JPS6055949B2 - 多段コレクタ形電子ビ−ム管 - Google Patents
多段コレクタ形電子ビ−ム管Info
- Publication number
- JPS6055949B2 JPS6055949B2 JP5086578A JP5086578A JPS6055949B2 JP S6055949 B2 JPS6055949 B2 JP S6055949B2 JP 5086578 A JP5086578 A JP 5086578A JP 5086578 A JP5086578 A JP 5086578A JP S6055949 B2 JPS6055949 B2 JP S6055949B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collector
- electron beam
- insulating member
- beam tube
- cylindrical insulating
- Prior art date
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- Microwave Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、増幅作用に寄与した電子ビームを最終的に
捕獲するコレクタを有する電子ビーム管のうち、能率改
善のため前記コレクタを多段に構成した多段コレクタ形
電子ビーム管の改良に関する。
捕獲するコレクタを有する電子ビーム管のうち、能率改
善のため前記コレクタを多段に構成した多段コレクタ形
電子ビーム管の改良に関する。
進行波管などの電子ビーム管において、電子銃から発
せられる電子ビームは、高周波回路部で高周波の増幅作
用を行なつた後コレクタに捕獲される。
せられる電子ビームは、高周波回路部で高周波の増幅作
用を行なつた後コレクタに捕獲される。
この際、電子ビームをしてコレクタに衝突する際のエネ
ルギーが小さくなるような状態でコレクタに到達させる
と電子ビーム管の能率は大となる。このような能率改善
のため、コレクタ電圧を高周波回路部電圧より下げる方
法が一般に用いられて来た。しかし、高周波の増幅作用
に関与した電子ビームの速度にはバラツキがあるから、
これら速度のバラツキを有する電子ビームを単一コレク
タで捕獲するには、最も速度が遅い電子がコレクタに到
達し得る電圧をコレクタ電圧としなければならず、能率
の大幅な改善は難しい。このためさらに能率を改善する
目的で、コレクタを複数個に分割した種々の電子ビーム
管が考えられている。たしかに、コレクタの分割数を増
し、高周波回路部より離れるに従つて高周波回路電圧よ
り順次低い電圧を各コレクタに個々に印加すれば、高周
波の増幅作用に関与した電子ビームはコレクタに速度選
別されて捕獲される。すなわち、速度の遅い電子ビーム
は高い電位のコレクタに、また、速度の速い電子ビーム
は低い電位のコレクタに捕獲されるので能率が改善され
る。しカルながら、コレクタを複数個に分割するには各
コレクタ間を電気的に絶縁し、各コレクタ電極に異なつ
た電圧を供給するための電極リードを取り付ける必要が
あると共に、各コレクタの冷却のため、コレクタ外周部
には接地点より電気的に絶縁された放熱体を装着しなけ
ればならず、単一電極のコレクタと比べてコレクタ部の
構造が複雑化し、放熱体などを含めたコレクタ部の大形
化、重量増などの欠点があつた。特にコレクタ部を3〜
5段以上の電極に分割した場合、前記の欠点が顕著に生
じる可能性があつた。 本発明は複数個に分割したコレ
クタを有し、複数個のコレクタが接地点より電気的に絶
縁されている進行波管などで代表される電子ビーム管に
おいて、コレクタに発生する熱を簡単に構造でもつて外
部に効果的に伝達させることにより、十分な冷却効果を
得るようにして、加えて接地点からのコレクタの絶縁及
びコレクタ電極リードの取り出しを容易とした多段コレ
クタ形電子ビーム管を提供することにある。
ルギーが小さくなるような状態でコレクタに到達させる
と電子ビーム管の能率は大となる。このような能率改善
のため、コレクタ電圧を高周波回路部電圧より下げる方
法が一般に用いられて来た。しかし、高周波の増幅作用
に関与した電子ビームの速度にはバラツキがあるから、
これら速度のバラツキを有する電子ビームを単一コレク
タで捕獲するには、最も速度が遅い電子がコレクタに到
