JPS6056574B2 - 罐口の成形方法 - Google Patents

罐口の成形方法

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JPS6056574B2
JPS6056574B2 JP53038569A JP3856978A JPS6056574B2 JP S6056574 B2 JPS6056574 B2 JP S6056574B2 JP 53038569 A JP53038569 A JP 53038569A JP 3856978 A JP3856978 A JP 3856978A JP S6056574 B2 JPS6056574 B2 JP S6056574B2
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JP
Japan
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forming
cap
top plate
engaging
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喜一 小高
栄樹 白澤
昇 山崎
豊隆 新井
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ATSUGI KINZOKU KOGYO KK
NIPPON KURAUNKORUKU KK
ODAKA SEISAKUSHO JUGEN
PPONSHU SEIKAN KK
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ATSUGI KINZOKU KOGYO KK
NIPPON KURAUNKORUKU KK
ODAKA SEISAKUSHO JUGEN
PPONSHU SEIKAN KK
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【発明の詳細な説明】 本発明は罐口の成形方法に関し、特に罐体の天板に対
して罐口を一体に成形する方法の改良を目的とするもの
てある。
フ 従来の罐体に於ける罐口の成形は第1図に示す如く
、天板1の所要位置に設けたカシメ部2にこれとは別体
に成形した台金3のカシメ部4を互いに係合してかしめ
ることにより台金3を天板1に固着して成形する方法が
広く一般に普及されている。
しかるに、当該罐口Aの成形方法に於ては、天板1に対
して、天板抜絞り、絞り穴明け、チリ切り穴明け、穴か
えしの一連のブレス成形が要求されるとともに台金3に
対しては、単板の切り絞り、チリ切り、筒状部を外側に
膨出成形する加工、これに関連する天板部の穴明け、カ
シメ部の立ち上げ加工、キャップの各係合爪の係合溝の
加工を加えることによソー連のブレス成形が要求される
しかも、天板1に台金3を固着する取付け加工に至つて
は台金3を天板1のカシメ部2に対してそのカシメ部4
を係合せしめつつ載置した後、これをカシメることによ
り固着する作業工程が要求されるものであつた。
しかし、上記罐口Aの成形方法についてはその後改良が
加えられ、上記天板1に対する加工工程が簡略化された
例えば特公昭45−30918号公報所載の発明に係る
罐ロへの筒状台金固着方法により天板1のブレス成形は
天板抜絞り、チリ切穴明けの両者の成形によつてカシメ
部2に相当する垂−直立上部を成形することにより実施
する方法が開発された。但し、反面、天板1のカシメ部
2と台金3のカシメ部4を互いにカシメる罐口の成形方
法に於ては、両者のカシメ部分の固着状態にムラを否め
ず、勢い当該罐口Aのカシメ部分に完全な水密性あるい
は気密性を期待することができない欠点を有するもので
、特に当該カシメ部分に於ける水密性あるいは気密性を
向上する目的から、カシメ部2,4にラバー等を塗布介
装する方法が開発された。
例えは実公昭39−3315丹公報所載の考案、あるい
は実公昭40−24474号公報所載の考案を挙げるこ
とができる。従つて、上述してきた罐口Aの成形方法に
於てはいずれにしても天板1に対する成形加工に加えイ
て台金3を別体に成形し、さらに台金3を天板1にカシ
メる作業が必要不可欠である。
しかも罐体に対する充填内容物の性質上、例えば塗料、
気揮性の液体等を充填する楊合には気密性あるいは水密
性が確実に保持されなければならず、その要求には上記
カシメ作業に先き立つてラバー等の気密性あるいは水密
性を保持し得るに足る介装物を天板1と台金3の両者の
カシメ部2,4に介装する作業さえ要求されることにな
る。そこで、上記従来の罐口Aの成形方法に於ける諸欠
点を解消すべく、罐口の成形方法が種々研究された結果
、天板1に対して、罐口Aに必要な構成を以て、罐口を
一体にブレス成形する罐口の成ノ形方法が特公昭51−
14074号公報所載の発明に係る罐口の製作方法によ
つて開発されるとともに特開昭49−1428吟、特開
昭49−87494号、特開昭51−17893号ある
いは特開昭52−152384号等の各発明が提案され
ている。
即ち、特公昭51−14074号公報所載の発明は上述
してきた第1図示の罐口Aの成形方法に於ける欠点、天
板1と台金3とをカシメ固着して成形するものである点
に於ける衝撃その他によるカシメ部分からの漏洩を完全
