JPS605701Y2 - 線状体用の引留器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、線状体用の器具、特にこのような線状体用の
引留器具に関する。

本考案は、配電線ないしケーブル、電話線等に典型的に
用いられる型式の引込線引留器具として特に適用性をも
つものであり、これに関連して以下説明する。

しかしながら、本考案は更に広範な適用性をもつもので
あり、他の使用例に対しても有利に用いることができる
ことは当業者にとって容易に理解できよう。

本願の関連においては、引込線、配電線から引込接続点
へのびている電線又は電話線のような引込線として一般
的に記述されている。

典型的には、配電線は街路、道路等に隣接して配置され
た電柱間にのびでおり、サービス線つまり引込線は個々
の顧客へ電力、電話サービス等を提供するために配電線
へ接続されている。

通常、個々の顧客の終端領域ないし、接続部は地面近く
に配置されていて、配電線はこれから相当に高い位置に
設けられている。

従って、下側を通る乗物等によ゛つて破損されないよう
に引込線の径間で引込線を高めて係止するためには、引
込柱又は引込まれるべき建物へ引込線を取付けることに
よって顧客の終端領域に隣接する位置において引込線も
高められなければなｔｌない。

この装着点から顧客の終端領域へのびる引込線の部分は
、通常引込端部（ｄｒｏｐｅｎｄ）と言われている。

一般的に上述した通り、線路の終端領域上で引込線の径
間部分（ｓｐａｎ）を装着し支持するための引留器具を
提供することが望まれている。

幾つかの従来の引留器具及びクランプは、商業的に成功
（７ているけれども、その全体的設計及び形状は必要と
される又は所望とされるものよりもや）複雑であった。

更に、このような従来の引留器具及びクランプは、全体
の製造コストを高める多数の共（動素子部分を有［２て
いた。

しかも、これらの多数の素子部分は、実際に設置す２）
場合に幾つかの問題を生ゼ１．めでいた。

従って１、製造コストを減少し７、設置上の問題を減少
するために、より簡単な引込線用引留器具を開発するこ
とが望まれてい本考案は、上述の要請その他に合致する
新規な改良された物品を提供しようとするもので、設計
が単純で、経済的に製造でき、し７かも任意の数の引込
線型装置ないし設備にも容易に用い得る設置容易な新［
、い引込線の引留器具を提供し上うとづるものである。

本考案によれば、引込線をその長さの一部に沿って受入
れ支持するための引込線引留器具が提供される。

この器具は、対向端に逆向きのない１〜折返されたルー
プをもつ長い主体部分から戊′つている。

これらのループの一方は器具装着ループを画定し、他方
は線状体係止ループを画定する。

−・旦器具が剛性な支持部材上に位置決めされると、引
込線自体は、上記の長い主体部分に沿って、そしこ少（
とも１回器具装着ループのまわりに巻かれる。

ように器具上に設置されてよい。線状体係止ループは、
引留器具から引込線の部分が巻きほぐれることを阻ＩＬ
する。

本考案のもう一つの特徴によれは引留器具装着ループ及
び主体部分により画定される平面が線状体係止ループ及
び主体部分により画定される平面に対し２てはＳ゛垂直
配置されτいる。

更に、本考案のも・う１つの特徴に１−Ｊ゛、れば、少
くとも主体部分及びＳ形の装着ループは粗い表面を備え
ている。

本考案の主なる目的は、線状体用の新規な改良された引
留器具を提供することである。

本考案のもの１つの目的は、設計が単純で、製造が簡単
な改良された新規な引留器具を提供することである。

本考案のも・う１つの目的は、設置を迅速かつ容易にす
ることができる新規な改良された引留器具を提供するこ
とである。

本考案の更にらう１つの目的は、種々の異なる環境、に
おいて用いることができる新規な改良された引留器具を
提供することである。

以下図面について本考案を説明する。

なお、図面は、本考案の好ましい実施例を示すためのも
のであって、本考案を制限するためのものではない 図面には、引込線型の導体■）を支持するために、つり
手ないしかぎ形の構造体Ｃによ−って引込柱Ｂ・−・、
装着された引留器具Ａが示されている。

