JPS606433Y2 - 防蝕用電極 - Google Patents
防蝕用電極Info
- Publication number
- JPS606433Y2 JPS606433Y2 JP17351480U JP17351480U JPS606433Y2 JP S606433 Y2 JPS606433 Y2 JP S606433Y2 JP 17351480 U JP17351480 U JP 17351480U JP 17351480 U JP17351480 U JP 17351480U JP S606433 Y2 JPS606433 Y2 JP S606433Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion
- electrode
- corrosion protection
- storage tank
- hot water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、給湯機の鋼板製ホーロータンク等、液体を
貯える金属容器の防蝕法の一つである外部電源防蝕法の
陽極に使用する防蝕用電極の改良に関するものである。
貯える金属容器の防蝕法の一つである外部電源防蝕法の
陽極に使用する防蝕用電極の改良に関するものである。
一般に、水に浸漬された金属は、金属のイオン化にとも
ない、一定の電位を示す。
ない、一定の電位を示す。
この電位は腐蝕電位、又は自然電位と呼ばれ、腐蝕の原
因となっている。
因となっている。
この腐蝕を避けるためには防蝕しようとする金属のイオ
ン化を抑制する方向に別の電極から電流を流すことによ
り、目的を果すことができる。
ン化を抑制する方向に別の電極から電流を流すことによ
り、目的を果すことができる。
この別の電極から電流を流す方法として、直流電源装置
を設けて行なうのが外部電源防蝕法である。
を設けて行なうのが外部電源防蝕法である。
第1図は、従来例による防蝕法の原理図であり、1は水
を貯える貯湯タンク、2は白金メッキチタン線よりなる
防蝕用電極、3は絶縁物であり、防蝕用電極2をインサ
ート成形したプラスチック成形品である。
を貯える貯湯タンク、2は白金メッキチタン線よりなる
防蝕用電極、3は絶縁物であり、防蝕用電極2をインサ
ート成形したプラスチック成形品である。
4は貯湯タンク1に設けられたネジ環で、プラスチック
成形品3と水密に螺合している。
成形品3と水密に螺合している。
5は直流電源で防蝕用電極2が貯湯タンク1に対して正
電位になるよう接続されている。
電位になるよう接続されている。
上記防蝕用電極材料としては、金属チタン線の表面に白
金メッキを施施したものであり、すぐれた耐蝕損耗性か
らみて好適素材である。
金メッキを施施したものであり、すぐれた耐蝕損耗性か
らみて好適素材である。
一方絶縁物3については、プラスチックの他、磁器、ガ
ラス・マイカ塑造体などが使用されてきた。
ラス・マイカ塑造体などが使用されてきた。
第2図ないし第3図は従来例による防蝕用電極部の構造
を示す図であり、第2図は第1図におけるプラスチック
電極である防蝕用電極2をインサート成形し、外周には
管用テーパネジが形成され、ネジ環4に水密に螺合され
ている。
を示す図であり、第2図は第1図におけるプラスチック
電極である防蝕用電極2をインサート成形し、外周には
管用テーパネジが形成され、ネジ環4に水密に螺合され
ている。
6は鋼板製貯湯タンク1の内面に焼成されたホーローで
ある。
ある。
このプラスチック成形品3による電極は、構造が簡単で
あり、安価であるが、長期寿命としては構成物質に熱膨
張率の差があるため、冷熱ヒートサイクルにより接合部
から水漏れをおこすおそれがある。
あり、安価であるが、長期寿命としては構成物質に熱膨
張率の差があるため、冷熱ヒートサイクルにより接合部
から水漏れをおこすおそれがある。
またホーロー6はネジ環4の内面には形成されないため
、管用テーバネジの嵌合においてはネジ環4の鉄素地の
一部が露出することになる。
、管用テーバネジの嵌合においてはネジ環4の鉄素地の
一部が露出することになる。
従って白金メッキチタン陽極から発生する防軸電流がこ
の露出部に流れやすくなり、本来の防蝕性能を低下させ
ているなどの問題があった。
の露出部に流れやすくなり、本来の防蝕性能を低下させ
ているなどの問題があった。
第3図はガラス・マイカ塑造体を絶縁物として使用した
例であり、ガラス質の粉末とマイカ粉末の混合物を防蝕
用電極2と鉄製外筒8とともに高温加圧成形したもので
、素材の熱膨張率の差により焼嵌め状態となっており、
良好な密封特性が得られる。
例であり、ガラス質の粉末とマイカ粉末の混合物を防蝕
用電極2と鉄製外筒8とともに高温加圧成形したもので
、素材の熱膨張率の差により焼嵌め状態となっており、
良好な密封特性が得られる。
9は水漏れ防止のためのゴム製のパツキン、10は防蝕
電流のショートパスを防ぐためのゴム製のスペーサであ
る。
電流のショートパスを防ぐためのゴム製のスペーサであ
る。
この構成では、第2図の管用テーパネジの嵌合では避け
られなかった防蝕電流のショートパスは回避できるので
、外筒8とネジ座4とは平行ネジによる嵌合とし、スペ
ーサ10を設け、水漏れはパツキン9により防いでいる
。
られなかった防蝕電流のショートパスは回避できるので
、外筒8とネジ座4とは平行ネジによる嵌合とし、スペ
ーサ10を設け、水漏れはパツキン9により防いでいる
。
従って、特性的には問題ないが、絶縁部の製法が面倒で
あり、構成部品が多くなり、高価になってしまう欠点が
あった。
あり、構成部品が多くなり、高価になってしまう欠点が
あった。
また、磁器、ガラス絶縁物を使用した場合も上述した従
来例と同様一長一短があり、絶縁物は非弾性体であり、
防蝕電極やネジ座と熱膨張率を近づける工夫が必要であ
るという点で満足すべきものが実現していなかった。
