JPS6059913B2 - カルボスチリル誘導体の製造法 - Google Patents

カルボスチリル誘導体の製造法

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JPS6059913B2
JPS6059913B2 JP6370784A JP6370784A JPS6059913B2 JP S6059913 B2 JPS6059913 B2 JP S6059913B2 JP 6370784 A JP6370784 A JP 6370784A JP 6370784 A JP6370784 A JP 6370784A JP S6059913 B2 JPS6059913 B2 JP S6059913B2
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acid
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量之 中川
司郎 吉崎
薫 谷村
重晴 玉田
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は新規なるカルボスチリル謁導体の製造法に関す
る。
発明の構成 本発明で得られるカルボスチリル誘導体は、一般式〔式
中R,及びR。
は水素原子又は炭素数1〜4個の低級アルキル基を示し
、R。は炭素数1〜4個の低級アルキル基を示す。〕で
表わされる。
上記の化合物及びその酸付加塩は新規化合物てあつて、
気管支拡張等の作用を有する医薬として有用である。本
発明方法は一般式 〔式中R,及びR。
は上記と同様の意味を表わす。〕て表わされる化合物を
一般式(R3CO)NX(■) 〔式中R,は上記と同様の意味を表わし、Xはハロゲン
原子又は酸素原子を示す。
またnはXがハロゲン原子の時1又はXが酸素原子の時
2を示す。〕で表わされる化合物でアシル化することに
より実施される。
本発明の上記方法において原料とする一般式(I)の化
合物は新規化合物である。
該化合物は例えば次の様な反応を経て得られる。即ち公
知の一般式 で表わされる化合物と一般式 〔式中X’及びXは同一又は相異なつてハロゲン原子を
示し、R,は上記と同様の意味を表わす。
〕で表わされるα−ハロ脂肪酸ハライドとをルイス酸の
存在下に反応させて新規な一般式〔式中R,およびXは
上記と同様の意味を表わす。
〕で表わされる化合物を得る。
次いで該化合物を一般式R2NH2 〔式中R,は上記と同様の意味を表わす。
〕で表わされるアミンと反応させることによソー般式〔
式中R,及びR。
は上記と同様の意味を表わす。〕で表わされる化合物を
得る。更に該化合物(1a)をナトリウムボロンヒドリ
ド、リチウムアルミニウムヒドリド等の水素化剤又はパ
ラジウム炭素、パラジウム墨、酸化白金等の接触還元触
媒存在下に還元することにより、5位のケト基が還元さ
れた一般式〔式中R,及びR。
は上記と同様の意味を表わす。〕で表わされる化合物を
得ることができる。上記一般式(I)の化合物において
R,及びR,で表わされる炭素数1〜4個の低級アルキ
ル基としては例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、Sec−ブチル及びTert−ブチル
基等が挙げられる。
本発明において他方の原料として用いられる一般式(■
)の化合物は通常公知のアシル化剤であり、代表的化合
物としては例えばアセチルクロライド、プロピオニルク
ロライド、ブチリルクロライド等並びに之等に相当する
臭化物、沃化物等の酸ハロゲン化物或いは無水酔酸、無
水プロピオン酸等の酸無水物を例示することができる。
本発明の一般式(I)の化合物と一般式(■)の化合物
とのアシル化反応は、アシル化剤自体溶媒として作用す
るため無溶媒で行なつてもよいが、通常溶媒の存在下に
行なわれる。この際使用される溶媒としては特に限定さ
れないが、代表的なものとしては例えばジクロロメタン
、ジクロロエタン、ベンゼン、ピリジン、エチルエーテ
ル等が挙げられ、之等溶媒は単独で用いてもよく、又混
合して用いてもよい。本反応において一般式(I)の化
合物と一般式(■)の化合物との使用割合は適宜選択す
ればよく特に限定されないが、一般に前者に対し後者を
当量〜大過剰用いればよい。
また本反応における反応温度も適宜選択すればよいが、
0 〜70’Cの温度範囲で反応は容易に進行する。本
反応によソー般式(I)の化合物の5位側鎖及び8位に
存在するヒドロキシル基がアシル化された目的のカルボ
スチリル誘導体が製造される。