に防止することができないと共に漏洩防止の為にカシメ
成形だけでなくラバー等の装着を要し、又台金3を天板
1上に載置する作業を機械による自動作業にすることが
非常に難しい等の種々の欠点を解消すべく開発されたも
のであるとともに、天板の罐口相当部を深絞り成形によ
り鑵口の高さと同一となしてから罐口相当部の上面に下
方に延びる開口部を成形し穿設し、しかる後鑵口相当部
の側面に全周にわたつて輪状に凹部を成形して弾性鉤止
片付きキャップを係止できるようになした罐口製作方法
である。
しかして、弾性鉤止片付キャップについては同公報に具
体的に図示されていないが、本願に添附した第2図に示
すキャップBがそれであり、一般的にキャップ本体10
の上壁11を中央膨出部12を中心に全体を皿状に湾曲
成形することにより出没自在になすとともにキャップ本
体10の周壁13を周側に沿つて複数片に割ることによ
り複数の弾性鉤止片14を成形して構成したもので、こ
れを罐口Aあるいは上記発明に相当する第3図示の罐口
Cに嵌着する場合には第2図示の閉じた状態のキャップ
Bを罐口A,Cの上側に載置するとともにこれを罐口A
,C側に強制的に押圧せしめることにより、キャップB
の各弾性鉤止片14が罐口A,Cの傾斜面5に沿つて拡
開され、その最大外径部をすぎると同時に各弾性鉤止片
14の弾力によつて各弾性鉤止片14の先端が罐口A,
Cの全周にわたつて設けられる凹部6に係合することに
よつてキャップBを罐口A,Cに嵌着でき(第4,5図
参照)、第4,5図の嵌着状態に於て罐口A,Cよりキ
ャップBを取り外す場合には、上壁11の中央膨出部1
2を手指にて強制的に押し込むことによりこれを下側に
落し込むことができ、そこで皿状に湾曲する上壁11全
体が逆が湾曲する結果、キャップ本体10の周壁の各弾
性鉤止片14を外側に拡開でき、罐口A,Cの凹部6と
の係合を解消することができるので、キャップBを罐口
A,Cより取り外すことができるものてある。
また、取り外したキャップBに対して一旦拡関した各弾
性鉤止片14を内側に押圧してやることにより、第2図
の閉じた状態に復帰せしめることができ、再度の罐口A
,Cへの嵌着を行え、以下同様に嵌着、取り外しを反覆
して行なうことができるものてある。
しかして、上記特公昭51−14074号公報所載の発
明の記載にも明らかな通り、当該発明の罐口製作方法は
上記したような弾性鉤止片付キャップを対象として開発
されたものであつて、その構成上、弾性鉤止片14を拡
開案内する傾斜面5、ならびにこれが係合する凹部6の
両構成が必須の構成要件となり、勢い、罐口の成形に当
つても両者の成形が要求されることが明らかである。
しかるに、傾斜面5ならびに凹部6の両者の成形は天板
の所要位置に筒状部を絞り成形することにより立ち上げ
るとともに当該筒状部の全周にわたつてロール掛け加工
することにより凹部を成形するか、逆に筒状部を内側よ
り外側に全周にわたつて膨出せしめることにより環状の
膨出部(ビード)を成形する方法の2つの方法が前記し
た罐口の一体成形方法に於て実施される。
即ち、前者の方法については特公昭51−14074号
、特開昭49−1428ωλ特開昭49−87494号
あるいは特開昭51−17893号の各公報所載の発明
がそれであり、後者の方法については特開昭51−14
482号あるいは特開昭52−152384号の各公報
所載の発明がそれてある。然して、これ等の各方法は前
述した通り、天板より罐口を一体に成形するという構成
上罐口の開口部を除く罐口からの内容物の漏洩は皆無と
なることは明白で、台金を天板にカシメて構成する罐口
の成形方法に於けるラバー等の介装も不要となるが、そ
の反面、上記いずれの方法に於ても第2図示の弾性鉤止
片付キャップBを対象として成形されたものであつて、
勢い上記筒状部の全周にわたる凹部あるいは膨出部(ビ
ード)の成形が必要不可欠である。
因で、上記した特公昭51−14074号公報所載の発
明をはじめとする各発明方法に於ける筒状部の全周にわ
たる凹部あるいは膨出部(ビード)の成形には成形上、
夫々の難点が存在する。
即ち、特開昭52−152384号公報第1頁右欄、第
2頁左欄に記載されるとおり、筒状部の全周にわたる凹
部の成形にはロール加工に必要な回転工具等の装置が複
雑で高価となる、これらの工具を用いて凹部を成形する
必要上筒状部を天板縁部より上位に穿設せねばならない
ために、天板に隆起部を形成し、さらにその隆起部上に
筒状部を再絞りする方法が採られる等、工程数が増加す
る、当該罐口の構成上、弾性鉤止片付キャップとの密封
性能は罐口の凹部との寸法精度に大きく左右されるため
、凹部の成形加工にも寸法精度に高い精度が要求される
反面、成形加工が複雑である関係上、高い寸法精度を得
ずらい、さらには天板自体にも加工性のすぐれた材質の
板材が用いられる場合と、そうでない場合の加工条件を
別個に設定しなければならない等の難点がそれで、逆に
、特開昭52−152384号公報所載の発明方法等に
よる筒状部の全周にわたる膨出部を成形する方法にあつ
て・は、割り型(同公報では切割22を設け多数の切片
21を形成したコレット型1牡また特開昭51一144
8鏝公報に於ては締着発条24で環状に締着した多数の
拡開片25・・・成る下型28)によつて絞り出した筒
状部の内側より外側に膨出部を拡,開成形する性質上、
