JPH0117240B2 - - Google Patents

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JPH0117240B2
JPH0117240B2 JP5082985A JP5082985A JPH0117240B2 JP H0117240 B2 JPH0117240 B2 JP H0117240B2 JP 5082985 A JP5082985 A JP 5082985A JP 5082985 A JP5082985 A JP 5082985A JP H0117240 B2 JPH0117240 B2 JP H0117240B2
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groove
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radio wave
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Shuji Ookawa
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Hitachi Netsu Kigu KK
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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高周波加熱装置ドア部からの電波漏洩
を防止するドアシール装置に関するものである。
高周波加熱装置では、加熱室に被加熱物を出し
入れすることが必要であるから、開閉自在なドア
が不可欠である。このときドアと加熱装置本体と
の間には2導体間で構成される間隙が生じやすく
この間隙は平行平板線路として働き、加熱室内の
高周波エネルギーを加熱室の外へ、すなわち自由
空間に漏洩させるおそれがある。したがつて高周
波加熱装置においては安全なドアシール装置が不
可欠である。
従来技術としては、例えばUSP2500676で提案
される方法があるが、これはドアと加熱装置本体
との間の金属接触により漏洩を防止するものであ
る。この方法における問題点は、まず金属接触を
保つためにドア及び加熱室本体両者に対して厳し
い平面度が要求されること、つぎにドアを加熱装
置に取付ける際に取付け誤差が生じるのを避ける
のは難しく、完全な金属接触は得難いこと、そし
て高周波加熱装置の長期使用を想定したとき金属
接触を保証しきれないことである。また
USP3182164で提案される1/4波長線路を利用し
たいわゆるチヨーク方式がある。現在のところ多
くの高周波加熱装置特に電子レンジにおいては、
前述した金属接触とチヨーク方式を併用してドア
シールを構成している。さらに金属接触とチヨー
ク方式では防ぎきれなかつた漏洩電波を吸収かつ
減衰させるために、電波吸収材料例えばフエライ
トゴム等を付加するのが普通である。すなわちチ
ヨーク方式も電波漏洩防止にあまり寄与していな
いのである。
第1図は従来技術において用いられてきたドア
部に設けられたチヨーク方式の基本構造を示すも
ので、1はドア部の溝8を形成するドア前板、2
は前記ドア部の溝8を高周波加熱室7側から張出
すとともに開放面5を残して塞ぐようになつてい
るドア後板、3はオーブンフランジである。この
構造において要するに使用電波の波長をλとした
とき、ドア部の溝8の幅すなわちドア部の溝8の
面6から開放面5までの距離を概略λ/4に取る
ことにより、面4を導体壁で閉じたのと等価にし
たものである。
しかしこのチヨーク方式にも三つの問題点があ
る。第1にチヨーク方式は通常オーブンフランジ
3とドア後板2による金属接触を含むが、第1図
中、点Pにおいてのみオーブンフランジ3とドア
後板2が接触してその他の点では接触していない
とすれば、点Pの近傍を通過する電波に対しては
チヨーク効果が減じる。これは既に説明したよう
に、チヨーク方式は電波的短絡面を作りたい場所
(面4)からλ/2離れた位置に導体による短絡
面(面6)を設けて実現していたのに対し、点P
で接触するとこの点は短絡点となり、面4は短絡
面ではありえなくなるからである。すなわちオー
ブンフランジ3とドア後板2の平面板がチヨーク
効果を支配するのである。
第2の問題点は、チヨーク効果がオーブンフラ
ンジとドア後板の間隙54の増加に従つて急激に
減じることである。第1図の構造のチヨーク方式