かくして得られる目的化合物は、通常の分離手段により
単離精製できる。該分離手段としては、例えば溶媒抽出
法、希釈法、再結晶法、カラムクロマトグラフィー、プ
レパラテイブ薄層クロマトグラフィー等を採用できる。
本発明により得られるカルボスチリル誘導体は必要に応
じ常法に従い、塩酸、硫酸等の無機酸、マレイン酸、フ
マール酸等の有機酸と反応させて生理的に許容される酸
付加塩とすることができる。
実施例 本発明方法において原料とする一般式(I)の化合物を
得るための適当な方法を下記参考例に示し、引き続き実
施例を示す。
参考例 8−ヒドロキシカルボスチリル27f)クロルアセチル
クロライド37nLをニトロベンゼン250,nLに溶
解し、塩化アルミニウム85fIを徐々に加えた後7(
2)で2Cm間攪拌する。
10%塩酸500wLιを加えた後水蒸気蒸留によりニ
トロベンゼンを除去する。
冷後析出結晶を枦取し、熱水300mLで洗浄したのち
メタノールより再結晶してMp285〜287C(分解
点)の薄黄色結晶の5−クロルアセチルー8ーヒドロキ
シカルボスチリル14.0f1を得る。次に上記5−ク
ロルアセチルー8−ヒドロキシカルボスチリル12.6
ダをイソプロパノール130mιに懸濁させ、攪拌下に
イソプロピルアミン25.5yを滴下する。55〜60
Cで3時間攪拌する。
冷後濃酸塩を加えてPH=2 〜3とする。析出結晶を
濾取、アセトンで洗浄した後メタノ−ルージメチルホル
ムアミドより再結晶して本発明の原料であるMp.28
6〜2羽゜C(分解点)の薄黄色結晶の5−イソプロピ
ルアミノアセチルー8−ヒドロキシカルボスチリル塩酸
塩〔化合物(1a)〕6.5gを得る。更に上記5−イ
ソプロピルアミノアセチルー8−ヒドロキシカルボスチ
リル塩酸塩1.0yを水40m1に溶解し、パラジウム
炭素0.59を触媒として加え35〜40℃に加温、攪
拌下に水素を吸収させる。
還元が終了したところで触媒を濾別し、枦液を減圧濃縮
乾固する。さらにエタノールを加えて濃縮乾固を繰り返
し完全に水を除去した後、残渣にアセトンを加えて結晶
化させる。エタノールアセトンより再結晶して本発明の
原料であるMp.2lO〜217C(分解点)の薄黄色
無定形合の5−(2 −イソプロピルアミノー1−ヒド
ロキシ)エチルー8−ヒドロキシカルボスチリル塩酸塩
〔化合物(Ib)〕0.49を得る。
実施例1 5−(1−ヒドロキシー2−スソプロピルアミノ)ブチ
ルー8−ヒドロキシカルボスチリル塩酸塩1fを無水イ
ソ酪酸10mtに溶解し、濃硫酸を数滴加える。
6(2)2時間攪拌後エーテル100肌lを加え、析出
物を枦取する。
該析出物を水20771tに溶解した後氷冷下に飽和重
炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてPH7〜7.5とす
る。エーテル20麗tで3@抽出した後、抽出層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、冷時減圧濃縮する。残渣をエ
チルエーテルー石油エーテルより再結晶して融点124
〜125℃の5−(1−イソブチリルオキシー2−イソ
プロピルアミノ)ブチルー8−イソブチリルオキシカル
ボスチリル0.75gを得る。実施例2 5−(1−ヒドロキシー2−イソプロピルアミノ)ブチ
ルー8−ヒドロキシカルボスチリル1ダは無水イソ酪酸
3風lを加え、600Cで3紛間攪拌する。
反応液に石油エーテルを加え、更に濃塩酸を加えてPH
I〜2とする。析出物を枦取、乾燥後メタノールエーテ
ルより再結晶して融点198〜199’Cの5 −(1
−イソブチルオキシー2−イソプロピルアミノ)ブチル
ー8−イソブチリルオキシカルボスチリル塩酸塩1水和
物1.19を得る。実施例35−(1−ヒドロキシー2
−エチルアミノ)ブチルー8−ヒドロキシルカルボスチ
リル0.7yに無水イソ酪酸3m1を加え、60℃で3
紛間攪拌する。
反応液に石油エーテルを加え、更に濃塩酸を加えてPH
I〜2とする。析出物を濾取、乾燥後メタノ−ルーエー
テルより再結晶して融点197〜198℃の5 −(1
−イソブチリルオキシー2−エチルアミノ)ブチルー8
−イソブチリルオキシカルボスチリル塩酸塩0.8ダを
得る。実施例4 適当な出発物質を用い、上記実施例と同様に反応させて
下記第1表に示す化合物を得る。
尚第1表には上記実施例1〜3の化合物を併記する。実
施例55−(1−ヒドロキシー2−イソプロピルアミノ
)ブチルー8−ヒドロキシカルボスチリル3yを200
R1の無水クロロホルムに溶解し、無水イソ酪酸3属ι
を滴下する。
反応混合物を室温で5時間攪拌する。溶媒を減圧留去し