筒状部の全周にわたつて膨出される膨出面に凹凸を生じ
、嵌着されるキャップ間に於ける密封性に欠ける点、あ
るいは膨出面の凹凸を解消するための加工を施す対策が
要求される、また割り型による成形によつて、絞り出し
た)筒状部をさらに外側に拡開成形することは筒状部に
大きな引張力がか)り、急激な引張力や無理な歪形を伴
う引張力がか)つた場合には筒状部に亀裂を生じたり、
ヒビ割れの生じ易い罐口の成形を否めず、勢い天板自体
の板材の選択に加工性の良いアルミキルド、シリコンキ
ルド等の板材の使用が不可欠となる。
従つて、公告あるいは公開された公知の罐口成形方法に
あつてはそれぞれ一長一短があり、いまだ工業的に量産
され、従来のカシメ成形による罐口の成形方法にとつて
換わる程の実施段階に至つていないのが実情である。
しかして、その一大要因は第2図示の従来の弾性鉤止片
付キャップBを対象とする罐口の成形方法の開発にとど
まるからであるとともに同キャップBの嵌着に要求され
る第1,3図示の傾斜面5ならびに凹部6の構成を天板
に一体成形しなければならない必要性から上記公知の罐
口成形方法の諸欠点が解消し得ない要因である。
そこで、以上のような従来のキャップと罐口の相互的な
要因に基づく罐口の成形方法上に於ける天板に対する罐
口の一体成形技術の壁を打破すべく本発明者等は従来の
キャップ即ち第2図示の構成から成るキャップ自体に改
良を加えることによつて実効性の有る天板に対する罐口
の一体成形方法の開発に研究を重ねた結果、前述の各公
知の発明に於ける諸欠点を全て解消し得る罐口の成形方
法を発明することに成功し、本願発明を出願するに至つ
たものである。
換言すれば、天板に罐口を一体成形する技術に於て問題
となる筒状部の全周にわたる凹部あるいは膨出部の成形
を不要とし、単に筒状部ならびに罐口に要求される開口
とこれの開口縁にキャップの係合縁を成形するのみの構
成にて実施し得るキャップの開発に伴つて本発明の罐口
の成形方法が.開発されたものである。
因に、筒状部ならびに罐口に要求される開口とこれの開
口縁に係合部を成形するのみの罐口にて実施し得るキャ
ップについて説明すると、キャップ本体の上壁を出没自
在となすとともにキャップ.本体の側壁に複数の係合片
を設け、この各係合片の先端をカーリングあるいは折り
返して各係合片の端部に罐口との係合部を設けることに
より構成したことを特徴とするものである。
そして、その構成上の要旨は具体的な実施例を・示す図
面および後記の各実施例の説明によつても明らかである
が、従来のキャップ、即ち第2図に示した弾性鉤止片付
キャップBの構成に於ける各弾性鉤止片14の先端に係
合部の加工を加えることにより、従来の各弾性鉤止片1
4の単なる単片構造から成る係合作用を改良することに
成功したのである。
即ち単片構造から成る各弾性鉤止片14による罐口Aあ
るいはCとの係合作用は各弾性鉤止片14の内側面と傾
斜面5との全面の接触および凹部6に対する各弾性鉤止
片14の先端の係合による両者の係合状態によつて発揮
すべく構成されたものであることは既に述べたところで
あり、従来の弾性鉤止片付キャップBには罐口Aあlる
いはCに於ける傾斜面5および凹部6が必要不可欠の構
成である。い)かえれは従来の弾性鉤止片付キャップB
は罐口AあるいはCとの嵌着時に於ける係合作用を単片
構造の各弾性鉤止片14にたよる構成から罐口Aあるい
はCの傾斜面5および凹部6が必要不可欠である条件が
要求され、この種罐口とキャップとの嵌着状態に於て要
求される係合作用を発揮せんとするものである点に存在
する。しかして、単なる単片構造から成る各弾性鉤止片
14による係合作用の強度を、上記した如くその先端を
カーリングあるいは折り返して構成した係合部によつて
著しく向上することができるとともにこの種罐口とキャ
ップの嵌着状態に於て要求される係合作用を単なる罐口
の開口縁をカーリングあるいは折り返して形成した係合
縁との係合のみにて発揮することができ、かつ従来の罐
口AあるいはCと弾性鉤止片付キャップBとの嵌着状態
に於ける係合作用に比較して一段と優れた係合作用を発
揮することができることを後記する耐圧試験によつて知
ることができた。
そこで、以下には本発明方法が対象とする罐口用キャッ
プDと罐口Eの具体的な実施例を第6〜10図によつて
詳細に説明する。
まず第6図aに示す罐口用キャップDはキャップ本体2
0の上壁21の中央部に膨出部22を設け、全体を逆皿
状に湾曲して形成し、この膨出部22を押圧あるいはキ
ャップ本体20の側壁23を押圧することにより、上壁
21を出没自在に構成してある。
またキャップ本体20の側壁23を複数片に割ることに
より弾性を備える複数の係合片24を設けるとともに、
各係合片24の先端を内側にカーリング(捲曲)するこ
とにより各係合片24の先端に係合部25を設けること
により構成してある。
尚30はパッキンを示す。しかして、第6図bは上記罐
口用キャップDを罐口Eに嵌着した状態を示すが、こ)
で罐口用キャップDに要求される罐口Eの構成について
説明すると、第6図bに示す通り、天板26の所要位置
に円錐台形状の筒状部27を一体に形成するとともに筒
状部27の開口縁28を外側にカーリング(捲曲)して
環状の係合縁29を設けることにより構成したものであ
る。
