JPS6056256B2 - エンジン内貼り用吸音体 - Google Patents
エンジン内貼り用吸音体Info
- Publication number
- JPS6056256B2 JPS6056256B2 JP6233083A JP6233083A JPS6056256B2 JP S6056256 B2 JPS6056256 B2 JP S6056256B2 JP 6233083 A JP6233083 A JP 6233083A JP 6233083 A JP6233083 A JP 6233083A JP S6056256 B2 JPS6056256 B2 JP S6056256B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nonwoven fabric
- sound absorber
- sound
- fabric layer
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10K—SOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G10K11/00—Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
- G10K11/16—Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、広帯域周波数の騒音を吸収する軽量かつ強
靭な航空機のファンエンジン内貼り用の吸音体に関する
。
靭な航空機のファンエンジン内貼り用の吸音体に関する
。
従来航空機のファンエンジンの騒音の吸収には第１図
に示す如き蜂の巣構造の所謂ヘルムホルツ形式の吸音体
が使用されていた。
に示す如き蜂の巣構造の所謂ヘルムホルツ形式の吸音体
が使用されていた。
これは航空機のファンエンジンに生ずる排気流がその中
心部において概ね１０００℃以上の高温であり、しかも
、該気流の流速が大であるため耐熱性及び剛性が要求さ
れ第１図に示す如きアルミニウム製のハニカム構造体１
の上面及び下面に多くの小孔２ａを有するアルミニウム
板２を貼着した構造のものが多く使−用されている。し
かし、このものは、小孔の径とハニカム構造体の深さに
より吸音周波数が決定されるので、吸収される騒音が狭
い周波数帯域に特定され、さらに、騒音発生源の形状に
合わせて加工するため、アルミニウム板とハニカム構造
体と−の接着部の損傷を起し、さらに、重量が大となる
等多くの問題点を有するものであつた。 本発明はかか
る実情に鑑みてなされたもので、強靭かつ軽量て、広い
範囲の周波数帯域の騒音を吸収し、また、金属性の吸音
体と同等程度の耐熱性を有し、さらに、施工が格段に容
易な吸音体を提供することをその目的とするものである
。
心部において概ね１０００℃以上の高温であり、しかも
、該気流の流速が大であるため耐熱性及び剛性が要求さ
れ第１図に示す如きアルミニウム製のハニカム構造体１
の上面及び下面に多くの小孔２ａを有するアルミニウム
板２を貼着した構造のものが多く使−用されている。し
かし、このものは、小孔の径とハニカム構造体の深さに
より吸音周波数が決定されるので、吸収される騒音が狭
い周波数帯域に特定され、さらに、騒音発生源の形状に
合わせて加工するため、アルミニウム板とハニカム構造
体と−の接着部の損傷を起し、さらに、重量が大となる
等多くの問題点を有するものであつた。 本発明はかか
る実情に鑑みてなされたもので、強靭かつ軽量て、広い
範囲の周波数帯域の騒音を吸収し、また、金属性の吸音
体と同等程度の耐熱性を有し、さらに、施工が格段に容
易な吸音体を提供することをその目的とするものである
。
以下図面を参照した実施例に基づいて本発明を説明す
る。 第２図は、本発明に係る吸音体の斜視図で、複数
個のウェブ１１、１２、１３を積層し、該積層物の上下
方向から小さいとげをもつた多数の針をもつて突刺しウ
ェブ内の繊維を内部に押込み、Ξ次元的の繊維のからみ
合いを与えて複数個のウェブを接合せしめている。
