JPS606322B2 - 生花風植物の加工方法 - Google Patents

生花風植物の加工方法

Info

Publication number
JPS606322B2
JPS606322B2 JP12131477A JP12131477A JPS606322B2 JP S606322 B2 JPS606322 B2 JP S606322B2 JP 12131477 A JP12131477 A JP 12131477A JP 12131477 A JP12131477 A JP 12131477A JP S606322 B2 JPS606322 B2 JP S606322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flower
leaves
stem
flowers
wax
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12131477A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5454733A (en
Inventor
功 高山
了一 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OMIKENSHI KK
Original Assignee
OMIKENSHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OMIKENSHI KK filed Critical OMIKENSHI KK
Priority to JP12131477A priority Critical patent/JPS606322B2/ja
Publication of JPS5454733A publication Critical patent/JPS5454733A/ja
Publication of JPS606322B2 publication Critical patent/JPS606322B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は天然の植物体の色、形態、感触を変化せしめる
ことなく、長期間の保存性を有する天然の植物体を使用
した鏡償用、装飾用として天然の植物体そのままの生気
を失なわない優秀な生花風植物の加工方法に関するもの
である。
従釆の所謂ドライフラワーを作成する方法としては、例
えば植物を逆さにして日蔭に吊し、自然乾燥させたり、
シリカゲル、川砂等の乾燥剤中に植物を埋め込み、乾燥
させたり、アルコール類、ケトン類等の親水性を有する
媒体中に植物を浸潰し、含有水分を除去するか、又はグ
リセリン水溶液中に浸潰して水分を贋摸する方法がある
しかしながら所謂ドライフラワーの製造法には幾多の欠
点がある。即ち自然乾燥法は製造に長時間を要し、形態
変化が大きく、天然の生育のままの状況とは色、形態共
に著しく違ったものとなり枯れて変色し、観賞用、装飾
用としては長期の使用に耐えない。又有機溶媒により水
を除去する方法は特に花については、浸糟時、花の色の
溶出が大で、一般には使用できない。乾燥剤中に埋め込
む方法は形態、色共により自然の状態に近く保つことが
できるが、生成したドライフラワーは虎平で紙様の感触
となり、且つ著しくもろくなる。
又保存中空気中の水分で除々に変質するに至る。
更に上記の如く処理した後に合成樹脂で被覆する方法も
試みられるが、この場合には造花風となり、何れの場合
も従来のドライフラワーはすべて天然そのままの植物体
からはほど遠く本発明によって製造されるような生花風
植物体を得ることは不可能である。更に藁茎を含め上記
の乾燥剤を使用する方法で従来のドライフラワーを製造
しようとするも大量の乾燥剤を必要とする上に埋め込み
時天然のままの形態を保持せしめることが著しく困難で
ある。
本発明は生きた天然の植物を使用し、所謂ドライフラワ
ーとは外観、形態などすべて著しく異なり、従って上記
ドライフラワーが有する様な欠点が全くなく、生きた植
物体そのままの色、形態、感触を保有し、且つ長期にわ
たり変化することのない生花風植物の加工方法を提供す
ることを目的として本発明者等が鋭意研究した結果、遂
に本発明を完成するに至ったもので本発明は花と葉付き
茎とを先づ切断し、後記に詳述するように別個に夫々に
適した方法で処理した後、更に葉付き茎に花を接続する
ことによって天然の植物体の状態をそのまま保持した生
花風植物の加工方法である。即ち、本発明は先づ花の部
分を葉付き茎より切り離し、花の部分のみについては、
第1段処理として乾燥剤中に埋め込む、乾燥剤としては
シリカゲル、アルミナ、川砂、等が使用される。シリカ
