JPS6056677B2 - コンクリ−ト複合パネル及びその製造法 - Google Patents

コンクリ−ト複合パネル及びその製造法

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JPS6056677B2
JPS6056677B2 JP55099157A JP9915780A JPS6056677B2 JP S6056677 B2 JPS6056677 B2 JP S6056677B2 JP 55099157 A JP55099157 A JP 55099157A JP 9915780 A JP9915780 A JP 9915780A JP S6056677 B2 JPS6056677 B2 JP S6056677B2
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JP
Japan
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concrete
crack
steel
composite panel
concrete layer
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JP55099157A
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JPS5726076A (en
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節雄 岩田
正克 松石
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Hitachi Zosen Corp
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Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンクリート複合パネル及びその製造法に関す
るものてあり、その目的は耐荷力及び変形能力の大きい
コンクリート複合パネル及びその効果的な製造法を提案
することにある。
コンクリート複合パネルは、第1図のように、相対向す
る一対の鋼板1間に複数のガーダウエブ2を有し、かつ
すれ止め材3てずれ止めされたコンクリート層4を前記
一対の鋼板1間にサンドイッチ状に有する。
公知の複合パネルでは、コンクリート層4が普通コンク
リート、すなわち強度が十分に高く、適当な粗粒率を有
する砂利混じりのコンクリートで構成されている。この
ような複合パネルの構造上の特徴として、1 自重が比
較的大きいので、大形海洋構造物の構造材料として使用
すると、浮力を相殺するためのバラスト効果を発揮させ
ることができる。
2 変形能力が大きく、崩壊するまでに吸収し得るエネ
ルギー量が多い。
3 外面に鋼板が配置されているのて、その内部のコン
クリート層にクラックが生じても防水性能が損われない
4 ブロック継手工事が溶接を主体とする工事になるた
めに信頼性の高いものとなる。
などが掲げられる。発明者等は、この複合パネルの強度
特性を調査するために単位幅の粱模型を製作し、載荷試
験を行なつた。
第2図に粱模型5が曲げとせん断の組合せ荷重を受ける
場合が示される。
矢印7は荷重方向を示す。この場合のクラック発生状況
が第4図に示される。第4図から明らかなように、コン
クリート層8のずれ止め位置からクラックXが発生し、
斜め450に向つて進展することによりアーチが形成さ
れ、高荷重が負担された。荷重がさらに増加すると、崩
壊が、圧縮側鋼板9Aの座屈、コンクリート層8の一部
域10の圧壊、引張側鋼板9Bの破断によつて生じた。
以上より、サンドイッチ型複合構造では、最終的にアー
チ効果によつて高荷重を負担し、引張側鋼板の大変形に
よつて変形能力を増大させ得ることが判る。第3図に粱
模型11が主にせん断荷重を受ける場合が示される。
矢印13は荷重方向を示す。この場合のクラック発生状
況が第5図に示される。荷重が作用すると、ずれ止め位
置近傍からクラツクYが発生し、せん断の影響で斜め4
5に進展する。これにより梁模型11にはアーチが形成
され、高荷重域まで荷重を負担する。荷重がさらに増加
すると、せん断による斜張力により、コンクリート層1
4に突然クラックZが発生し、コンクリート層14が圧
壊し、梁模型11は崩壊した。しかし崩壊まての変形能
力は十分大きく、吸収エネルギー量は多い。第2図〜第
5図で説明した梁模型5,11のコンクリート層8,1