達し得る電圧をコレクタ電圧としなければならず、能率
の大幅な改善は難しい。このためさらに能率を改善する
目的で、コレクタを複数個に分割した種々の電子ビーム
管が考えられている。たしかに、コレクタの分割数を増
し、高周波回路部より離れるに従つて高周波回路電圧よ
り順次低い電圧を各コレクタに個々に印加すれば、高周
波の増幅作用に関与した電子ビームはコレクタに速度選
別されて捕獲される。すなわち、速度の遅い電子ビーム
は高い電位のコレクタに、また、速度の速い電子ビーム
は低い電位のコレクタに捕獲されるので能率が改善され
る。しカルながら、コレクタを複数個に分割するには各
コレクタ間を電気的に絶縁し、各コレクタ電極に異なつ
た電圧を供給するための電極リードを取り付ける必要が
あると共に、各コレクタの冷却のため、コレクタ外周部
には接地点より電気的に絶縁された放熱体を装着しなけ
ればならず、単一電極のコレクタと比べてコレクタ部の
構造が複雑化し、放熱体などを含めたコレクタ部の大形
化、重量増などの欠点があつた。特にコレクタ部を3〜
5段以上の電極に分割した場合、前記の欠点が顕著に生
じる可能性があつた。 本発明は複数個に分割したコレ
クタを有し、複数個のコレクタが接地点より電気的に絶
縁されている進行波管などで代表される電子ビーム管に
おいて、コレクタに発生する熱を簡単に構造でもつて外
部に効果的に伝達させることにより、十分な冷却効果を
得るようにして、加えて接地点からのコレクタの絶縁及
びコレクタ電極リードの取り出しを容易とした多段コレ
クタ形電子ビーム管を提供することにある。
本発明によれは、電子ビームを発生する電子銃と高周波
の相互、作用が行なわれる高周波回路部と、前記高周波
回路部より低電位にある複数個のコレクタを具備する電
子ビーム管において、複数個のコレクタに発生する熱を
コレクタの支持及び電気的絶縁のためにコレクタ間に介
在された円筒状の絶縁部材を熱伝導路として、前記絶縁
部材の外周囲に配設された金属円筒に伝導させてコレク
タの冷却を行なう多段コレクタ形電子ビーム管が得られ
る。
の相互、作用が行なわれる高周波回路部と、前記高周波
回路部より低電位にある複数個のコレクタを具備する電
子ビーム管において、複数個のコレクタに発生する熱を
コレクタの支持及び電気的絶縁のためにコレクタ間に介
在された円筒状の絶縁部材を熱伝導路として、前記絶縁
部材の外周囲に配設された金属円筒に伝導させてコレク
タの冷却を行なう多段コレクタ形電子ビーム管が得られ
る。
つぎに図面を参照して本発明を説明する。
第1図A,bは本発明を実施した進行波管を示し、この
進行波管は、電子銃1、高周波回路部2、高周波入力部
3、高周波出力部4、磁界集束装置5、コレクタ11な
どを含み、電子銃側は支持台1牡コレクタ側は伝熱径路
となる伝熱支持台13を介して保持板6の上に載置固定
されている。しかして、コレクタ11は、第1コレクタ
7、第2コレクタ8、第3コレクタ9、第4コレクタ1
0と軸方向に分割され、それらは円筒状絶縁部材12を
介してそれぞれ電気的に絶縁されている。円筒状絶縁部
材12の外径をコレクタ外径より大きくし、軸方向の一
部に切り溝17を設けた金属円筒16が円筒状絶縁部材
12の外周に配設されている。金属円筒16の内径を絶
縁部材12の外径より若干小さくして配設することも出
来、この場合、金属円筒16のパネカにより金属円筒1
6と絶縁部材12とを強固に固定することが出来る。高
圧電圧印加用のコレクタ電極リード15は、各コレクタ
11の外周の一部に半田付などで固定され、金属円筒1
6の切り溝17より取り出される。コレクタの材料には
熱伝導率がよく溶融点温度が高い銅、モリブデン、また
はニッケルなどが使用され、真空容器の一部を成す。
進行波管は、電子銃1、高周波回路部2、高周波入力部
3、高周波出力部4、磁界集束装置5、コレクタ11な
どを含み、電子銃側は支持台1牡コレクタ側は伝熱径路
となる伝熱支持台13を介して保持板6の上に載置固定
されている。しかして、コレクタ11は、第1コレクタ
7、第2コレクタ8、第3コレクタ9、第4コレクタ1
0と軸方向に分割され、それらは円筒状絶縁部材12を
介してそれぞれ電気的に絶縁されている。円筒状絶縁部
材12の外径をコレクタ外径より大きくし、軸方向の一
部に切り溝17を設けた金属円筒16が円筒状絶縁部材
12の外周に配設されている。金属円筒16の内径を絶