では、オーブンフランジとドア後板の間隙54の
増加1mm当り漏洩電力密度は約8dB増加する。こ
のような現象が生じるのは次の理由による。通常
ドア後板2とオーブンフランジ3との間にスパー
クが発生するのを防止するため、50μm程度の絶
縁皮膜をドア後板2またはオーブンフランジ3に
施している。そしてチヨーク設計においては、チ
ヨーク溝8の深さ等の寸法は50μmの間隙を有す
る長さλ/4のオーブンフランジ3のドア後板2
によつて構成される平行平板線路にドア後板2と
ドア前板1によつて構成される長さλ/4の平行
平板線路が接続された状態で、漏洩電力密度が最
小になるように選ばれる。すなわ二つのλ/4の
線路の特性インピーダンスは異なつているが、こ
の状態でチヨークが最大の効果を発揮するように
チヨークの寸法が選ばれているのである。したが
つてオーブンフランジとドア後板の間隙が変化す
ると、この線路の特性インピーダンスが変化し、
チヨーク効果が減じるのである。マイクロ波工学
で良く知られているように、平行平板線路の特性
インピーダンスは平行板の間隔に反比例するか
ら、間隔が例えば50μmから1mmに増加したとき
は特性インピーダンスは1/20となる。したがつて
チヨーク方式ではドアを加熱装置本体に取付ける
際に精度が要求され、しかも長期間使用によるド
アヒンジのゆるみによる漏洩電力増加が生じない
ことの保証はない。
第3の問題は、チヨーク方式の原理が成立する
のは電波がチヨーク溝の長手方向に対して垂直に
入射した場合であり、斜め方向から入射した場合
には、例えば第2図の如く45゜で入射した場合に
は、溝幅方向の波長が√2となるため、チヨー
ク効果が大きく減少することである。また斜めに
入射する電波は溝8の長手方向に対して垂直入射
成分と平行入射成分の和として表示できるから、
前者に対してはチヨーク効果はあるが、後者に対
してはないとも言える。一方、電子レンジ等の高
周波加熱装置では、電波の入射方向は場所の関数
であり、また加熱ムラを低減させるためにターン
テーブルあるいはスターラ等を用いている場合に
は時間の関数でもある。したがつてドア部の溝8
に対して斜めに入射する電波の漏洩を防止できな
いことも重要な問題である。
既に述べた如く、現在多くの電子レンジはドア
シール装置としてチヨーク方式と金属接触と電波
吸収材料を用いているが、上述の第3番目の問題
点に着日してチヨーク方式に一種の周期構造を配
したドアシール装置もある。例えばUSP3767884
では、第1図におけるドア後板2にチヨーク溝8
の長手方向に対し垂直な方向にスロツトをドア後
板の全周に亘つて周期的に切り、ドア部の溝8の
長手方向に減衰線路を形成してドア部の溝8に対
する平行入射成分の伝搬を禁止し、ドア部の溝8
の長手方向に対し垂直な入射波のみをチヨークへ
導くことによりチヨーク効果を保持し、漏洩を防
止している。また特公昭52−40055にも全く同様
の提案が見られる。このような周期構造により平
行入射成分の漏洩を防止してチヨーク効果を保持
する方法は、USP2772402にも示されている。
しかし、USP3767884及び特公昭52−40055の
いずれの方法も、ドア部の溝8に周期構造を配列
することにより、溝8の長手方向への伝搬を禁止
してチヨーク方式の効果を確実にするものであ
る。すなわち第1図の面4に等価的短絡面を形成
することに変わりはなく、したがつて前述したチ
ヨーク方式の問題点の第1及び第2の問題点は未
解決である。さらに明確に述べるならば、周期構
造物はチヨーク方式の補助手段として用いられて
いるものであつて、周期構造物そのものが本質的
な電波漏洩防止作用をなしてはいないのである。
本発明の目的は、上記したチヨーク方式のドア
シール技術の欠点をなくし、かつ電波吸収材料を
取去つて低コスト化を計るとともに、その状態で
従来技術に比してより安全なドアシール装置を提
供することにある。
電波吸収材料を用いないドアシール装置を実現
するためには、何らかの手段によりドアとオープ
ンの間に電波的短絡面を作らねばならない。前述
したチヨーク方式も電波的短絡面を作る一手段で
あつた。本発明においてはチヨーク方式の欠点に
鑑み、チヨーク方式とは異なる構成及び作用のド
アシール装置を与えている。
すなわち、ドアと加熱室とで構成される平行平
板状線路の間に加熱室の入口開口に沿つて金属導
体からなるリアクタンス素子を配することにより
ドアと加熱室とで構成される平行平板状線路に対
して並列にそう入された直列共振回路を形成し、
