JPS604898A - 単胴式廃液濃縮器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は原子力発電所にて発生する放射性物質含有廃液
を蒸発濃縮するために使用する単胴式廃液濃縮器に関す
る。

〔発明の背景〕

従来のこの種の単胴式廃液濃縮器を第１図で説明する。

原子力発電所の各機器から漏洩したドレンや化学洗浄排
水などの廃液１１は、液入口ノズル６から蒸発缶１内に
液ｍ１ｂまで入れられ、加熱缶２内に延びる伝熱管ＩＯ
内に流入する。

一方、加熱蒸気１２が加熱蒸気入口ノズル８よシ加熱蒸
気入ロ配管８′ヲ通って加熱缶２内に流入し、伝熱管１
０内の廃液１１を肢管ｌＯの外側から加熱する。これに
よシ、廃液ｌｌ中の水分が蒸発蒸気となって蒸発缶１内
を上昇する。

蒸発した蒸発蒸気は、先ず蒸発缶１内の加熱缶２の上部
に設けた邪魔板３に衝突して大きな液滴が分離され、次
に蒸発缶１の上部に設けであるデミスタ−４で殆ど完全
に液滴が捕集されて純粋な蒸気となって蒸気出ロノス′
ルアよシ流出していく。

他力、加熱缶２内で加熱蒸気１２が凝縮したドレン水は
ドレン配管９′およびドレンノズル９よシ排出される。

蒸発しないで缶１内に残った廃液ｉｉが規定の濃度１で
濃縮されたとき、移送用蒸気入口ノズル１３から移送用
蒸気１４を缶ｌ内に流入させ、濃縮した廃液１１を移送
用蒸気１４の圧力によ−）て、液入口ノズル６より不図
示の貯蔵タンク″へ排出する。

蒸発缶１の上部にはデミスタ−４を洗浄するために洗浄
水１７を噴出するデミスタ−洗浄用スプレィノズル５が
訃けである。

ところで運転中、加熱缶２．伝熱省１０．加熱蒸気入口
配省８′、ドレン配管９′およびそれら近傍の蒸発缶１
の面に廃液１１が飛沫として付着し、それに含有されて
いる腐食成分が製部し、濱らには凝固してスケールとな
ってこれら部分に蓄積する幼向がある。また規定濃度壕
で濃縮した廃液を６１］記の如く貯蔵タンクへ排出した
と超、この単胴式廃液濃縮器内の上記と同様の部分に濃
縮された廃液が付加残留する。

しかるに、従来のデミスタ−洗浄用スジレイノズル５ｉ
Ｊ、、デミスタ−４を洗浄すると共に蒸発缶１内をも洗
浄するりれとも、邪魔板３の下部にある上記の加熱缶２
．伝熱管１０．加熱蒸気入口配省８′、ドレン配管９′
等は、前記邪魔板３があるため洗浄不可能であシ、した
がってそこに付着している廃液中の腐食成分や（の凝固
したスクールが廃液濃縮器を腐食させてその前部を縮め
ていた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、従来の上記欠点を除法し、単胴式廃液
濃縮器内の邪魔板の下方に位置する内蔵部品や蒸発缶の
面に付着した廃液中の腐食成分をも運転中およＯ−廃液
排出時に洗浄することが可能であり、以て部拐の腐食防
止ひいては長寿酪化を実現した単胴式廃液濃縮器ｆ：提
供するにある。

〔発明のイａ犬〕

本発明は、単胴式廃液濃縮器内の加熱缶の上方に設けで
ある邪魔板の下部に洗浄用スプレィノズルを設けたこ表
を動機とブるものであって、これによシ、運転中あるい
は、停止前に該洗浄用スゲレイノズルにて濃縮器内を洗
浄可能にしたものである。

〔発明の実施例〕

第２図は本発明の単胴式廃液濃縮器の一実施例を示す。

この図において、第１図と構成−作用を同じくする部分
は同一の符号で示しである。本実施例では、邪魔板３の
下部中央に洗浄水１７を噴出する洗浄用スゲレイノズル
１６が設けである。

