JPS605983Y2 - 直流tig溶接機 - Google Patents

直流tig溶接機

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JPS605983Y2
JPS605983Y2 JP1976026076U JP2607676U JPS605983Y2 JP S605983 Y2 JPS605983 Y2 JP S605983Y2 JP 1976026076 U JP1976026076 U JP 1976026076U JP 2607676 U JP2607676 U JP 2607676U JP S605983 Y2 JPS605983 Y2 JP S605983Y2
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陳男 山手
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株式会社ダイヘン
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、正極性で溶接を行なう直流TIG溶接機に関
するものである。
〔従来の技術〕
直流TIG溶接は、電極としてタングステン棒を用い、
この電極と母材との間にアークを発生して溶接を行なう
が、直流TIG溶接では、母材への入熱を大きくし電極
への入熱を小さくして充分な溶は込みを得るとともに作
業能率を向上させるため正極性、すなわち電極が負、母
材が正という極性で電圧を印加して溶接するのが一般的
である。
ところが、タングステンを陰極とすると、アーラスター
ト時のタングステンの温度が低い状態では、タングステ
ンがアークを持続するための十分な熱電子を放出しにく
いために、一旦発生したアークが極く短時間で消滅して
しまうことが多く、高周波放電によってアークスタート
を行う場合にも、高周波放電は行われても持続アークに
移行しないことがよくあり、特に小電流で溶接する場合
には、電極の温度上昇が遅いためにアークスタートが著
しく困難である。
アークスタートを容易にするためには、無負荷電圧の著
しく高い溶接電源を用いて必要な電子を電界放出により
得るようにすればよいが、このような溶接機では入力K
VAが大きく、装置が高価となり、かつ感電の危険が大
きい。
一方、母材を陰極としてアークスタートを行なうと、母
材表面の豊富な酸化物からの電子放出と、タングステン
電極にくらべれば極めて低融点の母材からの金属蒸気の
発生とによって容易にアークが持続される。
また陽極に対する入力は陰極にくらべてはるかに大きい
ので、このとき陽極となるタングステン電極は急速に加
熱されることになる。
そこで上記のようなアークスタートの困難性を解決する
ために、アークスタート時に先ず電極と母材との間に逆
極性(電極が正、母材が負)の電圧を印加し、逆極性ア
ークで電極と加熱した後、正極性に切替えてアークスタ
ートさせる方法が提案されている。
第1図は、このような逆極性スタートと行うための従来
の装置を示したものである。
同図において1は溶接変圧器、2は溶接電流の開閉、整
流及び電流値制御を行なうための制御整流回路で、主サ
イリスタ5a、5b、5c及びサイリスタ制御回路6に
より構成されている。
主サイリスタ5a、5b及び5cのカソードは、それぞ
れ溶接変圧器1の出力巻線1aの巻線端子に接続され、
主サイリスタ5a、5b及び5cのアノードは、ともに
制御整流回路の一方の出力端子Qに接続されている。
主サイリスタ5a、5b及び5cのゲート・カソードに
は、それぞれサイリスタ制御回路6の制御信号出力端子
が接続されている。
溶接変圧器1の出力巻線1aの中性点は制御整流回路の
他方の出力端子Pに接続されている。
出力端子Qは、第1のスイッチllaを介して母材4に
接続され、また第2のスイッチ12aを介して電極3に
接続されている。
出力端子Pは第■のスイッチ11bを介して電極3に接
続され、また第2のスイッチ12bを介して母材4に接
続されている。
上記のような構成において、溶接開始時に図示していな