この直列共振回路によつてリアクタンス素子が配
された位置に電波的短絡面を生成して、加熱室内
部から前記平行平板状線路へ任意の入射角で入射
してドア周辺部から高周波加熱装置の外部へ漏洩
しようとする電波を加熱室内部へ反射させる高周
波加熱装置用ドアシール装置である。
このような構成及び作用について今少し具体的
に説明する。通常用いられる方形導波管の中に直
径がλ/8程度(λは使用電波の波長)の導体ポ
ストをE面に平行に一端をH面に固定し、他端を
H面からλ/40程度離してそう入すると、入力端
から見たとき、ポストの中心線を含み管軸方向に
垂直な面は電波的には短絡面、すなわち導体板で
その面を置換したのと等価に見え、入射エネルギ
ーは完全反射する。何故このような遮断特性が得
られるかと言えば、導体ポストと導波管々壁との
間に蓄えられる電界のエネルギーと、導体ポスト
表面に流れる電流によつてその導体ポストの周囲
に蓄えられる磁界のエネルギーが、それぞれ回路
的にはキヤパシタンスとインダクタンスに相当
し、これらが導波管線路に対して並列にそう入さ
れた直列共振回路として作用し(この意味で導体
ポストはリアクタンス素子である)、ポストの位
置に電波的短絡面を生成するからである。この考
え方を拡張して導波管幅(H面の幅)を十分広げ
た場合には、管軸に垂直な面上に前述の導体ポス
トを周期的に複数本配列してやれば、同様にその
面上に電波的短絡面を作ることができる。しかも
複数本周期的に配列することにより、電波が斜め
に入射してもその電波的短絡面の効果は減少せ
ず、むしろ入射角の増加に伴つてその効果は増大
する。さらに、複数本周期的に配列された導体ポ
ストの作用によつて電波的短絡面を形成したこと
により、チヨーク方式で問題であつたドア後板と
オーブンフランジの接触状態がチヨーク効果に影
響を及ぼすことは解決された。また導体ポストの
径をある程度大きく取ることにより、この位置に
形成される電波的短絡面をドアと加熱室本体との
間の間隙の増加があつても保持させることができ
た。したがつて、従来ドアと加熱装置本体との間
の間隙の増加に伴つて漏洩電力が急激に増加する
問題も解決できた。
さて導体ポストを用いると述べてきたが、周波
数がマイクロ波帯にあれば表皮効果によりその表
皮の深さは10μm程度である。したがつて、プラ
スチクス等の誘電体ポストに金属膜をコーテイン
グしたものも、導体ポストと全く同等の作用を示
す。さらに誘電体ポストにコーテイングを施すこ
とにより軽量化がはかれ、複数本のポストを簡単
に一体成形できる。金属コーテイングされた誘電
体ポストが導体ポストと全く同等であるから、以
下単に導体ポストあるいは単にポストと呼ぶ。
以下従来技術のチヨーク方式の問題点を解決す
るために構造及び作用の異なるドアシール装置を
発明した。さらに金属コーテイングを施された誘
電体を用いることにより、本構造によるドアシー
ル装置の重量増加は全くない。
第3図に一実施例としてオーブンフランジ3近
傍のドア要部を示す。ドア前板1にドア部の溝8
が設けられ、ドア後板2と溝部外周壁18とで溝
の開口部を形成する。また加熱室壁面の幅13よ
りも溝の開口部の幅12を小さく選んであるので
オーブンフランジ3とドア後板2は平行平板線路
状の電波通路19を構成する。ドア部の溝8には
第4図に示す如き金属コーテイングを施された一
体成形の誘電体90の複数本の導体ポスト40が
設置されており、ドア部の溝を2分割している。
さらに溝8の開口部には、汚れの侵入を阻止し且
つ溝8の内部の構造物を保護するためのプラスチ
クス製のカバー9が付けられている。
次に各構成部分の作用を説明する。まず本発明
の要部をなす導体ポスト10の作用を説明する。
マイクロ波工学の分野では周知であるが、第5図
aに示すように、導波管21内に角柱の導体ポス
トを導波管21のH面23に垂直にE面22に平
行に立てたとき、その伝送特性は例えば第5図b
の実線の如く広くい周波数帯に亘つて20dB以上
の減衰が得られる。第5図bの実線は周波数
2450MHzに対して角柱幅27はλ/8、奥行26は
λ/16、角柱と導波管H面23との間隙はλ/
40、導波管H面23の幅は90mm、導波管E面の幅
は30mmに選んだ場合の実験データを示している。
何故このような遮断特性が得られるかと言えば、
導体ポスト24と導波管H面23との間隙に蓄え
られる電界のエネルギーと、導体ポスト24の表
面に流れる電流によつてその導体ポスト24の周
囲に蓄えられる磁界のエネルギーが、それぞれ回
