JPS6051386B2 - 油吸着材及びその製造法 - Google Patents

油吸着材及びその製造法

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JPS6051386B2
JPS6051386B2 JP6791478A JP6791478A JPS6051386B2 JP S6051386 B2 JPS6051386 B2 JP S6051386B2 JP 6791478 A JP6791478 A JP 6791478A JP 6791478 A JP6791478 A JP 6791478A JP S6051386 B2 JPS6051386 B2 JP S6051386B2
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JP
Japan
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sulfate
alum
manufacturing
oil adsorbent
polyvalent metal
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JP6791478A
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JPS54158391A (en
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重徳 市川
智 和田
修二 増田
訓大 平川
哲夫 長谷川
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Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油吸着材及びその製造法に関する。
油吸着材は例えば油流失事故その他により、工場から油
、廃油、含油廃水等が河川や海に流失した場合成いは含
油廃水中の油を補集するのに有用である。斯かる油吸着
材としては従来から合成樹脂系の不織布等が主に使用さ
れているが、特に油吸着後、吸着した油の保持能力が悪
く回収作業性や吸着材の最終処理などに問題があり、十
分に満足すべきものがない。本発明はこれらの問題点に
鑑み鋭意研究した結果、全く新規な素材及び定着剤を用
いることにより従来の欠点を解消した優れた油吸着材を
得るに到つた。
即ち本発明は多価金属塩と結合し且つパラフィンワック
ス系サイズ剤を定着したリン酸セルロース繊維からなる
油吸着材及びその製造法に係る。
本発明によれば従来にない低比重で連続微空孔を有した
、油吸着性並びに油吸着保持性に優れた油吸着材を得る
ことができる。また油吸着後回収された最終処理におけ
る焼却等の場合に、定着されたパラフィンワックス系サ
イズ剤が燃焼性を助けるので、焼却性は良好で、且つ低
発熱量、低温度で炭化し黒煙の発生もなく焼却炉を損傷
することがないという特長を有する。本発明の油吸着材
は好適には次のようにして製造される。
即ちリン酸セルロース繊維にパラフィンワックス系サイ
ズ剤を添加し、更に定着剤としての多価金属塩を加えて
PH調整処理し、次いで抄造成形後乾燥することにより
本発明の油吸着材が,得られる。本発明においてリン酸
セルロース繊維は例えば天然バルブに低縮合リン酸アン
モニウム水溶液を含浸させた後に乾燥し、更に130〜
170℃の温度でエステル化することにより製造される
天然パルくプとしては木材バルブ(N材、L材)、非木
材バルブ(ワラ、コウゾ、マニラ麻、リンター)等が例
示できるが、特にN材バルブ、マニラ麻バルブ、リンタ
ーパルプが油吸着性及び強度の面において良好である。
得られたリン酸セルロース繊維をヒーター離解しパルプ
スチリーとする。次いでリン酸セルロース繊維80〜9
踵量部に対してパラフィンワックス系サイズ剤を1)2
呼量部、好ましくは前者の85〜9濾量部に対して後者
を2〜15重量部加える。パラフィンワックス系サイズ
剤が1重量部より少ないと吸水性が大きくなり、2鍾量
部を越えると定着率が悪くなり好ましくない。パラフィ
ンワックス系サイズ剤を加えた後、多フ価金属塩の溶液
を用いてPH2.O〜5.5に好ましくは2.7〜5.
