JPS606080B2 - 高周波加熱装置用ドアシール装置 - Google Patents

高周波加熱装置用ドアシール装置

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JPS606080B2
JPS606080B2 JP15032177A JP15032177A JPS606080B2 JP S606080 B2 JPS606080 B2 JP S606080B2 JP 15032177 A JP15032177 A JP 15032177A JP 15032177 A JP15032177 A JP 15032177A JP S606080 B2 JPS606080 B2 JP S606080B2
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JP
Japan
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door
groove
metal plate
radio wave
corrugated metal
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JP15032177A
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修治 大川
厳夫 菊池
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Hitachi Netsu Kigu KK
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Hitachi Netsu Kigu KK
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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高周波加熱装置ドア部からの電波漏洩を防止
するドァシール装置に関するものである。
従釆技術でドアシールと言えば、チョーク構造と金属接
触、それに電波吸収材料としてのフェライトゴムの三者
を併用して構成されている。
ここで、フェライトゴムはチョーク構造と金属接触では
漏洩を防止できなかった電波を吸収かつ減衰させるもの
で、これな〈しては確実に漏洩レベルを法規制値以下に
することはできない。また、金属接触が十分でない場合
には、フェライトゴムが付けられていても漏洩しベルた
法規制値以上になる場合もある。すなわち、チョーク構
造が電波漏洩防止にあまり寄与していないのである。
第1図は従来技術において用いられているドア部に設け
られたチョーク構造の基本構造を示すもので、1はチョ
ーク溝8を形成するドア前板、2は前記チョーク溝8を
高周波加熱室7側から張出すとともに開放面5を残して
塞ぐようになっているドア後板、3はオープンフランジ
である。
この構造において、要するに使用電波の波長を入とした
とき、チョーク溝8の幅すなわちチョーク溝8の面6か
ら開胸5までの距離を概給職ることにより、面4を導体
壁で閉じたのと等価にしたものである。
しかし、この原理が成立するのは電波がチョーク溝の長
手方向に対して垂直に入射した場合であり、斜めに入射
した場合には溝幅方向に見た波長が、例えば450で入
射した場合にはノ2^となり、チョーク効果が消滅する
また斜めに入射する電波は溝の長手方向に対して垂直入
射成分と平行入射成分の和として表されるから、前者に
対してはチョーク効果があるが、後者に対してはないと
も言える。一方、電子レンジ等の高周波加熱装置では、
電波の入射方向は場所の関数であり、また加熱ムラ対策
のためにターンテーブル等を用いている場合には時間の
関数でもある。
したがって、チョーク溝の長手方向に平行に入射する成
分の漏洩を防止することがより完全な漏洩防止機構を与
えることになる。この点を考慮していないことが従来技
術の欠点であり、そのため高価な電波吸収材料であるフ
ェライトゴム等を必要としているのである。本発明の目
的は上記した従釆技術の欠点をなくし「フェライトゴム
を取り去って低コスト化を計るとともに、その状態で従
釆技術に比してIMB以上の漏洩防止効果を有するより
安全なドアシ−ル装置を提供することにある。ドアの溝
部に金属または高誘電率の誘電体を適当な周期構造で配
することにより、溝の長手方向に位相速度が光速よりも
4・さし、遅波線路が構成でき、かつ溝は閉ループを形
成しているので帯減速過慮波器となる。
さて溝の長手方向に遅波線路が実現されたとき、溝の長
手方向に直角な方向の位相定数は純虚数すなわちリアク
