JPS605879B2 - 無薬▲けふ▼発射薬用の電気雷管点火材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無薬茨の、場合によって発射体と固定結合され
た発射薬及びそれに類似したもの用の電気雷管式点火材
であって、場合により担体上に配置された点火材が導電
性層から成っている形式のものに関する。

この層は導電性物質及び爆薬を含有する。この種の電気
雷管ョＣ点火材は、例えば狩猟目的又は軍事目的のため
に利用されるような無薬茨（ケースレス・カートリジ）
のための点火材として使用される。更にまた産業目的で
使用されるような無薬茨発射薬の点火材としても使用さ
れる。そのためには、公知の火薬力を利用するボルト打
ち機械が挙げられる。衝撃、摩擦及び火炎式雷管の他に
、既に従来公知の電気雷管式点火材が一層重要になって
来た。

特に機関火器用の通常のパトロネ及び起爆カプセルにお
いては、電気ブリッジワイヤ‐雷管及びまた分裂雷管が
有利であることが立証された。導電性物質が黒鉛又は金
属層から成っている積層点火材はその用途を制限する極
めて高い点嬢電流を必要とする。ところで、最近開示さ
れた用途として、電気雪管式点火材を無薬茨発射薬のた
めに用いるには、該点火材に対して極めて特殊な要求が
課せられる。その主たる要求とは下記の如くである、す
なわちこの種の′点火材はなかんずく電極に堆積物が生
じたり又はそれを形成すべきでない。点嬢は少ない点嬢
電流で達成可能であり、しかも確実に行われねばならな
い。点火材はできるだけ残澄を生じることなく燃焼すべ
きである。更に、この種の点火材は衝撃及び摩擦並びに
静電気に対してかつ所望の起爆限界に満たない電流に対
して低い感応性を有しているべきである。ところで、前
記課題は本発明により、主として導電‘性物質及び爆薬
を含有する導電性層を有する形式の無薬茨発射薬用の電
気雷管式点火材において、上記導電性層が導電性物質と
して徴晶質アンチモン、特に最高０．０５側の粒度を有
するものをかつ爆薬として少なくとも一部分は結晶質爆
薬を含有しており、徴晶質アンチモンが爆薬内に細かく
分配された形で存在し、かつ爆薬が爆薬とアンチモンの
総容量に対して６０〜９彼容量％であることを特徴とす
ることにより解決される。

この点火材は場合により担体、有利には爆薬上に配置さ
れていてもよい。本発明で導電性物質として使用する徴
晶質アンチモン、特に０．０５脚以下の粒度を有するも
のは、有利には電解的生長により得られる。

本発明による導電性層の容量において主成分を成す爆薬
は少なくとも一部分は結晶状で存在すべきである。

しかも、爆薬は殆んどが結晶状で存在するのが有利であ
る。爆薬はできるだけ金属性堆積物を形成すべきでない
。好適な材料は有利にはスチフニン酸塩又はピクリン酸
塩、特にピクリン酸カリウム又はスチフニン酸カリウム
である。ピクリン酸−又はスチフニン酸アンモニウム又
は−バリウムが挙げられる。本発明による導電性層内に
、電解的導電性を有するような結晶状爆薬が含有されて
いるのが特に有利である。この場合に、爆薬は既に電解
的導電性を有した状態で層内に包埋されている必要はな
い。むしろ、この特性はその場で初めて例えば烈しい混
合条件下で付与されてもよい。本発明の著しい特徴は、
導電性物質としての徴晶質アンチモンが爆薬内に細かく
分配されていることである。

すなわち、爆薬はマトリックスの様に導電性物質をその
ままの微粒子として分配して受容する。導電性物質の粒
子は爆薬を介して通じる電流路を短縮し、それによって
電気抵抗は低下せしめられる。すなわち、立体的に導電
性物質よりも多くの結晶質爆薬が層内に存在するために
、前述のように電流は爆発物を介して通じねばならずか
つ中間に存在する導電性粒子は短絡ブリッジとして働く
。

爆薬は爆薬と徴晶質アンチモンとの総容量に対して６０
〜９舷容量％、有利には６０〜８舷容量％である。層は
なお燃え尽る結合剤、特にニトロセルロ−ス、疎水性化
剤（層の感湿性を低下させる物質）、酸素供給剤及び同
種の自体公知の添加物を含有していてもよい。特に有利
な１実施態様では、爆薬は塩として、特に一部は導電性
物質の塩、すなわちスチフニン酸アンチモン又はピクリ
ン酸アンチモンとして存在する。確かに、主成分として
の導電怪物質（半導体を含む）、結合剤としてのニトロ
セルロース及び他の添加物、例えば酸素供給剤、起爆強
化剤等を含有する電気雷管式点火材は開示されている。

しかしながら驚異的にも、層が導電性物質として徴晶質
アンチモンを含有しかつ主成分が結晶質爆薬である場合
には、公知の点火材においてよりも著しく僅かな点曝露
流で確実な点嬢を行うことができることが判明した。こ
れによって、同時に望ましくない堆積物の形成を回避す
ることもできる。従って、本発明思想は必要な点嬢電流
の強度、それと結び付き静電気の集積によって惹起され
るようなスパークによる不点嬢性に関して特に重要であ
る。電流は極めて電気抵抗の高い爆薬を、その間に存在
する導体ブリッジよりも急撃に加熱するので、爆薬粒子
内に実際に冷し、導軍性粒子の間で直ちに局部的発火を
もたらす温度を生ぜしめ、これが隣接せる爆薬粒子に波
及し、ひいては爆発を譲発する。本発明による層を測定
すれば、これらは明らかに非金属導体の特性を有してい
ることを呈示する。従って、層は例えば直径約２側の中
心電極と、その中心電極に対して０．７〜１肌の距離を
有しているリング状外部電極との間のりング面に５キロ
オームの抵抗を有している。この抵抗では、層はなお申
し分なく単に２２．５ボルト及び数ミリアンベアで点像
する。更に、電流は急激な上昇曲線を描き、起爆限界に
満たない最大電流が保持される場合は徐々に下降する、
このことは分極せる電解導体の特性に相応する。電解的
導電性が観察されることは、個々の爆薬粒子における電
流熱のみが点嬢を開始せしめるだけでなく、場合によっ
てはまた爆薬結晶内の電気化学的過程が点藤を生ぜしめ
るという結論に至ることができる。