罐口用キャップD(7)罐口Eに対する嵌着および離脱
操作は従来の弾性鉤止片付キャップBと同様の操作によ
つて遂行することがてきる。
但し、嵌着操作は各係合片24の係合部25と罐口Eの
係合縁29との点接触により遂行され、従来の弾性鉤止
片付キャップBの各弾性鉤止片14の先端を罐口Aある
いはCの傾斜面5に摺接しつつ遂行する面接触による抵
抗なくスムーズかつ感触良く操作することが可能てある
。また、第6図bに示す嵌着状態からも明らかな通り、
罐口用キャップDの各係合片24の係合部25によつて
各係合片24の罐口Eに対する係合作用を著しく向上す
ることのできたことを前述したが、これは罐口用キャッ
プDと罐口Eに於ける各係合片の係合部25と係合縁2
9との係合のみにて従来の罐口AあるいはCと弾性鉤止
片付キャップBとの係合作用を充分に発揮し、これが実
用に耐え得るものであることを意味し、以下にはこれを
実証するために行なつた耐圧試験についての耐圧値を表
によつて明らかにする。
耐圧試験は18′罐の耐圧試験に準じて、キャップBに
ついては第4図に示す嵌着状態にて、キャップDについ
ては第6図bの嵌着状態にて夫々圧幼力鮪九Y非仕ンア
2¥HCll士出アn売帽帛マ県わf一賎ある。
キャップの大きさは3幡でプロテクターは装着せず、パ
ッキンはCSBを装着したものである。
さて、上記試験結果より罐口用キャップD(5罐口Eと
の構成がいかに優れ、実用に耐え得るかS゛実証された
のであるが、これは第6図A,bに示す実施例に限らす
、他の7〜10図の各実施例によつても同様にその係合
作用を期待することが可能である。第7図aは第6図a
(7)罐口用キャップDの係合部25を形成するに当り
、各係合片24の先端を外側にカーリング(捲曲)して
係合部31を形成した場合の実施例を示し、第7図bは
これの罐口Eに対する嵌着状態を示し、図番は第6図と
同様の構成部分は同様の番号で示し、その説明は省略す
る。
尚中央膨出部22に対して第7図aのものは凹設部32
を以て構成した楊合を示す。さらに罐口Eの構成につい
ても筒状部27の長さを第6図bの場合に比し短かく構
成した点の相違のみで同様の構成から成るので同様の番
号で示した。第8図aに示す罐口用キャップDは各係合
片24の先端をカーリングするに際し、第6図aあるい
は第7図aの場合のように捲曲せず、これを単に湾曲す
ることにより係合部33を形成すること−により構成し
た場合を示し、他の構成は第7図aの罐口用キャップD
と同様であるので、同様の番号で示しその説明は省略す
る。第8図bは罐口Eとの嵌着状態を示し、罐口Eの構
成もまた第7図bと同様である。
) さらに第9図に示す各罐口用キャップDについて説
明すると、これらの各実施例は各係合片24の係合部を
形成する場合に、上記第6〜8図に示す罐口用キャップ
Dが各係合片24の先端を夫々内側あるいは外側にカー
リング(捲曲あるいは湾・曲)して形成した場合に対し
て、各係合片24の先端を内側に折り返して係合部を形
成した実施例を第9図A,b,cに夫々示し、先端を外
側に折り返して形成した実施例を第9図D,eに夫々示
すもので各係合部の構成にあたつては、これらの)構成
から成る罐口用キャップDを使用するための罐口Eの係
合縁に対応せしめて構成することが望ましく、具体的に
は第9図a−eの各実施例に示す通りで、先ず、第9図
aの実施例の場合には、各係合部40の構成を、第10
図aに示す如く罐口Eの開口縁を単に外側に折り返して
形成した罐口Eの係合縁50に対して係合すべく、各係
合片24の先端を内側に間隙を設けて折り返すことによ
り形成した場合を示し、特にその突端40aを罐口Eの
係合縁50の突端50aと突合状態下に罐口用キャップ
Dを嵌着することができるようにした場合を示すもので
ある。
次に第9図bの実施例の場合には、各係合片24の先端
を、係合片24の内側に重合せしめつつ折り返すことに
より罐口Eの係合縁51との係合部41を形成した場合
を示し、特に第9図bに示す如く、罐ロロ縁を外側に折
り返すことにより形成した罐口Eの係合縁51の外周に
係合部41の内側面の全面を当接せしめつつ係合するこ
とができるように構成した場合を示すものである。
さらに第9図cの実施例の場合には、各係合片24の係
合部42は実質的に第9図bの実施例と同様に各係合片
24の先端を、係合片24の内側に重合せしめつつ折り
返すことにより形成したものてあるが、特に罐口Eの口
縁をカーリング(捲曲)することにより形成した罐口の
係合縁52の外周に各係合部42の一部を当接しつつ係
合することができるように構成した場合を示すものであ
る。そしてまた第9図D,eの各実施例の場合には各係
合部43,44の形成に当つて、上記実施例とは逆に各
係合片24の先端を外側に折り返して形成した実施例を
示し、特に第9図dの実施例の場合には折り返し部分に
間隙を介在せしめて形成し、第9図eの実施例の場合に
は折り返し部分を.重合して形成した場合の実施例てあ
る。また、第9図dの実施例は第10図d(7)罐口E
の係合縁51に、第9図eの実施例は第10図cの罐口
Eの係合縁52に係合せしめつつ実施する場合を示した
ものである。尚第9図a−eの各実施例に於ける係合部
40〜44の構成以外の構成は第6図aの罐口用キャッ
プDと同様であるので、その説明を省略するとともに同