縁部材12の外径より若干小さくして配設することも出
来、この場合、金属円筒16のパネカにより金属円筒1
6と絶縁部材12とを強固に固定することが出来る。高
圧電圧印加用のコレクタ電極リード15は、各コレクタ
11の外周の一部に半田付などで固定され、金属円筒1
6の切り溝17より取り出される。コレクタの材料には
熱伝導率がよく溶融点温度が高い銅、モリブデン、また
はニッケルなどが使用され、真空容器の一部を成す。
円筒状絶縁部材12は絶縁部材の中て熱伝導率がよく緻
密質のベリリアセラミツクまたはアルミナセラミックか
らなり、円筒状絶縁部材12の両端面の一部(絶縁部材
12の内径とコレクタ外径間)にメタライズ加工が施さ
れ、第1〜第4コレクタ7,8,9,10とはろう付で
接着されている。このような電子ビーム管において、電
子銃1から発せられた電子ビームは磁界集束装置5によ
り集束され、高周波回路部2の中心軸部を通過し、この
間に高周波入力部3から印加された高周波と相互作用に
よる増幅作用が行なわれて高周波出力は高周波出力部4
から取り出される。
密質のベリリアセラミツクまたはアルミナセラミックか
らなり、円筒状絶縁部材12の両端面の一部(絶縁部材
12の内径とコレクタ外径間)にメタライズ加工が施さ
れ、第1〜第4コレクタ7,8,9,10とはろう付で
接着されている。このような電子ビーム管において、電
子銃1から発せられた電子ビームは磁界集束装置5によ
り集束され、高周波回路部2の中心軸部を通過し、この
間に高周波入力部3から印加された高周波と相互作用に
よる増幅作用が行なわれて高周波出力は高周波出力部4
から取り出される。
しかして、高周波増幅作用を行なつた電子ビームの速度
にはバラツキがあるので、電子ビームの速度に応じて電
子ビームはコレクタ電極リード15により、外部電源(
図示せず)からコレクタ部の各電極電圧が供給された第
1〜第4コレクタ7,8,9,10のいずれかに捕獲さ
れる。この場合、第1〜第4コレクタ7,8,9,10
で発生する熱を、円筒状絶縁部材12、金属円筒16、
伝熱支持台13を伝熱経路として保持板6へ放熱し、第
1〜第4コレクタ7,8,9,10を冷却している。伝
熱支持台13と金属円筒16及び保持板6の間は半田付
、接着材などで接着固定するか、またはねじにより固定
することも出来る。このような構造にすれば、第1〜第
4コレクタ7,8,9,10で発生する熱は、各コレク
タの外側面にろう付けされた円筒状絶縁部材12へ十分
伝導され、さらに円筒状絶縁部材12の外周面と密着し
て配設された金属円筒16へと伝導され、熱流し場を形
成する保持板6へ伝熱支持台13を介して放熱されるの
で、第1〜第4コレクタ7,8,9,10のそれぞれに
、接地点より電気的に絶縁された放熱体を直接取付けて
冷却する必要がなく、コレクタ部構造が簡単化されると
共にコレクタの段数が増えても軸方向の長さを長くする
だけでよく、コレクタ部の小形化、軽量化に対して極め
て有利となる。
にはバラツキがあるので、電子ビームの速度に応じて電
子ビームはコレクタ電極リード15により、外部電源(
図示せず)からコレクタ部の各電極電圧が供給された第
1〜第4コレクタ7,8,9,10のいずれかに捕獲さ
れる。この場合、第1〜第4コレクタ7,8,9,10
で発生する熱を、円筒状絶縁部材12、金属円筒16、
伝熱支持台13を伝熱経路として保持板6へ放熱し、第
1〜第4コレクタ7,8,9,10を冷却している。伝
熱支持台13と金属円筒16及び保持板6の間は半田付
、接着材などで接着固定するか、またはねじにより固定
することも出来る。このような構造にすれば、第1〜第
4コレクタ7,8,9,10で発生する熱は、各コレク
タの外側面にろう付けされた円筒状絶縁部材12へ十分
伝導され、さらに円筒状絶縁部材12の外周面と密着し
て配設された金属円筒16へと伝導され、熱流し場を形
成する保持板6へ伝熱支持台13を介して放熱されるの
で、第1〜第4コレクタ7,8,9,10のそれぞれに
、接地点より電気的に絶縁された放熱体を直接取付けて
冷却する必要がなく、コレクタ部構造が簡単化されると
共にコレクタの段数が増えても軸方向の長さを長くする
だけでよく、コレクタ部の小形化、軽量化に対して極め
て有利となる。
また、各コレクタの外径と円筒状絶縁部材12の外径の
差を大きくとれば、各コレクタは接地点に対して円筒状
絶縁部材12により十分電気的に絶縁することが出来る
