JPS6054421B2

JPS6054421B2 - 手編機の針作動装置

Info

Publication number: JPS6054421B2
Application number: JP9833678A
Authority: JP
Inventors: 豊加賀谷
Original assignee: Silver Seiko Ltd
Current assignee: Silver Seiko Ltd
Priority date: 1978-08-12
Filing date: 1978-08-12
Publication date: 1985-11-29
Also published as: JPS5526247A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、編地成形の増し目、減し目をするために編
成編針を増減する手編機の針作動位置の改良に関し、編
針をキャリジカム機構の作用を受けない下位置に押下す
る操作と、それら下位置に押下された編針を該位置に係
止する操作と、その係止操作を制御する操作の各操作を
、それぞれ編針押下部体、編針係止片及ひ係止片制御部
体の別個の手段で各別に行うことによつて円滑かつ軽快
に操作できる手編機の針作動装置を提供しようとするも
のである。

以下には図示の実施例について説明する。

１は針法て、その長手方向に所定の間隔で列設した各
針溝２に編針３を各別に前後動自在に装架し、また下面
に諸種のカムからなるカム機構４を設けたキヤリジ５を
摺動自在に跨架乗載している。そして上記各編針３は
、パット３ａの上端が、針溝２から針床上面に突出して
キヤリジ５のカム機構４の作用を受ける上位置（第１図
実線）及ひ針溝２内にあつてカム機構４の作用を受けな
い下位置（同図鎖線）の両位置に変位可能て、しかもス
テム３ｂあるいはシャンク３ｃの下側に弾接しているば
ね６によつて上位置を維持すべく各別に付勢されている
。

７はキヤリジ５の後部に固定した編針押下部体で、そ
れは、逆台形の板状をなし、左右の傾斜縁８、８をキヤ
リジ５の摺動に伴つて上位置にある各編針３のシャンク
３ｃに係合し、この編針３をばね６の付勢に抗して下位
置に押下するものてある。

９は可撓性及び弾発性に富んだ金属、合成樹脂等の弾
性材製の細長な編針係止片で、それは、ベルト状の基部
９ａに編針３と同数本、同じ間隔で櫛歯状に列設されて
いて、各先端にシャンク３ｃに係合する係止段部９ｂを
形成している。

そして、編針係止片９は、針法１の後側長手方向に設
けた支持板１０に沿つて基部９ａを固定してあり、下位
置に変位した編針３のシャンク３ｃの後端部に係止段部
９ｂを係合して起立し、この編針３を下位置に係止する
係止位置（第１図鎖線）と、上記係止を解除しやや傾倒
した非係止位置（同図実線）とに各別に変位可能で、常
にはそれ自体の弾性により非係止位置を維持し、それぞ
れ対応する編針３に対向している関係に設定されている
。

１１は上記支持板１０に沿つて櫛歯状に設立した案内片
で、各編針３のシャンク３ｃ間にあつて、編針３が下位
置に押下されるときに、シャンク３ｃの後端部を対応す
る編針係止片９に案内するためのものである。

１２，１２は針床１の左右両側に設けた１対の係止片制
御部体で、それは、ベルト状をなし、パルスモータ１３
（右側のみ図示）により回転するプー１川４に一端を固
定して巻装してあり、支持板１０の後側部に編針係止片
９の列設方向に向けて設けた案内溝１５に遊挿している
。

そして、上記係止片制御部体１２，１２は、編成型（図
示してない）の信号に従つてパルスモータ１３が作動し
、プーリ１４が所要方向に回転することによつて繰り出
されあるいは巻き取られ、案内溝１５に沿つて走行し、
左方（第２図）のものが針床１の左側半部に列設の各編
針係止片９に、左右のものが右側半部に列設の各編針係
止片９に対応する。

また係止片制御部体１２，１２を繰り出すと、先端に形
成の傾斜縁１２ａが非係止位置にある編針係止片９に係
合しこれをその弾性に抗して係止位置に変位させ、かつ
前側縁１２ｂが引き続き当接してこの編針係止片９を非
係止位置に維持するとともに、巻き取ると、非係止位置
にある編針係止片９は前側縁１２ｂとの当接が解除され
て非係止位置に復帰するもので、編針の本数、換言すれ
ぱ上位置に復帰し得る編針３の本数は、両係止片制御部
体１２，１２を共にあるいは各別に走行させて両先端間
の間隔を広狭自在に調節することにより、左右対称ある
いは左右非対称に増減し、所望数に調節できる関係に設
定されている。しかして、いまキヤリジ５を所要方向に
摺動すると、各編針３は編針押下部体７により順次下位
置に変位し、対応する編針係止片９が係止位置にあるも
のは下位置に係止され、また対応する編針係止片９が非
係止位置にあるものは編針押下部体７の通過にともない
上位置に復帰する。

