JPS6054816B2 - 水平連続鋳造用モ−ルドの冷却法 - Google Patents
水平連続鋳造用モ−ルドの冷却法Info
- Publication number
- JPS6054816B2 JPS6054816B2 JP8649279A JP8649279A JPS6054816B2 JP S6054816 B2 JPS6054816 B2 JP S6054816B2 JP 8649279 A JP8649279 A JP 8649279A JP 8649279 A JP8649279 A JP 8649279A JP S6054816 B2 JPS6054816 B2 JP S6054816B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- slab
- cooling water
- continuous casting
- horizontal continuous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/04—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds
- B22D11/045—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds for horizontal casting
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、鋼等の金属の水平連続鋳造用モールドの
冷却法に関するものである。
冷却法に関するものである。
たとえば鋼の水平連続鋳造は、タンデイシユ側壁の下
部に、鋳片引抜き方向を水平にしたモールドを連結し、
前記タンデイシユ内溶鋼を前記モールドを介して冷却し
鋳片として連続的にとり出す方法であり、前記モールド
は、鋳片を水平方向に引抜くために、その引抜き方向各
位置における断面形状を全て同一とすると共にその中心
線を水平にしてある。
部に、鋳片引抜き方向を水平にしたモールドを連結し、
前記タンデイシユ内溶鋼を前記モールドを介して冷却し
鋳片として連続的にとり出す方法であり、前記モールド
は、鋳片を水平方向に引抜くために、その引抜き方向各
位置における断面形状を全て同一とすると共にその中心
線を水平にしてある。
このような水平連続鋳造法は、従来の垂直連続鋳造法
に比べて、設備の高さを著しく低くすることができて設
備的コストを低くすることができるなどの設備上、操業
上の多くのメリットをもつているが、次のような問題が
ある。
に比べて、設備の高さを著しく低くすることができて設
備的コストを低くすることができるなどの設備上、操業
上の多くのメリットをもつているが、次のような問題が
ある。
すなわち、モールド内で凝固を開始した鋳片は、その引
抜きに伴ない、前記モールドの引抜き方向基端部のタン
デイシユに接近した位置での凝固の初期の段階では、そ
の内部にかかる溶鋼静圧(後述)によつて前記モールド
内面に向つて押し拡げられて前記モ ールド内面に直接
接触させられており、したがつてこの段階ではその全周
囲部分が均一に前記モールドによつて冷却される。そし
て前記鋳片は、その引抜きに伴なつて凝固が進行し、凝
固シェルの強度が溶鋼静圧を上まわり始めると、溶鋼静
圧による押し拡がりが減少し、一方その温度が低下する
につれて凝固シェルの収縮が始まる。この結果、前記凝
固シェルの収縮に応じて、前記鋳片表面と前記モールド
内面との間に空隙が生じる。したがつて、このような空
隙が生じると、前記鋳片と前記モールドとの間の熱伝導
率が低下して、凝固速度も低下する。一方、このような
空隙が生じ始める位置は、後述するよううに、溶鋼静圧
差、鋳片自重などによつて、鋳片の全周囲にわたつて同
じでなく異なつており、この結果、鋳片とモールドとの
間の熱伝導率が、鋳片の周囲各位置で異なり鋳片は不均
一冷却されるのでその凝固シェル厚が、その上部と下部
とで異なつてしまう。このように鋳片が不均一冷却され
ることによつて、鋳片の引抜方向と直交する断面の異形
、および引抜方向の曲りなどの鋳片変形を引起こし、鋳
片とモールドとの間、あるいは鋳片とモールド出側に連
続したガイドロールとの間でせり合いが発生して鋳片引
抜きが著しく不安定となつて、極端な場合に鋳造を中断
しなければならなくなるという問題があり、また、前述
のような鋳片変形が、製品形状不良、および鋳片内部に
生じる応力による内部割れその他の製品内質不良の原因
となるという問題がある。そこで本発明者は、以上のよ
うな問題を解消すべく、次のような検討を行なつた。
抜きに伴ない、前記モールドの引抜き方向基端部のタン
デイシユに接近した位置での凝固の初期の段階では、そ
の内部にかかる溶鋼静圧(後述)によつて前記モールド
内面に向つて押し拡げられて前記モ ールド内面に直接
