JPS6055549B2 - 被膜形成用組成物 - Google Patents

被膜形成用組成物

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JPS6055549B2
JPS6055549B2 JP10821277A JP10821277A JPS6055549B2 JP S6055549 B2 JPS6055549 B2 JP S6055549B2 JP 10821277 A JP10821277 A JP 10821277A JP 10821277 A JP10821277 A JP 10821277A JP S6055549 B2 JPS6055549 B2 JP S6055549B2
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JP
Japan
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film
silicate
glass
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glass frit
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JP10821277A
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JPS5441937A (en
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正一 田中
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は被膜形成用組成物に関するものである。
さらに詳しくは、アルキル(もしくはアリル)シリケー
ト、ガラスフリットおよび亜鉛、マンガン、鉛から選ば
れる少なくとも1種の金属粉を主成分とする耐熱性およ
び密着性にすぐれた被膜形成用組成物に関するものであ
る。 一般に、500℃以上の高温の被塗物に有機質塗
料を使用するとそれ自身が分解し鉄素地との密着性が悪
くなり、ワレ、ハガレを発生する欠点があるため、耐熱
塗料として使用できない。 本発明者は、500℃前後
の温度領域においてもガラス質皮膜を形成し、かつ密着
性にすぐれた塗料を開発するため、鉄との密着性に優れ
るガラスフリットと無機質塗料用無機バインダーとして
使用されているアルキル(もしくはアリル)シリケート
に着目し鋭意研究を重ねた結果、56℃前後の高温に耐
える本被膜形成用組成物を得るに至つた。
ガラスフリットは、その用途や対象とする素地の種類
により、組成や焼成温度が異るものである。
しかし、それ自身では皮膜を形成せず素地との密着性
も悪く当然耐水性、硬度も不十分である。
従つて、実用上ガラスフリットの焼成温度で処理しない
限り使用できない。 ガラスフリットは、焼成温度以下
の温度域において上記のような欠点を有するものである
が、ガラスフリットをアルキル(もしくはアリルまたは
アリール)シリケートと組み合わせて用いることにより
、500℃前後の高温に耐え、かつ密着性にすぐれた、
ワレ、ハガレの欠点のない被膜形成用組成物が得られる
ことはもとより、500℃以下の温度においてもガラス
フリットの欠点があられれす、密着性にすぐれた硬い塗
膜を形成しかつ美粧効果のある被膜形成用組成物が得ら
れた。
しかし、アルキル(もしくはアリルまたはアリール)
シリケートとガラスフリットからなる組成物は、常温で
使用してもかなり良好な性能を示すことがわかつたが、
長時間水あるいは弱アルカリの溶液に浸漬すると塗膜が
軟化することがわかつた。
これらの欠点を改良し常温で使用しても良好な性能を示
す耐熱納性塗料を得るために検討を重ねた結果、亜鉛、
マンガン、鉛から選ばれる少なくとも1種の金属粉を添
加すればよいことが判明した。このようにして得られる
被膜形成組成物は室温でハケ、スプレー塗装が可能で、
室温においても十分な塗膜性能を有し、さらには、50
0℃前後の高温にも十分耐えるものである。すなわち、
本発明は(4)アルキル(もしくはアリルまたはアリー
ル)シリケート、(B)ガラスフリットおよび(C)亜
鉛、マンガン、鉛から選ばれる少なくとも1種の金属粉
を主成分とし、さらに要すれば無機顔料、ガラス用原料