0に調整する。PHが2.0より低いときはリン酸セル
ロース繊維の膨潤が止り、PHが5.5を越えるときは
パラフィンワックス系サイズ剤の定着が悪くなり好まし
くない。PH調整処理後抄造成形機・を用い、水分率を
約55〜75%程度にした後、乾燥することにより本発
明の油吸着材が得られる。乾燥は通常100〜125℃
で通気乾燥するのが好適で、乾燥時間は一般に0.5〜
2時間程度で十分である。l ここで用いられる多価金
属塩としては、硫酸アルミニウム、硫酸第二鉄、硫酸第
一鉄、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸マンガン
、硫酸マグネシウム、アルミニウムミヨウバン、鉄ミヨ
ウバン、ナトリウムミヨウバン、カリウムミヨウバン、
モール塩、塩化第2鉄、塩化アルミニウム、塩化亜鉛等
である。
この多価金属塩の中でも特に好ましい金属塩は硫酸アル
ミニウム、硫酸第二鉄、アルミニウムミヨウバン、鉄ミ
ヨウバン、塩化亜鉛である。これらの多価金属塩は通常
20〜4唾量%の溶液として用いられるのが好ましい。
これらの多価金属塩はリン酸セルロース繊維に結合して
いるリン酸基を解離して金属イオン結合し、リン酸セル
ロース繊維束を増大させ嵩を増加すると同時にパラフィ
ンワックス系サイズ剤をリン酸セルロース繊維に定着さ
せるものと考えられる。本発明によれば上記理由により
、特に嵩比重の小さい油吸着材が有利に得られ、例えば
嵩比重0.06〜0.13の油吸着材が得られ、嵩比重
が0.075〜0.10の油吸着材として最適のものも
得ることができる。
本発明による油吸着材は従来のものと素材的に異つてお
り、繊維が小さくて単位体積当りの繊維数が非常に多い
それらの繊維表面はパラフィンワックス系サイズ剤によ
つて撥水性となり親水性は皆無となつている。更に本発
明の油吸着材は抄造工程にてパラフィンワックス系サイ
ズ剤や多価金属塩の添加の調整処理にて、油吸着性、耐
水性、嵩比重、引張り強度等を調節することができる。
また引張り強度を一層付与するために油と親和性の良い
繊維バインダーを用いて繊維間を接着したり、バインダ
ーと同じネットで覆つたりして補強することも可能であ
り、シート状、ブロック状、チップ状等の種々の形態の
油吸着材とすることができる。尚以下における油吸着材
の性能試験は運輸省船舶局長通達(舶査第655号、昭
和52年12月16日)により行つた。
以下に本発明を明らかにするために実施例を示す。
実施例1 木材バルブ(NBKP)100qを縮合ポリリン酸アン
モニウムを主体とした難燃剤(大塚化学薬品株式会社製
、商品名FR−30)150gに充分に浸漬した後、付
着難燃剤を除去し、80〜90′Cで1時間乾燥する。
更に充分にエステル化を行うために140℃で2紛間空
気浴中で反応させリン酸セルロース繊維120yを得た
。得られたリン酸セルロース繊維〔CSF(Carla
dianStandardFreenessl枦水性)
=720mt〕を水洗いして212f(95部)のリン
酸セルロースを水20′に加えヒーターで離解しパラフ
ィンワックス系サイズ剤11y(5部)を加え、硫酸ア
ルミニウム30%水溶液を用いてPH5.O〜2.7に
調整処理する。抄造機で350×650T1rmに成形
し水分含有率65%とした後、100〜125℃で通気
乾燥して油吸着材を得た。同様に非木材バルブ(マニラ
麻バルブ)をリン酸セルロース繊維(CSF=740m
L)として上記と同様にして油吸着材を得た。尚対照と
して無処理の木材バルブ(NBKP)を用いて同様にし
て油吸着材を得た。それぞれの厚さ、密度(嵩比重)、
坪量、油吸着量、吸水量の測定結果を下記第1表の1〜
3に示す。実施例2 実施例1のパラフィンワックス系サイズ剤を4.5q(
2部)、22.3q(1唱)、33.5y(15部)添
加し、硫酸アルミニウム30%水溶液を用いてPH*4
.0に調整処理した他は同様にして油吸着材を得た。
それぞれの測定結果を下記第2表の1〜2に示す。実施
例3 実施例1の硫酸アルミニウムをアルミニウムミヨウバン
及び塩化亜鉛に代えて、PH4.Oに調整処理し他は同
様にして油吸着材を得た。
それぞれの測定結果を下記第3表の1〜2に示す。実施
例4 実施例1のPH=4.0で得られた油吸着材と市販され
ている油吸着材についての比較試験結果を第4表に示す