い溶接開始スイッチを動作させると、第1のスイッチl
la及びllbが閉路して電極3と母材4の間に逆極性
の電圧が印加される。
即ち、母材4が陰極となるように電圧が印加される。
母材4は軟鋼、ステンレス等で、常温においてタングス
テンよりもはるかに電子放出が容易であるから、電極3
と母材4に接触あるいは高周波の印加等によって電極3
及び母材4の間にアークが発生する。
一般のTIGアークでは、陰極よりも陽極での発生熱量
がはるかに大きいため、このようにして発生した逆極性
アークでは、陽極であるタングステン電極3への入熱が
大きく、電極3の温度は早急に上昇する。
電極3の温度がある程度上昇した時に、図示していない
タイマ、温度検出器等の出力信号によって、スイッチl
la及び11bを開路し、スイッチ12a及び12bを
閉路して電極3及び母材4間に正極性の電圧を印加する
と、電極3の温度が上昇しているため、陰極である電極
3はいわゆる熱陰極となっており、電子放出は容易に行
なわれ、直ちに正極性アークが発生し、きわめて容易に
アークスタートが行なわれる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、第1図の装置では、スイッチ12a及び12b
は溶接電流とほぼ同じ大きさか、その数分の1程度の大
電流を通電するため、大形かつ高価であり、しかも寿命
が短かく保守点検に手間を要するという欠点があった。
また、逆極性で通電する電流が大き過ぎて電極3の消耗
がはげしいという欠点もあった。
さらに、制御整流回路2としてサイリスタ5a、5b及
び5cあるいは可飽和リアクトルなどによって位相制御
を行なって溶接電流を制御する場合には、溶接電流の脈
動が大きく、特に小電流で溶接を行なう場合には、溶接
電流が途切れてアーク切れを起こすなど、アークが不安
定になる欠点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記のような従来装置の欠点を解消することを
目的としたもので、逆極性アークでタングステン電極を
加熱する電極は、電極の直径などにもよるが、数Aから
IOA前後の小電流で十分であることに着目して、溶接
開始時には補助電源から逆極性の電流を供給してタング
ステン電極を加熱することによって、アークスタートを
容易にするとともに、溶接開始後は補助電源の出力を正
極性にして溶接変圧器と制御整流回路とから成る溶接電
源の出力に重畳し、溶接電源の出力電流が脈動により減
少する期間に、アーク切れを起こさない程度の電流を補
助電源から供給するようにした装置を提供したものであ
る。
〔実施例〕
以下図面を参照して本考案を詳細に説明する。
実施例 1 第2図は本考案の一実施例を示したもので、同図におい
て1乃至6は第1図と同じものを示しており、溶接変圧
器1及び制御整流回路2により溶接電源が構成されてい
る。
制御整流回路2の出力端子Qは電極3に、出力端子Pは
母材4にそれぞれ接続されている。
1bは溶接変圧器1の補助巻線で、各相巻線端は抵抗器
8a、8b及び8cを介してダイオード9a、9b及び
9cのアノードに接続され、各相の補助巻線1b、抵抗
器8a乃至8c及びダイオード9a乃至9cにより補助
電源が形成されている。
ダイオード9a、9b及び9cのカソードは、ともに第
1のスイッチllaを介して制御整流回路2の出力端子
Qに接続されるとともに、第2のスイッチ12aを介し
て制御整流回路2の出力端子Pに接続されている。
補助巻線1bの中性点は、第1のスイッチllbを介し
て制御整流回路2の出力端子Pに接続されるとともに、
第2のスイッチ12bを介して制御整流回路2の出力端
子Qに接続されている。
第1又は第2のスイッチとして、図示していない励磁コ
イルが励磁または非励磁されることにより閉路・開路す
る電磁接触器の接点が示されているが、制御信号により
導通・遮断するサイリスタ、トランジスタ等の半導体ス
イッチであってもよい。
溶接開始時に図示していない溶接開始スイッチを動作さ
せると、先ず第1のスイッチlla及び11bが閉路し
て補助電源の出力電圧を逆極性になる方向で電極3及び
