡績
糸を１本交互にタフティングして得た本考案のカーペッ
ト、第３図はナイロン６嵩高捲縮加工糸１００％よりな
るカーペットである。
■見して、本考案品のタバコの火による損傷がほぼ同規
格の従来のカーペットに比較して極めて軽微であること
がわかる。
格の従来のカーペットに比較して極めて軽微であること
がわかる。
第１図は本考案のカーペットの断面図、第２図は本考案
のカーペットについてのタバコ試験結果の表面図、第３
図は従来品のカーペットについてのタバコ試験結果の表
面図を示す。
のカーペットについてのタバコ試験結果の表面図、第３
図は従来品のカーペットについてのタバコ試験結果の表
面図を示す。
Claims (1)
- 全芳香族系ポリアミド繊維と任意の合成繊維がカットパ
イルとして混在し、全芳香族系ポリアミド繊維の平均パ
イル長さが任意の合成繊維の平均パイル長さよりも２ミ
リメートル以上大きく、かつ全芳香族系ポリアミド繊維
のパイル見掛密度がｏ、ｏｏ４ｆ／ＣＩ！以上であるこ
とを特徴とする耐熱パイルカーペット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1976137708U JPS606452Y2 (ja) | 1976-10-15 | 1976-10-15 | 耐熱パイルカ−ペツト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1976137708U JPS606452Y2 (ja) | 1976-10-15 | 1976-10-15 | 耐熱パイルカ−ペツト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5356075U JPS5356075U (ja) | 1978-05-13 |
| JPS606452Y2 true JPS606452Y2 (ja) | 1985-03-01 |
Family
ID=28746536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1976137708U Expired JPS606452Y2 (ja) | 1976-10-15 | 1976-10-15 | 耐熱パイルカ−ペツト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS606452Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3098418B2 (ja) * | 1996-03-18 | 2000-10-16 | 住江織物株式会社 | 難燃性パイル布帛 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5088306A (ja) * | 1973-11-30 | 1975-07-16 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5042531U (ja) * | 1973-08-14 | 1975-04-30 |
-
1976
- 1976-10-15 JP JP1976137708U patent/JPS606452Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5088306A (ja) * | 1973-11-30 | 1975-07-16 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5356075U (ja) | 1978-05-13 |
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