かくして、上位置に復帰した編針３により所要の編成が
行われて編地Ａが編成される。そこで上記編地Ａの編成
途中において、例えばその左右両側を２目つつ減し目す
べく編成型（図示してない）による信号に従つて係止片
制御部体１２，１２が編針２本分繰り出されると、これ
により新たに係止位置に変位した編針係止片９に対応す
る編針３（左右各２本・合計４本）は、キヤリジ５の摺
動に関連して編針押下部体７により下位置に変位し、か
つ編針係止片９により係止されて編成に関与しない。

従つてこれら４本の編針３の分だけ、すなわち左右２目
づつ合計４目、左右対称に減し目される。また、上記編
地Ａの例えば左右両側を２目づつ増し目すべく編成型に
よる信号に従つて、前記減し目の場合とは逆に係止片制
御部体１２，１２が編針２本分巻き取られると、これに
より新たに非係止位置に復帰した編針係止片９に対応す
る編針３（左右各２本・合計４本）は、ばね６の付勢に
より直ちに上位置に復帰し、キヤリジ５の摺動に関連し
て所要の編成を行う。

従つてこれら４本の編針３の分だけ、すなわち左右２目
づつ合計４目、左右対称に増し目される。そして、編成
型により左右異なる目数にあるいは左右いずれか一側の
み増し目及ひ減し目すべく信号が付与されたときには、
左右の異なる目数に応じて係止片制御部体１２，１２が
巻き取られたり繰り出され、あるいは一側の係止片制御
部体１２のみが巻き取られたり繰り出されるものである
。

なお、上記実施例では、編針押下部体をキヤリジに設け
、その摺動にともなつて編針を順次押下していくように
したが、これに限らず、例えば所要長さの棒状の編針押
下部体を針床に設け、それをハンドル操作て下動し編針
を一括して押下するようにしてもよい。

また、係止片制御部体を編成型の信号に従つて作動する
パルスモータにより自動的に操作するようにしたが、こ
れに限らず例えば摘子を手動回転することにより手動操
作するようにしてもよい。以上述べたところから明らか
なように本発明によれば、編針をキヤリジのカム機構の
作用を受ける上位置から受けない下位置に押下する操作
を編針押下部体で、また下位置に押下された各編針を該
位置に係止する操作を編針に各別に対応して設けた編針
係止片で行うというように、上記両操作を別個の手段で
行うので、従来の編針を押下する操作とそれを押下位置
に係止保持する操作の両操作を１個の部材で行う場合に
比較して、円滑かつ軽快に操作できる。

また、下位置に押下された編針を該位置に係止するか否
かは、編針に各別に対応させて設けた編針係止片を、係
止片制御部体によつて係止位置と非係止位置のいずれか
にしておくことにより行う簡易な構造としたので、少な
くともその分だけ構成を簡単にでき、設計、製作、組立
等も容易で安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】図面は本発明の実施例を示し、第１図は縦断面図、第２
〜４図は針作動状態の各要部を示す斜視図、平面図及び
背面図である。１・・・針床、３・・・編針、５・・・キヤリジ、７・
・・編針押下部体、９・・・編針係止片、１２・・・係
止片制御部体。

Claims

【特許請求の範囲】

１針床に前後動自在に列装した編針を、キヤリジのカ
ム機構の作用を受ける上位置と受けない下位置とに各別
に変位自在にし、常には上位置を維持すべく付勢すると
ともに、上記編針を付勢に抗して下位置に押下する編針
押下部体と、上記編針に各別に対応しその編針を下位置
に係止する係止位置及びその係止を解除する非係止位置
に変位可能で、かつ常には非係止位置にある編針係止片
と、上記編針の列設方向に移動可能で、対応する上記編
針係止片を係止位置に変位させる係止片制御部体を設け
てなることを特徴とする手編機の針作動位置。