る。 第２図は、本発明に係る吸音体の斜視図で、複数
個のウェブ１１、１２、１３を積層し、該積層物の上下
方向から小さいとげをもつた多数の針をもつて突刺しウ
ェブ内の繊維を内部に押込み、Ξ次元的の繊維のからみ
合いを与えて複数個のウェブを接合せしめている。
この方法はロードル・ロッキング法と呼ばれている。複
数個のウェブの繊維方向は、同方向でも、また、互い違
いに直交せしめてもよい。吸音体は高度の耐熱性を要求
されるため、熔融点の高いポリアミド系合成繊維を基材
としたものが最も好ましい。 かくして、でき上つた不
織布は、合成樹脂液例えばシリコン樹脂等の液中に浸漬
して、主としてその外側部に樹脂液を含浸せしめたるの
ち、静置して乾燥し、最終的には、密度０．０５〜０．
５ｙ／ ｄのものに仕上げられ片面が金網て被覆される
。
数個のウェブの繊維方向は、同方向でも、また、互い違
いに直交せしめてもよい。吸音体は高度の耐熱性を要求
されるため、熔融点の高いポリアミド系合成繊維を基材
としたものが最も好ましい。 かくして、でき上つた不
織布は、合成樹脂液例えばシリコン樹脂等の液中に浸漬
して、主としてその外側部に樹脂液を含浸せしめたるの
ち、静置して乾燥し、最終的には、密度０．０５〜０．
５ｙ／ ｄのものに仕上げられ片面が金網て被覆される
。
本発明の吸音体において、仕上り密度が規制されるの
は、密度が吸音体に重大な影響を与えるからである。本
吸音体の密度は主としてニードル・ロッキングの程度に
よつて決つてくる。ニードル・ロッキングの回数を少な
くすれば、ウェブの繊維の押込み度合が低く嵩高である
から吸音効果が大となり、また、反対にニードル・ロッ
キングの回数を多くすれは、押込み度合が高く密度が大
となつて繊維の間隙による吸音効果を奏し得ない。しか
し、一方、本発明品が排気が高速で流れるファン・エン
ジン内側に適用されるものであるから、嵩高で柔軟な構
造では容易に破壊されることとなるので、これらを勘案
して密度は０．０５〜０．５ｙ／Ｃｆｌｌに特定され、
このうち０．２〜０．３ｙ／ｃ！ｌの範囲が最も好まし
い。
は、密度が吸音体に重大な影響を与えるからである。本
吸音体の密度は主としてニードル・ロッキングの程度に
よつて決つてくる。ニードル・ロッキングの回数を少な
くすれば、ウェブの繊維の押込み度合が低く嵩高である
から吸音効果が大となり、また、反対にニードル・ロッ
キングの回数を多くすれは、押込み度合が高く密度が大
となつて繊維の間隙による吸音効果を奏し得ない。しか
し、一方、本発明品が排気が高速で流れるファン・エン
ジン内側に適用されるものであるから、嵩高で柔軟な構
造では容易に破壊されることとなるので、これらを勘案
して密度は０．０５〜０．５ｙ／Ｃｆｌｌに特定され、
このうち０．２〜０．３ｙ／ｃ！ｌの範囲が最も好まし
い。
ニードル・ロッキング工程を終了してなる不織布層はア
クリル樹脂又はシリコン樹脂等の合成樹脂液（合成樹脂
が不織布層の重量に対し４〜６％に相当する樹脂水溶液
）中に浸漬して不織布層表面に樹脂を含浸せしめ、十分
乾燥せしめる。
クリル樹脂又はシリコン樹脂等の合成樹脂液（合成樹脂
が不織布層の重量に対し４〜６％に相当する樹脂水溶液
）中に浸漬して不織布層表面に樹脂を含浸せしめ、十分
乾燥せしめる。
不織布層に合成樹脂を含浸、乾燥することにより水分の
付着を防止しうる。乾燥後に金網２０を適宜方法により
貼着し本発明品が完成する。
付着を防止しうる。乾燥後に金網２０を適宜方法により
貼着し本発明品が完成する。
金網は吸音体の形状維持のために必要である。本発明に
おいて、繊維長１〜５ｃｍ１太さ０．１〜３デニールの
ポリアミド繊維をほぼ一方向に集積してなる嵩高のウェ
ブ１１，１２，１３を第２図に示す如く積層してフイー
ドエプロン１４上に載置しこれを前進せしめてプレート
１５，１６間に移動し、ついで、ニードル・ビーム１７
，１８を交互に又は同時に押下げ又は押上げると夫々か
ら立設される小さいとげを有する針１７ａ，１８ａが交
互に又は同時に夫々プレート１５又は１６を貫通Ｌ１針
１７ａはウェブ１３まで、また、針１８ａはウェブ１１