接触させられており、したがつてこの段階ではその全周
囲部分が均一に前記モールドによつて冷却される。そし
て前記鋳片は、その引抜きに伴なつて凝固が進行し、凝
固シェルの強度が溶鋼静圧を上まわり始めると、溶鋼静
圧による押し拡がりが減少し、一方その温度が低下する
につれて凝固シェルの収縮が始まる。この結果、前記凝
固シェルの収縮に応じて、前記鋳片表面と前記モールド
内面との間に空隙が生じる。したがつて、このような空
隙が生じると、前記鋳片と前記モールドとの間の熱伝導
率が低下して、凝固速度も低下する。一方、このような
空隙が生じ始める位置は、後述するよううに、溶鋼静圧
差、鋳片自重などによつて、鋳片の全周囲にわたつて同
じでなく異なつており、この結果、鋳片とモールドとの
間の熱伝導率が、鋳片の周囲各位置で異なり鋳片は不均
一冷却されるのでその凝固シェル厚が、その上部と下部
とで異なつてしまう。このように鋳片が不均一冷却され
ることによつて、鋳片の引抜方向と直交する断面の異形
、および引抜方向の曲りなどの鋳片変形を引起こし、鋳
片とモールドとの間、あるいは鋳片とモールド出側に連
続したガイドロールとの間でせり合いが発生して鋳片引
抜きが著しく不安定となつて、極端な場合に鋳造を中断
しなければならなくなるという問題があり、また、前述
のような鋳片変形が、製品形状不良、および鋳片内部に
生じる応力による内部割れその他の製品内質不良の原因
となるという問題がある。そこで本発明者は、以上のよ
うな問題を解消すべく、次のような検討を行なつた。
鋳片表面とモールド内面との間に空隙が生じた場合の、
鋳片とモールドとの間の総括伝熱係数FLxMは、1/
HxM=DM/KM+1/HW+1/HR〔屯1:モー
ルド構成壁の厚さKW:モールドの熱伝導率 HW:モールドと冷却水間の伝熱係数 HR:空隙におけるふく射伝熱係数〕 で表わすことができる。
鋳片とモールドとの間の総括伝熱係数FLxMは、1/
HxM=DM/KM+1/HW+1/HR〔屯1:モー
ルド構成壁の厚さKW:モールドの熱伝導率 HW:モールドと冷却水間の伝熱係数 HR:空隙におけるふく射伝熱係数〕 で表わすことができる。
また、一般に、モールド内側において、凝固開始点から
引抜方向にLの距離だけ移動した点での鋳片の凝固シェ
ル厚Dは、〔K:冷却条件て決定される凝固定数 V:引抜速度〕 で表わすことができ、一方、溶鋼静圧Pは、〔γ:溶鋼
比重h:溶鋼面からの深さ〕 で表わすことができる。
引抜方向にLの距離だけ移動した点での鋳片の凝固シェ
ル厚Dは、〔K:冷却条件て決定される凝固定数 V:引抜速度〕 で表わすことができ、一方、溶鋼静圧Pは、〔γ:溶鋼
比重h:溶鋼面からの深さ〕 で表わすことができる。
したがつて、モールド内側において、鋳片の上部と下部
とでは、溶鋼静圧に差が生じて、上部の方が早期に(モ
ールドの基端部寄りの位置)空隙が発生する。
とでは、溶鋼静圧に差が生じて、上部の方が早期に(モ
ールドの基端部寄りの位置)空隙が発生する。
そしてこのような検討結果にもとづいて研究を行なつた
結果、上記モールド構成壁の冷却水量を、下部モールド
構成壁の冷却水量よりも多くして、水平連続鋳造用モー
ルドの冷却を行なえば、モールド構成壁と冷却水との間
の伝熱係数が、上記モールド構成壁の方が下部モールド
構成壁に比べて大きくなるが、モールドと鋳片との間の
空隙が、上記モールド構成壁において早期に生じるので
、モールドの鋳片引抜き方向全体にわたる、前記総括伝
熱係数HxMの平均値を、鋳片の周囲全体にわたつてほ
ぼ同一にすることができて、最終的にモールド出口部分
において鋳片が不均一冷却状態になるのを防止すること
ができるという知見を得たのである。
結果、上記モールド構成壁の冷却水量を、下部モールド
構成壁の冷却水量よりも多くして、水平連続鋳造用モー
ルドの冷却を行なえば、モールド構成壁と冷却水との間
の伝熱係数が、上記モールド構成壁の方が下部モールド
構成壁に比べて大きくなるが、モールドと鋳片との間の
空隙が、上記モールド構成壁において早期に生じるので
、モールドの鋳片引抜き方向全体にわたる、前記総括伝
熱係数HxMの平均値を、鋳片の周囲全体にわたつてほ
ぼ同一にすることができて、最終的にモールド出口部分
において鋳片が不均一冷却状態になるのを防止すること
ができるという知見を得たのである。
この発明は上記知見にもとづいてなされたもので、以下
にこの発明を実施例にもとづいて説明する。第1図はこ
の発明を適用したモールドおよび冷却水用ジャケットの
概略横断面図である。
にこの発明を実施例にもとづいて説明する。第1図はこ
の発明を適用したモールドおよび冷却水用ジャケットの
概略横断面図である。
図示されるように、1はモールド、2は前記モールド1
の外面に冷却水を接触させるための冷却水用ジャケット
である。
の外面に冷却水を接触させるための冷却水用ジャケット
である。
前記ジャケットの冷却水通路は、前記モールドlの上部