4は前記した普通コンクリートを用いたものである。
ここで普通コンクリートに代えてモルタル(砂利のない
コンクリート)あるいは強度の低いコンクリートを用い
ると、その梁模型の破壊状況の次のようになつた。荷重
が載荷されると、クラックYに相当するクラックが発生
するが、低い荷重でクラックZに相当するクラックが発
生し、梁模型は急激に破壊する。すなわち梁模型はアー
チを形成することなくせん断による斜張力で破壊した。
そして変形能力はほとんどなく、コンクリート層は圧壊
しなかつた。前者と後者のクラック発生状況が異なるの
は次のように考えることができる。
1第6図に示されるように、コンクリート15に骨材(
砂利)16が適当にある場合、すなわち粗粒率が良好な
場合、前記クラックYに相当一するクラックが発生して
もそのクラック面17ては骨材16同士のかみあわせ効
果が存在し、クラック面17てもある程度せん断力を伝
達する。
2第7図に示されるように、斜張力により前記.クラッ
クZに相当するクラックの前哨的なマイクロクラックZ
1が発生しても、それは骨材16がクラックアレスター
となるためにその進展、発達が妨けられる。
3骨材16を含んだコンクリートでも強度が低Jいと当
然引張強度及び骨材16とセメントとの付着力も低下す
るのて、前記12の効果は当然低下する。
せん断荷重を受ける梁模型の最終的な破壊は前記クラッ
クZ1すなわち斜張力クラックによるも・のである。
そこでコンクリートにスチールファイバを混入すると、
コンクリートの引張強度が改善されるので、この斜張力
クラックに抵抗し、せん断強度を高めることができるも
のと推定される。事実、そのようなスチールファイバー
によりコンクリートの引張強度は40〜50%改善され
る。第8図はスチールファイバーを混入したものとしな
いものの荷重−たわみの関係を示したものである。図中
実線イが普通コンクリート、破線口がスチールファイバ
ーコンクリートの特性を示し、またPl,P2がそれぞ
れの崩壊点を示す。本図より、スチールファイバーを体
積で1.5%混入すると最終強度は22%上昇し、その
剛性は約2倍になLることが判る。したがつてスチール
ファイバーコンクリートは非常に優れた構造材料である
といえるが、変形能力については普通コンクリートに比
べその約20%に低下する。実験の結果、スチールファ
イバーコンクリートを用いた梁模型の場合、前記クラッ
クYに相当するクラックは発生したが、そのクラック幅
は小さかつた。そしてクラックZに相当するクラックが
急激に起こり、梁模型は崩壊した。また引張側の銅板の
伸びは少なく、したがつてたわみはほとんど生じなかつ
た。この原因は次のように考えられる。1スチールファ
イバーによりコンクリートの引張強度が非常に高められ
るが、一方、鋼板とコンクリートとの比が上昇するため
に前記したクラックYに相当するクラックが拘束さる。
したがつてクラックY位置ての骨材のかみあわせ効果に
よるエネルギー吸収がなくなる。2前記クラックYに相
当するクラックが拘束されるため、引張側鋼板の伸ひ変
形が拘束される。
3前記クラックYに相当するクラックが十分発達しない
ため、アーチが形成されず、内部のコンクリートに大き
なせん断変形すなわち斜張力が生じる。
以上より、耐荷力に優れ、かつ変形能力の大きい構造と
するためには、次の点に留意すればよいことがわかる。
1高荷重に耐えるにはアーチを形成し、そのアーチの引
張強さを高める(斜張力クラックに抵抗するため。)。
2変形能力を高めるには前記クラックYに相当するクラ
ックを発生させ得ることが必要である。3前記クラック
Yに相当するクラックのクラック面の骨材かみあわせ効
果はエネルギー吸収に役立つので、このかみあわせ機構
を考慮しなければならない。
本発明は以上1〜3に留意してなされたものであり、以
下その実施例を第9図〜第11図に基つき説明する。
第9図にコンクリート複合パネルが示される。
20A,20Bはそれぞれ止め材20a,20bを有す
る鋼板てあり、この一対の鋼板20A,20B間に複数
のガーダーウエブ21が所要ピッチおきに介在され、そ
して一対の鋼板20A,20Bと一対の相隣接するガー
ダーウエブ21,21とによつて囲まれる部分ごとにコ
ンクリート層22が構成される。
したがつて一対の鋼板20A,20Bはコンクリート層
22を挟んでその表裏両面て相対向したものとなる。コ
ンクリート層22は普通コンクリート層23Aとスチー
ルファイバーコンクリート層23Bとからなる。スチー
ルファイバーコンクリート層23Bは一対の鋼板20A
,20B及び一対のガーダーウエブ21,21て囲まれ