第１図で説明したように８Ｌ液中の水分の蒸発が進み、
蒸発缶１内の廃液１１が規定の濃度壕で濃縮はわだとき
、濃縮した廃液１ｉｔ−液入口ノズル６から排出する。

このとき、濃縮廃液１１を排出した単胴式廃液濃縮器内
はからっｅｉＫなるが、廃液１１や廃液１１中に合１れ
ている腐食成分が、蒸発缶１内面や加熱缶２表面、伝熱
管１０内面、加熱蒸気入口配管８′表面およびドレン配
管９′表面に付着残留しているので、本実施例によれは
、濃縮排液排Ｉ５後、デミスタ−洗伊用スプレィノズル
５および洗浄用スジレイノズル１６で洗浄水１７をスプ
レィして、上記の如き各ｔＪｋ含めて単胴式廃液濃縮器
内の各部を洗浄し、それに付着ＴＡ貿し又いる廃液１１
や廃液ｌｌ中に含まれている腐食成分を洗い流す。

また、この単胴式廃液濃縮器の運転中、廃液が蒸発する
除、廃液の飛沫が液面付近の部分に付着するが、本実施
例では、これに対しても洗浄を行なうことができる。こ
の点について、第３図と第４図にて説明する。

加熱蒸気１２にて加熱された廃液１１は、沸騰し気泡１
５となって、伝熱管１０内を上昇し、廃液面すで気泡１
５が破裂する。この気泡１５の破裂の際、腐食成分を含
んだ小粒径飛沫液滴２０が飛び、蒸発した蒸気２２に同
伴されて（飛沫同伴）、加熱蒸気入口配管８′やドレン
配管９′の表？ｊｎに刺着する。

また、第４図（ａ）ないしくｅ）の順次過程で示仕よう
に、気泡１５の破裂後の反動で廃液１１の液面が変動し
、大粒径飛沫液滴２１が飛び上って、付近の加熱蒸気入
口配管８′やドレン配管９′及び蒸発缶１内に付着する
。

加熱蒸気入口配管８′に付着した飛沫同伴による小粒径
飛沫液滴２０および気泡破裂後の液■」変動による大粒
径飛沫液滴２工は、加熱蒸気入口配管８′内を通気する
高温の加熱蒸気１２や蒸発した蒸気２２によシ加熱芒れ
、飛沫液滴中に自まれだ腐食性成分が濃縮される。

さらには、これらの／」・粒径飛沫液滴２０や大粒径飛
沫液滴２１の水分が蒸発して該飛沫液滴中の腐食性成分
のみがスケールとなって、加熱蒸気入口配管８′の外表
面に凝固物となって蓄積されるものもある。

一方、蒸発缶ｌ内面やドレン配管９′に付着した小粒径
飛沫液滴２０や大粒径飛沫液滴２１も、蒸発した蒸気２
２によって加熱湯れて、上記加熱蒸気入口配管８′の場
合と同様に濃縮され、また腐食性成分のみがスケールと
なって、蒸発缶１円面やドレン配管９′外表面に凝固物
となって蓄積される。

そこで本実施例によれは、運転期間中、第５図の如く、
適度に洗浄用スプレィノズル１６から洗浄水１７をスプ
レィさせ、これら部分に飛沫同伴して付着した小粒径飛
沫液滴２０および気泡１５破裂後の廃液面すの変動によ
シ飛び上がって付着した大粒径飛沫液滴２１に含まれた
腐食性成分を洗い落し、また規定濃度まで濃縮され、ｌ
＋、廃液１１の排出後に、洗浄用スプレィノズル１６よ
シ低温の洗浄水１７をスゲレイさせて、これら部分に蓄
積した凝固スケールを収縮させて割れを起こさせ、スゲ
レイする洗浄水１７の勢いで、凝固スケールを洗い落す
。