、以下に記述されるように、器具Ａは引込線型の引留器
具と（−で説明されているが、この器具は本考案の要旨
ないし範囲を逸脱することなしに他の旋設にも有利に用
いられることを理解されたい。

特に第１図及び第２図を参照すると、引込線引留器具△
は、第１端部領域１２及び第２端部領域１４をもつ長い
はＳ゛真直主体部分１０から構成されていることがわか
る。

第１．端部領域１２に隣接する第１端部１６は器具装着
ループを画定し、第２端部領域１４に隣接する第２端部
１８は線状体係止ループを画定する。

端部１６，１８の特定の形状及び機能について以下に更
に詳細に説明する。

引留器具装着ループ１６は、はｚ’ Ｓ形の逆向き（斬
返された）ループからなり、これは主体部分１０の一部
の上側に折返されている。

このループは第１の曲線部分３０を含み、これははＳ゛
真直第１部分３２へ連なっている。

そして、この真直な部分は第２の曲線部分３４へ連なり
、この第２の曲線部分３４自体は終端３８をもつはＳ゛
真直第２部分３６へ連なっている。

特に第１図から明らかなように、はＳ゛真直第１部分３
２は、第１の曲線部分３０との相互連結点から、第２の
曲線部分３４との相互連結点へ向けて主体部分１０方向
に内側に曲げられている。

特に第２図を参照すると、線状体係止ループ１８は、は
Ｓ″Ｕ形のループからなり、これは主体部分１０の一部
の上側に折返されているのがわかる。

この形状部分は、終端５２で終るはＳ゛半円形の曲線部
分５０を含む。

第１図及び第２図かられかるように、はＳ′Ｓ形の器具
装着ループの第１曲線部分３０の概略的曲率半径は、は
Ｓ″Ｕ形の線状体係止ループの曲線部分５０の概略的曲
率半径よりも大きい。

また、Ｓ形及びＵ形のループは、主体部分１０に対して
互に９０°Ｃ回転されている。

すなわち、Ｓ形ループ及び主体部分により定められる平
面は、Ｕ形ループ及び主体部分により定められる平面に
対してはＳ゛垂直配置されている。

この好ましい配置に配列した理由については以下に詳述
するが、このようにして形成される平面が、本考案の全
範囲ないし要旨を逸脱することなしに、共通面になるよ
うに、或いは互に対して種々の他の角度をもって傾斜す
るように、ループないしかぎ部を位置決めすることがで
きることを当業者は容易に理解することができよう。

引込線引留器具Ａは、いずれかの適当な材料、好ましく
は円形断面をもつ材料で都合よく形成することができる
。

このような材料の１つは剛性塩化ポリビニルである。

例えば、器具が電気的適用例でないところに使用される
のであれば、金属もまた用いることができる。

代りに、絶縁材料で被覆した金属も用いることができ、
成る場合には器具は帯状材料で形成することもできる。

しかしながら、剛性塩化ポリビニルは、塑造する場合に
容易であり、良好な引張強さを、衝撃強さ及び絶縁性を
有するので望ましいものである。

好ましい実施例では、主体部分１０並びに第１及び第２
部分１６．１８は単−長さのプラスチック材料で互に一
体に形成される。

また、好ましい実施例では、少くとも主体部分１０及び
Ｓ形の器具装着ループを画定する第１端部１６は粗い表
面にされる。

この特徴は、設置後に引留器具に沿って引込線が軸方向
に動くことを阻止し或いは実質的に減少する。

このような粗い表面を与えるために多くの手段を満足に
用いることができるが、剛性塩化ポリビニルで形成され
る以下の好ましい実施例では、主体部分１０及び第１端
部１６は、アルミニウム酸化物の粒子のような摩擦発生
材料で被覆される。

