JPS6052963B2 - 資材搬送装置における搬送機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 一般に丸棒、角棒の如き鋼材等の資材に鍛造加工、プレ
ス加工等を施す場合、多数の資材をコンベヤーに一列に
規則正しく整列した状態で収容して加工現場迄搬送し、
加工現場において、搬送されてきた資材をエアシリンダ
ー等よりなる押し込み装置により順次個別的に加熱炉内
に押し込んで加熱し加熱炉内より取り出して鍛造加工を
する、７また、搬送されてきた資材をプレス装置等によ
り順次個別的にプレス加工等を施すようになしている。

しかして、この場合適宜手段によりコンベヤーに多数の
資材を横臥状態で一列に整列させて収容し、所定の場所
迄搬送するものであるが、ときには資材の一部が横臥状
態でなく直立した状態で搬送されたり、或いは資材の一
部が他の資材に乗つて重なつた状態で搬送される等資材
が不規則に並んだ状態で搬送される場合がある。本発明
は、このようにコンベヤー（搬送手段）に資材が不規則
に並んだ状態で搬送された場合に、斯かる状態を簡潔な
構成により、人手を要せず自動的に確実に解除せしめる
ことができ、資材搬送作業能率を高揚せしめ得る資材搬
送装置における搬送機構を提供することを目的とするも
のであり、ホッパーより投入された鋼材等の多数の資材
を搬送手段にその長手方向に横臥状態て一列に整列して
収容し該搬送手段を介して所定の場所へ搬送する資材搬
送装置において、水平状態に配設された搬送手段の途中
に下方に向つて所定の傾斜角度を有する段部を設けると
ともに、該段部の上方に下面に弧状の切欠部を有する邪
魔板を搬送手段の上段側上面との間に資材の径より稍大
きい間隔を配して配設したことを特徴とする。

別指図面について、本発明実施の一例を説明する。

１は鋼材等の資材２をバラ積み状態て投入するホッパー
で、架台３上部に設けられており、該，ホッパー１の底
部には、下面に振動モータ４を取り付けたホッパー底板
５が架台３に固定された受板６上面にコイルスプリング
或いはゴム等の振動吸収材７を介してホッパーの出口方
向に向つて稍下方に傾斜した状態で設けられている。

ホッパー；に投入された資材２はホッパー底板５の振動
により出口方向に向つて送られていく。ホッパー底板５
の先方には、資材２を搬送手段たるコンベヤー側に向つ
て押し出すべく、ホッパー１の底部に対して約４５Ｃ′
の傾斜角度を有してシリンダー８が架３台３に固定して
設けられているとともに、該シリンダー８内にピストン
９が摺動自在に配設されている。シリンダー８は角筒形
状でそのコンベヤー側側壁はホッパー１側側壁より上方
に長く（ホッパー底部５より稍上方に突出する）延出さ
れてお４り、ピストン２９はこのシリンダー８の形状に
対応して角柱形状となつている。ピストン９の下側部に
はクランクシャフト１０の一端部がピンより連結されて
おり、クランクシャフト１０の他端部はモータ１１の回
転シャフトにベルト１２により連結されたプーリ−１３
の外周縁にピンにて連結されている。したがつてピスト
ン９はプーリ−１３の回転によりクランクシャフト１０
を介してシリンダー８の内壁面を上昇下降即ち往復摺動
する。ピストン９の上昇下降は第１図示の如く、下降時
にピストン９の上面がホッパー底板５の高さとほぼ同一
の高さとなる位置より下降しない範囲内において行なわ
れる。１４はシリンダー８とコノンベヤーとの間に配設
されたシュートもしくは下面に振動モータを取り付けた
振動シュートで、シリンダー８側よりコンベヤー側に向
つて下方に傾斜しており、先端部はコンベヤー上部に臨
んでいる。

しかして、ホッパー１に投入されたバラ積み・状態の資
材２は、ホッパー底板５上を出口方向に向つて降下し、
ピストン９の下降時にその所定量がシリンダー８側壁の
延出面とピストン９上面との間に収容され、ピストン９
の上昇に伴つて所定量の資材がシュート１４上に押し出
される。１５は搬送手段たる既存の振動コンベヤーで、
上面の資材収容部をモータ１６に連結したプーリ−１７
に連結腕１８を偏心して連結するとともに板バネ１９お
よび補助スプリング２０を介して架台に取り付けたもの
であり、連結腕１８による資材収容部の振動によつて収
容した資材２を搬送する。

