JPS6056110A

JPS6056110A - ベンチレ−タ弁の制御方法

Info

Publication number: JPS6056110A
Application number: JP16315883A
Authority: JP
Inventors: Akira Okabe; 明岡部; Haruo Urushiya; 漆谷　春雄
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1983-09-07
Filing date: 1983-09-07
Publication date: 1985-04-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の利用分野〕本発明は高圧バイパス装置および低圧バイパス装置、並
びに、高圧タービンの排気側から復水器に至るベンチレ
ータラインを備えた再熱蒸気タービンプラントにおける
ベンチレータラインの蒸気流量制御方法に係り、特に、
タービンの負荷を急激に遮断した際に復水器の安全運転
を確保し得るように改良したベンチレータ弁の制御方法
に関するものである。

〔発明の背景〕

第１図は高圧バイパス弁１２．及び低圧バイパス弁１８
を備え、かつ、高圧タービン１４の排気側から復水器２
１に至るベンチレータラインＶを設けた再熱式蒸気ター
ビンプラントの系統図である。２４は上記ベンチレータ
ラインＶの中に設けられたベンチレータ弁である。定常
運転時にはボイラ１０で発生した蒸気は加減弁１３を経
て高圧タービン１４ｔ−流通し、逆止弁２３、低温再熱
管１５を経て再熱器１６に導かれ再び加熱される。

再熱器１６を通った蒸気は高温再熱蒸気管１７を通りイ
ンタセプト弁１９を経て再熱タービン２０を経た後、復
水器２１へ流入する。再熱タービン２０の軸端には発電
機２２が連結されている。

起動あるいは負荷遮断後の所内負荷単独運転時タービン
バイパス運転が行なわれる。欠配は定常運転中に系統事
故により負荷遮断が発生し所内負荷のみを発電して運転
するときのタービンバイパス操作の一例である。

負荷遮断と共に加減弁１３が閉まり、高圧バイパス弁１
２が開き、ボイラ１０で発生した蒸気は主蒸気管１１か
ら高圧バイパス弁１２を経て再熱器１６に流入する。再
熱器を出た蒸気はタービン出力の約３％〜約７％に相当
する所内負荷を発生するに必要な蒸気のみをインターセ
プト弁１９により再熱タービン２０へ流入させる。残如
の蒸気は低圧バイパス弁１８により復水器２１へ回収さ
れる。ベンチレーター弁２４は負荷遮断発生と共に関し
、高圧タービン１４内の残留蒸気を復水器２１へ排出す
る。

上記（第１図）のようにベンチレータライン■を備えた
再熱蒸気タービンについては、起動時および負荷急増時
に高圧タービンの蒸気供給を遮断した状態で上記のベン
チレータライン■に設けたベンチレータ弁２４を開いて
高圧タービン１４内を真空状態とし、高圧タービン排気
の過熱を防止する方法が公知である。

しかし、上記のベンチレータラインを備えた再熱蒸気タ
ービンにおいて、従来技術では負荷遮断時に高圧タービ
ン１４内に残存している高温高圧の蒸気がベンチレータ
弁２４全通して復水器２１に流入し、該復水器の安全運
転を困難ならしめるという技術的問題が有った。

上記のよう罠、復水器２１の中へ高温高圧の蒸気が流入
することを防止するため、ベンチレータライン内に減温
、減圧手段を設ける方法も提案されている。しかし、こ
のような手段を設けることはベンチレータラインの圧力
損失を増加させ、高圧タービン真空運転中の高圧タービ
ン内圧力を増加させて風損を発生させるので好ましくな
い。

〔発明の目的〕

本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので、その目的
とするところは、負荷を遮断した直後にベンチレータラ
インから大量の高圧高温蒸気が復水器内に流入すること
を抑制して復水器の安全運転を確保し得る、ベンチレー
タ弁の制御方法を提供しようとするものである。

〔発明の概要〕

前述のベンチレータライン付きの再熱蒸気タービンプラ
ントにおいては、負荷遮断直後、高圧タービン排気部の
圧力が高いため、先ずベンチレータ弁２４を絞って復水
器２１への流入蒸気量を抑制し、高圧タービン１４内の
圧力が低下するに従ってベンチレータ弁２４ｔ−漸次に
開けば、復水器２１に対する過大な蒸気流入を防止する
ことができる。

