JPS60628Y2 - 籾乾燥機における排出制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、切替弁を籾搬入位置に切替えた際には繰出し
ロールの回転を自動的に停止させて籾の搬入作業を簡単
、迅速に行わせ、又切替弁を乾燥籾の排出位置に切替え
た際には繰出しロールを自動的に回転させて乾燥籾の排
出作業を誤操作なく簡単かつ迅速に営ませることができ
る籾乾燥機における排出制御装置に関する。

従来、乾燥籾を乾燥胴外へ排出させるには昇降機の排出
樋が搬入機又は乾燥籾排出樋と夫々接続する位置に枢支
した切替弁を二本からなる牽引縁の中の一本を牽引して
排出位置に切替えた後、別個に切替用クラッチの切替操
作と排出用スイッチの押圧操作し、最後に起動スイッチ
で繰出しロールを回転し乾燥籾の排出作業を営ませてい
た。

そのため乾燥籾の排出作業時に際しては切替弁の切替操
作と別個に繰出しロールの回転操作をいちいち行う複雑
な操作を必要とする許りか、切替弁の切替操作を間違え
た際には乾燥籾の排出作業ができないは勿論のこと乾燥
胴内へ搬入させる籾を排出させてしまう重大な誤操作が
生ずる欠点が発生し、これが誤操作なく然かも簡単な操
作で乾燥籾の排出作業ができる装置の出現を強く望まれ
ていた。

本考案は前記に鑑み、上記切替弁を固着した回転軸に供
給樋と搬入機との接続時には繰出しロールの回転を停止
し、又供給樋と乾燥籾排出樋との接続時には繰出しロー
ルを回転させるスイッチの開閉用カムを設けて、切替弁
のワンタッチ切替操作のみにより繰出しロールの回転、
停止作動を誤操作を発生させることなく自動的に遠戚せ
しめ、乾燥籾の排出および籾の搬入作業を簡単かつ迅速
に営ませることができる籾乾燥機における排出制御装置
を提供しようとしたものであって、以下に本考案装置の
構成を添付図面に示された好適な一実施例について説明
する。

１は上段に籾収容槽２を、下段に取出槽３を順次立体的
に重設腰該籾収容槽２の中央には熱気発生装置５を収蔵
した熱風室４を配設して負圧作用により構戊された乾燥
風を籾流路６，６を介して取出槽３内へ流通させること
で籾を乾燥せしめる籾乾燥機であって、上記籾収容槽２
と取出槽３とが連通する繰出し部には繰出しロール７が
回転自在に軸架されている。

８は籾を籾収容槽２内へ搬入させたり、或は幾分乾燥さ
れた籾を籾収容槽２へ循環返送させたり更には乾燥籾を
籾乾燥機１外へ排出させる役目を持った昇降機であって
、下部を取出槽３へ連通させ、上部は供給樋９を介して
籾乾燥機１の上部に横設した搬入機１０又は乾燥籾排出
樋１１に接続せしめである。

そして上述搬入機１０と乾燥籾排出樋１１とが供給樋９
と接続する位置には左右方向に振動できる切替弁１２が
回転軸１３に固着されて配設されている。

前記回転軸１３の延出部一端には腕杆１４を介して押引
操作のできる操作杆１５が連結されると共に、該腕杆１
４と乾燥籾排出樋１１との間には牽引弾機１６を張架し
て操作杆１５を第２図の如く下方へ引いた際には切替弁
１２により供給樋９と乾燥籾排出樋１１との接続状態を
閉鎖し、又操作杆１５を押し上げた際には接続状態とし
て供給樋９より供給された乾燥籾を乾燥籾排出樋１１を
経て籾乾燥機１外へ排出させる作用を営ませる。

前述した回転軸１３の他方延出部にはスイッチ１７が設
けられており、このスイッチ１７は回転軸１３の軸端に
装着された開閉用カム１８によりオン・オフされるよう
になっている許りか、上記スイッチ１７は籾乾燥機１の
前面に装着された制御装置１９に接続されている。

又前述した繰出しロール７は駆動モータ２０と駆動チェ
ーン２１とにより自由に一方へ向は回転されるようにな
っており、然かも上記駆動モータ２０は前記制御装置１
９と接続されて、切替弁１２の切替操作で供給樋９が搬
入機１０と接続した時には駆動モータ２０が停止状態と
なって籾収容槽２内の籾が昇降機８により揚送されるの
を完全に防止し、又供給樋９と乾燥籾排出樋１１との接
続時にはスイッチ１７の印加作用て駆動モータ２０を回
動させ、乾燥籾を乾燥籾排出樋１１を介して正確かつ迅
速に排出させる。