第１端部領域１２に隣接する主体部分１０上に塗布され
た印ないし線からなるのが好ましい位置決め標識６２は
、以下に詳述されるように、組立ての場合に引込線及び
引留器具を整列させる助けとなる。

特に第３図を参照すると、特定の応用例に用いられてい
る本考案の器具構造が示されている。

この好ましい実施例において、引込線引留器具Ａは、引
込柱Ｂへ装着されるようになっている。

典型的には、この装着は、地面から十分な間隔を引込線
の径間部分に与えてその下を通過する乗物等に邪魔され
ないように柱の上側領域７０へ地面から間隔を隔てて行
なわれる。

引込線りは、実際に顧客の施設（図示せず）に引込むた
め、引留器具からはＳ゛下方柱の下側領域７２へ向けて
のびている。

典型的には、つり手Ｃは引込柱Ｂの表面７４から該柱へ
埋め込まれる部分（図示せず）をもつ剛性なかぎ形部分
からなる。

このようなつり手は、いずれかの適当な剛性材料で構成
されてよく、例えば引込柱へつり手をねじ込み装着する
のに便利な長い部分を備えている。

また、このかぎ形の部材は、終端部８２で終る曲線かぎ
部分ないし領域８０を備えている。

引込柱上に装着される時に、つり手Ｃは、曲線領域８０
によって画定される平面かはＳ゛垂直配置され、終端部
８２が柱の上側領域７０方向を向くように位置決めされ
る。

このように設置することによって、引留器具は引込柱に
対して好ましい位置に配置される。

他の形につり手を配置することも本考案の範囲ないし要
旨から逸脱することなしに有利に用いることができる。

器具Ａは、Ｓ形ループの第１曲線部分３０がつり手Ｃの
曲線領域８０と係合するようにつり手Ｃ上にかぎ止めさ
れる。

１０２で指示される線状体ないし引込線導体りの部分は
、引込端部として一般に知られている部分を構威し、第
１端部１６により画定されたＳ形ループ領域を通って供
給される。

こ）から、引留器具Ａと接触する引込線導体の残りの部
分は、１回生体部分１０のまわりに巻かれ、次に１回Ｓ
形ループの曲線部分３４及び主体部分１０の両者のまわ
りに巻かれる。

ここから、引込線導体は、少くとも１回、好ましくは１
回半主体部分の残りの部分上に巻かれ、引込線導体の最
終巻回部分が第２端部１８により画定されるは＞’［Ｊ
形のループの１側を通過するようになっている。

次に導体りは、数字１０４で示されるようにＵ形ループ
から配電線（図示せず）と引込線との相互接続点へのひ
て一般に径間部分として参照される部分を形成する。

第１端部１６におけるＳ形ループの機能は、引留器具Ａ
及び引込線導体ないしケーブルＤを引込柱Ｂの所望の領
域へ取付けることができるようにすること及び導体りの
引込端部１０２を係止することである。

更に、径間部分１０４が成る理由又はその他の理由によ
って引張り状態におかれる時には、Ｓ形の装着ループの
はＳ゛真直第１部分３２及び第２の曲線部分３４は、第
２の曲線部分３４及び主体部分１０間の間隙を閉じる傾
向をもつ抑制作用を生ずる。

同時に、器具はこの領域部分は、引張り状態に径間部分
１０４をおくことによって発生する軸方向負荷の幾分か
を吸収する。

第２端部１８によって画定されるはＳ’ｌＪ形のループ
は、径間部分１０４が体部分１０から巻きほぐれること
を阻止腰引留器具から径間部分１０４が離れる時に該径
間部分を支持する。

長いはＳ゛真直主体部分１０及び第１端部１６の粗い表
面領域（図中一般に６０で示した）は、導体りを設置し
た後に導体りが引留器具に沿って軸方向に動くことを実
質的に減少するように作用する。