路的にはキヤパシタンスおよびインダクタンスに
相当し、これらが直列共振回路を構成し、ある特
定周波数を中心として遮断特性を示すのである。
もちろんこの共振周波数は導体ポスト24の太さ
あるいは導体ポスト24と導体管H面23との間
隙の寸法を変えることにより移動させ得る。例え
ば前述の太さを増すかあるいは間隙の寸法を増す
と、共振周波数は高い周波数へシフトされる。
次に導体ポストの太さをある程度大きく取るこ
とにより、何故ドアと加熱装置本体との間隙の増
加があつても漏洩電力が急激に増加することがな
いかについて説明する。第6図aは方形導波管中
に立てられた円柱の導体ポスト241を示してい
る。導液管H面23の幅は90mm、導波管のE面2
2の幅は30mmである。導体ポスト241は導波管
のH面23の中央に立てられ、その半径はrであ
り、導体ポスト241の先端と導波管のH面23
とのギヤツプは△である。このような導波管にそ
う入された導体ポストの等価回路は、第6図bの
如く導波管のTE10モードの特性インピーダンス
Z10の線路にリアクタンスjxが並列につながれた
もので表示される。このリアクタンスは、第6図
cに示されるようにギヤツプ△が大きいときには
キヤパシテイブであり、ギヤツプ△が小さくなる
に従つてインダクテイブになる。第6図cに示さ
れる規格化リアクタンスは理論値であるが、これ
について少し説明を加える。同図の左側の縦軸に
は導体ポストのリアクタンスxを導波管のTE10
のモードの特性インピーダンスZ10で規格化した
値を示す。また横軸は導体ポスト241の先端と
導波管のH面23とのギヤツプ△を示す。さらに
同図の右側の縦軸は規格化されたリアクタンス
x/z10の値に対応する電力透過係数を示す。こ
こで言う電力透過係数は、第6図bのPort、
Circuitにおいて一つのポートをz10で終端したと
きすなわち整合状態としたとき、他のポートから
電力を入れたときに透過する電力の入射電力に対
するパーセンテージで定義される。X/Z10=X
とおけば、電力透過係数TφはTP=4X2/1+4X2で 定義される。さて第6図cには半径rが2.7mm、
10.8mmの2本の導体ポストに対するリアクタンス
が示されている。明らかに後者の曲線の方が前者
の曲線よりもその傾きが小さい。例えば、ギヤツ
プ△が共振点の位置から1mm増加したとき、半径
rが2.7mmのポストの場合、その電力透過係数は
1.42%、10.8mmのポストの場合には0.057%であつ
て、後者の場合の透過電力は前者の1/25に低減さ
れている。ギヤツプ△の変動はドアと加熱装置本
体との間のギヤツプ変動に相当するから、太いポ
ストを採用することによりギヤツプ変動に対する
漏洩電力の変化が小さいドアシールを実現でき
る。尚、第6図cには導体ポスト241の周波数
特性を示していないが、r=10.8mmの太いポスト
の場合には第5図bの如く阻止帯域の広い特性が
得られる。
さてドア部の溝8に入射する波を考える場合に
は、第5図aにおいて導波管のH面23の幅を十
分広くした場合、すなわち平行平板線路を考え、
ここに既に述べた金属コーテイングが施された誘
電体90の導体ポスト40を線路方向に垂直に方
向に複数個周期的に並べてやることにより、入射
する電波の漏洩を防止することができる。また複
数個周期的に並べることにより、電波の入射方向
が線路方向に傾いても効果は変わらず、すしろ減
衰効果は大きくなる。したがつて金属コーテイン
グを施された誘電体90をドア部の溝の長手方向
に設置することにより、ドアシール装置が構成さ
れる。尚、本発明の効果を生かすためには次の点
も重要である。すなわちドア全周に亘つて設けら
れたドア部の溝8に金属コーテイングを施された
誘電体90の導体ポスト40を周期的にとぎれる
ことなく閉ループを成すように配置しなければな
らない。その理由は、もしとぎれて導体ポストが
欠落すると、そこには既に述べた電波的短絡面が
構成されないので、電波は通り抜け外部へ漏洩す
るからである。
さて第3図においてオーブンフランジ3とドア
後板2とで電波通路19を構成しているが、その
目的は2つある。第1の目的は、周期的に配置さ
れた導体ポストによつて使用周波数の電波漏洩は
防止できるが、高周波加熱装置のドアが閉じられ
た状態では電波通路19の間隔は小さく、したが
つてこの平行平板線路の特性インピーダンスはハ
イインピーダンスとなるので、導体ポストの漏洩
防止効果を助けるためである。そして既に述べた