上述の基本原理に基づいて前記の目的（復水器への過大
な蒸気流入の防止）を達成するため、本発明の制御方法
は、負荷遮断時に、負荷遮断後の時間経過に伴って、前
記ベンチレータラインに設けたベンチレータ弁の開度を
全閉状態から順次に大きくすることを特徴とする。

〔発明の実施例〕

次に、本発明の制御方法の一実施例について、第２図乃
至第６図を参照しつつ、かつ、従来技術における制御方
法と対比しつつ説明する。

これらの図面は、通常運転（１００％負荷）の状態から
所内単独負荷運転Ｃ数％負荷）に急激に移行（負荷遮断
）シ、更に再度通常運転に復帰するまでの状態を示した
図表で、時間軸（Ｘ軸）は各図表に共通の目盛をとり、
時刻Ａは負荷遮断発生時点、時刻Ｂは所内単独負荷運転
への移行完了時点、時刻Ｃはベンチレータ弁全開時点、
時刻りは所内単独負荷運転を終了して再負荷を開始する
時点である。

第２図はタービン負荷を実線Ｊで示しである。

本図は従来技術１本実施例に共通の図表である。

第３図は、加減弁１３の開度を実線にで示すとともにイ
ンタセプト弁１９の開度を破線りで示しである。本図も
従来技術１本実施例に共通の図表であり、時刻Ｂ〜時刻
りの間（所内単独負荷運転中）は加減弁１３は全閉され
、インタセプト弁１９は半開の状態となっている。

第４図は高圧タービンの排気圧力を実線Ｍで示した図表
である。

時刻Ａで加減弁が閉まり始め、べ／チレーター弁が開く
ので排気圧力が低下し始めほぼ真空近くまで減少し、時
刻りでの再併入と共に圧力が上昇することが表わされて
いる。

第５図はベンチレータ弁２４の開度を示す図表テオル。

従来技術においては破線０のように時刻人で全開した。

本実施例においては実線Ｎのように時間々隔ΔＴを置い
て段階的に開度を増し、時刻Ｃで全開する。

第６図はベンチレータラインＶを流れる蒸気の流量を、
定格流量を１００％として示した図表である。

前述の従来技術のように時刻人でベンチレータ弁２４を
全開にすると、べ／チレータライン内の蒸気流量は破線
Ｑのごとく急激に増加してピーク値ｐに達し、この大流
量の蒸気が復水器２１に流入して安全運転を妨げる。

前述の本実施例（実線Ｎ、第５図）のようにべｙチレー
タ弁２４を段階的に徐々に開くと、ベンチレータライン
内の蒸気流量は実線几（第６図）のように一定値（本例
においては約２５％）以下に抑制される。このよう罠ベ
ンチレータライン内の蒸気流量が抑制されるので復水器
２１の安全運転を妨げる虞れが無い。

第７図は上記と異なる実施例の制御方法のために構成し
た再熱蒸気タービンプラントの系統図である。本実施例
の蒸気タービンプラントは、４ケのベンチレーター弁２
４，２５，２６．２７を並列に配設し、負荷遮断後これ
らの弁を順次に開けていくことによシ、復水器へ注入す
る蒸気量を制御し、前記実施例と同様の効果を上げるも
のである。

第８図は前記４個の弁２４，２５，２６．２７の開閉タ
イミングを示した図表、第９図は上記４個の弁の総合開
度を示した図表である。第８図の実線Ｗは弁２４の開閉
状態を示し、負荷遮断の発生する時刻Ａで全開となる。

実線Ｘは弁２５の開閉状態を表わル、時刻Ａから一定の
時間遅れ後の時刻Ａ′に全閉状態から全開状態となる。

実線Ｙは弁２６の開閉状態を表わし１弁ｚ５の開く時刻
Ａ′の時点から一定の時間遅れ後のＡ“の時点で開く。

実線２は弁２７の開閉状態を表わし弁２６の開く時刻Ａ
“からさらに一定の時間後Ｃの時刻忙開する。これらの
４つの弁は時刻りの所内負荷運転終了時に全閉となる。

第９図の実線Ｔは第８図の各ベンチレーター弁の動きに
対応した全ベンチレーター弁の合Ｎ１開度を示したもの
であり、時刻Ａから時間の経過と共に開度が開いていく
ことを示す。これによシｍ５図に示した１ケのベンチレ
ータ弁による開度制御と同様の効果を得ることが出来る
が、それぞれのベンチレータ弁２４゜２５．２６．２７
については開・閉のオンオフ操作をすれば足り、半開と
か３／４開といつだアナログ的な制御を必要としないの
で制御が容易である。