ゲルを使用する場は室温によって又、植物によっても異
るが乾燥仕上げに2〜5日間位を要する。
乾燥剤は天然の花の状態のままで花弁、がく等の隙間に
充分入り込める粒度のものを選択すると好適である。
乾燥剤だけで最終仕上げをする場合には乾燥剤粒度によ
っては付着乾燥剤の除去が問題となるが本発明ではその
後の処理で乾燥剤が洗い流されるので充分細かな粒度の
ものが使用可能である。
次に第2段処理として第1段処理によって製造された乾
燥花を融点40〜100つ0の範囲にある疎水性物質を
主成分とする溶融液に浸潰し、花の表面より吸収せしめ
る。この吸収によって乾燥花の耐湿性が向上する。疎水
性物質の融点が100午0を超過すると浸債時、乾燥花
の変質が著しく、又融点が4ぴ0未満の疎水性物質は室
温で液体となり、花色を透明にし、自然の状態から遠ざ
かり且つ保存中色素の移動を生ぜしめる欠点があるため
共に不都合である。本発明に使用される疎水性物質とし
ては例えばパラフインワツクス、マイクロクリスタリン
ワツクス、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸
、蜜蝋、鯨蝋、カルナウバワックス、キヤンデリアワッ
クス、セレシン等がある。
これらの疎水性物質を花の質及び望まれる風合に応じて
混合又は単独で使用される。
更に第3処理としてこれらの疎水性物質に浸溝後それぞ
れ疎水性物質に応じた溶剤、例えばアルコール、エーテ
ル、石油エーテル、ベンゼン、トルヱン、キシレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等で軽く洗浄して乾燥花の表面
に付着した疎水性物質を除去する。
かくて得られた乾燥花は強度、硬さ、耐湿性が改善され
、感触もよく、長期に空気中に放置するも天然の花の状
態を保ち、殆んど変化することがない。
花の部分には乾燥仕上げ後2〜4肌程度の針金乃至はそ
れに代る支持機を差込み葉付き茎の部分と連結するので
ある。
一枚葉付き茎については保温剤例えばグリセリン溶液に
そのまま舎浸したり、又は茎にグリセリン溶液を吸い上
げさせる方法を採用すると著しく感触的には良好となる
が緑色の葉や茎の場合にはその色が黄変する欠点がある
この欠点を改良するため本発明者等が種々検討した結果
、保温剤水溶液中に、水に可溶性の染料の色素物質を添
加すること見出した。
例えば緑色の葉や茎に対しては緑色染料の色素物質を添
加すると好適である。保温剤としては1・4ブチレング
リコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、乳
酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グリ
セリン等がある。
色素物質としては、酸性染料、塩基性染料、直鞍染料等
が適しているが緑色の葉や茎に対しては例えば法定色素
、緑色1号、同2号、同3号、同201号、同203号
、同401号等を単独乃至は配合して使用すると好適で
ある。
この場合天然の緑色の葉の感触そのままで緑色の葉及び
茎が得られ「 しかも半永久的に変色することがない。
更に黄色、褐色、赤色又はそれらの混合された色素を使
用して、各種の色の葉や茎が自由に得られ、しかも長期
保存に対して変色することがない。この方法で作製した
葉は植物によっては垂れ下る傾向があり、葉がしおれた
様な形態になる場合がある。
従来葉の裏面に紙巻きワイヤ−を接着させる方法が試み
られているが不細工で目立ちやすく、又手間がかかる欠
点がある。
本発明は葉が垂れ下る傾向のある場合には葉の裏の必要
な部分にのみ接着剤を薄く塗布する処理を施すことによ
って上記欠点をなくすことに成功した。この処理を施す
ことによって製品中の葉、薬柄の形状安定性及び強度を
増すことができ、その結果薄くて柔らかいために垂れ下
る傾向のある葉を有する植物に対しても本発明を容易に
使用し、長期にわたり葉及び葵柄に張りを与える利点が
ある。
接着剤としては例えばヱポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、
ポリアクリル酸ェステル系、合成ゴム系、ポリ塩化ビニ
ル系、ポリビニルアルコール系樹脂等の単独あるいは混
合物又は有機溶剤溶液、水溶液、ェマルジョン等が使用
される。
上記の様にして花と葉及び茎とを別々に製造し、ついで
花と葉及び茎とを接続せしめて葉及び茎のついた生花に
仕上げられ、天然の生育状態と殆んど変らない色、形態
、感触を有する生花風植物が得られた。
しかも本発明の方法によって製造した生花風植物は長期
にわたり半永久的に空気中華温で放置するも花、茎葵共
に変色や形態上の変化がないことが確認された。
更に植物によっては葉の裏面に上記の如く接着剤処理を