来例と同様一長一短があり、絶縁物は非弾性体であり、
防蝕電極やネジ座と熱膨張率を近づける工夫が必要であ
るという点で満足すべきものが実現していなかった。
この考案は、上述した従来例の欠点を改善するためにな
されたものであり、絶縁物に弾性体であるゴムを使用し
て、構造が簡単で低廉な防蝕用電極を提供するものであ
る。
されたものであり、絶縁物に弾性体であるゴムを使用し
て、構造が簡単で低廉な防蝕用電極を提供するものであ
る。
以下、この考案による一実施例を第4図にもとづいて具
体的に説明する。
体的に説明する。
図において従来例と対応する箇所及び部品は同一符号を
付して説明する。
付して説明する。
1は両面にホーロー6の塗膜を有する鋼板製貯湯タンク
、2は防蝕用電極、11は貫通孔12と円柱の外径中央
部にフランジ部13を有するフッ素ゴム成形品、14は
貯湯タンク1に設けられた防蝕用電極装置のためのネジ
座、15は押え金具である。
、2は防蝕用電極、11は貫通孔12と円柱の外径中央
部にフランジ部13を有するフッ素ゴム成形品、14は
貯湯タンク1に設けられた防蝕用電極装置のためのネジ
座、15は押え金具である。
16はフッ素ゴム成形品11と防蝕用電極2との間に形
成した接着層である。
成した接着層である。
上述のような構造において、フッ素ゴム成形品11の貫
通孔12と防蝕用電極2との接触面は、加硫接着による
接着層16が形成されて一体化される。
通孔12と防蝕用電極2との接触面は、加硫接着による
接着層16が形成されて一体化される。
また、押え金具15をネジ座14に螺合すると、フラン
ジ部13が加圧圧縮され、防蝕用電極2を更に加圧する
ので、水漏れは起らない。
ジ部13が加圧圧縮され、防蝕用電極2を更に加圧する
ので、水漏れは起らない。
押え金具15とネジ座14の間の水密性についてもフラ
ンジ部13が在来のパツキンシール方式と同等の働きを
示すことになる。
ンジ部13が在来のパツキンシール方式と同等の働きを
示すことになる。
このように使用環境の温度変化に対しては、ゴムの弾性
で吸収し、鉄素地の露出がない構造となっている。
で吸収し、鉄素地の露出がない構造となっている。
以上詳細に説明したように、この考案による絶縁物とし
ては、弾性体のゴムを使用することにより、従来例で問
題となっていた熱膨張率の差による長期寿命時の水漏れ
の心配がなく、また、ゴム成形品にパツキンシールの機
能を兼ね備える形状であるから、鉄素地の露出がなく、
構成が簡単で低価格の防蝕用電極を得るものである。
ては、弾性体のゴムを使用することにより、従来例で問
題となっていた熱膨張率の差による長期寿命時の水漏れ
の心配がなく、また、ゴム成形品にパツキンシールの機
能を兼ね備える形状であるから、鉄素地の露出がなく、
構成が簡単で低価格の防蝕用電極を得るものである。
第1図は従来例の電極構造による外部電源防蝕法の原理
図、第2図ないし第3図は従来例の電極構造を示す要部
の断面図、第4図はこの考案による一実施例を示す電極
構造の断面図である。 2・・・・・・防蝕用電極、11・・・・・・フッ素ゴ
ム成形品、12・・・・・・貫通孔、13・・・・・・
フランジ部、14・・・・・・ネジ座、15・・・・・
・押え金具、16・・・・・・接着層。
図、第2図ないし第3図は従来例の電極構造を示す要部
の断面図、第4図はこの考案による一実施例を示す電極
構造の断面図である。 2・・・・・・防蝕用電極、11・・・・・・フッ素ゴ
ム成形品、12・・・・・・貫通孔、13・・・・・・
フランジ部、14・・・・・・ネジ座、15・・・・・
・押え金具、16・・・・・・接着層。
Claims (1)
- 貯湯タンク等の金属容器に設置した外部電源防蝕法の電
極部において、防蝕用電極をフランジ部を有する円柱状
のフッ素ゴム成形品の中央に加硫接着層を介して固着し
、上記フッ素ゴム成形品を貯湯タンクに設けたネジ環に
押え金具により水密状態に装着したことを特徴とする防
蝕用電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17351480U JPS606433Y2 (ja) | 1980-12-03 | 1980-12-03 | 防蝕用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17351480U JPS606433Y2 (ja) | 1980-12-03 | 1980-12-03 | 防蝕用電極 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5796970U JPS5796970U (ja) | 1982-06-15 |
| JPS606433Y2 true JPS606433Y2 (ja) | 1985-03-01 |
Family
ID=29531726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17351480U Expired JPS606433Y2 (ja) | 1980-12-03 | 1980-12-03 | 防蝕用電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS606433Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0512283Y2 (ja) * | 1990-04-11 | 1993-03-29 |
-
1980
- 1980-12-03 JP JP17351480U patent/JPS606433Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5796970U (ja) | 1982-06-15 |
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