そして、この振動コンベヤー１５は、シュート１４の先
方に、シュート１４に対して直交方向即ちホッパー１お
よびピストン９を介して供給されてくる資材２の供給方
向に対して直交方向に水平状態に配設されているととも
に、上面の資材収容部には長手方向に沿つて単一の資材
２を収容せしめる巾を有するＶ溝２１が形成されている
。また、振動コンベヤー１５の先方部には下方に向つて
所定の傾斜角度を有する段部２２が形成されており、こ
の段部２２の上方には、下面に弧状の切欠部を有する邪
魔板２３が振動コンベヤ−１５上面との間に資材２の径
より稍大きい間隔を配して配置されている。２４はホッ
パー１およびピストン９を介して供給された所定量の資
材２を搬送手段たる振動コンベヤー１５のＶ溝２１内に
一列状態で収容させるための方向変換用ローラーで長手
方向外周面にスクリューネジ部２５を螺旋状に突出形成
しており、振動コンベヤー１５のシュート１４と反対側
側端部上方に振動コンベヤー１５に沿つてしたがつてホ
ッパー１およびピストン９より供給される資材２の供給
方向と直交方向に配設されている。

前記邪魔板２３はこのローラー２４の軸受けより突出さ
れている。しかして上記実施例に係る搬送機構および搬
送装置によつて鋼材等の資材２が加工現場迄搬送される
状態を説明する。