第６図は、上記実施例における洗浄用スゲレイノズル１
６の一部切除して示した詳細断面図である。

第７図は本発明の他の実施例を示したものであって、前
記実施例と異なる点は、邪魔板３の下部中央に第７図に
示す回転式洗浄用スゲレイ状態Ａ・１９を設け、邪魔板
３０下面ａも洗浄可能にしたことである。この実施例で
は、さらに、邪魔板３の下面ａに飛沫同伴によって付着
した廃液やその凝固スケールも洗浄できる効果がある。

上記において、運転期間中、加熱蒸気１２によって廃液
１１を加熱してその水分を蒸発格せる熱［Ｑｓと、運転
中に前記の如く洗浄用スゲレイノズル１６よシ洗沖水１
７をスゲレイすることによシ奪う熱量ＱｗとがＱｓ≦Ｑ
Ｗである場合には単胴式廃液濃縮器の性能が低下するの
で、望ましくは運転中に洗浄用スゲレイノズル１６から
スゲレイする洗浄水１７を高温にして洗浄温水とするこ
とによシ、前記廃液１１が蒸発する熱ＪｔｔＱｓがスゲ
レイする熱量Ｑｗよシ大きいようにするのがよい。すな
わち、洗浄用スゲレイノズル１６からスプレィする洗浄
水を、運転期間中は高温の洗浄温水にし、また規定濃度
まで濃縮器れた廃液の排出時は低温の洗浄水にするとい
う具合に使い６〕けることによシ、単胴式廃液濃縮器の
性能を損わずに機器自体の洗浄なすることができる。

〔発明の効果〕 本発明によれは、単胴式廃液濃縮器内の邪魔板の下方の
部分に付着した残留廃液やその飛沫液滴、きらにはその
凝固スケールを洗浄することが可能となシ、該単胴式廃
液濃縮器の内部各部表部への腐食成分の蓄禎を防止する
ことができる。したがって、単胴式廃液濃縮器の腐食に
よる寿命低下を防止することが可能とな力、さらに、単
胴式廃液濃縮器内の洗浄によシ器内の放射性物質をも洗
浄することができるので、該単胴式廃液濃縮器を開放分
解して器内の内部点検を行なう際の作業者の被爆低減を
図ることも可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の単胴式廃液濃縮器の断面図、第２図は本
発明の単胴式廃液濃縮器の一実施例の断面図、 第３図は廃液の蒸発およびそれによる飛沫の兄弟５図は
同実施例の洗浄水のスゲレイ状態を示す概念図、 第６図は同実施例の洗浄用スプレィノズルの詳ａ図、 第７図は本発明の他の実施例の回転式洗浄用スゲレイノ
ズルを示す詳細図である。 符号の散開 ■・・・蒸発缶　２・・・加熱法 ３・・・邪魔板　４・・・デミスタ− ５・・・デミスタ−洗浄用スプレィノズル、６・・・液
入口ノズル　７・・・蒸気出口ノズル８・・・加熱蒸気
入口ノズル ８′・・・加熱蒸気入口配管　９・・・ドレンノズル９
′・・・ドレン配管　ｌＯ・・・伝熱管１１・・・廃ｆ
ｉ、１２・・・加熱蒸気１３・・・移送用蒸気人口　１
４・・・移送用蒸気１５・・・気泡 １６・・・洗浄用スジレイノズル １７・・・洗浄水 １８・・・蒸発缶締付ボルト １９・・・回転式洗浄用スゲレイノズル２０・・・小粒
飛沫液滴　２１・・・大粒径飛沫液滴２２・・・蒸発し
た蒸気。 第１図 心 ノｉ−−レＯ 第３図 第４図 （α）　（ｂ）　（Ｃ） ５ （Ｊ）（均 ノー　−／ １１１ 第５図 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 原子力発電所にて発生した放射性物質を含有する廃液を
   蒸発濃縮するために蒸発缶内に該廃液を加熱する加熱缶
   および該加熱缶の上方に位置する気液分前用邪魔板を内
   蔵している単胴式廃液濃縮器において、前記邪魔板の下
   部に洗浄水スプレィノズルを設けたことを特徴とする単
   胴式廃液濃縮器。