様の番号で示し、第10図の各罐口Eの構成は第6〜8
図bに示す罐口Eが筒状部27の・開口縁を直接カーリ
ングして係合縁28を成形した実施例であるのに対し、
筒状部27の開口縁を一旦垂直に立ち上げて垂直立ち上
げ部27aを成形後、この垂直立ち上げ部27aの開口
縁をカーリングあるいは折り返して係合縁50〜52を
成形した実施例を示すものである。
そして筒状部27は天板26より円錐台形状に膨出成形
(絞り成形)することによりその成形を容易になすこと
がてき(成形上無理することなく実施することができ)
るとともに係合縁を成形するに当り、筒状部27の開口
縁をそのま)カーリングあるいは折り返す方法に対して
一旦垂直立ち上げ部27aを成形してから係合縁50〜
52を成形する成形方法lは成形上無理なく、成形上の
破損等による損害をなくすことができるとともに成形後
の製品強度を損うことなく成形できる利点に加えて、成
形工程をも簡略化できる利点を有する。さて、斯様な構
成から成る罐口用キャップDの,開発により、従来の罐
口の構成を著しく簡略化し得ることができ、その結果前
述の天板に一体成形する罐口の成形方法に於ける所期作
用効果を何等の欠点なく発揮することができたのである
即ち、罐口用キャップDに要求される罐口Eの構成は第
6図〜10図の各実施例にて具体的に示した通り筒状部
とこれの開口縁に係合縁を形成するのみの構成にて足り
、天板に罐口を一体に成形する罐口の成形方法を大いに
促進することができる。罐口の構成上、従来の罐口の構
成に要求された傾斜面5ならびに凹部6の両者の構成が
不要となり、罐口を天板に一体成形する方法上、筒状部
を絞り出した後の全周にわたるロール掛け、あるいは筒
状部を絞り出した後の割り型による成形を不要とするこ
とができる結果、ロール加工に必要な回転工具、割り型
等の複雑て高価な装置を不要とすることができる。
また、ロール掛けの場合には、回転工具等の装置を用い
て凹部6を成形する必要上、筒状部を天板縁部より上位
に突設せねばならぬために、天板に隆起部を形成した後
、さらにその隆起部上に筒状部を再絞りしなければなら
ないような成形加工上の工程数の増加が必要であつたが
、このような工程数の配慮も不要とすることがてきる。
加えて、ロール掛けの加工にはキャップとの密封性能上
、高い寸法精度が要求される反面、加工技術上必ずしも
満足し得る寸法精度を得ることができない欠点をも一挙
に解消することができる。さらに、天板の材質上、加工
性にすぐれた板材が用いられる場合と、そうでない場合
の加工条件を別個に設定しなければならないような欠点
も存在したが、か)る加工条件の設定さえ不要となる。
そして、逆に筒状部の全周にわたつて膨出部を割り型に
よつて成形する方法に於ける、膨出面の凹凸を解消する
ための加工上の対策、あるいは絞り出した筒状部をさら
に外側に拡開成形するような苛酷な加工に耐え得る天板
の板材の選択並びに拡開成形時に於ける筒状部の亀裂の
チェック等の管理をも解消することができる。因て、本
発明者等はキャップ本体の上壁を出没自在に形成すると
ともにこのキャップ本体の周側に複数個の係合片を設け
、かつ各係合片の端部に各係合片の先端を折り返すかあ
るいはカーリング(捲曲、湾曲)して罐口との係合部を
設けることにより構成した罐口用キャップ(以下単にカ
ールドキヤツプという)を嵌着する罐口を対象とするこ
とにより従来の罐口を天板に一体成形する成形方法の諸
欠点を全て解消し、天板に罐口を一体成形する成形方法
が本来発揮し得るところの作用効果をあますところなく
役立たせ得るとともに上記罐口用キャップに要求される
罐口の成形方法に於て、最善の方法を開発すへく研究を
重ね、本願発明に到達したところてある。
そして、本願発明は上記したようにカールドキヤツプの
開発によつて達成され、当該カールドキヤツプの存在が
必要不可欠の条件であるとともに当然カールドキヤツプ
の罐口に於てという前提条件が存在する。
そこで、カールドキヤツプの罐口に要求される必要不可
欠の構成要件は筒状部とこれの開口縁に係合縁を設けた
構成に有り、これを天板に一体に成形する場合の罐口の
成形方法としては通常、天板に筒状部を絞り出すととも
に筒状部の開口縁をカーリングあるいは折り返してカー
ルドキヤツプの係合部と係合するための係合縁を成形す
ることにより、天板にカールドキヤツプ用の罐口を一体
成形することができる。
しかし、こ)でか)る成形方法に於ては通常の従来技術
からすれば第11図a−dの4工程に従う成形加工が要
求される。
即ち、筒状部の成形にはその開口縁に係合縁を成形する
に必要な深さの筒状部を一挙に絞り出すことは従来一般
に使用される天板の材質からして亀裂を発生せしめ、第
11図A,bの2段階にわたる絞り出しが要求される。
即ち、前記キャップを嵌着する缶口の係合縁を形成する
には、前記垂直立ち上げ部に所要の長さが要求され、こ
れを一工程にて成形するには、勢い深絞りをせさるを得
ないのである。しかして、例えば50Tf0nφの缶口
を、通常の天板の成形に使用されるT−4(テンパー度
)のブリキ板にて一体に成形した場合、前記0.32瓢
のブリキ板の板厚は、成形された垂直立ち上げ部におい
て、0.27Tf0nに減厚されてしまう。
(尚、垂直立ち上げ部の成形長さは1−てある。即ち、
