JPS6060180A - 耐火溶液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は溶液中へ一定量の不定形耐火物を混入した耐火
溶液を、例えば矛軟性を有する可燃物等に塗布してもそ
の矛軟性を変異せしめることなく不燃性或は難燃性を付
与する様にした耐火溶液に関するものである。

通常不定形耐火物は、粉体又は粒体に水或は水ガラス、
アルミナゾル、溶融シリカ、リン酸塩等の溶液をバイン
ダーとして数パーセント混入して適度な硬さに混練し、
モルタル、キャスターとして乾燥後使用されているもの
である。しかしながらこれらのモルタル、キャスターを
使用場所に塗着して使用するに際しては、高粘度に硬く
混練しているので完全に乾燥硬化する迄に時間が掛シ、
その上乾燥過程時或は使用時にクラックと剥離が生じ易
い為、塗着厚を厚くしてクラックの発生と剥離を防止し
ているものである。

本発明は狭止の如き不都合を是正すると共に耐火性の向
上と用途の拡大を図る為に創作したものであって、従来
よりモルタル、キャスターとし°Ｃ使用されているアル
ミナ、炭化硅素、コルハート等の粉体又は粒体の不定形
耐火物を、有機又は無機の溶液中へ数パーセントから数
１０パーセント混入して混練した後、これを紙、布帛、
木材等の可燃物又は石綿布、金属等の不燃物の使用目的
物に塗布又は浸漬すればこれらへの密着性は極めてよく
、従来の耐火材を紙、布帛等の可燃物に塗布すると乾燥
後は耐火物特有に硬化して予成性が無くなり、紙、布帛
等を折り曲げるとこれらより耐火物が容易に剥離するの
が通常であるが、本溶液は極めて浸透性がよいのでこれ
を紙、布帛等に塗布すればこれらの繊維組織内に浸透し
て折り曲げによる剥離がなくなって不燃性或は難燃性の
特質を付与せしめるものである。又、従来の耐火紙管の
内、アスベスト紙管はアスベスト紙を紙管として厚紙よ
り巻いてこれを形成し、クラフト紙管ではクラフト紙を
紙管とした後この表面に耐火物を塗布し、紙管の外周全
体を耐火物で被覆して形成しているが、このクラフト耐
火紙管は外力で容易に耐火物が剥離して使用出来ないも
のである。しかし本発明の耐火溶液は前記する如き浸透
性が良いので、これをクラフト紙に塗布した後にも紙管
として巻くことが出来るし、アスベスト紙の如き紙管製
作過程におけるアスベスト粉塵が飛散する公害を発生せ
しめることなく安価にして耐火度の高い紙管を製作出来
るものである。更に、綿布又は石綿布を本溶液中に浸漬
又は塗布処理すると、処理前の綿布、石綿布よりは若干
硬さは増すが、本来の予成性を有し、これを数百回折シ
曲げても本耐火溶液は剥離せず、その侭で火を晋う様に
すれば防火、消火が出来るし、含水させればより効果的
になるものであり、この綿布又は石綿布を織る時に原糸
を本溶液中に浸漬した後織り上げると耐火布が出来るの
で、従来より石綿布の織り上げに際して多量の石綿屑が
空気中に浮遊してそれによる硅肺等の公害は全く無くな
ると共に耐火度も高くなって、溶融金属、溶接等のスパ
ッドが多く飛び散る場所で使用すれば例えこのスパッド
が掛っても燃えて穴があく憂いがないものである。

又、金属材等に従来の普通耐火物を塗着するのは困難で
あり、しかも高温場所で使用すれば、金属と剛大物との
熱膨張率の相違により簡単に耐火材が剥離するが、本溶
液を薄く塗布した後、従来の耐火材を重ねて塗布すれば
、本溶液が熱膨張率の相違する部材間に介在してその予
成性により耐火材を剥離させずこれを強固に保持するも
のであり、同様にセラミックウール、ガラスウール等の
断熱材に塗布しても同一の効果が得られるものである。

更にこれらの断熱材に耐湿、耐火材を塗布した後、本溶
液を重ねて塗布すると保温蓋が簡単に出来て、各種の保
温蓋が考えられ省エネ効果を発揮し、又焼入れ炉、焼鈍
炉等の熱処理炉の炉壁も簡単に製作出来るので省エネ炉
が容易に考えられる等、種々の用途に利用出来る極めて
有用なる新素材である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 有機又は無機の溶液中へ、粉体又は粒体の不定形耐火物
   を混入して混線した後、これを可燃物又は不燃物に塗布
   又は浸漬することにより可燃物には不燃性或は難撚性を
   持たし、不燃物には耐火度を向上する様にしたことを特
   徴とする耐火溶液。