２２は昇降機８の低位側に配設した張込ホッパーである
。

次に本考案の作用について説明する。

今、図において籾を籾収容槽２内へ所定量充填し、これ
を乾燥させたい場合には操作杆１５を引いて切替弁１２
を第２図および第３図のように位置させて供給樋９と搬
入機１０とを接続状態ならしめる。

次いて昇降機８を始動し張込ホッパ２２に籾を投入すれ
ば、該籾は供給樋９および搬入機１０を経て籾収容槽２
内へ充填される。

この搬入作業時には繰出しロール７は停止されている。

所定量の籾が充填されたら制御装置１９に設けられたボ
タンを押して熱気発生装置５および駆動モータ２０を始
動させ乾燥３＋回転する繰出しロール７により徐々に籾
流路６，６を流下する籾に浴びせて乾燥させると共に幾
分乾燥された籾を取出槽３へ排出させ、昇降機８、供給
樋９および搬入機１０を経て籾収容槽２内へ返流させる
循環作用を営ませる。

このような循環作用を複数回行うと籾は所定含水率に乾
燥される。

籾が乾燥されたら、熱気発生装置５および駆動モータ２
０の稼動を停止させるボタンを押してこれを停止させた
後、操作杆１５を押し上げれば、切替弁１２は第２図実
線位置より鎖線位置に回転して供給樋９と乾燥籾排出樋
１１とを接続状態ならしめると同時にスイッチ１７もオ
ン状態となり、駆動モータ２０の駆動で繰出しロール７
が回転し、乾燥終了の籾を乾燥籾排出樋１１を経て外部
へ排出せしめる。

籾が排出されたら操作杆１５を引いて搬入作業状態とし
ておけば繰出しロール７は自動的に回転が停止されるこ
とになる。

要するに本考案は、繰出しロール７を備えた籾乾燥機１
の一側に、供給樋９が切替弁１２の切替作動で搬入機１
０又は乾燥籾排出樋１１と接続できる昇降機８を設けて
籾乾燥作業を営ませたものであっても、前記切替弁１２
を固着した回転軸１３に供給樋９と搬入機１０との接続
時には繰出しロール７の回転を停止し、又供給樋９と乾
燥籾排出樋１１との接続時には繰出しロール７を回転さ
せるスイッチ１７の開閉用カム１８を設けたので、切替
弁１２のワンタッチ切替作動のみにより乾燥籾を簡単か
つ迅速然かも正確に乾燥籾排出樋１１を介して排出させ
たり或は籾を正確に籾収容槽２内へ搬入させることがで
きる許りか、切替弁１２の切替操作の間違いにより搬入
籾を機外へ排出させたり或は乾燥籾を籾収容槽２へ搬入
させる事故を確実に皆無ならしめ、もって省力化の下で
良好な籾乾燥作業および排出作業を良好に遂行できる効
果を奏する。

なお、切替弁１２を乾燥籾の排出状態時とした時に表示
ランプが点燈されるようにしておけばより一層便利であ
る。

又籾乾燥機１の構成は本実施例以外のものであつてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の一実施例を示すものであって、第１
図は正面図、第２図は一部を切欠しかつ要部を破断した
拡大正面図、第３図は第２図の側面図、第４図は第２図
の背面図である。 １・・・・・・籾乾燥機、７・・・・・・繰出しロール
、８・・・・・・昇降機、９・・・・・・供給樋、１０
・・・・・・搬入機、１１・・・・・・乾燥籾排出樋、
１２・・・・・・切替弁、１３・・・・・・回転軸、１
７・・・・・・スイッチ、１８・・・・・・開閉用カム
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 繰出しロールを備えた籾乾燥機の一側に、供給樋が切替
   弁の切替作動で搬入機又は乾燥籾排出樋と接続できる昇
   降機を設けたものにおいて、前記切替弁を固着した回転
   軸に供給樋と搬入機との接続時には繰出しロールの回転
   を停止し、又供給樋と乾燥籾排出樋との接続時には繰出
   しロールを回転させるスイッチの開閉用カムを設けたこ
   とを特徴とする籾乾燥機における排出制御装置。