母材4間に印加し、電極3と母材4の接触あるいは高周
波放電等の手段によりアークを発生させる。
この逆極性のアークにより電極3の先端の温度がある程
度上昇したときに、図示していない温度検出器またはタ
イマ等の出力信号によって、第1のスイッチ11 a及
iJ 11bを開路し、サイリスタ制御回路6によって
主サイリスタ5a、5b及び5cの導通を行なわせると
ともに、第2のスイッチ12a及び12bを閉路して補
助電源Sに出力電圧を制御整流回路2の出力に正極性で
重畳して、正極性アークで溶接を開始する。
第1のスイッチlla及びllbの開路並びに第2のス
イッチ12a及び12bの閉路は、逆極性のアークによ
る電極3の先端に温度上昇を図示しない温度検出器によ
って検出しである値まで温度が上昇したときに行なって
もよい、また、逆極性アークの発生を検出してこれによ
りタイマを動作させタイマが時限終了したときに行なっ
てもよい。
更に、電極3の直径が小さい場合には、先端の加熱は瞬
時に行なわれるので逆極性アークが発生したら、これを
検出してすぐに第1のスイッチ11a及びllbを開路
し、第2のスイッチ12a及び12bを閉路して、逆極
性から正極性への切換換を行なうようにしてもよい。
溶接中には、主サイリスタ5a、5b及び5cを通して
供給される位相制御された出力電流とともに、溶接電源
からの出力電流が、位相制御されて脈動により減少する
期間にアーク切れを起こさないように、補助電源Sから
出力が供給される。
溶接電源の出力が減少する期間に、アーク切れを起こさ
ない程度の電流値が補助電源Sから供給できるように、
補助巻線1bの電圧並びに抵抗器8a、8b及び8cの
抵抗値を選定することにより、安定したアークを維持す
ることができる。
なお、補助電源Sから供給する電流は、上記の条件を満
たすとともに、溶接開始時における逆極性通電のときに
、電極3を加熱するのに十分な電流となるようにしなけ
ればならない。
この第2図に示す実施例1は、実用新案登録請求の範囲
第2項及び第6項の実施態様に記載の構成要件を備えて
いる。
実施例 2 第3図は本考案の他の実施例を示したもので、同図にお
いて1乃至6は第2図の場合と同様である。
溶接変圧器1の出力巻線1aの各相の巻線端子は、それ
ぞれ抵抗器8a、8b及び8cを介してダイオード9a
、9b及び9cのアノード並びにダイオード10a、1
0b及び10cのカソードに接続されている。
ダイオード9a、9b及び9cのカソードはそれぞれ第
1のスイッチ11a、llb及びllcを介して、また
、ダイオード10a、10b及び10cのアノードはそ
れぞれ第2のスイッチ12a、12b及び12cを介し
て、ともに制御整流回路2の出力端子Qに接続されてい
る。
一方、出力巻線1aの中性点は、制御整流回路2の出力
端子Pに直接接続されている。
各相の出力巻線1a、抵抗器8a乃至8c及びダイオー
ド9a乃至9c、lOa乃至10cにより補助電源が形
成されている。
抵抗器8a、8b及び8cの抵抗値は、抵抗器8a、8
b及び8Cを経て電極3及び母材4に供給される電流が
逆極性通電時に電極3を加熱するのに十分な電流値で、
しかも正極性通電時にはアーク切れを起さない電流値と
なるように選定されている。
第3図の実施例において、溶接開始時には、第1のスイ
ッチlla、llb及びlieを閉路することにより、
ダイオード9a、9b及び9cを経て電極3及び母材4
間に逆極性の電圧を印加して、アークを発生させる。
ついで、この逆極性のアークにより、電極3の先端の温
度がある程度上昇したとき、第1のスイッチlla、l
lb及び11cを閉路するとともに、第2のスイッチ1
2a、12b及び12cの閉路およびサイリスタ制御回
路6によって主サイリスタ5a、5b及び5Cの導通を
行なわせ、正極性アークで溶接を開始する。
この第3図に示す実施例2は、実用新案登録請求の範囲
第3項及び第6項の実施態様に記載の構成要件を備えて
いる。
実施例 3 第4図は、本考案の他の実施例を示したもので、この実
施例では、サイリスタ9a’、 9b’及び9c’は
補助電源の整流作用と第1のスイッチとしての作用とを