、無機質添加剤などを加えてなる被膜形成用組成物に係
わるものである。
本発明において用いられるアルキル(もしくはアリルま
たはアリール)シリケートとしては、一般式(Rは炭素
数1〜8のアルキル基もしくはアリル基またはアリール
基を、nはOもしくは11以下の整数を表わす)により
示されるテトラアルキル(もしくはテトラアリルまたは
テトラアリール)オルトシリケートまたはポリシリケー
ト類である。
具体的にはたとえばメチルオルトシリケート、エチルオ
ルトシリケート、n−プロピルオルトシリケート、n−
ブチルオルトシリケート、n−オクチルオルトシリケー
ト、フェニルオルトシリケート、アリルオルトシリケー
トなどがあり、さらにそれらのオルトシリケート類の脱
水縮合によつて生成するポリシリケート類も用いられる
。これらのうちで、コストの面からエチルシリケートが
適している。特に加水分解率30%以上のものが乾燥性
、硬度の点から望ましい。このアルキル(もしくはアリ
ルまたはアリール)シリケートと併用されるガラスフリ
ットは、陶磁器用フリット、電機用フリット、ガラス封
着用フリットなどフリットになつているものである。
このうち、焼成温度が750C以下、好ましくは.50
0C前後のものが望ましい。
市販品としては、例えばASF−1305、ASF一1
307、ASF−1301(以上、旭硝子社製、商品名
)、4305、LW−75、LW−77、ST−02(
以上、日本琺瑯釉薬社製)などがある。
本発明の被膜形成用組成物には、上述の成分の他に、必
要ならば無機顔料、ガラス用原料、無機質添加剤などが
添加される。
無機顔料としては、たとえば着色剤としてチタン白、ベ
ンガラ、アルミナ、鉛丹、黄鉛、カーボンブラック、シ
アニンブルー、亜鉛華等が使用でき、体質顔料としては
タルク、タンカル、クレー、マイカ、バリタ、長石等が
使用できる。
また、防錆を目的として鉛丹、塩基性クロム酸亜鉛、シ
アナミドなども使用できる。本発明において、アルキル
(もしくはアリルまたはアリール)シリケートとガラス
フリットのみからなる組成物でも500C前後の温度域
に耐えうjるが塗膜全面を500′C以上でガラス質膜
にした方がよりハガレ難く、密着性が優れる。
しかし、無機顔料、無機添加剤などが添加されている場
合全面的にガラス質膜を形成することは難しくなる。こ
のため、塗膜全面をガラス質化することが望ま.れる場
合、ガラス用原料を併用すればよい。ガラス原料として
、珪石、長石、ケイ砂、アルミナ、水酸化アルミニウム
、カオリン、レピドライト、ペタライト、スポジユメン
、無水ホウ酸、無水硼砂、コレマナイト、ラゾライト、
硼砂、ソーダ灰、チリ硝石、カリ硝石、炭酸カリ、炭酸
リチウム、石灰石、苦灰石、マグネサイト、水酸化マグ
ネシウム、滑石、生石灰、消石灰、炭酸ストロンチウム
、炭酸バリウム、硫酸バリウム、過酸化バリウム、硫酸
バリウム、重晶石、鉛丹、りサージ、ケイ酸塩、リン酸
カルシウム、リン酸ソーダ、リン酸アルミニウム、チタ
ン白、亜鉛華、酸化ジルコニウム、酸化ヘリウム、酸化
ゲルマニウム、酸化スズ、酸化カドミウム、酸化タリウ
ム、酸化ビスマス、ベンガラ、酸化ヒ素、酸化アンチモ
ン、三酸化コバルト、ニッケル、酸化ニッケル、鉄粉、
酸化クロム、重クロム酸力l八ニ酸化マンガン、過マン
ガン酸カリ、五酸化バナジウム、セレン、亜セレン酸ソ
ーダ、亜セレン酸バリウム、酸化第2銅、硫酸銅、硫化
鉄、硫化ソーダ、蛍石、ケイフッ化ソーダ、氷晶石、硝
酸バリウム、過酸化バリウム、酸化アンチモン、硫酸ソ
ーダ、硫酸バリウム、芒硝炭酸マグネシウム、などがあ
る。このような原料を併用すると5(1)℃以上でガラ
ス膜となり易くなる。また、無機質添加剤としては、顔
料の沈降を抑制するために、粘土、ベントナイト、エロ
ジル、等を使用するとよい。
さらに、塗膜のワレを防止する目的でアスベスト、ガラ
ス繊維、ガラスパウダー、ガラスフレークも併用できる
。アルキル(もしくはアリルまたはアリール)シリケー
ト(4)、ガラスフリット(8)および亜鉛、マンガン
、鉛から選ばれる少なくとも1種の金属粉(0の三成分
の配合比は、乾燥塗膜の重量を100とした場合、アル
キル(もしくはアリルまたはアリール)シリケートの固
形分量2〜4鍾量%で好ましくは5〜2鍾量%である。
2重量%以下では硬度がでなく、耐水性が劣る。
また、4(2)量%以上ではワレを生じ易い。ガラスフ