モールド構成壁1aと、下部モールド構成壁1bとの境
界部において仕切部材3によつて仕切つてあり、前記両
構成壁1a,1bを、異なつた冷却水量で冷却できるよ
うになつている。この冷却水の流量制御は、Qu:上部
モールド構成壁側の冷却水抜熱量Q1:下部モールド構
成壁側の冷却水抜熱量Wu:上部モールド構成壁側の冷
却水量Wl:下部モールド構成壁側の冷却水量 ΔTu:上部モールド構成壁側の冷却水の、モールド入
側端と出側端とでの温度差ΔT1:下部モールド構成壁
側の冷却水の、モールド入側端と出側端とての温度差と
すると、 Qu=Q1となるようにすればよい。
モールド構成壁1aと、下部モールド構成壁1bとの境
界部において仕切部材3によつて仕切つてあり、前記両
構成壁1a,1bを、異なつた冷却水量で冷却できるよ
うになつている。この冷却水の流量制御は、Qu:上部
モールド構成壁側の冷却水抜熱量Q1:下部モールド構
成壁側の冷却水抜熱量Wu:上部モールド構成壁側の冷
却水量Wl:下部モールド構成壁側の冷却水量 ΔTu:上部モールド構成壁側の冷却水の、モールド入
側端と出側端とでの温度差ΔT1:下部モールド構成壁
側の冷却水の、モールド入側端と出側端とての温度差と
すると、 Qu=Q1となるようにすればよい。
したがつて、
であるから、たとえば下部モールド構成壁側の冷却水流
量を制御する場合は、を満足させればよい。
量を制御する場合は、を満足させればよい。
以上説明したように、この発明においては、モールドの
出口において、ほぼその周囲全体にわたつて均一に冷却
された鋳片の取り出すことのできる水平連続鋳造用モー
ルドの冷却法を提供することができる。
出口において、ほぼその周囲全体にわたつて均一に冷却
された鋳片の取り出すことのできる水平連続鋳造用モー
ルドの冷却法を提供することができる。
第1図はこの発明を適用したモールドおよび冷却用ジャ
ケットの概略横断面図である。 1・・・・・・モールド、1a・・・・・・上記モール
ド構成壁、1b・・・・・・下部モールド構成壁、2・
・・・・・冷却水用ジャケット、3・・・・・・仕切部
材。
ケットの概略横断面図である。 1・・・・・・モールド、1a・・・・・・上記モール
ド構成壁、1b・・・・・・下部モールド構成壁、2・
・・・・・冷却水用ジャケット、3・・・・・・仕切部
材。
Claims (1)
- 1 上記モールド構成壁の冷却水量を、下部モールド構
成壁の冷却水量よりも多くして冷却を行なうことを特徴
とする水平連続鋳造用モールドの冷却法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8649279A JPS6054816B2 (ja) | 1979-07-10 | 1979-07-10 | 水平連続鋳造用モ−ルドの冷却法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8649279A JPS6054816B2 (ja) | 1979-07-10 | 1979-07-10 | 水平連続鋳造用モ−ルドの冷却法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5611140A JPS5611140A (en) | 1981-02-04 |
JPS6054816B2 true JPS6054816B2 (ja) | 1985-12-02 |
Family
ID=13888475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8649279A Expired JPS6054816B2 (ja) | 1979-07-10 | 1979-07-10 | 水平連続鋳造用モ−ルドの冷却法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6054816B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5872158A (ja) * | 1981-10-26 | 1983-04-30 | Hitachi Ltd | 2色トナ−像形成方法 |
JPS61154736A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-14 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 水平連続鋳造装置 |
-
1979
- 1979-07-10 JP JP8649279A patent/JPS6054816B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5611140A (en) | 1981-02-04 |
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