。各コレクタと保持板6間の熱抵抗はほとんど円筒・状
絶縁部材12の熱伝導率及び寸法で決まり、各コレクタ
に消費される電力及びコレクタに許容される温度を考慮
して、円筒状絶縁部材12の寸法を選定することて、前
記円筒状絶縁部材12は熱伝導径路としての役目を十分
はたすことが出来る。次に第1図の実施例における具体
的数値例を示す、第1〜第4コレクタ7,8,9,10
を外径45TmIn1厚さ1T!Rmのモリブデン板で
製作し、円筒状絶縁部材12の寸法を外径60T011
内径4―長さ5朗とした場合の各コレクタと保持板6間
の熱抵抗RTは金属円筒16、伝熱台13の熱抵抗が小
さいのでほぼ円筒状絶縁部材12の径方向の熱抵抗に等
しく、R,=向シhム(℃/w)で表わされ゛ ゝ
T2πλtる。
差を大きくとれば、各コレクタは接地点に対して円筒状
絶縁部材12により十分電気的に絶縁することが出来る
。各コレクタと保持板6間の熱抵抗はほとんど円筒・状
絶縁部材12の熱伝導率及び寸法で決まり、各コレクタ
に消費される電力及びコレクタに許容される温度を考慮
して、円筒状絶縁部材12の寸法を選定することて、前
記円筒状絶縁部材12は熱伝導径路としての役目を十分
はたすことが出来る。次に第1図の実施例における具体
的数値例を示す、第1〜第4コレクタ7,8,9,10
を外径45TmIn1厚さ1T!Rmのモリブデン板で
製作し、円筒状絶縁部材12の寸法を外径60T011
内径4―長さ5朗とした場合の各コレクタと保持板6間
の熱抵抗RTは金属円筒16、伝熱台13の熱抵抗が小
さいのでほぼ円筒状絶縁部材12の径方向の熱抵抗に等
しく、R,=向シhム(℃/w)で表わされ゛ ゝ
T2πλtる。
ここでγ2,γ1,tは各々円筒状絶縁部材の外径、内
径、長さであり、λは約1.25W/℃Xcm(ベリリ
アセラミツク)、約0.2W/℃×C77!(アルミナ
セラミック)である。上記数値をRTの式に代人すると
、RTは0.1上C/w(ベリリアセラミツクの場合)
、0.65.C/w(アルミナセラミックの場合)とな
る。各コレクタに100Wの電力が消費された場合の各
コレクタの温度上昇は、円筒状絶縁部材12の材料にア
ルミナセラミックを用いた場合でも65℃てあり、金属
円筒16の温度を保持板6により200℃程度に冷却す
れば、各コレクタの温度は高々265℃程度てあり、コ
レクタ温度の許容値(400〜600′C)からみて十
分実用に供することが出来る。
径、長さであり、λは約1.25W/℃Xcm(ベリリ
アセラミツク)、約0.2W/℃×C77!(アルミナ
セラミック)である。上記数値をRTの式に代人すると
、RTは0.1上C/w(ベリリアセラミツクの場合)
、0.65.C/w(アルミナセラミックの場合)とな
る。各コレクタに100Wの電力が消費された場合の各
コレクタの温度上昇は、円筒状絶縁部材12の材料にア
ルミナセラミックを用いた場合でも65℃てあり、金属
円筒16の温度を保持板6により200℃程度に冷却す
れば、各コレクタの温度は高々265℃程度てあり、コ
レクタ温度の許容値(400〜600′C)からみて十
分実用に供することが出来る。
また、円筒状絶縁部材12の材料をベリリアセラミツク
とすれば、各コレクタに400Wの消費電力を与えても
各コレクタの温度を240℃程度にすることが可能で、
大電力の電子ビーム管の製作が可能となる。本実施例で
は、各コレクタ間に介在される円筒状絶縁部材の寸法は
同一寸法で示したが、かならずしも同一寸法にする必要
はなく、各コレクタ間の寸法が違う場合、長さの違つた
円筒状絶縁部材を各コレクタ間に配設することも可能で
ある。
とすれば、各コレクタに400Wの消費電力を与えても
各コレクタの温度を240℃程度にすることが可能で、
大電力の電子ビーム管の製作が可能となる。本実施例で
は、各コレクタ間に介在される円筒状絶縁部材の寸法は
同一寸法で示したが、かならずしも同一寸法にする必要
はなく、各コレクタ間の寸法が違う場合、長さの違つた
円筒状絶縁部材を各コレクタ間に配設することも可能で
ある。
第2図A,bは本発明による電子ビーム管の他の実施例
を示し、第1図A,bと同一あるいは相当部分は同一番
号を付している。第2図aにおいては、円筒状絶縁部材
12の両端面の一部をテーパ状にし、テーパ状の部分を
除いた両端面部のみにメタライズ加工が施され、第1〜
第4コレクタとはろう付で接着されている。各コレクタ