それというのも爆薬のイオンが僅かに移動しただけで或
は爆薬結晶の境界面でイオンが突発的に富化されると点
嬢が惹起されるからである。本発明の有利な１実施態様
によれば、層の爆薬成分の電解的導電性を改良しかつ極
く一般的にはまた個々の結晶内部の電流路を短縮するた
めに、前述のように特殊な形式の爆薬が含有されている
。

このためには、僅少量の徴晶質アンチモンがドーピング
されている爆薬を使用するおとができる。この目的のた
めには、爆薬を溶液から徴晶質アンチモンと共に折出な
いいま晶出させることができ、この場合微結晶は生成す
る結晶内に包埋されるかないいまこれから崩芽する。し
かし、このことに対して並行して、金属原子が正規の爆
薬化合物として結晶に侵入せしめられ、ひいては同様に
爆薬の導電性の改良をもたらすために付与される化学的
プロセスが進行することもある。アンチモン原子が爆薬
結晶内に包埋される類似した過程は、爆薬を該微結晶と
共に、爆薬を騒く僅かに溶解するにすぎない中性液体中
で長時間徹底的に混合する場合にも行われる。担体は点
火される発射薬又は爆薬が高い点火ェネルギを必要とす
るか或は機械的に不適当である個所においてのみ必要で
ある。

迫体は例えば薄片又は短い円筒体の形を有していてもよ
い。これは有利には大体において爆発又は急速に燃焼す
る物質から成っている。爆薬としてはピクリン酸カリウ
ム又はスチフニン酸カリウム及びピクリン酸一及びスチ
フニン酸アンモニウム又はーバリウムが挙げられる。爆
薬から使用可能な機械的特性を有する担体を得るために
は、爆薬を結合剤と混合し、次いで成形するべきである
。結合剤としては、溶剤で処理したニトロセルロースを
使用するのが有利である。溶かしたニトロセルロースを
粉末状爆薬と共にペースト状にするか或は控和し、次い
で帯状物又は錠剤にプレス加工することができる。ニト
ロセルロース対爆薬成分の比は最高約２：３、例えば１
：２〜１：３である。こうして得られた担体は溶剤の除
去後固定物でありかつ切断及び打抜くことができる。

これは急速かつ完全に燃焼し、燃焼生成物はガス状であ
る。本発明の点火材ないいま導電性層を製造するために
は、爆薬を場合によりドーピングした形で徴晶質アンチ
モンと混合し、次いで成形することができる。

有利には、不活性液体又は残笹を残さず燃焼可能な結合
剤、特にニトロセルロース溶液の存在下に操作する。次
いで、液状混合物を成形ないいま恒体上に導電性層とし
て施す。乾燥後、こうして得られた層を場合により平滑
に圧延にする。本発明による導電性層と担体を別々に製
造しかつ次いで両者を相互に接着することも可能である
。特に有利な１実施態様によれば、本発明による点火材
を製造するには、懸濁した形で徴晶質アンチモンを含有
する溶剤から爆薬の結晶を析出させる。

この場合に、まず溶液状の爆薬を製造するか又はまず溶
解し次いで徴晶質アンチモンを懸濁させて析出させても
よい。従って、徴晶質アンチモンを懸濁させた溶剤から
、例えばスチフニン酸及び／又はピクリン酸ないしはそ
れらの塩を、場合により所望のスチフニン酸塩又はピク
リン酸塩に転化した後に、晶出させかつ得られた生成物
から、場合により結合剤又は別の助剤を添加した後に、
導電性点火材層を形成することができる。

場合によっては発射体と固定結合されていてもよい小型
の無薬茨発射薬用の点火材の場合には、挺体（使用する
とすれば）は例えば厚さ０．３〜０．４肌を有しかつ本
発明による層は厚さ約０．０５側を有している。

この値は使用目的に応じて変化する。特に敏感な層を得
るためには、層上にニトロセルロース及び金属粒子から
成る接触層を配置する、この場合には導電性層における
と同様に実質的に相粒の金属粒子は接触し合うべきでな
い。そうすることによって、導電性層に対する電極の点
状接触のみが行われ、ひいては接触点により高い電流集
積がもたらされる。担体もまたその都度の用途に基づい
て複数の異なった急速に燃焼又は藤燃する層から成って
いてもよい。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 主として導電性物質及び爆薬を含有する導電性層を
   有する形式の無薬莢発射薬用の電気雷管式点火材におい
   て、上記導電性層が導電性物質として微晶質アンチモン
   をかつ爆薬として少なくとも一部分は結晶質爆薬を含有
   しており、微晶質アンチモンが爆薬内に細かく分配され
   た形で存在し、かつ爆薬が爆薬とアンチモンの総容量に
   対して６０〜９０容量％であることを特徴とする、無薬
   莢発射薬用の電気雷管式点火材。