JPS6059515B2 - 圧力炉中の信号導線用ブツシング - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高温高圧で加工品を処理するために使用され
るような高圧炉の炉空間を取り囲む圧力室の壁を通して
熱電対等から導かれる複数本の信号導線のための電気的
ブッシングに関する。

この炉は、たとえば特願昭第４８−６５７４４に、非常
に詳細に記述されているような型式のものであつてもよ
い。このブッシングは、圧力室中の一端の閉止部分の凹
所中に挿入され、二つの異なる直径部分の間に形成され
た肩部を有する形状のブッシングユニットを含むもので
ある。この肩部は、凹所の二つの異なる直径部の間で形
成された肩部により支持される。このブッシングユニッ
トは特に多数本の導体のためのものである。 既知のブ
ッシングにおいては圧縮に対して、充分な強さを与える
ように重合されてる例えばポリスチレン中の長い孔中に
導線が鋳造されるか、又・は導線は孔の円錐壁と円錐プ
ラグの間の隙間に例えばエポキシ樹脂のような、熱硬化
樹脂中で鋳造されるようになつている。

今迄述べた既知のブッシングにおいては、導線を取除い
たり、新品の導線を挿入することは実際に不可能である
。保守と・修理の観点から、整備が容易に可能なことが
極めて重要な工業上の営利的な設備としては、このブツ
シングはあまり適したものでない。本発明によれば、ブ
ッシングユニットは例えば鋼製のスリーブである。

このブッシングに絶縁導線用の複数の孔が軸方向に設け
られている。該孔の直径は導線の絶縁材に合わせてある
。この絶縁材は導線を囲むホースであつても良い。スリ
ーブの内側部分に於て開口部が設けられ、この開口部は
底部において前記孔の全てが開口する程度の直径を有す
るような大きさの開口部となつている。この大径の口部
の底に例えば、ナイロンＲのようなポリアミド樹脂の高
強度の絶縁プラスチック材料の板が配置されている。こ
の板はこのスリーブの開口部底部に開口する複数の孔と
同じ位置となるように多数の孔が設けられている。この
板の外側の部分においては樹脂板の多数の孔は導線の絶
縁体と合つた直径を有し、その内側の部分においては多
数の孔は、導線と板の間の遊びが小さくなるように裸導
線とほぼ一致する直径を有している。樹脂板の内側はコ
ム又は樹脂のような弾性的なプラグが配置され、それを
通つて信号用の導線が取付けられる。このプラグは導線
のまわりをしつかりと固定し、さらにスリーブの開口部
の周壁と接触する。６０℃のシヨア硬度を有するプラグ
材料をこれに用いることが好ましいことが証明されてい
る。

弾性プラグの内側に導線用の多数の孔を，有する板を設
けてあり、その板はプラグに軸方向圧力を及ぼし、その
ためにスリーブの開口部の周壁に対してプラグが確実に
密封した状態で接触をする。プラグの直径は、スリーブ
の開口部に挿入に際して抵抗が少ないような大きさとす
る。本発明を添付図とともに更に詳細に説明する。図に
於て、１は炉空間を包含する圧力室（図示せず）中の一
端閉止部分の一部を示す。多数の信号用導線３のための
ブッシングユニット２が前記閉止部分１中に挿入される
。ブッシングユニット５２は鋼製スリーブ４を有し、該
スリーブはその内方の大直径部分と外方の小さい直径部
分の間に円錐形の遷移部分５を有する。内方部分におい
てスリーブ４は開口部６と平坦底部７が形成されている
。この底７の外側に、導線３用の多数の孔８が４明けら
れている。この部分において、導線３は絶縁チューブ１
０で絶縁され、多数の孔８の直径はこの絶縁チューブ１
０の径に合わせてある。開口部６の底にプラスチック、
例えばポリアミド樹脂の板９が配置される。この板９は
、スリーブ４中の多数の孔８と同様に導線３用の多数の
開孔１１を備えている。板９の外方部分において、多数
の孔１１は絶縁チューブ１０に合つた直径を有し、板９
の内方部分ではこの孔１１は裸導線３に合つた直径を有
し、そのため導線と多数の孔１１の壁の間の遊びは可能
なかぎり小さくすることができる。絶縁チューブ１０は
、板９の孔１１の中へ突出している。板９の内方には、
ゴムのプラグ１２ノがあつて導線３がプラグ中を貫通し
ている。このプラグ中に裸導線を通す方法としてカニユ
ーレがプラグを貫通して挿入され、導線３がカニユーレ
を通つて通され、よつて導線３はプラグを貫通すること
が出来て、この後カニユーレがプラグの外に引出すよう
にする。プラグ材料はその後に導線のまわりに密着する
ようになる。プラグ１２の内側に厚板１３があり、導線
３のそれぞれのための多数の孔１４を有している。又厚
板１３の部分では、導線３は絶縁チューブ１０で絶縁さ
れている。板１３の内側にスリーブ１５があり、該スリ
ーブ１５は、プラグ１２が軸方向の力を受けるような位
置に、ロックピン１６によつてスリーブ４に固定され、
この軸方向の力により、プラグは開口部６の周壁と魅接
してシールするように半径方向にふくらむ。ブッシング
ユニットはＯリング１７により、閉止部分１中の開口周
壁に対して密封される。該０リングはリング１８により
支持され、０リングはスリーブ４とこの開口周壁との間
の隙間の形成を防げる。Ｏリングはスリーブ１９、板２
０と、固定用リング２１によつて半径方向に固定される
。本発明は簡単に製造され、かつ修理容易であるので、
充分な改良がなされるものである。