の外径は大き目としてろう付け部分より突出している。
同軸的に重ね合わされた円筒状絶縁部材12の外周には
切り溝17を有する金属円筒16が配設され、コレクタ
電極リード15は各コレクタ11のろう付部より突出し
た部分に半田付などで固定され、金属円筒16の切り溝
17より取り出される。金属円筒16の外周には、コレ
クタ電極リード15を取り出すための切り欠き溝19が
明けられた羽根付放熱体18が、直接ねじ(図示せず)
により固定されている。第2図A,bの実施例によれば
、第1図A,bの実施例に比較して、各コレクタへのコ
レクタ電極リード15の取付が容易になるとともに、羽
根付き放熱体18が金属円筒16の外周に直接配設され
ているので、金属円筒16からの放熱効果が改善され、
コレクタの冷却のためには有利となる。また、第3図は
第1図A,bにおいて円筒状絶縁部材12、第1〜第4
コレクタ7,8,9,10及び金属円筒16によつて形
成される空隙20に充填材21を注入硬化させた実施例
である。
を示し、第1図A,bと同一あるいは相当部分は同一番
号を付している。第2図aにおいては、円筒状絶縁部材
12の両端面の一部をテーパ状にし、テーパ状の部分を
除いた両端面部のみにメタライズ加工が施され、第1〜
第4コレクタとはろう付で接着されている。各コレクタ
の外径は大き目としてろう付け部分より突出している。
同軸的に重ね合わされた円筒状絶縁部材12の外周には
切り溝17を有する金属円筒16が配設され、コレクタ
電極リード15は各コレクタ11のろう付部より突出し
た部分に半田付などで固定され、金属円筒16の切り溝
17より取り出される。金属円筒16の外周には、コレ
クタ電極リード15を取り出すための切り欠き溝19が
明けられた羽根付放熱体18が、直接ねじ(図示せず)
により固定されている。第2図A,bの実施例によれば
、第1図A,bの実施例に比較して、各コレクタへのコ
レクタ電極リード15の取付が容易になるとともに、羽
根付き放熱体18が金属円筒16の外周に直接配設され
ているので、金属円筒16からの放熱効果が改善され、
コレクタの冷却のためには有利となる。また、第3図は
第1図A,bにおいて円筒状絶縁部材12、第1〜第4
コレクタ7,8,9,10及び金属円筒16によつて形
成される空隙20に充填材21を注入硬化させた実施例
である。
充填材21を流動状態て金属円筒16の切り溝17から
注入し、硬化させれば空隙20に隙間なく充填させるこ
とができる。充填材21は絶縁性の良い金属セラミック
等に接着性のすぐれた材料である必要があり、シリコン
ゴム、ウレタンゴム等を例として上げることができる。
この様に充填材21を空隙20に注入硬化することによ
り、高圧露出部がなくなり、さらに各電極間及び各コレ
クタと接地点間の電気的絶縁が改善されるとともに第1
〜4コレクタ7,8,9,10から金属円筒16への熱
伝導を改善することが可能で、耐振性も向上させること
ができる。第3図では伝熱支持台13を使用した場合に
ついて示したが、第2図の様に羽根付放熱体18を使用
した場合にも充填材は有効でこの場合も充填材は金属円
筒16の切り溝17及び羽根付放熱体18の切り窓から
充填すればよい。なお、前記実施例においてはいずれも
電子ビーム管としてコレクタを4段に分割した同軸結合
形の進行波管を用いた場合について言及したけれども、
本発明はこれに限定されることなく、コレクタを2段以
上に分割した導波管結合形のクライスJトロンなどの電
子ビーム管に適用出来ることはもちろんである。
注入し、硬化させれば空隙20に隙間なく充填させるこ
とができる。充填材21は絶縁性の良い金属セラミック
等に接着性のすぐれた材料である必要があり、シリコン
ゴム、ウレタンゴム等を例として上げることができる。
この様に充填材21を空隙20に注入硬化することによ
り、高圧露出部がなくなり、さらに各電極間及び各コレ
クタと接地点間の電気的絶縁が改善されるとともに第1
〜4コレクタ7,8,9,10から金属円筒16への熱
伝導を改善することが可能で、耐振性も向上させること
ができる。第3図では伝熱支持台13を使用した場合に
ついて示したが、第2図の様に羽根付放熱体18を使用
した場合にも充填材は有効でこの場合も充填材は金属円
筒16の切り溝17及び羽根付放熱体18の切り窓から
充填すればよい。なお、前記実施例においてはいずれも
電子ビーム管としてコレクタを4段に分割した同軸結合