施すと葉の垂れ下りが防止される。実施例 1 バラを採取し、採取後直ちに花の近くの茎部分を切断し
て花の部と茎とを分離し、花の部分を先づ50メッシュ
より細かい粒度のシリカゲル中に約3日間埋め込み乾燥
処理を施し、ついで乾燥花を取出してそのまま70午0
に保って液状の葛&点約4げ○のパラフィンワックス中
に30分間浸潰してパラフィンワックスを表面より含浸
せしめ、引上げて表面を50qoのトルェンで軽く洗浄
して表面付着のパラフィンワックスを除去し、花の茎の
部分に長さ3肌程度の針金をさしておく。
一方葉のついた茎については、採取後直ちに50%のグ
リセリン水溶液にイ劫姓用法定色素、緑色1号を0.2
%溶解した溶液に7日間室温で浸潰して茎、葉の中にグ
リセリン溶液を吸収せしめ、前記の花を針金部分で茎中
に挿入して結合せしめて本発明による生花風植物を完成
した。
この場合一夜放置後アクリル系樹脂(商品名ダイカラツ
クS−1235)の10%エチルアルコール溶液を葵柄
、及び葉脈に塗布して乾燥処理することによって長期に
わたり葉の垂れ下りの懐向を防止することができる。
かくして製造された生花風バラを水の入らない花瓶にさ
して置いたが半年以上バラ全体が天然のままで変化がな
かった。
菊、水仙、ュリ、ボタン、シャクヤク等についても同様
に実施したが処理時間が多少異るのみで天然のままの状
態のものが得られ、同様に半年以上変化がなかった。
実施例 2 カーネーションを採取し水揚げ処理後花の近くの茎の部
分を切断して花の部分と茎の部分とを分離し、花の部分
を先づ50メッシュより細かい粒度のアルミナゲル中に
約4日間埋め込み、乾燥処理を施し「ついで乾燥花を取
出して、80qoに保って液状の融点7耳0のマイクロ
クリスタリンワツクス中に15分間浸潰して、マイクロ
クリスタリンワックスを表面より含浸せしめ、引上げて
表面を5000の0−キシレンで軽く洗浄して表面付着
のマイクロクリスタリンワックスを除去し、花の茎の部
分に長さ2弧の針金をさしておく。
一方葉のついた茎については45%の○ーソルビトール
水溶液にスミノールミーリングブリリアントグリーン5
3(酸性染料、住友化学製)を0.5%溶解した溶液に
茎を5伽程度浸潰し、10日間該溶液を茎から吸い上げ
させ、前記の花を針金部分で茎中に挿入して結合して本
発明の生花風力ーネーションを完成した。かくて製造さ
れた生花風力ーネーションを水の入らない花瓶にさして
置いたが半年以上カーネーション全体が天然のままで変
化がなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 生きた植物を採取し、花の部分と葉及び茎の部分と
    を切断分離し、花の部分については第1段処理として花
    の部分をシリカゲル、アルミナ、川砂等の乾燥剤中に埋
    め込み、乾燥処理し、ついで第2段処理として該乾燥処
    理された乾燥花を融点40〜100℃の疎水性物質に含
    浸せしめることによつて該疎水性物質を乾燥花に吸収せ
    しめ、更に第3段処理として表面に付着した疎水性物質
    を溶剤で軽く洗い落し、花の部分を切断分離した後の葉
    を付けた茎の部分については、染料の色素成分を溶解し
    た保湿剤水溶液に茎、葉全体乃至は茎の一部を浸漬して
    、該保湿剤水溶液を吸収せしめた後葉の裏面又は葉柄、
    葉脈に接着剤を塗付して乾燥或いは硬化するか又は接着
    剤を塗付することなく、上記第1〜第3段処理された花
    の部分を葉及び茎の部分に接続することを特徴とする生
    花風植物の加工方法。 2 葉の裏面又は葉柄、葉脈に接着剤を塗布する場合に
    は、接着剤としてエポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、ポリ
    アクリル酸エステル系、合成ゴム系、ポリ塩化ビニル系
    、ポリビニルアルコール系樹脂等の単独或いは混合物質
    又は有機溶剤溶液又は水溶液又はエマルジヨンを使用す
    る特許請求の範囲第1項記載の生花風植物の加工方法。 3 花の部分の第2段処理に使用される疎水性物質とし
    てパラフインワツクス、マイクロクリスタリンワツクス
    、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、蜜蝋、
    鯨蝋、カルバナワツクス、キヤンデリラワツクス、セレ
    シンを単独又は混合使用し、更に葉及び茎の処理に使用
    される保湿剤水溶液中に添加する色素成分として、酸性
    染料、塩基性染料、直接染料等の染料色素成分を単独又
    は配合し、溶解して使用する特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載の生花風植物の加工方法。