この目的のため既知のブッシングに比較して、ブッシン
グ中の導線と絶縁材が容易に除去可能となり、新しい導
線がブッシング中に容易に挿入されうる。ブッシングは
０．０１バールから約３０００／＜−ル迄の圧力に対し
て支障がないことがわかつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は炉の圧力室中の一端閉止部分中のブッシングを
略図で示す。 第２図はブッシングを開口中に密封挿入されたブッシン
グを拡大して示す図。第３図は第２図の一部分の拡大図
。１・・・・・・圧力室の一端閉止部分、２・・・・・
・ブツシングユニツト、３・・・・・・導線、４・・・
・・・鋼製スリーブ、５・・・・・・円錐形遷移部分、
６・・・・・・開口部、７・・・・・・底部、８・・・
・・・孔、９・・・・・・板、１０・・・・・絶縁チュ
ーブ、１１・・・・・・孔、１２・・・・・・弾性プラ
グ、１３・・厚板、１４・・・・・・孔、１５・・・・
スリーブ、１６・・・・ロック●ピン、１７・・・・・
・０リング、１８・・・・・リング、２０・・・・・・
板、２１・・・・固定用リング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ブツシングユニットからなり、圧力炉の壁中の一個
   の開口中に挿入され、二つの異つた直径部分の間に形成
   された肩部を有するようになつた圧力炉中の熱電対等か
   ら導かれる信号導線用の電気的ブッシングにして、該ブ
   ッシングの肩部は前記圧力室の壁中の開口中の二つの異
   つた直径部分の間に形成された開口の肩に対して衝接さ
   れるようになつたブッシングにおいて、前記ブッシング
   ユニットは絶縁導線に合うような、多数の導線用の多数
   の第１の孔を有し、前記のブッシングの内方部分に、す
   べての前記導線を通す一つの大きい共通開口部を有し、
   前記開口部がその底部に絶縁材料製の板が配置され該板
   が前記多数の第１の孔のそれぞれに合うような多数の第
   ２の孔を有し、前記多数の第２の開口はその外方部分に
   絶縁された導線に合う直径を有し、その内方に前記裸導
   線に合う直径を夫々有し、弾性材料のシリンダが前記板
   の内方に配置され、該シリンダが前記開口部の壁と密着
   し、導線が前記開口部を通過するようになつていること
   を特徴とする信号導線用ブッシング。 ２ 前記弾性シリンダの内方に、前記導線用の多数の第
   ３の孔を備えたスリーブがあつて、該スリーブが前記弾
   性シリンダに軸方向圧力を及ぼし、その為該弾性シリン
   ダが望ましい前記所望の力で前記開口部の壁に押しつけ
   られることを特徴とする特許請求範囲の第１項に記載の
   ブッシング。