まで突刺する。ニードル・ビーム１７の押下げと同１８
の押上げとを同時に行つても針１７ａ，１８ａは相互に
接触しないように配置されている。かくして、ウェブの
容積は減少し、しかも、隣接するウェブが完全に接合さ
れて不織布層１９が形成されることとなる。本発明品に
おいて製品密度が０．０５〜０．５ｆ／Ｃｒｌに規制さ
れ、また、合成樹脂加工が施されるのは不織布内部に適
当な通気孔を形成せしめ、該孔による最も広い範囲の周
波数域の吸音効果を奏せしめるものであり、さらに、合
成樹脂加工により吸音体の施工後の耐流速性を高めるた
めである。
おいて、繊維長１〜５ｃｍ１太さ０．１〜３デニールの
ポリアミド繊維をほぼ一方向に集積してなる嵩高のウェ
ブ１１，１２，１３を第２図に示す如く積層してフイー
ドエプロン１４上に載置しこれを前進せしめてプレート
１５，１６間に移動し、ついで、ニードル・ビーム１７
，１８を交互に又は同時に押下げ又は押上げると夫々か
ら立設される小さいとげを有する針１７ａ，１８ａが交
互に又は同時に夫々プレート１５又は１６を貫通Ｌ１針
１７ａはウェブ１３まで、また、針１８ａはウェブ１１
まで突刺する。ニードル・ビーム１７の押下げと同１８
の押上げとを同時に行つても針１７ａ，１８ａは相互に
接触しないように配置されている。かくして、ウェブの
容積は減少し、しかも、隣接するウェブが完全に接合さ
れて不織布層１９が形成されることとなる。本発明品に
おいて製品密度が０．０５〜０．５ｆ／Ｃｒｌに規制さ
れ、また、合成樹脂加工が施されるのは不織布内部に適
当な通気孔を形成せしめ、該孔による最も広い範囲の周
波数域の吸音効果を奏せしめるものであり、さらに、合
成樹脂加工により吸音体の施工後の耐流速性を高めるた
めである。
即ち、製品密度が０．０５ｙ／Ｃｌｌ以下では製品自体
が嵩高であつて、合成樹脂加工がなされた後においても
、施工後の耐流速性及び耐摩擦性が劣り、一方、０．５
ｙ／ＣＴｌ以上では上記の欠点はないが、通気性が低下
するに従つて吸音効果は著しく低下するからである。特
に好ましい範囲は密度０．２〜０．３ｇ／ｄである。第
４図は異なる密度における各周波数の吸音率の一例を示
している。
が嵩高であつて、合成樹脂加工がなされた後においても
、施工後の耐流速性及び耐摩擦性が劣り、一方、０．５
ｙ／ＣＴｌ以上では上記の欠点はないが、通気性が低下
するに従つて吸音効果は著しく低下するからである。特
に好ましい範囲は密度０．２〜０．３ｇ／ｄである。第
４図は異なる密度における各周波数の吸音率の一例を示
している。
測定は板厚を５Ｔｎｍ１空気層２０Ｔｎに一定にしてイ
ンピーダンスチューブにより行つた。この結果によれば
、２０００〜６０００Ｈｚの広い領域について７０％以
上の高い吸音率が得られる。
ンピーダンスチューブにより行つた。この結果によれば
、２０００〜６０００Ｈｚの広い領域について７０％以
上の高い吸音率が得られる。
一方、対照例としたステンレス製の多孔板ハニカム構造
体では３０００Ｈｚ前後の狭い周波数帯でしか有効でな
いことが判明した。本発明品は、このほか、耐摩擦性、
耐火炎性及び引張り強度の点においても、使用目的を満
足せしめうるもので、特に耐火炎性については、元来通
常の使用状態ではその耐熱温度が比較的低いといわれて
いるポリアミド系紡糸、シリコン樹脂等であるが、該紡
糸をニードルロッキング法で加工して該樹脂等を固着し
、さらに、その表面を金網で被覆している本発明品は、
米国連邦航空局（ＦＡＡ）の耐火炎性基準である１２０
０℃の火炎に１５゛分以上耐えうることが実験済であつ
てエンジン内貼り材として十分実用性を有するものてあ
り、軽量でしかも施工も容易であり、航空機のファンエ
ンジン内貼−リ用吸音体として極めて実用性の高いもの
である。
体では３０００Ｈｚ前後の狭い周波数帯でしか有効でな
いことが判明した。本発明品は、このほか、耐摩擦性、
耐火炎性及び引張り強度の点においても、使用目的を満
足せしめうるもので、特に耐火炎性については、元来通
常の使用状態ではその耐熱温度が比較的低いといわれて
いるポリアミド系紡糸、シリコン樹脂等であるが、該紡