ように本発明では導体ポストの位置に電波的短絡
面が形成されるので、電波通路19の接触状態が
導体ポストの効果に全く影響を与えない。第2の
目的は、ドア後板2を小さくしていくとカバー9
が加熱室7に直接露出することになり、カバー9
が高周波加熱により燃焼する可能性があるので、
カバー9を加熱室から遠ざけるためである。
第7図にはドア部の溝8にそう入される金属コ
ーテイングを施された誘電体90の他の実施例を
示す。第7図aは、ポスト40の断面は方形で第
4図のものと同じであるが、ポストを連結してい
る誘電体の連結部の幅がポスト40の幅と一致し
ているところが異なつている。こうすることによ
り必要な誘電体の量は減らされる。第7図b,c
はそれぞれポスト40の断面が、円形とだ円形の
場合を示している。第7図dはポスト40が中空
の場合を示している。中空にしてもポスト40の
先端とオーブンフランジ3との間に蓄えられる電
界のエネルギーは変化しないので、中空にするこ
とは金属コーテイングを施された誘電体90の重
量を減らす有力な手段である。またこの場合には
ポストの中空となつた部分に金属コーテイングを
施しても施さなくても効果は同一である。第7図
eはポスト40が一直線上にはなく、蛇行して配
列されている例を示している。
第8図には金属コーテイングを施された誘電体
90と誘電体よりなるカバー9が一体成形された
例が示されている。もちろんこの場合にはカバー
9の部分には金属コーテイングが施されていな
い。第8図の如く、誘電体90と誘電体によるカ
バー9が一体成形された構成は第4図、第7図c
及び第7図eに対して同様に得られることは説明
を待たないであろう。
従来のドアシール装置においては、チヨーク方
式、金属接触および電波吸収材料の三者を併用し
て構成されていたが、本発明のドアシール装置に
おいては、金属コーテイングを施された誘電体を
用いることによりチヨーク方式における性能の不
安定さを除去すると共に、電波漏洩防止性能の向
上が得られる。この効果、電波吸収材料例えばフ
エライトゴムを用いずにチヨーク方式以上の性能
が得られ、コスト低減と性能向上が同時に達成さ
れる。
また金属コーテイングを施された誘電体を用い
ることにより、漏洩防止構造の一体成形が可能と
なり、製作工程の簡略化が得られるとともに、金
属導体を用いることに比べて重量の低減が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術のドアシール装置であるチヨ
ーク方式の要部の横断面図、第2図はチヨーク溝
に電波が斜めに入射した状態を示す図、第3図は
本発明の一実施例を示すドアシール装置の横断面
図、第4図は本発明において用いられる金属コー
テイングを施された誘電体の一実施例の斜視図、
第5図は金属コーテイングを施された誘電体の電
波作用を説明する図で、第5図aは方形導波管内
に導体ポストを立てたものの斜視図、第5図bは
この構造の周波数特性を示す図である。第6図は
金属コーテイングを施された誘電体の電波作用を
説明する図で、第6図aは方形導波管内に円柱ポ
ストを立てたものの正面図、第6図bはその等価
回路を示す図、第6図cは等価回路定数及び電力
透過係数を示す図である。第7図a,b,c,
d,eは金属コーテイングを施された誘電体の他
の実施例の斜視図である。第8図は金属コーテイ
ングを施された誘電体とカバーが一体成形された
実施例の斜視図である。 1……ドア前板、2……ドア後板、3……オー
ブンフランジ、7……加熱室、8……ドア部の
溝、9……カバー、19……電波通路、40……
ポスト、90……金属コーテイングを施された誘
電体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 高周波加熱装置本体の前面に入口開口を有す
    る加熱室を設け、この加熱室の入口開口にドアを
    開閉自在に枢着し、このドアの周縁に溝を形成す
    るとともにこの溝に沿つて誘電体製のカバーを設
    け、このカバーにドア部の溝を2分割して形成す
    るとともに金属コーテイングを施した仕切壁を一
    体的に設けたことを特徴とする高周波加熱装置用
    ドアシール装置。
JP5082985A 1985-03-14 1985-03-14 高周波加熱装置用ドアシール装置 Granted JPS60216492A (ja)

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