ティブに減衰するから溝の長手方向に平行に入射した波
のエネルギーは周期構造に捕えられ、外部に漏洩しない
。次に溝の長手方向に垂直に入射する波の漏洩防止手段
を考える。通常用いられる方形導波管の中‘こ直鰍幾度
Wま使用電激減)の導体ポストをE面に平行に一端をH
面に固定し、他端を価物瀞度離してそう入すると、入力
職ら見たときポストの中心線を含み管軸方向に垂直な面
は電波的には短絡面、すなわち導体板でその面を置換し
たのと等価に見え、入射エネルギーは完全反射する。
この考え方を拡張して導波管軸(日面の幅)を十分広げ
た場合には、管軸に垂直な面上に前述の導体ポストを複
数本配列してやれば同様にその面上に短絡面を作ること
ができる。また、この導体ポストを管軸方向にくり抜い
て孔をあげた場合において、孔の幅が肴程度であっても
、孔の厚さが金程度あれば、孔を電波が通過するとき1
幻B程度のリアクティブな減衰が得られ、電波的には孔
がないのと等価である。以上の考えから、ドア溝部の長
手方向に波形状に折り曲げた金属板を設置することによ
り、溝の長手方向に周期構造を形成して、溝の長手方向
に平行な入射波の漏洩を防止し、また溝の長手方向に垂
直な入射波に対しては、波形状に折り曲げた金属板の位
置で電波的短絡面が形成されるから、入射波を加熱室側
へ全反射させることが可能となる。
第2図はオーブンフランジ3に対向して設置されたドア
部を示す。そのドア部はオーブンフランジ3に対向して
関口を有するドア部の溝8を有する。
第3図に一実施例としてオーブンフランジ3近傍のドア
要部を示す。ドア前板1にドァ部の溝8が設けられ、ド
ア後板2と溝部外周壁18とで溝の開口部を形成する。
また加熱室壁面の幅13よりも溝の閉口部の幅12を小
さく選んであるので、オーブンフランジ3とドア後板2
は平行平板線路状の電波通路19を構成する。ドァ部の
溝81こは第4図に示す如き波形状金属板10が設置さ
れている。さらに溝8の関口部には汚れの侵入を阻止し
且つ溝8内部の構造物を保護するための誘電体で作られ
たチョークカバー9が付けられる。次に各構成部分の作
用を説明する。
まず本発明の要部をなす波形状金属板10の作用を説明
する。第5図にはドア前板1とオーブンフランジ3との
間に設置された波形状金属板10を示している。波形状
金属板1川こ座標系を導入し、波形状金属板の長手方向
をZ方向、高さ方向をx方向、長手方向に直角な方向を
y方向とする。この第5図において、x方向に電界成分
を有する平面波がZ方向に入射すると、波形状金属板1
0が周期構造を成しているので、この構造物の上を通過
する波はその周期の整数倍に一致する。ここで波形状金
属板IQの折曲げ長さ15の2倍を波形状金属板の周期
Pとする。このとき「第5図bに示すように波形状金属
板の隣り合う山20と山20の位相差が1800である
ように波が乗ったとき「Z方向の波長^雄^z:かとな
る。例えばP=学と選ばれたときには(^oは自由空間
中における波長)入Z:学、Z方向地相速度vZ=姿と
なる。ここにCoは光遠であり、普通の平行平板線路を
通過する平面波の位相速度はCoであるから、波形状金
属板10という周期構造物により波のZ方向の位相速度
を光速の1′2にすることができる。すなわち遅波回路
が実現できる。さて、(篤)2=球十B〆+BZ2なる
磯城立し・8×、8y、3zは位相定数で例えば82は
8z:等の機淀義される。第5欧離職し、ては、電界の
x方向の変化はないと考えられるから8x=oであり(
籍)=が十(隻)2となる。
入o=2入zであるから8yは純虚数でなければならな
い。すなわち、By=一j8y′である。ここにjは虚
数単位、By′は実数である。この8yを用いると波の
位相振幅特性は時間項を無視してe‐iが:e−y′y
=さり亥。肌と書?ナる。この式はy方向へは波がリア
クティブに減衰する。すなわちy方向にもエネルギーは
蓄えられているが、その密度が指数関数的に減少するこ
とを意味し小る。例えばy方向に学だけ波形状金属板か
ら離れるとエネルギー密度は2比旧程度減少する。
以上を要約すると、第5図のような周期構造体を含む回
路にZ方向から平面波が入射したとき、Z方向には自由
空間中よりも速度の4・さし、波となって伝搬し、y方
向へは伝搬せず減衰するのみである。以上は溝の長手方
向に平行に入射した波に対する波形状金属板10の作用
の説明であったが、次に垂直に入射した波に対する作用
を説明する。
マイクロ波工学の分野では周知であるが、第6図aに示
すように導波管21内に角柱の導体ポストを導波管21
のH面23に垂直なE面に平行に立てたとき、その伝送
特性は例えば第6図bの如く広い周波数帯に亘つて2比
旧以上の減衰が得られる。第6図bは周波数2450M
HZに対して角柱の幅は合、奥行鴫6・角柱と導波節面