糸をニードルロッキング法で加工して該樹脂等を固着し
、さらに、その表面を金網で被覆している本発明品は、
米国連邦航空局（ＦＡＡ）の耐火炎性基準である１２０
０℃の火炎に１５゛分以上耐えうることが実験済であつ
てエンジン内貼り材として十分実用性を有するものてあ
り、軽量でしかも施工も容易であり、航空機のファンエ
ンジン内貼−リ用吸音体として極めて実用性の高いもの
である。
．図面の簡単な説明
第１図は、従来のハニカム構造体を示す斜視図、第２図
は本発明に係る吸音体の斜視図、第３図は不織布層の製
造工程を示す説明図、第４図は本発明に係る夫々の密度
の吸音体の周波数と吸音ノ率の関係を示すグラフである
。
は本発明に係る吸音体の斜視図、第３図は不織布層の製
造工程を示す説明図、第４図は本発明に係る夫々の密度
の吸音体の周波数と吸音ノ率の関係を示すグラフである
。
１１，１２，１３・・・ウェブ、１９・・・不織布層、
２０・・・金網。
２０・・・金網。
Claims (1)
- １ ポリアミド系紡糸からなるウェブを複数個積層し上
下方向からニードル・ロッキングしたのち合成樹脂液に
浸漬して乾燥し最終的に密度０．０５〜０．５ｇ／ｃｍ
＾３に形成される不織布層と、該不織布層の片面を被覆
する金網とから構成される航空機のエンジン内貼り用吸
音体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6233083A JPS6056256B2 (ja) | 1983-04-11 | 1983-04-11 | エンジン内貼り用吸音体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6233083A JPS6056256B2 (ja) | 1983-04-11 | 1983-04-11 | エンジン内貼り用吸音体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58190541A JPS58190541A (ja) | 1983-11-07 |
| JPS6056256B2 true JPS6056256B2 (ja) | 1985-12-09 |
Family
ID=13197012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6233083A Expired JPS6056256B2 (ja) | 1983-04-11 | 1983-04-11 | エンジン内貼り用吸音体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6056256B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE468162B (sv) * | 1985-08-27 | 1992-11-16 | Greiner Schaumstoffwerk | Sjaelvbaerande sandwichartat ljudisoleringselement samt foerfarande foer dess framstaellning |
| JP4631034B2 (ja) * | 2006-01-26 | 2011-02-16 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | ジェットエンジン |
| KR101428426B1 (ko) * | 2013-12-19 | 2014-08-07 | 현대자동차주식회사 | 내열성 및 성형성이 개선된 흡차음재 및 이의 제조방법 |
-
1983
- 1983-04-11 JP JP6233083A patent/JPS6056256B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58190541A (ja) | 1983-11-07 |
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