はｆｌＪ形のループの表面は、径間部分１０４の長さに
わたって該径間部分に作用する風その他小−素のために
径間部分１０４が幾分運動するであろうから、滑らかな
状態のままになっている。

従って、もしこのループの表面も粗くされれば、器具及
び導体間の削り作用がループの近くに生じ導体を破損す
ることになろう。

本考案の器具は、上述のように引込柱Ｂ以外の表面にも
都合よく取付けることができることを理解されたい。

例えば、この器具は、建物の壁その他に取付けて、同様
の引留作用をなくすことができる。

しかしながら、このような代りの表面領域に対するつり
手Ｃの特定の性質及び装着はやや変えられなければなら
ないだろう。

上述しまた引込線引留器具Ａを引込柱Ｂへ適用する実際
の方法は、次の諸段階からなる。

（１）第１端部１６により画定されるＳ形ループによっ
て引留器具Ａを引込柱Ｂ上のつり手Ｃに掛ける。

（２）径間部分１０４が右手に、引込端部１０２が左手
に保持されるようにして引込線導体りにループを形成す
る。

（３）このようにし２て形成されたループをつり手Ｃ上
に置く。

（４）つり手Ｃのまわりにぴんと張られるまで、右手の
径間部分１０４を引張る間、左手に導体の引込端部１０
２を保持しておく。

（５）右手に引留器具Ａをにぎり、つり手Ｃの内側に対
して安定するように引留器具Ａを引張る。

（６）引留器具Ａが左手に保持されている導体の引込端
部１０２に対して平行におかれるようにする。

（７）引込線導体り上に左手の握りを変えて、左手の親
指が約１２．７７７１７７！ （約１７２インチ）だけ
第２端部１８により画定されるは＞’［Ｊ形のループか
ら主体部分１０に沿って間隔を隔てるようにし、親指が
引留器具自身上へ引込線導体りを適用するための始点を
形成するようにする。

（８）左手の親指で引込端部１０２上に上記の始点を維
持している間に、つり手Ｃから引留器具及び引込線導体
を取り外す。

（９）第２の真直な部分３６及び終端部３８が下方に向
くように引込線導体りの頂部上に引留器具を置き、次に
第１端部１６により画定される逆向きのループないしか
ぎ部内へ引込線導体をずベリ込ませ、左手の親指の端部
が長いはＳ゛真直主体部分１０上の位置決め標識ないし
始点間６２と接触するようにする。

（１０引込端部１０２の始点を引留器具上に適用したま
ま、右手から左手へ引留器具の渥りを移し、引込線導体
りと共に引留器具が左手に握られるようにする。

旧）右手に導体の径間部分１０４を握ってこれを繰り出
し、完全な巻き部を形成するように引留器具Ａの主体部
分１０のまわりに巻きっけ、次にこの完成した巻き部を
逆向きのループ領域へすべらせて巻き部が主体部分１０
のまわりにぴったりと配置させるようにする。

０２）右手でなお導体の径間部分１０４を握り、主体部
分１ｏと、はＳ゛真直第１部分３２及び第２の曲線部分
３４間の連結部分における第２端部１６とのまわりに完
全な巻き部１１２を形成する。

０３）更に、巻き部１１４，１１６が主体部分に沿って
間隔を隔てられ、引込線導体りが第２端部１８により画
定されるはＳ’Ｕ形のループ内にすべり込まされその上
に配置されるように、更に１回生の均一に間隔を隔てら
れた巻き部１１４．１１６を主体部分１０のまわりに形
成する。

（１４）上述のようにしてまわり導体が巻かれた引留器
具を右手に握り、左手に導体の引込端部をもって組立て
られた器具をつり手Ｃ曲線部分８０の終端８２に向けて
その上に引張り、器具の設備を完了するようにする。