実施例5 実施例4に記載した油吸着材を引続き5分間空*“間に
つるした後の油吸着保持率の結果を第5表に示す。
実施例6 実施例4に記載された油吸着材を油に5分間浸漬させた
後5分間空間につるした後、1′の試薬ピンに300m
Lの清水を入れた中に入れ、毎分12唯復、振巾3CT
rLで5分間水平振動を行い取り出した油吸着材を5分
間空間につるし、更に新しい水の中で同様の振動試験を
行い油の保持率を測定し結果を第6表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多価金属塩と結合し且つパラフィンワックス系サイ
    ズ剤を定着したリン酸セルロース繊維からなる油吸着剤
    。 2 リン酸セルロース繊維が、天然パルプを低縮合リン
    酸アンモニウム水溶液に含浸させた後に乾燥し、更に1
    30〜170℃の温度でエステル化して得られたもので
    ある特許請求の範囲第1項に記載の油吸着材。 3 多価金属塩が硫酸アルミニウム、硫酸第2鉄、硫酸
    第1鉄、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸マンガ
    ン、硫酸マグネシウム、アルミニウムミヨウバン、鉄ミ
    ヨウバン、ナトリウムミヨウバン、カリウムミヨウバン
    、クロムミヨウバン、モール塩、塩化第2鉄、塩化アル
    ミニウム、塩化亜鉛である特許請求の範囲第1項に記載
    の油吸着材。 4 嵩比重が0.13〜0.06である特許請求の範囲
    第1項に記載の油吸着材。 5 嵩比重が0.10〜0.075である特許請求の範
    囲第4項に記載の油吸着材。 6 リン酸セルロース繊維パラフィンワックス系サイズ
    剤を添加し、更に定着剤としての多価金属塩を加えてp
    H調整処理し、次いで抄造成形後乾燥することを特徴と
    するリン酸セルロース繊維系油吸着材の製造法。 7 リン酸セルロース繊維が、天然パルプを低縮合リン
    酸アンモニウム水溶液に含浸させた後に乾燥し、更に1
    30〜170℃の温度でエステル化して得られたもので
    ある特許請求の範囲第6項に記載の製造法。 8 多価金属塩が硫酸アルミニウム、硫酸第2鉄、硫酸
    第1鉄、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸マンガ
    ン、硫酸マグネシウム、アルミニウムミヨウバン、鉄ミ
    ヨウバン、ナトリウムミヨウバン、カリウムミヨウバン
    、クロムミヨウバン、モール塩、塩化第2鉄、塩化アル
    ミニウム、塩化亜鉛である特許請求の範囲第6項に記載
    の製造法。 9 リン酸セルロース繊維80〜99重量部に対しパラ
    フィンワックス系サイズ剤を1〜20重量部使用するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の製造法。 10 リン酸セルロース繊維85〜98重量部に対しパ
    ラフィンワックス系サイズ剤を2〜15重量部使用する
    特許請求の範囲第9項に記載の製造法。11 多価金属
    塩を作用させたときのpHを2.0〜5.5の範囲とす
    る特許請求の範囲第6項に記載の製造法。 12 pHが2.7〜5.0の範囲である特許請求の範
    囲第11項に記載の製造法。 13 乾燥温度が100〜125℃である特許請求の範
    囲第6項に記載の製造法。
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JPS57197033A (en) * 1981-05-29 1982-12-03 Pioneer Electronic Corp Oil adsorbing material
DE4129509C2 (de) * 1991-09-05 1994-06-16 Rexroth Mannesmann Gmbh Hydraulische Steueranordnung für Baumaschinen
JP6680039B2 (ja) * 2016-03-30 2020-04-15 王子ホールディングス株式会社 リン酸化多糖類の製造方法

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