る部分の中央部て円柱状のものとして構成され、また普
通コンクリート層23Aはその周囲で層を構成する。か
かるコンクリート複合パネルでは、ずれ止め材20a,
20bによつてコンクリート層22がずれ止めされてお
り、そして正負の荷重が作用する場合の斜張力クラック
の発生が予想されるかなめ部に、普通コンクリートの2
倍増の引張強度を有するスチールファイバーコンクリー
トが配置されているので、斜張力クラックが発生しにく
く、高荷重を負担することができる。なお前述のように
体積で1.5%のスチールファイバーコンクリートは普
通コンクリートと比較して1.2倍増しか圧縮強度を有
しないので、圧縮域まてその層23Bを延長する必要は
ない。たとえば、正負の荷重が作用することにより、コ
ンクリート層22には第11図に示される2種のクラッ
クCl,C2が発生する。しかしこの2種のクラックC
l,C2は、各荷重が作用する場合に影響を及ぼすこと
はない。すなわちクラックC1の生じているときは、ク
ラックC2は閉じてアーチの圧縮域を形成するからであ
る。斜張力クラックはスチールファイバーコンクリート
層23Bに妨げられて発生しないか、あるいは拘束され
る。したがつてこのようなコンクリート複合パネルは急
激な破壊を起さず、大きな変形能力を有する。次に製造
法を説明する。
第10図に示されるように、相対向する一対の鋼板20
A,20B間に複数のガーダーウエブ21を所要ピッチ
おきに介在〔溶接等で鋼板20A,20Bに固定する。
〕させる。一対の鋼板20A,20B及び相隣接する一
対のガーターウエブ21,21とで囲まれる空間24が
縦長となるようにこの組体を配置し、その空間24内へ
円筒状の仕切筒25(たとえば鋼管)をその中央部に位
置するように挿入する。この状態から、仕切筒25内へ
スチールファイバーコンクリートを打設し、また仕切筒
25の周囲に普通コンクリートを打設する。この打設順
位は任意に決定することができ、これらのコンクリート
が硬化する前に仕切筒25を引抜き、その後鋼″板20
A,20Bの外面よりバイブレータ等をかけて境界面を
なじませる。以上の説明から明らかなように、本発明は
耐荷力及び変形能力に優れたコンクリート複合パネルを
容易に提供することができる。
・図面の簡単な説明 第1図は従来例の破断斜視図、第2図、第3図は梁模型
斜視図、第4図、第5図はクラック発生状況の説明図、
第6図、第7図はかみあわせ効果の説明図、第8図は荷
重−たわみ関係図、第9図ノ〜第11図は本発明実施例
を示しており、第9図は破断斜視図、第10図は製造法
説明図、第11図はクラック発生状況説明図てある。
20A,20B・・・・・・鋼板、20a,20b・・
・・ずれ止め材、21・・・・・ガーダーウエブ、22
・・7コンクリート層、23・・・・スチールファイバ
ーコンクリート層、23A,23B・・・・・・普通コ
ンクリート層、24A,24B・・・・・・境界面、2
5・・・・・・空間、26・・・・・・仕切板、27・
・・・・・閉板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 相対向する一対の鋼板間に円柱状のスチールファイ
    バーコンクリート層とその周囲の普通コンクリート層と
    を有することを特徴とするコンクリート複合パネル。 2 相対向する一対の鋼板間に、円筒状の仕切筒を配置
    し、この仕切筒内へスチールフイバーコンクリートを打
    設すること及び仕切筒と鋼板との間に普通コンクリート
    を打設することを行なつた後、前記仕切筒を引抜くこと
    を特徴とするコンクリート複合パネルの製造法。
JP55099157A 1980-07-18 1980-07-18 コンクリ−ト複合パネル及びその製造法 Expired JPS6056677B2 (ja)

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CN1745015A (zh) * 2002-11-30 2006-03-08 挪威船级社 船结构和船舶中的结构
GB2395689B (en) * 2002-11-30 2006-05-31 Det Norske Veritas As Marine vessel,layered structure for use in vessels,layered structure module,element for forming a layered structure module

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