ホッパー１内にバラ積み状態で投入された多数の資材２
は、ホッパー底板５の振動によつて順次出口方向に移行
し、シリンダー８の延出側壁とピストン９上面との間に
ピストン９の下降時に資材２の所定量が収容されるとと
もに、シリンダー８内に収容された所定量の資材２はピ
ストン９の上昇に伴つてシュート１４上に押し出される
。シュート１４上に押し出された所定量の資材２はシュ
ート１４に沿つて落下し、方向変換用ローラー２４に当
接する。ローラー２４は矢印方向に回転しているととも
に長手方向外周面にスクリューネジ部２５が螺旋状に突
出形成されており、したがつてローラー２４に当接した
所定量の資材２は、夫々スクリューネジ部２５の送り作
用によつて横向きに方向変換されて振動コンベヤー１５
のＶ溝２１内に一列状態で収容され、振動コンベヤー１
５の振動作用により加工現場におけるエアシリンダー等
の押し込み装置もしくはブレス装置等に対して所定の位
置まで搬送される。そして、振動コンベヤー１５に資材
２の一部が横臥状態でなく直立した状態で搬送されたり
、或いは資材２の一部が他の資材２に乗つて重なつた状
態で搬送される等資材２が不規則に並んだ状態で搬送さ
れた場合には、前記振動コンベヤー１５の段部２２と邪
魔板２３とによりその状態が解除される。即ち、資材２
の一部が直立状態て搬送され段部２２に至つた場合には
、その資材２は上端部が邪魔板２３に当接し、下端部は
邪魔板２３と段部２２との間に資材の径より稍大きい間
隔が設けられていることと振動コンベヤー１５の送り作
用により前方へ送られるので、下端部側より邪魔板２３
下面の弧状の切欠部にガイドされて段部２２に沿つて落
下し、振動コンベヤー１５のＶ溝２１内にそれに沿つて
横臥状態に収容される。また、資材２の一部が他の資材
２の上に乗つて重なつた状態で搬送された場合には、上
方の資材２は邪魔板２３によつて一時走行を阻止され、
下方の資材２のみが段部２２に沿つて落下し、下方の資
材２が落下した後に上方の資材２が段部２２に沿つて落
下して同様に振動コンベヤー１５のＶ溝２１内にそれに
沿つて横臥状態に収容される。したがつて、水平状態の
振動コンベヤーの上面に邪魔板を所定の間隔で配した場
合と異なり、段部２２と邪魔板２３との存在により、資
材が直立状態で搬送されてきたり或いは重なり合つて搬
送されてくるいずれの場合であつてもその不規則状態を
確実に解除できるとともに、相当な径と重量を有する資
材が連続的に送られてきても邪魔板の部分で詰まつたり
することはなく円滑、整然と整列状態で搬送することが
できる。第４図〜第１０図は他の実施例を示すもので、
即ち、第４図の場合は、搬送手段として段部２２，を有
するベルトコンベヤーもしくはチェーンコンベヤー等の
コンベヤー２６を用い、これを環状のガイドレール２７
内を走行させるようになしたものであり、第６図の場合
は、搬送手段として一対の振動コンベヤー１５１，１５
。を用いその間に下方に向つて所定の傾斜角度を有する
シュート２２２を介在せしめたものてあり、第７図の場
合は、搬送手段として振動コンベヤー１５１とベルトコ
ンベヤーもしくはチェーンコンベヤー等のコンベヤー２
６１を用いその間に下方に向つて所定の傾斜角度を有す
るシュート２２２を介在せしめたものであり、第８図の
場合は、先端部に下方に向つて所定の傾斜角度を有する
段部２２３を形成した振動コンベヤー１５３の該段部の
前方に、振動コンベヤー１５２を配設せしめたものであ
り、第９図の場合は、先端部”に下方に向つて所定の傾
斜角度を有する段部２２，を形成した振動コンベヤー１
５３の該段部の前方に、ベルトコンベヤーもしくはチェ
ーンコンベヤー等のコンベヤー２６１を配設せしめたも
のであり、第１０図の場合は、振動コンベヤー１５１、
の前方に、所定の傾斜角度を有する段部２２，を形成し
た振動コンベヤー１５，を配設せしめたものであつて、
これらの場合はいずれも前記第１図〜第３図に示した実
施例と同様の作用効果を有するものである。ｊ 本発明
は叙上のようにホッパーより投入された丸棒、角棒の如
き鋼材等の多数の資材を搬送手段にその長手方向に横臥
状態で列に整列して収容し、該搬送手段を介して所定の
場所へ搬送する資材搬送装置において、水平状態に配設
された搬送手段の途中に下方に向つて所定の傾斜角度を
有する段部を設けるとともに、該段部の上方に下面に弧
状の切欠を有する邪魔板を搬送手段の上段側上面との間
に資材の径より稍大きい間隔を配して配設したので、搬
送手段による資材の搬送過程において、資材の一部が直
立状態で搬送されたり或いは資材の一部が他の資材の上
に乗つて重なつた状態で搬送される等資材が不規則に並
んだ状態で搬送された場合、斯かる状態を人手を要する
ことなく自動的に確実に解除して資材を正規の状態で搬
送することができ、資材の搬送作業能率を高揚せしめる
ことができるとともに、構成はきわめて簡潔であるので
、価格を低廉なものとなすことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施の一例を示すもので、第１図は縦断正
面図、第２図は平面図、第３図は側面図、第４図〜第１
０図は他の実施例を示すもので、第４図は側面図、第５
図は第４図におけるＡ−Ａ断面図、第６図、第７図、第
８図、第９図および第１０図はいずれも側面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ホッパーより投入された丸棒、角棒の如き鋼材等の
   多数の資材を、搬送手段にその長手方向に横臥状態で一
   列に整列して収容し、該搬送手段を介して所定の場所へ
   搬送する資材搬送装置において、水平状態に配設された
   搬送手段の途中に下方に向つて所定の傾斜角度を有する
   段部を設けるとともに、該段部の上方に、下面に弧状の
   切欠部を有する邪魔板を搬送手段の上段側上面との間に
   資材の径より稍大きい間隔を配して配設したことを特徴
   とする資材搬送装置における搬送機構。 ２ 搬送手段が振動コンベヤーである特許請求の範囲第
   １項記載の資材搬送装置における搬送機構。 ３ 搬送手段が環状のガイドレール内を走行するベルト
   コンベヤーもしくはチェーンコンベヤー等のコンベヤー
   である特許請求の範囲第１項記載の資材搬送装置におけ
   る搬送機構。 ４ 搬送手段が振動コンベヤー二基の間に下方に向つて
   所定の傾斜角度にてシュートを介在せしめたものである
   特許請求の範囲第１項記載の資材搬送装置における搬送
   機構。 ５ 搬送手段が振動コンベヤーとベルトコンベヤーもし
   くはチェーンコンベヤー等のコンベヤーとの間に所定の
   傾斜角度にてシュートを介在せしめたものである特許請
   求の範囲第１項記載の資材搬送装置における搬送機構。 ６ 搬送手段が先端部に所定の傾斜角度を有する段部を
   形成した振動コンベヤーの該段部の前方に、振動コンベ
   ヤーを配設せしめたものである特許請求の範囲第１項記
   載の資材搬送装置における搬送機構。７ 搬送手段が先
   端部に所定の傾斜角度を有する段部を形成した振動コン
   ベヤーの該段部の前方に、ベルトコンベヤーもしくはチ
   ェーンコンベヤー等のコンベヤーを配設せしめたもので
   ある特許請求の範囲第１項記載の資材搬送装置における
   搬送機構。 ８ 搬送手段が振動コンベヤーの前方に、所定の傾斜角
   度を有する段部を形成した振動コンベヤーを配設したも
   のである特許請求の範囲第１項記載の資材搬送装置にお
   ける搬送機構。