リットの量は10〜95重量%加えることができるが、
50〜9鍾量%が好ましい。1喧量%以下ではガラス質
膜になり難くなるため、高温でハガレを生じる。
また95%以上では硬度がでない。亜鉛、マンガン、鉛
から選ばれる少なくとも1種の金属粉の量は1〜5鍾量
%加えることができるが5〜2鍾量%が好ましい。1%
以下では耐水性、硬度が不十分である。
本発明の被膜形成用組成物は常温で乾燥させて用いる場
合、塗膜にツヤが得られないことにより上塗塗料として
エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン塗料などを塗装すれば
よい。
以下、実施例および比較例をもつて本発明をさらに詳細
に説明する。
なお、部および%は重量部および重量%を示す。実施例
1 66%エチルシリケート加水分解物※150.娼ガラス
フリット430580.0(日本琺瑯釉薬社製) 亜鉛末 5.0セロソルブ
10.0アルミナ
4.0149.0※1 エチルシリ
ケート (日本コルコート化学社製、重合度4〜6、S
lO2分40%)100部、イソプロピルアルコール9
娼および1N一塩酸10部.からなる混合物を室温で2
橋間反応させ加水分解させた。
得られたエチルシリケートの加水分解率は66%で不揮
発分は20%であつた。
実施例2 実施例1で用いたエチルシリケート 90J部加水分解
物ガラスフリット4305(実施例1に同じ)45.0
ガラスフリットASF−1305(旭硝子社製)マンガ
ン酸化モリブデン45.0 10.0 2.0 192.0 実施例3 実施例1で用いたエチルシリケート 加水分解物 ガラスフリットLW−77 田本琺瑯釉薬社製) マンガン 酸化コバルト ベンガラ 長石 ほたる石 ケイ石粉 セロソルブ 70.娼 100.0 15.0 1.0 5.0 10.0 2.0 5.0 10.0 218.0 実施例4 エチルオルトシリケート50% 100.娼加水
分解物※2ガラスフリット4305100.0 (実施例1に同じ) 亜鉛末 10.0マンガン
2.0酸化クロム
5.0長石 20.0
水晶石 10.0ほう砂(
無水) 5.0セロソルブ
10.0262.0以上4種の配合の
うち金属粉、金属酸化物を除いてボールミルで24R間
分散させた後、配合に相当する金属粉、金属酸化物を加
えて本発明の組成物を得た。
※2 エチノレオノレトシリケート(日本コノレコート
化学社製、SlO2分28%)248部、イソプロピル
アルコール250W)および1N一塩酸田部からなる混
合物を室温で2ff間維持し加水分解させた。
得られたエチルオルトシリケートの加水分解率は50%
、不揮発分は16%であつた。比較例1 実施例1で用いたエチルシリケート 66%加水分解物 40mガラス
フリット4305(実施例1に同じ)
60セロソルブ 10上
記組成を実施例と同様に分散させて塗料を作成した。
比較例2 ガラスフリット4305100.娼 (実施例1に同じ) 粘土 6.0亜硝酸ソー
ダ 0.2水
50.0156.2上記組成を実施例と
同様に分散させて塗料を作成した。
比較例3関西ペイント社製テルモNO.6OO (シリコン系耐熱塗料) *1を用
いた。
上記実施例および比較例で得られた塗料をサンドブラス
ト鋼板にハケで塗装し室温で乾燥させたものを試験片と
した。
試験結果を表1に示す。〔試験項目〕硬 度 塗膜を室
温で1週間乾燥させた後鉛筆硬度を測定した。
耐水性 室温で1週間乾燥させた後、水に30日問浸水
させた後引き上げて塗膜の軟化を調べた。
密着性 塗膜を5日間室温乾燥させた後、ナイフでクロ
スカットを行い、セロテープではがしてそれに付着する
かどうかをみた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (A)アルキル(もしくはアリルまたはアリール)
    シリケート、(B)ガラスフリットおよび(C)亜鉛、
    マンガンおよび鉛から選ばれる少なくとも1種の金属粉
    を主成分とし、さらに要すれば無機顔料、ガラス原料、
    無機質添加剤などを加えてなる被膜形成用組成物。
JP10821277A 1977-09-08 1977-09-08 被膜形成用組成物 Expired JPS6055549B2 (ja)

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