第１θ図は別の実施例を示したものである。圧力計２８
は高圧タービン排気圧力を検出する。圧力に比例した信
号２９は関数発生器３０に入力される。関数発生器は負
荷遮断発生と同時に第１１図に示すような開度信号を発
生し、ベンチレーター弁２４のアクチュエイタ−３１に
開度信号を与えることにより、負荷遮断直後の排気圧力
が高い時点ではベンチレーター弁開度を絞り、圧力が約
２５％まで下がった時点で全開となるようにアクチェエ
イター２９ｔｌ−動かす。

本実施例のようにベンチレータラインの入口部付近に圧
力センサを設けて高圧排気圧力を検出するとともに、上
記圧力センサの検出信号を入力する関数発生器によって
前記のべ／チレータ弁を制御して、時間の経過に伴って
ベンチレータ弁を開弁せしめると、自動的に、かつ精密
に本発明の制御方法を実施してその効果を達成すること
ができる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように１本発明の制御方法は、高圧バイパ
ス装置および低圧バイパス装置、並びに、高圧タービン
の排気側から復水器に至るベンチレータラインを備えた
再熱蒸気タービンプラントにおいて、負荷遮断時に、負
荷遮断後の時間経過に伴って、前記ベンチレータライン
に設けたベンチレータ弁の開度を全閉状態から漸次に大
きくすることにより、負荷を遮断した直後にベンチレー
タラインから大量の高温高圧蒸気が復水器内に流入する
ことを抑制して、復水器の安全運転を確保することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の制御方法を適用すべき再熱式蒸気ター
ビンの一例の蒸気系統図、第２図は運転時間と負荷との
関係説明図表、第３図は運転時間と加減弁及びインター
セプト弁開度の関係説明図表、第４図は運転時間と高圧
タービン排気圧力の関係説明図表、第５図は運転時間と
ベンチレーター弁開度の関係について従来技術と本発明
の一実施例を対比して示した説明図表、第６図はベンチ
レーター弁流量と運転時間の関係について、従来技術と
上記実施例とを対比して示した説明図表、第７図は上記
と異なる実施例の制御方法のために構成した再熱式蒸気
タービンプラントの蒸気系統図、第８図および第９図は
上記実施例の作用説明のだめの図表、第１０図は更に異
なる実施例の制御方法を行なうために構成した再熱式蒸
気タービンプラントの蒸気系統図、第１１図は上記実施
例の作用説明のための図表である。１０・・・ボイラー、１１・・・主蒸気管、１２・・・
高圧バイパス弁、１３・・・加減弁、１４・・・高圧タ
ービン、１．５・・・低温再熱管、１６・・・再熱器、
１７・・・高温再熱管、１８・・・低圧バイパス弁、１
９・・・インターセプト弁、２０・・・再熱タービン、
２１・・・復水器、２２・・・発電器、２３・・・逆止
弁、２４〜２７・・・ベンチレーター弁、２８・・・圧
力センザー、２９・・・圧力信号、３０・・・関数発生
器、３１・・・アクチュエイタ一〇槽８図２　’ａｑ。０　２５　５０　’７５　ｔｏ。

Claims

【特許請求の範囲】１、高圧バイパス装置および低圧バイパス装置、並びに
、高圧タービンの排気側から復水器に至るベンチレータ
ラインを備えた再熱蒸気タービンプラントにおいて、負
荷遮断時に、負荷遮断後の時間経過に伴って、前記ベン
チレータラインに設けたベンチレータ弁の開度を全閉状
態から順次に大きくすることを特徴とするベンチレータ
弁の制御方法。２、前記のベンチレータライン中に複数個のベンチレー
タ弁を互いに並列に接続し、て介装し、負荷遮断後の時
間経過に伴って上記複数個のベンチレータ弁を順次に開
くことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のベン
チレータ弁の制御方法。３、前記のベンチレータラインの入口部付近に圧力セン
サを設けて高圧排気圧力を検出するとともに、上記圧力
センサの検出信号を入力する関数発生器によって前記の
ベンチレータ弁を制御して、時間の経過に伴ってベンチ
レータ弁を漸次に開弁せしめることを特徴とする特許請
求の範囲第１項に記載のベンチレータ弁の制御方法。