、残渣に石油エーテルを加え析出する沈澱物を濾取する
沈澱物を、50凰lの氷冷飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で中性にし、不溶物質を枦取し、水洗する。この不溶
物質は、薄層クロマトグラフィーで約7化合物の混合物
であり、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔
シリカゲル;グレードC−200(和光純薬社製)、溶
出液;クロロホルムニメタノールニ20:1〕にて10
m1ずつ分画し、それぞれの分画をシリカゲル薄層クロ
マトグラフィーにてチェックし、同成分が含まれる分画
をそれぞれ合せ、その後之等よりそれぞれ溶媒を留去し
て5つの化合物を分離する。またそれぞれの残渣に5m
1の塩化水素ガス飽和エタノールを加え、ついで石油エ
ーテルを加える。析出結晶を炉取し、それぞれアセトン
より再結晶して、下記各化合物を得る。〇5−(1−イ
ソブチリルオキシー2−イソプロピルアミノ)ブチルー
8−イソブチリルオキシカルボスチリル・塩酸塩収量1
.5fI)Mpl98−19(JOC〇2・8−ジイソ
ブチリルオキシー5−(1−ヒドロキシー2−イソプロ
ピルアミノ)ブチルキノリン・塩酸塩収量0.1f1)
Mp2Ol−203’C(分解点)〇5−(1−ヒドロ
キシー2−イソプロピルアミノ)ブチルー8−イソブチ
リルオキシカルボスチリル・塩酸塩収量0.49、Mp
228−22CfC(着色分解点)。
2−イソブチリルオキシー5−(1−ヒドロキシー2−
イソプロピルアミノ)ブチルー8−ヒドロキシキノリン
・塩酸塩収量0.1y)MpΥ5−226.5℃(着色
分解点)〇2・8−ジイソブチリルオキシー5−(1−
イソブチリルオキシー2−イソプロピルアミノ)ブチル
キノリン・塩酸塩収量0.1fNmp187−1品℃ 〈薬理試験方法〉 雄犬(体重10〜15k9)にペントバルビダールナト
リウム塩30m9Ik9を静脈内投与して麻酔し、背位
に固定する。
気管にカヌユーレを挿入し、コンツエツトーレスラー(
KOnzett−R″(5ss1er)法〔KOnze
ttH.&R6sslerR.、44Versuchs
an0rdnugz0Untersuchungena
nderBr0nchia1M0sk01aTur’’
、Arct.Exp.Path.、Pharmack)
U担、P7l−7ホ27−40N(1940年)〕の装
置を介して、人工呼吸を実施し、吸入時のオーバーフロ
ーする空気量をニユーモタコメーター(PneumOt
achOmeter)を介して、気管支抵抗を測定し、
ポリグラフ上に記録した。気管支収縮物質としてはヒス
タミン10μFIk9を使用し、供試化合物はヒスタミ
ン投与前1分に股静脈より投与した。尚自発呼吸を抑制
し、麻酔を一定にするために自動注入器でペントバルビ
タールナトリウム塩を49’K9Ihrで注入した。E
D=,o値は、ド−ズーレスポンス(DOse−Res
pOnse)曲線を用いて計算した。同時にトランスデ
ューサー(Transducer)を介して心拍数を測
定し、測定値をポリグラフ上に記録し該ポリグラフより
ED25を計算した。結果を第2表に示す。尚供試化合
物としては以下の化合物を用いた。供試化合物 A8−アセトキシー5−(1−アセトキシー2ーイソプ
ロピルアミノ)ブチルカルボスチリル・塩酸塩(実施例
4)尚第2表においてED5O(a)及びED25(b
)は、イソプロテレノールを用いた同一試験結果を1.
00とした時の相対値にて表示した。
上記第2表より本発明により得られる化合物は、気管支
拡張作用を有することが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中R_1及びR_2は水素原子又は炭素数1〜4個
    の低級アルキル基を示す。 〕で表わされる化合物を一般式 (R_3CO)_nX 〔式中R_3は炭素数1〜4個の低級アルキル基を示し
    、Xはハロゲン原子又は酸素原子を示す。 またnはXがハロゲン原子の時1又はXが酸素原子の時
    2を示す。〕で表わされる化合物でアシル化して一般式
    ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中R_1、R_2及びR_3は上記と同様の意味を
    表わす。 〕で表わされるカルボスチリル誘導体を得ることを特徴
    とするカルボスチリル誘導体の製造法。
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