この垂直立ち上げ部をカールして係合縁を成形する為に
は最底10TrrInの長さが要求されるものである。
)従つて、0.27藺に減厚された、垂直立ち上げ部を
カールして係合縁を成形加工した場合、前記T一4のブ
リキ板の場合には1敗中4枚に亀裂が発生し、40%の
不良品が発生することが判明するとともに、T−3のブ
リキ板を使用した場合には30%、T−2のブリキ板の
場合には20%、T−1のブリキ板の場合にも10%の
不良率が存在するものであることが判明した。扱て、前
記各テンパー度のブリキ板における不良の発生は、とり
も直さず、カール成形にて係合縁を成形するに要求され
る10WrInの長さの垂直立ち上げ部を一挙に深絞り
することに起因するもので、これを回避する成形方法と
して、第11図A,bの2工的にわたる絞り加工が要求
されるものであつた。
因て、本発明方法は、前記従来の垂直立ち上け部の絞り
加工に於て、天板の所要位置に、ステ穴を開口するとと
もに円錐台形の筒状部本体の上側に円筒状の予備立ち上
げ部を一体に設けた段付き筒状部を絞り成形する第1工
程により、第2工程にて垂直立ち上げ部を成形するに当
り、前記予備立ち上げ部を介して成形することにより成
形後の垂直立ち上げ部の板厚の減少を防止することがで
き、通常使用のT−4のブリキ板による実施を可L能な
らしめることに成功したものである。
即ち、本発明方法は、価格の高いアルミキルド等の板材
の使用を余儀無くされていた従来の成形方法の経済的な
欠点を解消すると同時に、無理な深絞り工程を回避しつ
つ、従来要求された4工程の成形工程を、一工程省略す
ることができ、成形工程数の削減に伴い、成形用金型の
寿命をも長くし、製品の歩留の向上と品質の向上、さら
には製品精度のバラツキをも解消せしめたものである。
以下には本発明の罐口の成形方法についての具体的な実
施例を第12,13図示の実施例とともに詳細に説明す
る。第12図a−cは本発明の罐口成形方法を説明する
工程図であつて、第12図aに示す如く第1工程に於て
天板60の所要箇所(例えは天板1のコーナー)に段付
き筒状部70を絞り成形する。
当該段付き筒状部70の構成については同図に示す如く
円錐台形の筒状部本体71の上側周縁に沿う円筒部72
を一体に成形するとともに筒状部70の天板部73に当
該段付き筒状部70の絞り成形に先き立つてステ穴74
を開口することにより実施する。また段付き筒状部70
の円筒部72の径1は成形される罐口に嵌着するカール
ドキヤツプと対応せしめつつ成形することは言うまでも
ない。次に、上記段付き筒状部70の成形後、天板部7
3に開口したステ穴74に於ける開口縁を次工程にて成
形するカールドキヤツプの係合縁の成形に必要な幅を残
して穴明け76するとともに穴明け後の天板部73の段
付き円筒部70における予備垂直立ち上け部72を介し
て、同部72と同一径下に垂直に立ち上けて、垂直立ち
上け部75を成形することを第2工程とする(第12図
b参照)。
さらに、その後、垂直立ち上け部75を第12図cに示
す如く外側にカーリングすることによりカールドキヤツ
プの係合縁77を成形することができ、罐口Eを天板6
0に一体に成形することがてきる。
また、第13〜15図に示す構成の各金型80,90,
100を使用することによつて第12図a−cに示され
る本発明の罐口成形方法に要求される各成形を3工程に
て完了することができるものである。
特に第12図a−cに示す段付け絞り成形用の−金型8
0によれは本発明方法の成形に必要な上記第1工程の成
形、即ち天板の所要位置に段付き筒状部70を成形する
段付け絞り工程を一挙に完遂することがてきるものてあ
る。
しかして、第13図a−dに示す段付け絞り成形用の金
型80は中央部に下型用の切刃81を設けるとともに当
該切刃81の外周に、上端に段付け用リブ82を設けた
絞り用凸部83を備える下型84と、当該下型84の切
刃81に対応する切刃85を設けるとともにこれの外周
に下型84の絞り凸部83に対応する絞り凹部86を備
える上型87とから成る。
また、上下型87,84による絞り成形に先き・立つて
ステ穴74の開口を行なうことができるように上型84
の下降に伴つてこれの切刃85が絞り凹部86の下降に
先行する如く構成してある。
第13図dに示す88は上型87に取付けたウレタンに
より形成したパッキンを示すものである。第14図A,
bは上記した第1工程の段付き筒状部70の天板部73
に穴明けするとともに垂直立ち上げ部75を成形するた
めの金型90を示し、91下型、92上型である。
この下型91は基台95に載置した下型本体94、及び
受台93にて構成され、更に下型本体94は切刃112
及び罐口の垂直立ち上け部75(第12図b参照)を形
成するためのガイド型94aを具備するとともに受台9
3は上記ガイド型94a外周型部に上下動自在に外嵌さ
れ、また、一端が基台95に取付けた96にて支持され
、他部にはガイドピン97が設けられている。他方、上
型92は上型本体108、この上型本体108の中央に
設けた切刃111、及びスプリング110にて上下動自
在に設けたガイド部109にて構成されている。しかし
て、第13図a−dに示した金型80にて加工後の天板
60を下型91の上側に載置、上型92を下降させれば
最初に切刃111にてカールドキヤツプの係合縁の成形