兼用し、10a’、 10b’及び10C′は補助電
源の整流作用と第2のスイッチとしての作用を兼用して
いる。
補助変圧器7の各相の二次巻線端子は、それぞれサイリ
スタ9a’、 9b’及び9c’のアノード、並びに
サイリスタ10a’?IQb’及び10C′のカソード
に接続され、また、サイリスタ9 a’、 9 b’
及び9c’のカソードは、ともに抵抗器8rを経て制御
整流回路2の出力端子Qに、サイリスタ10a’9 1
0b’及びIOC’(7)7/−ドはともに抵抗器8s
を経て同じく制御整流回路2の出力端子Qに接続され、
さらに、補助変圧器7の二次側中性点は制御整流回路2
の出力端子Pに接続されている。
サイリスタ9a’、 gb’及び9c’のアノードは
、それぞれダイオード13a。
13b及び13cのアノードに接続され、ダイオード1
3a、13b及び13cのカソードは、ともに第1の補
助スイッチ11を介してダイオード14a、14b及び
14cのアノードに接続され、ダイオード14a、14
b及び14cのカソードは、それぞれ抵抗器15a、1
5b及び15Cを介してサイリスタ9a’、 9b’
及び9c’のゲートに接続されている。
サイリスク10a’i0b′及び10C′のアノードは
、ともに第2の補助スイッチ12を介してダイオード1
6a、16b及び16cのアノードに接続され、ダイオ
ード16a、16b及び16cのカソードはそれぞれ抵
抗器17a、17b及び17cを介してサイリスタ1
oa/、 10b’及び10C′のゲートに接続され
ている。
補助変圧器7、整粒作用としての機能の上記の各サイリ
スタ、上記の各抵抗器、第1及び第2の補助スイッチ1
1.12及び上記の各ダイオードにより補助電源が形成
されている。
上記のような構成において、溶接開始時には、第1の補
助スイッチ11を閉路して、第1のスイッチ(サイリス
タ9a’、 gb’及び9C′)の導通を可能にする
ことによって、電極3及び母材4間に逆極性のアークを
発生させ、電極3の温度がある程度上昇してときに、第
1の補助スイッチ11を開路して第1のスイッチ(サイ
リスタ9a’9 9b′及び90′)を開路し、第2の
補助スイッチ12を閉路して第2のスイッチ(サイリス
タlea’。
10b′及びIOC’)の導通を可能にするとともに、
サイリスタ制御回路6により主サイリスタ5a、5b及
び5cを導通させ、正極性のアークによって溶接を行な
う。
第4図の実施例の場合には、抵抗器8は逆極性通電用抵
抗器8rと正極性通電用抵抗器8sとによって抵抗値を
変えて、逆極性アークで電極3を加熱する電流と、正極
性で重畳する電流とを、異なった電流値で各々に最適の
電流値に選定することができる。
第4図に示す実施例3は、実用新案登録請求の範囲第4
項及び第7項の実施態様に記載の構成要件を備えている
実施例 4 第5図は本考案の他の実施例を示したもので、この実施
例では、第1のスイッチ(サイリスタ9a/、 g
b/及び9C′)のゲート・カソード間にそれぞれサイ
リスク制御回路6rの出力端子が接続され、第2のスイ
ッチ(サイリスタioa’tt。
b′及び10 C’)のゲート・カソード間には、それ
ぞれサイリスタ制御回路6Sの出力端子が接続されてい
る。
サイリスタ制御回路6r及び6sは、それぞれ第1また
は第2の補助スイッチ11または12が閉路していると
きにのみ接続されたサイリスタの位相制御を行なう。
19r及び19sは、平滑用のりアクドルで、位相制御
によって補助変圧器7から電流の脈動が大きくなったり
、電流が途切れてアークが切れたりするのを防止する。
補助変圧器7、整流作用としての機能の上記各サイリス
ク、第1及び第2の補助スイッチ11.12及びサイリ
スク制御回路6s、6rにより補助電源が形成されてい
る。
上記の実施例においては、サイリスタ9a’9 9b’
t 9c’t 10a’w 10 b及び10C′
の位相制御によって電流値を制御することができるため
、第4図の実施例で用いられた抵抗器8r及び8Sは必
要ではない。
なお、リアクトル19□r及び19sは、電流の脈動及