上述の説明において、組立てが径間部分１０４の反対側
からなされる場合には、右手及び左手は逆になることを
理解されたい。

また、引込線を器具上に設置する時には、巻き部１１０
を含むのが好ましいけれども、本考案の引留器具は、こ
のような特別の巻き部を省略し、引込線導体りがはＳ゛
Ｓ形の逆向きループないしかぎ部まわりに完全な１回の
巻き部１１２を形成腰は＞’Ｕ形の逆向きループないし
かぎ部までの主体部分１０のまわりに巻き部１１４，１
１６を形成する場合にも同様によく機能するものである
。

本考案の引込線引留器具は、それぞれＳ形及びＵ形の逆
向きループを画定する第１及び第２端部をもつ特定の形
状全体に関連して説明されたが、本考案の範囲ないし要
旨から逸脱することなしに本考案の進歩性ある思想を実
旋する場合に他の形態でも有利に用い得ることは当業者
にとって容易に理解できよう。

なお、本考案は好ましい実施例を参照して説明されたが
、本願の明細書を読みかつ理解することによって本考案
の種々の変形にいし変更を行なうことができよう。

しかして、これらの変形ないし変更が本考案の実用新案
登録請求の範囲内に含まれる限り或いはこれと同等であ
る限りこれらの変形ないし変更はすべて本考案に包含さ
れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の引留器具の側面図である。 第２図は第１図に示される引留器具の平面図である。 第３図は電導体型の引込線を支持するための本考案の好
ましい設置例を示す。 Ａ・・・・・・引留器具、Ｂ・・・・・・引込柱、Ｃ・
・・・・・つり手、Ｄ・・・・・・引込線導体、１０・
・・・・・主体部分、１２・・・・・・第１端部領域、
１４・・・・・・第２端部領域、１６・・・・・・第１
端部、１８・・・・・・第２端部、３０・・・・・・第
１曲線部分、３２・・・・・・はＳ゛真直第１部分、３
４・・・・・・第２曲線部分、３６・・・・・・はＳ゛
真直第２部分、３８・・・・・・最外端部（終端部）、
５０・・・・・・はＳ゛半円形の曲線部分、５２・・・
・・・最外端部（終端部）、６２・・・・・・位置決め
標識、７０・・・・・・上側領域、７２・・・・・・下
側領域、７４・・・・・・外面、８０・・・・・・曲線
かぎ形部分（領域）、８２・・・・・・終端部、１０２
・・・・・・引込端部、１０４・・・・・・径間部分、
１１２，１１４，１１６・・・・・・巻き部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 可視性線状体とその長さの一部に沿って受入れ支持する
   ための線状体用の引留器具において、対向端のそれぞれ
   逆向きのループをもつ長い直線状の主体部分１０から構
   成され、この逆向きのループの一方が該主体部分１０か
   ら第１端部領域１２、第１曲線部分３０、第１直線部分
   ３２、第２曲線部分３４および第２直線部分３６を経て
   終端部３８で終るＳ形の形状をもつ、器具装着部材を受
   入れるための器具装着ループ１６を形威し、該逆向きル
   ープの他方が該主体部分１０から第２端部領域１４を経
   て終端部５２で終るはＳ゛半円形の曲線部分５０を含む
   Ｕ形の形状をもつ線状体係止ループ１８を形威し、上記
   の一方のＳ形ループ１６と主体部分１０とが第１平面を
   形威し、上記の他方のＵ形ループ１８と主体部分１０と
   が第２平面を形成しており且つ上記の第１及び第２平面
   が互にほぼ直角に配置されており、線状体はこのＵ形ル
   ープ１８を通過し、上記の主体部分１０のまわりにまき
   つけられて主体部分１０を通り、次いでＳ形ループ１６
   のまわりにまきつけられることによって支持されるよう
   になっており、且つ上記のＳ形ループ１６と主体部分１
   ０とＵ形ループ１８とは一体的に且つ均一な太さで剛性
   なプラスチック材料から作られており、そして少なくと
   も主体部分１０及びＳ形ループ１６は粒状物質の被覆を
   もつ粗い表面６０を備えて成ることを特徴とする線状体
   用の引留器具。