JP12131477A 1977-10-08 1977-10-08 生花風植物の加工方法 Expired JPS606322B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12131477A JPS606322B2 (ja) 1977-10-08 1977-10-08 生花風植物の加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12131477A JPS606322B2 (ja) 1977-10-08 1977-10-08 生花風植物の加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5454733A JPS5454733A (en) 1979-05-01
JPS606322B2 true JPS606322B2 (ja) 1985-02-18

Family

ID=14808163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12131477A Expired JPS606322B2 (ja) 1977-10-08 1977-10-08 生花風植物の加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS606322B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6124402U (ja) * 1984-07-19 1986-02-13 道子 安田 ドライフラワ−セツト容器
JPH0453418A (ja) * 1990-06-20 1992-02-21 Tokai Green:Kk 観賞用植物の作製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5454733A (en) 1979-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108012683A (zh) 一种红叶罗汉松叶片扦插繁育方法
JP5355061B2 (ja) 変色し易い花卉類から変色しない乾燥花卉類の製造方法
CN105684596B (zh) 促进半蒴苣苔种子萌发的方法
CN107094610A (zh) 一种金弹子的栽培方法
JPS606322B2 (ja) 生花風植物の加工方法
KR102670173B1 (ko) 프리저브드 플라워를 이용한 큰 꽃송이의 제조방법
CN106900307A (zh) 一种玉簪的分株繁殖方法
CN110583631A (zh) 一种透明包埋制作油茶-山茶枝叶的标本制作方法
US6395114B1 (en) Method of making natural botanical sculpture
JPH0453418A (ja) 観賞用植物の作製方法
US3563780A (en) Process for preserving flowers
Lee et al. Propagation of Ardisia species native to Korea by seeds or by rooting of stem tip cuttings
KR102089166B1 (ko) 프리저브드 꽃잎을 포함하는 동물 형상의 인형 및 이의 제조방법
JP4179787B2 (ja) 植物標本の製造方法
JP3975421B2 (ja) 観賞用植物体の製造方法
Gill et al. Performance of Sim carnations under sub-tropical climatic conditions of Punjab
CN1085167A (zh) 一种仿真树桩盆景的制作方法
JP2946305B2 (ja) 装飾用天然植物の処理剤及び処理法
CN104542272A (zh) 一种宝石花的扦插方法
Topno et al. Standardization of Drying Techniques of Rose, Carnation, Gerbera and Value-Added Products
CN109496571A (zh) 一种雪花福禄桐的扦插繁殖方法
CN108377776A (zh) 一种金边鹅掌楸的嫁接方法
CN210062554U (zh) 不老植物的结构
JP3664521B2 (ja) 生花類乾燥物の製造法
Nair et al. Effect of different temperatures and desiccants on quality of yellow button type chrysanthemum flowers