びアーク切れを防止するために用いられているが、溶接
変圧器1と補助変圧器7の二次電圧の位相をずらし、制
御整流回路2の出力電流の瞬時値が小さいときにサイリ
スタI Qa’、 10b’及び10C′の出力電流
が大きくなるようにしておけば、リアクトル19r及び
19sはなくてもよい。
第5図に示す実施例は、実用新案登録請求の範囲第4項
及び第7項の実施態様に記載の構成要件を備えている。
実施例 5 第6図は本考案の他の実施例を示したもので、この実施
例では、第3図の実施例で用いられたダイオード9a及
びlea、9b及び10b並びに9c及び10cの替り
に、整流作用としての機能の3端子双方向性サイリスタ
18a、18bおよび18cが用いられている。
また、溶接変圧器1の出力巻線1aの各相巻線端にはそ
れぞれ磁気的に結合された補助巻線が接続され、この補
助巻線端は、それぞれ、上記整流作用の機能の他に、第
1及び第2のスイッチとしての機能の双方向性サイリス
タ18a、18b及び18cの一方の端子に接続されて
いる。
双方向性サイリスタ18a。18b及び18cの他方の
端子はともに抵抗器8を介して制御整流回路2の出力端
子Qに接続され、また第1の補助スイッチ11及び抵抗
器15を介してダイオード14a、14b及び14cの
カソードに接続され、さらに第2の補助スイッチ12及
び抵抗器17を介してダイオード16a。
16b及び16cのアノードに接続されている。
ダイオード14aのアノード及びダイオード16aのカ
ソードは、双方向性サイリスタ18aのゲートに接続さ
れ、また、ダイオード14bのアノード及びダイオード
16bのカソードは、双方向性サイリスタ18bのゲー
トに接続され、さらに、ダイオード14cのアノード及
びダイオード16cのカソードは、双方向性サイリスタ
18cのゲートに接続されている。
溶接変圧器1の出力巻線1aの補助巻線、整流作用とし
ての機能の上記双方向性サイリスタ、第1及び第2の補
助スイッチ11,12、上記各ダイオード、上記各抵抗
器により補助電源が形成されている。
上記の如き接続において、溶接開始時には、第1の補助
スイッチ11を閉路することによって、電極3及び母材
4間のアークが逆極性となる方向に第1のスイッチとし
ての双方向性サイリスタ18a、18b及び18cを導
通させる。
ついで、逆極性のアークによって電極3の先端の温度が
ある程度上昇したときに、第1の補助スイッチ11を開
路し、第2の補助スイッチ12を閉路することにより、
電極3及び母材4間のアークが正極性となる方向に第2
のスイッチとしての双方向性サイリスタ18a、18b
及び18cを導通させるとともに、サイリスタ制御回路
6により主サイリスタ5a、5b及び5cの導通を行な
わせ、正極性での溶接を開始する。
本実施例の場合には、逆極性の電流の通電および正極性
の補助電流通電を双方向性サイリスクの導通方向を切り
替えることによって行なうため、電流の開閉を無接点で
できる。
また補助変圧器の出力巻線を別個に設けるかわりに、溶
接変圧器の出力巻線1aを共用できる上に、その他の部
品点数も少ないので、回路が簡単であり小形安価に構成
できる利点がある。
なお、出力巻線1aに接続された補助巻線は、必ずしも
必要ではなく、第3図の実施例と同様に、双方向性サイ
リスタ18a、18b及び18Cを各サイリスタ5a、
5b及び5cのカソードに接続してもよいし、出力巻線
1aの中間にタップを設け、このタップに双方向性サイ
リスタ18a、18b及び18cを接続してもよい。
また、第5図の実施例と同様に双方向性サイリスタ18
a、18b及び18cの位相制御を行なってもよい。
第6図に示す実施例は、実用新案登録請求の範囲第3項
及び第8項の実施態様に記載の構成要件を備えている。
実施例 6 第7図は、本考案の他の実施例を示したもので、この実
施例では、第1のスイッチllrを閉路することにより
、逆極性の電流を供給する第1の補助電源Srと、第2
のスイッチ12sを閉路することにより、正極性の重畳
電流を供給する第2の補助電源Ssとが設けられている
これらの補助電源Sr及びSsは、例えば第2図の補助
