JPS6059526B2 - コミなどの障害物が自動的に除去される流量計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、開渠のような自由表面を有する流路の流体の
流量を測定する流量計においてゴミなどの有害物が自動
的に除去される流量計に関する。

自由表面を有する流体の流量計は、従来から種々のタイ
プのものが提案されてはいるが、従来のこの種流量計は
水位の検出を必要とし、そのほとんどは水路の横へ水位
検出槽および導水管を設けなければならず、そのためこ
の部分に水の中に含まれるゴミが付着・沈澱し、このた
め水位測定装置が正常に作動しない等の欠点があつた。
またこのような流量計は本体の上流側に水の流れを安定
させる整流部や直管部を設ける必要があり、それだけ広
い設置スペースを必要とし水路の改造工事等←必要とな
り、コストもアップするという欠点があつた。本発明は
、上記したような諸欠点を解消した流量計は、とくに、
自由表面を有する流体の測定に適した流量計を提供する
ことを目的としている。

本発明によれば、測定される流体の中に挿入される揺動
可能なプレートと、該プレートの揺動角度が電気的また
は機械的な流量値に変換・表示される装置とから成る流
量計において、前記プレートは、測定される流体中に含
まれるゴミなどの障害物を除去するために、前記流体の
中から取出し可能に構成され、前記プレートの下流側に
設置されている堰も前記プレートに連動して流体中から
取出し可能に構成されている。本発明は、上記のように
構成されているので、従来の流量計のように水位検出槽
或るいは導水管等を設ける必要がなく、従つて流体中の
ゴミなどが付着・沈澱する部分がなく、流体の流量測定
に適するものである。

また、たとえば流体中のゴミ等が揺動可能なプレートに
付着・沈澱しても、該プレートは設定された時間に水流
の中から回動引き上げられるのでゴミなどは下流へ流さ
れてしまい、常に正確な流量測定ができるのである。本
発明に係わる流量計は、上述したようにシンプルな構造
になつてコストダウンが計られているにもかかわらず、
非常に精確度の高い測定値が得られるものであるが、更
に精度を上げるために、揺動可能なプレートの下流側に
は堰が設置され・る。そしてこの堰も前記プレートに連
動して流体の中から外部へ引き出されるように構成され
る。本発明による流量計のプレート或るいは堰は、上述
したように定期的に流体の中から取出されるが、ゴミな
どの障害物を効果的に除去するには、プレート或るいは
堰は流体の流れ方向に回動させながら流体から引き上げ
るのが望ましいので、プレートおよび堰は流れと直角を
なす軸に回動自在に取付けられ、可逆モータで操作され
るようになつている。本発明に係わる流量計は、プレー
ト或るいは堰は設定された時間毎に流体の中から外部へ
取出されるので、ゴミなどの障害物を除去するという所
期の目的は充分に達成されるものであるが、除去をより
完全にするために、プレート或るいは堰と連動するワイ
パーが設けられることもある。

以下本発明の一実施例を示す図面にしたがつて、限定す
るものてはないが、排水路に適用される場合について説
明すると、本体１には排水の入口部２と出口部３とが設
けられていて、この両部のほぼ中間には流れを横切る方
向に設けられている軸４に揺動可能なプレート５が取付
けられている。このプレート５は水の流れによつて軸４
を中心として振れるが、この振れの大きさすなわち揺動
角度を電気的または機械的に換算して机丞の流量値を表
示するようになつてし−）る。しかしながら、この電気
的或るいは機械的換算方式は、本発明の要旨ではない発
明の詳細な説明は省略する。さて、プレート５の付近に
はゴミ等が溜りやすいので、本発明ではこのプレート５
を強制的にはね上けるようになつている。すなわちプレ
ート５は、水の流れによつて揺動するが、可逆転可能な
モータ、例えばギヤードモータ６によつて適当な減速機
構７を経てアームワイパー１１を介して強．制，的に回
動されるようになつている。そしてモータ６が起動され
ると、プレート５はアーム９に取付けられたワイパー１
１により軸４を中心として回動し、プレートの先端が水
面より上方に位置している間に水面に浮遊してプレート
に付着するか、または沈澱していたゴミ等は水流で押し
流される。モータ６の起動間隔は、図示されていない電
気的な回路によつて制御されるようになつている。また
プレートが水面より上方に位置している時間も当然なが
ら制御されるが、その時間は一般に短時間であり、流量
の測定にたいした影響を与えないものである。しかし水
量が積算される場合、或るいは精度が要求される場合は
、この時間に流れる水量はホールド回路などによつて修
正されるものである。本体１の下流側すなわち出口部３
附近の本体には堰１２が軸８円中心に回動できるように
して設けられている。

そしてこの堰１２も杆１０或るいはリンク機構Ｌによつ
て、プレート５と連動して開かれるようになつている。
以上のように、プレート或るいは堰が強制的に開かれる
と、ゴミなどは一掃されるが、更に確実にゴミなどを除
去するためにワイパー１１が設けられている。ワイパー
１１によりプレート５に付着したゴミ及び流路の下面、
側面の付着したゴミを除却することができる。なおワイ
パーの取付け方は任意であるが本実施例では、リンク９
の先端にプレート５とある角度（例えば２０ク〜５０端
）をなすようにして取付けられている。本発明による流
量計は、上述したようにプレート或るいは堰が設定され
た時間にまたは時間毎に開かれるのでゴミなどを含んだ
排水の流量測定が正確にでき、所期の目的が達成される
ものそある。

またゴミなどを人手によつて流体する必要がないのて保
守が簡単てあるという効果も有するのである。更に構造
がきわめてシンプルであるので、低価格でかつ故障など
のトラブルが少ないという効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は流量計の縦断面図、第２図は同正面図て右半分
を断面て示す図、第３図は第１図における矢視Ａ−Ａで
みた断面図である。 １・・・本体、５・・・プレート、６・・・モータ、７
・・・堰、１０・・・杆、１１・・・ワイパー、Ｌ・・
・リンク機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 測定される流体の中に挿入される揺動可能なプレー
   トと、該プレートの揺動角度が電気的または機械的に流
   量値に変換、表示される装置とから成る流量計において
   、前記プレートは、測定される流体中に含まれるゴミな
   どの障害物を除去するために、前記流体の中から取出し
   可能に構成され、前記プレートの下流側に設置されてい
   る堰も前記プレートに連動して流体中から取出し可能に
   構成されたことを特徴とする流量計。