形の進行波管を用いた場合について言及したけれども、
本発明はこれに限定されることなく、コレクタを2段以
上に分割した導波管結合形のクライスJトロンなどの電
子ビーム管に適用出来ることはもちろんである。
本発明によれば、コレクタの分割数に関係なくコレクタ
に発生する熱を各コレクタ間の電気的絶縁及び各コレク
タと、接地点間の電気的絶縁を劣化させることなく、外
部に効果的に伝達させることが出来、能率を改善する目
的でコレクタを分割してもコレクタ部の大形化、重量増
を防止することが可能となる。特に3〜5段以上にコレ
クタを分割した電子ビーム管に、本発明を適用した場合
に大なる効果が得られる。
に発生する熱を各コレクタ間の電気的絶縁及び各コレク
タと、接地点間の電気的絶縁を劣化させることなく、外
部に効果的に伝達させることが出来、能率を改善する目
的でコレクタを分割してもコレクタ部の大形化、重量増
を防止することが可能となる。特に3〜5段以上にコレ
クタを分割した電子ビーム管に、本発明を適用した場合
に大なる効果が得られる。
第1図aは本発明による多段コレクタ形電子ビーム管の
一例を示す軸方向断面図、第1図bは同じくコレクタ側
からみた側面図、第2図A,bは本発明の他の実施例の
コレクタ部を示す軸方向断面図及び側面図てある。
一例を示す軸方向断面図、第1図bは同じくコレクタ側
からみた側面図、第2図A,bは本発明の他の実施例の
コレクタ部を示す軸方向断面図及び側面図てある。
Claims (1)
- 1 電子ビームを発生する電子銃と、高周波の相互作用
が行なわれる高周波回路部と、前記高周波回路部の一端
部から複数個の円筒状の絶縁部材を介して互いに絶縁さ
れた複数個のコレクタとを具備した多段コレクタ形電子
ビーム管において、前記円筒状絶縁部材は熱伝導の良い
材料からなり、その外径は前記コレクタの外径より大で
あつて、かつ、その外囲には軸方向の切り溝をもつ金属
円筒が配設され、さらに前記切り溝を通して前記コレク
タの接続リードが取出されていることを特徴とする多段
コレクタ形電子ビーム管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5086578A JPS6055949B2 (ja) | 1978-04-27 | 1978-04-27 | 多段コレクタ形電子ビ−ム管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5086578A JPS6055949B2 (ja) | 1978-04-27 | 1978-04-27 | 多段コレクタ形電子ビ−ム管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54142063A JPS54142063A (en) | 1979-11-05 |
JPS6055949B2 true JPS6055949B2 (ja) | 1985-12-07 |
Family
ID=12870609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5086578A Expired JPS6055949B2 (ja) | 1978-04-27 | 1978-04-27 | 多段コレクタ形電子ビ−ム管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6055949B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6217971Y2 (ja) * | 1980-09-01 | 1987-05-08 | ||
FR2683091A1 (fr) * | 1991-10-25 | 1993-04-30 | Thomson Tubes Electroniques | Dispositif de refroidissement ameliore pour tube hyperfrequence. |
-
1978
- 1978-04-27 JP JP5086578A patent/JPS6055949B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54142063A (en) | 1979-11-05 |
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