電源Sを2組用いるなどすればよい。
第7図に示す実施例は、実用新案登録請求の範囲第5項
の実施態様に記載の構成要件を備えている。
実施例 7 以上の実施例は電極3と母材4の接触あるいは高周波放
電等によりアークスタートを行なうこととして説明した
が、第8図に高周波発生装置を組込んだ状態の一例を示
す。
同図においては、第2図の構成の溶接機の制御整流回路
2の出力端子Qと電極3との間に高周波発生装置21が
直列に挿入されている。
第8図の装置においては、第1のスイッチ11a及びl
lbを閉路するのとほぼ同時に開閉器接点22を閉路し
て、高周波発生装置21の高周波出力を電極3及び母材
4間に印加して、逆極性アークを発生する。
アークが発生して電極3の先端の温度がある程度上昇し
た後、第1のスイッチ11a及び11bを開路し、第2
のスイッチ12a及び12bを閉路するとともに、サイ
リスタ制御回路6により主サイリスタ5a、5b及び5
cを導通させ、高周波を重畳した正極性アークを発生さ
せる。
しかる後、開閉器接点22を開路する。第8図における
補助電源の構成は、第3図の場合と同様である。
なお、開閉器接点22は逆極性アーク発生と同時にいっ
たん開路し、ついで第2のスイッチ12a及び12bの
閉路と同時に再び閉路するようにしてもよい。
また、高周波発生装置21は制御整流回路2と電極3と
の間に直列に接続されたものではなく、電極3と母材4
との間に並列に接続されるものでもよい。
第8図に示す実施例は、実用新案登録請求の範囲第2項
及び第6項及び第9項の実施態様に記載の構成要件を備
えている。
その他の実施例 以上の実施例では、溶接電源を構成する溶接変圧器1及
び制御整流回路2として、三相変圧器及び三相半波サイ
リスタ制御整流回路が用いられたものを示したが、本考
案は、三相のほか単相、六相などの電力を半波のみなら
ず全波方式で制御整流作用を行なう場合にも適用するこ
とができる。
また、制御整流作用は、サイリスタのほか、可飽和リア
クトルを整流器との組合せなどにより行わせることがで
きる。
さらに、補助電源の整流方式についても、単相、三相、
六相などの半波、全波整流方式のいずれでもよく、制御
整流回路2の整流方式と同じ整流方式である必要はない
また、整流器9,10としてサイリスタなどを用いても
よいことは第4図ないし第6図の例でも示すとおりであ
る。
また、電流制限素子としては抵抗器8のほか、リアクト
ルなどを用いてもよく、また、補助変圧器7として浅瀬
変圧器を用いる場合にはその洩漏りアクタンスを利用す
ると電流制限阻止として抵抗器などを挿入する必要がな
い。
また、第4図の例のように、補助電源の出力回路に抵抗
器8r、8sを挿入して正極性と逆極性とで電流値を異
なった値にすることもできるし、また、例えば、第2図
の第1のスイッチllaと直列に抵抗器8rを挿入する
か、第2のスイッチ12aと直列に抵抗器8sを挿入す
るかして、正極性と逆極性とで異なった電流値としても
よい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、溶接開始時には補助電源
の出力を電極及び被溶接物に逆極性で供給することによ
り、逆極性アークで電極の先端を加熱しておくので、続
いて、電極及び被溶接物に印加される電圧が正極性に切
換えられたときに正極性アークが確実に発生する。
また、溶接開始後は、補助電源の出力を正極性として、
位相制御された溶接電源の出力電源が脈動のため減少す
る期間にアーク切れが起こらないような電流を、電極及
び被溶接物に常に供給するように溶接電源の出力に補助
電源の出力を重畳するようにしたので、特に主電源回路
としてサイリスタ制御方式のものを用いる場合に、小電
流で溶接してもアーク切れのない安定した溶接を行なう
ことができる利点がある。
さらに、正極性補助電源の出力を、主電源の出力に重畳
する従来の溶接機に比べ、部品数をわずかに増加するだ
けで、装置の体積および価格を大幅に増加することな〈
実施することができる。
さらに、逆極性アークで電極を加熱する電流の電流値を
、溶接電流に無関係に設定することができるので、この