23との間隙を念雌んだ船である。何故このような遮断
特性が得られるかと言えば、導体ポスト24と導波管日
面23との間隙に蓄えられる電解のエネルギーと導体ポ
スト24の表面に流れる電流によって、その導体ポスト
24の周囲に蓄えられる磁界のエネルギーがそれぞれ回
路的にはキヤバシタンスおよびィンダクタンスに相当し
、これらが直列共振回路を構成し、ある特定周波数を中
心として遮断特性を示すのである。また、くり抜きの孔
25に従って角柱をくり抜いて、角柱の代りに金魔つつ
状体を配置しても、第6図bの伝送特性はほとんど変化
しない。
その理由は金属つつ状体の幅が合、奥行烏あるので、金
属つつ状体の入口と出口の電波の結合は約一12旧と4
・さく、孔の入口と出口を金属板でふさがれているのと
等価であることによる。また奥行をス/64としたとき
には上記の結合は約一紅Bと大きく、もはや導体ポスト
とは見なせず第6図bの如き伝送特性は得られない。さ
て、ドア部の溝8の長手方向に垂直に入射する波を考え
る場合は、第6図aにおいて導波管日面23の幅を十分
広くした場合、例えば4^程度を考えればよい。
この場合には、上記金属つつ状体を管軸に垂直な方向に
複数個周期的に並べると第6図bの如き伝送特性が同様
に得られる。この構造は第5図aに示す波形状金属板1
0をドア部の溝8の長手方向に設置したのと同等である
。以上から、波形状金属板1川こよりドア部の溝8の長
手方向に対して平行に入射する波も垂直に入射する波も
外部へは漏洩しないことが了解できる。次に本発明にお
ける適切な構造寸法について述べる。第7図には波形状
金属板の幅に対する高周波加熱器ドア部からの漏洩電力
を示すが、幅が小さくなると共に漏洩電力は増加する。
この理由は既に述べたように、ドア部の溝8の長手方向
に垂直に入射する波に対しては波形状金属板の幅が4・
さくなると遮断効果が小さくなるためである。当然の事
ながら針金を折り曲げたような構造ではほとんど遮断効
果がなくなる。したがって波形状金融の幅として‘ま斜
靴必要陥る。ただ第7欧デ‐批職通路19の間轍命o職
ける ものである。
次に波形状金属板10と横部外周壁との距離11につい
て説明する。
既に説明したように、ドア部の溝8に波形状金属板10
を設置することによりドア部の溝8の長手方向に遅波線
路が実現できる。しかし、全周波数帯に亘つて無条件に
実現できるわけではなく、特定の周波数でのみ遅波線路
が構成され、これからはずれた周波数帯では減衰を有す
る線路となり、波は溝8の長手方向には伝搬しない。第
8図aに示す如く導波管中に波形状金属板を設置して伝
送特性を調べると、第8図bの如くなる。同図において
減衰量が比旧である周波数の所では遅波回路が実現され
、前述したようにこのときに限って導波管々軸方向を垂
直に伝搬する波はリアクティブに減衰するのである。第
8図bから了解されるように、例えば使用電波の周波数
を2450MHZとすれば、夕=IQ肋すなわち夕が伊
旅ぁるこ沙必要触る。波形状金属板10とドァ後板2と
の距離17が小さくなると両者の間に電気力線が渡るよ
うになる。
すなわち波形状金属板10に入射する波はもはや平面波
ではなくなり、波形状金属板の高さ16方向に対し直角
な方向に電界成分を有するため、波形状金属板10の電
波遮断効果が減少するのである。第9図には波形状金属
板10とドァ後板2との距離に対応する漏洩電力密度を
示すが、同図より波形状金属板loとドア後板2との距
離17Gま伊上必要であることがわかる。また、オーブ
ンフランジ3とドア後板2とで電波通路19を構成して
いるが、これは波形状金属板1川こよって使用周波数の
電波漏洩は防止できるがメタルコンタクトによってこれ
をより確実にするためであり、いま一つの目的は、ドア
後板2を小さくして行くとチョークカバー9が加熱室内
部に直接露出することになり、チョークカバーが高周波
加熱により燃焼する危険があるので、チョークカバーを
加熱室から遠ざけるためである。
第10,11図に他の実施例を示す。第】0図はオーブ
ンフランジ3に垂直に金属板29を立て、ドァ前板1と
で電波通路30を構成している。第11図はドア前板1
にドア前板1のフランジ部31を付加してオーブンフラ
ンジ3とで電波通路32を構成している。このようにド
ア外周にも電波通路を設けるのは次の理由による。
既に説明したように第5図においてZ方向から進行して
きた波はZ方向へは遅波となって進み・y方向へは掌り
2雌程度のリアクティブな減衰をする。しかし第10図
あるいは第11図に示したような電波通路がない場合に
は波形状金属板loとドア外部との距離鈴護度(第3図
参照)であるから、ドア周辺における電力密度は大きく
なる。そこで電波通路30あるいは32を設けることに