に必要な幅を残して穴明けが行なわれ、次いで罐口の筒
状部本体71及び天板60((第12図b参照)が下型
91の受台93及び上型92の上型本体108に挾持さ
れ受台93がスプリング96の弾力に抗して下方へ移動
する。これにより上記穴明けされた天板部(第12図A
73で示す)がガイド型94aに沿つて垂直に立ち上け
られ垂直立ち上け部75(第12図b参照)が形成され
るのである。また第15図A,bに示す金型100は第
2工程にて成形した垂直立ち上け部75を外側にカーリ
ンク几て係合縁77を成形するためのもので、101は
下型、102は上型て、第2工程終了後の天板60を下
型101上側に載置した後、上型102を降下せしめる
ことにより、天板60の垂直立ち上げ部75を上型10
2のカーリング加工部103にてカーリングすることに
より係合縁77を成形することができるように構成して
ある。
また上型102の押圧部104には一側に上型基部10
5間にスプリング106を介装するととともに他側にガ
イドピン107を取付けてある。以上のように第13〜
15図に示す金型80,90,100によつて第12図
示の工程に従つて天板60に罐口Eを一体成形すること
ができるものであるが、か)る実施例に限定されるもの
でないことは特許請求の範囲の記載からして明らかであ
る。また、筒状部70の上側に立ち上げた垂直立ち上げ
部75をカーリングして係合縁77を成形した実施例に
ついて説明したのであるが、これは一実施例であつて、
本発明の前提条件であるカールドキヤツプの構成に対応
した罐口を成形する多くの実施例が存在し、第16図A
,bに示す罐口Eに加えて既に述べた第6〜10図中に
示す罐口Eの成形を対象とする実施例を具体的に挙げる
ことができる。
例えば係合縁の成形に当つては垂直立ち上げ部75の全
てを外周にカーリングして成形する場合に限らず、第1
0図a−dに示すように垂直立ち上げ部の一部を外周に
カーリングあるいは折り返して係合縁を成形する場合も
ある。そして、折り返しあるいはカーリングしての係合
縁の成形加工は成形する罐口に対して嵌着するカールド
キヤツプの係合に適した構成を以て実施され、カーリン
グには捲曲あるいは湾曲する場合の全てを含み、折り返
しには第10図A,b,dの実施例に加えて、第16図
C,dに示す如く筒状部70の垂直立ち上け部を外周に
重合状態下に折り返して係合縁77を成形する場合をも
含むものである。第16図の各罐口Eについては第12
図の成形方法の説明に付した番号を該当部分にそのま)
付した。さて以上の説明から明らかな通り、本発明方法
によれば、罐口を天板に一体成形するという成形方法が
発揮する作用効果を全て得られるとともに特にカールド
キヤツプの嵌着に必要な構成の罐口の一体成形方法を対
象とするものであるから、天板に罐口を一体に成形する
際の従来の諸欠点を全て解消しつつ実施することができ
る。
例えばロール掛けによる凹部の成形や割り型による膨出
部の成形を不要とし、一体成形加工上、天板に対して苛
酷な成形をしいることなく成形することができる結果、
天板に罐口を一体成形するという成形技術自体を簡易、
迅速化することができ、この種罐口の工業化を促進し、
天板に罐口を一体成形する方法を実用化せしめることが
てきる。
特に天板の材質上無理な加工をしいることなく実施する
ことのできることは、その為に特殊な材質の板材、例え
ばアルミキルド、シリコンキルド等の板材を使用するこ
となく、現在天板に使用される板材に対して罐口を一体
成形しつつ実施することができ、この種業界の要望にも
充分応じられる、経済性をも発揮する。
また、ロール掛け、割り型等の複雑高価な装置を不要な
らしめ、成形に必要な装置の簡易化を計れるとともに複
雑な装置と技術的な困難性を少なくすることができるこ
とは製品精度をも向上し得るはかりか、大量生産性をも
向上することかできる。
しかも、本発明方法は段付き筒状部を成形するものであ
るから、単なる筒状部を成形する場合に比較し、工程数
を少なくすることができる。
即ち具体的には筒状部を絞り出す場合、普通材のような
あまり加工性のよくない板材から成る天板によ”つて実
施すると一挙に深く絞り出すと亀裂を生じ易く、歩留り
もよくない関係上、第11図に示すように2工程にわけ
て実施されるが、これを段付きの筒状部とすることによ
つて、一工程にて必要な筒状部の絞り出しを可能ならし
めることに成功・したのである。勿論、現在使用される
天板自体に亀裂等の損傷を与えることなく成形し得るこ
とを意味する。従つて、この点に於て成形工程数を通常
の成形工程に比し一工程省略することができる利点を有
ノするものてある。
さらに、段付き筒状部を成形することによつて、次段の
成形、即ち垂直立ち上け部の成形を成形し易い利点を発
揮する。
即ち、段付き筒状部の成形によつて筒状部の上側には予
備垂直立ち上げ部が成形され、その周壁の垂直な部分が
成形されるのであつて、筒状部の上側にこの予備垂直立
ち上げ部が存在しない天板部より直接に必要な高さの垂
直立ち上け部を成形する従来の成形方法に比較し、無理
なく必要な高さの垂直立ち上げ部を成形することができ
る。
段付き筒状部の成形によつて既に垂直立ち上け部に必要
な根部を成形することができ、本来の垂直立ち上げ部の
成形を助長することがてきる。そしてまた、筒状部の上