電流値を電極の加熱に必要な最小値とすることにより、
逆極性電流による電極の消耗を最小限に抑えることがで
きる。
また第1及び第2のスイッチとしては、従来のものに比
べ、容量が小さく従って小形、安価なものを用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の直流TIG溶接機の構成国、第2図乃至
第8図は本考案の直流TIGの溶接機の異なる実施例の
構成図である。 1・・・・・・溶接変圧器 1b・・・・・・補助巻線
、2・・・・・・制御整流回路、3・・・・・・電極、
4・・・・・・被溶接物(母材)、7 @@1+@l’
l補助変圧器、lla、llb、11c、llr・・・
・・・第1のスイッチ、12a、12by 12C9
12S・・・・・・第2のスイッチ、21・・・・・・
高周波発生装置、S・・・・・・補助電源、Sr・・・
・・・第1の補助電源、Ss・・・・・・第2の補助電
源、9a乃至9c、10a乃至10c・・・・・・ダイ
オード、5a乃至5C?9a’乃至9C’9 10a’
乃至10 C’−−−−−−単方向性サイリスタ、18
a乃至18c・・・・・・双方向性サイリスタ。

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)溶接変圧器1の出力を位置制御して溶接中に電極
    3及び被溶接物4に正極性で電力を供給する溶接電源と
    、直流出力を有する補助電源と、前記補助電源の出力を
    電極及び被溶接物に逆極性で供給するように設けられ溶
    接開始時に一定時間だけ閉路する第1のスイッチと、前
    記補助電源の出力を電極及び被溶接物に正極性で供給す
    るように設けられ前記一定時間が経過すると閉路する第
    2のスイッチとを具備し、前記溶接Wは前記第2のスイ
    ッチの閉路とともに電力を供給する直流TIG溶接機。
  2. (2) 補助電源が、溶接変圧器1に設けた補助巻線
    1bから電力を得るものである実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載の直流TIG溶接機。
  3. (3)補助電源が、溶接変圧器の出力巻線1aから電力
    を得るものである実用新案登録請求の範囲第1項に記載
    の直流TIG溶接機。
  4. (4)補助電源が、別個に設けた補助変圧器7から電力
    を得るものである実用新案登録請求の範囲第1項に記載
    の直流TIG溶接機。
  5. (5)補助電源が、溶接開始時に一定時間だけ逆極性で
    電力を供給する第1の補助電源および前記一定時間経過
    後に正極性で電力を供給する第2の補助電源から成る実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の直流TrG溶接機
  6. (6)補助電源が、交流電力をダイオード9a〜9c、
    10a〜10cで整流して直流出力を得るものである実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の直流TIG溶接機
  7. (7)補助電源が、交流電力を単方向性サイリスタ9a
    ′〜9C′、10a′〜10C′で制御整流するもので
    ある実用新案登録請求の範囲第1項に記載の直流TIG
    溶接機。
  8. (8)補助電源が、交流電力を溶接開始時に一定時間逆
    極性方向に整流し、一定時間経過後は正極性方向に整流
    する双方向性サイリスタ18a〜18cにより出力を得
    るものである実用新案登録請求の範囲第1項に記載の直
    流TIG溶接機。
  9. (9)補助電源が、逆極性電力を供給するとほぼ同時に
    高周波電圧が補助電源の出力電圧に重畳され、逆極性電
    力の供給を停止すると前記重畳が停止される高周波発生
    装置21を備えた実用新案登録請求の範囲第1項に記載
    の直流TIG溶接機。
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