より、漏洩電波密度は例えば家庭用電子レンジに電波通
路30を合だけ付加することにより、7dB低下させる
ことができる。従来においてはチョーク構造「金属接触
および電波吸収材料としてのフェライトゴムの三者を併
用したドア密閉時において、例えば0.1mW/流の電
波漏洩を生じていたものが、本発明の構造によれば動作
周波数2450MH2においてフェライトゴムなしで電
波通路19における間隙を1肋としても0.01mW/
地の漏洩電力とすることができ低コスト化及びIQ旧以
上の安全性向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術のドアシール装置であるチョーク構造
の縦断面図、第2図は高周波放熱器の縦断面図、第3図
は本発明の一実施例を示すドアシール装置の横断面図、
第4図は本発明において用いられる波形状金属板の一実
施例の斜視図、第5図は波形状金属板の電波作用を説明
する図で、aは断面図、bは波形状金属板の周期と電波
の周期との関係を示す図、第6図は波形状金属板の電波
作用を説明する図で、導波管内にポストを立てたもので
あり、aは斜視図、bは周波数と減衰量の関係を示す図
、第7図は波形状金属板の幅と漏洩電力密度との関係を
示す図、第8図は波形状金属板の遅波作用に対する波形
状金属板と側壁との関係を示す図で、aは斜視図、bは
周波数と減衰量を示す図、第9図は波形状金属板とドァ
後板との距離に対する漏洩電力密度の関係を示す図、第
10,11図は他の実施例の断面図である。 1・・・ドア前板、2・・・ドア後板、3・・・オーブ
ンフランジ、4・・・短絡面、5・・・開放面、6・・
・短絡面、10・・・波形状金属板、19・・・電波通
路。 第1図第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第9図 第8図 第10図 第11図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 高周波加熱装置のドア周辺部からの電波漏洩を防止
    するため、ドア部に加熱室壁面に対向して溝を設置し、
    幅が使用電波の概略1/(30)波長以上の波形状金属
    板を使用電波の概略1/2波長未満の折り曲げ長さで折
    り曲げて溝の長手方向に設置した構造において、溝開口
    部の内周を形成するドア後板と波形状金属板の間隔を溝
    部のドア外周側の側壁と波形状金属板の間隔よりも大き
    く取り、さらに溝の開口部の幅を対向する加熱室壁面の
    幅よりも小さくし、ドア後板と加熱室壁面によって構成
    される平行平板線路状の電波通路、またはドア前板と加
    熱室壁面延長部によって構成される平行平板線路状の電
    波通路の内、少なくとも一方を有する高周波加熱装置用
    ドアシール装置。
JP15032177A 1977-12-13 1977-12-13 高周波加熱装置用ドアシール装置 Expired JPS606080B2 (ja)

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JP15032177A JPS606080B2 (ja) 1977-12-13 1977-12-13 高周波加熱装置用ドアシール装置
DE2853616A DE2853616C2 (de) 1977-12-13 1978-12-12 Abdichtungsanordnung gegen den Austritt elektromagnetischer Wellen aus einer HF-Erwärmungseinrichtung
GB7848147A GB2011770B (en) 1977-12-13 1978-12-12 Door seal arrangement for high-frequency heating apparatus
CA000317775A CA1120551A (en) 1977-12-13 1978-12-12 Door seal arrangement for high-frequency heating apparatus
US05/969,095 US4254318A (en) 1977-12-13 1978-12-13 Door seal arrangement for high-frequency heating apparatus

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JPS5482750A JPS5482750A (en) 1979-07-02
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