側に垂直立ち上げ部を成形した後にこの垂直立ち上げ部
をカーリングあるいは折り返してカールドキヤツプの係
合縁を成形するものであるから、係合縁の成形を無理な
く実施することができる利点を有するものである。
前記作用効果をより具体的に示すと、例えば板厚0.3
2TnJn(7)T−4のブリキ板により50WrIn
φの缶口を成形した場合、第1工程の予備垂直立ち上け
部を介して、10Twtの長さの垂直立ち上げ部を成形
した時の当該垂直立ち上げ部の板厚は0.29TInで
あつて、従来方法の場合の0.27Tvnに比較して、
その減厚を、後工程のカールあるいは折り返しによる係
合縁の成形に際する亀裂を発生せしめない板厚を以て実
施することができた。従つて、従来天板の加工に使用さ
れるT−4のブリキ板による実施に当つて、不良率を0
%になし得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の罐口の縦断面図、第2図は従来公知の弾
性鉤止片付きキャップの断面図、第3図は天板に罐口を
一体に成形した従来公知の罐口の.縦断面図、第4図は
第1図の罐口に第2図のキャップを嵌着した状態を示す
縦断面図、第5図は第3図の罐口に第2図のキャップを
嵌着した状態を示す縦断面図、第6図aはカールドキヤ
ツプの縦断面図、第6図bは罐口とカールドキヤツプの
嵌着状態を示す縦断面図、第7図aは第6図aとは別の
実施例を示すカールドキヤツプの縦断面図、第7図bは
罐口とカールドキヤツプの嵌着状態を示す縦断面図、第
8図aは第6,7図aとは別の実施例を示すカールドキ
ヤツプの縦断面図、第8図bは罐口とカールドキヤツプ
の嵌着状態を示す縦断面図、第9図a−eは第6〜8図
aとは別の実施例を示す各カールドキヤツプの一部を省
略した縦断面図、第10図a−eは第9図a−dのカー
ルドキヤツプと罐口との嵌着状態を示す一部を省略した
縦断面図、第11図a−dはカールドキヤツプの罐口を
天板に一体成形する場合の通常の成形方法を示す工程図
、第12図a−cは本発明方法の罐口の成形方法の一実
施例を示す工程図、第13図a−dは本発明方法の段付
き筒状部を成形する場合に直接使用する金型の一実施例
を示し、第13図aは下型の縦断面図、第13図bは同
平面図、第13図cは上型の縦断面図、第13図dは同
平面図、第14図A,bは垂直立ち上げ部を成形する金
型で、第14図aは上型の縦断面図、第14図bは下型
の縦断面図、第15図は垂直立ち上げ部をカーリングし
て係合縁を成形する金型を示し、第15図aは上型の縦
断面図、第15図bは下型の縦断面図、第16図a−d
は本発明の罐口成形方法によつて成形した罐口を示し、
第16図aは筒状部を深く絞り出し、その上側にカーリ
ングした係合縁を設けた縦断面図、第16図bは天板面
より罐口を落し込んで成形した場合を示す一部を省略し
た側断面図、第16図cは筒状部の垂直立ち上け部を折
り返して係合縁を成形した場合の一部の側断面図、第1
6図dは第16図cとは別の実施例を示す一部の側断面
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 キャップ本体の上壁を出没自在に形成するとともに
    このキャップ本体の局側に複数個の係合片を設け、かつ
    各係合片の端部に、各係合片の先端を折り返すかあるい
    はカーリングして罐口との係合部を設けることにより構
    成した罐口用キャップを嵌着する罐口の成形方法に於て
    、天板の所要位置に、ステ穴を開口するとともに円錐台
    形の筒状部本体の上側に、円筒状の予備立ち上げ部を一
    体に設けた段付き筒状部を絞り成形する第1工程と、前
    記段付き筒状部の天板部に開口したステ穴に於ける開口
    縁を第3工程にて成形する前記罐口用キャップの係合縁
    の成形に必要な幅を残して穴明けするとともに穴明け後
    の天板部を前記予備立ち上げ部と同一径下に垂直に立ち
    上げて、垂直立ち上げ部を成形する第2工程と、前記垂
    直立ち上げ部をカーリングあるいは折り返して前記罐口
    用キャップの係合縁を成形する第3工程とから成る鑵口
    の成形方法。 2 上記段付き筒状部を成形する手段は、中央部に切刃
    を設けるとともにこれの外周に、上端に段付け用リブを
    備える絞り部を設けた下型と、当該下型の切刃に対応す
    る切刃を設けるとともにこれの外周に下型の絞り部に対
    応する絞り部を設けた上型とから成る金型にて行なうこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の罐口の成形
    方法。 3 上記垂直立ち上げ部を成形する手段は、中央部にキ
    ャップの係合縁の成形に必要な幅を残して上記天板部を
    穴明けするための切刃を具備する上型と、上型の切刃に
    対応する切刃を設けるとともに穴明けされた天板部を内
    側より垂直に立ち上げ形成するためのガイド型を具備す
    る下型とから成る金型にて行なうことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の罐口の成形方法。
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