JPS6047226A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野）・ 本発明は鉄系の磁性材料を用いつつも保磁力が高く、耐
腐食性が改善された薄膜型の磁気記録媒体圧関するもの
である。

（従来技術） 近年、高密度磁気記録の要求の高まりに対応して真空蒸
着、スパッタリング、イオンブレーティング等の方法に
より非磁性基材上に強磁性金属からなる薄膜を形成した
薄膜型′Ｊ）磁気記録媒体が開発されており、中でもＣ
ｏ　５６磁性材料を斜方蒸着法により形成した薄膜を有
ザる磁気記録媒体は磁気特性がすぐれており、例えばマ
イクロカセットテープに利用されているなど、高密度記
録化の一翼を担っている。

しかしながらＣＯ系磁性材料を使用するときはＣｏ系金
属の材料費が高い上に斜方蒸着法の蒸着効率が低いこと
により、磁気記録媒体の価格が高くなり過ぎるため、他
の磁性材料への変換が望まれている。

一方、Ｆｅ系磁性劇料を使用して磁気記録媒体乞製造す
ると、価格的には大巾な低下が図れる可能性はあるが、
高い保磁力が得られず、又、Ｆｅ系磁性材料は耐腐食性
が不充分であるため、従来、種々の試みがなされている
にも拘らず未だ実用化には到っていない。

千七硼→十制→一 本発明者はＦｅ系磁性材料を使用する際の欠点を克服す
るため研死の結果、次の■〜■の各点を見い出した。即
ち、 ■ＦｅＦｅ系磁性材料用して形成した薄膜の保磁力は膜
厚１ＯＯＯＡ付近を境とし、１０θθ乞越えると急に低
下すること、 ■ＦｅＦｅ系磁性材料用して形成した薄膜を複数積層し
た場合、多層膜としての保磁力は同じ膜厚の単層膜の保
磁力よりは高いものの未だ充分ではないこと、 ■上記■の欠点を解消するには積層する薄膜の間に非磁
性金属層を形成すればよいが、却って耐腐食性が低下す
ること、および ■積層１−ろ薄膜の間に合成樹脂の層火設けると保磁力
が低下せず、かつ、耐腐食性も低下しないこと。

（発明の構成） 本発明は上記の見い出された事実に基づいてなされたも
のであって、不発明の磁気記録媒体は、非磁性基材上に
斜方蒸着法により形成された鉄もしくは鉄の合金の薄膜
層が複数積層されており、各薄膜層間には合成樹脂の中
間層を有していることｖ％徴とするものである。

以下、図面を用いながら本発明について詳細に説明す石
。

第１図は本１発明の磁気記録媒体の一実施例を示す断面
図であって、非磁性基材／の表面に磁性薄膜層ユ、中間
層３、磁性薄膜層ケ、中間層５、磁性薄膜層間の各層が
順に積層された構造をとっており、即ち、合計３つの磁
性薄膜層が非磁性基材上に積層されており、磁性薄膜層
−とグの間、及びグと乙の間にそれぞれ挿入された中間
層を有している。

上記における各層の材料を説明すると、まず、非磁性基
材ｌとしてはポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイ
ミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネ−１・樹脂等
のプラスチックフィルムが使用できる。

磁性薄膜層コ、ｑ１乙はＦｅ系磁性材料を蒸着源とした
斜方蒸着法により形成されている。Ｆｅ系磁性材料とし
てはＦｅ単独の他、Ｆｅ−Ｎｉ。

Ｆｅ−Ｃｏ、　Ｆｅ　−Ｎｉ　−Ｃｏ、　Ｆｅ−Ｒｈ、
　Ｆｅ−Ｃｕ、　Ｆｅ−８ｍ。

Ｆｅ−Ｃｒ、Ｆｅ−８ｉ等のＦｅを主体とした強磁性合
金が使用できろ。

磁性薄膜層を形成するには例えば第２図に示すごと（巻
き出しり−ル７かう繰り出された非磁性基材ｌを冷却ド
ラムｇに接触させて移動させつつ、ドラムｇの下方に配
置された蒸着源７を用いて基材ｌの表面に蒸着する方法
などの刺方蒸着によって行なう。蒸着済の基材はリール
１０に巻ぎ取られる。なお、ここで遮蔽板ｌ／の位置を
水平に移動させることにより、基材Ｉに対する最小入射
角θを調節することができる。

磁性薄膜層ユ、ダ、および乙のおのおのの厚みは１００
０＾以下とすることが望ましく、この理由は第３図のグ
ラフに示すごとく、厚みが１００θＡを越えると保磁力
が急激に低下する上、角形比も低下するからである。磁
性薄膜層の厚みの下限としては斜方蒸着の微結晶が十分
成長し斜方蒸着の効果が生じる点でコθｏＸ以上とする
ことが望ましい。保磁力および角形比の望ましい値は、
どのようなシステムにおいて使用されるかにより異なる
ので一概には言えないが、マイクロカセットテープとし
て使用する場合には市販のマイクロカセットレコーダの
設定バイアス電流から判断すると、保磁力の値としては
ｔ１００〜７０００ｅ程度であり、角形比の値としては
０．７５以上であることが望ましい。

中間層ｑおよびＳは合成樹脂の層からなっている。中間
層ｑおよび夕は磁性薄膜層コ、グ、および乙を磁気的に
遮断でき、かつ表面が良好な塗膜状態を有するものであ
ればいずれでもよ（、例えば、次のような樹脂から選択
して用いた塗料と公知の塗布方法により、下層のＦｅ系
磁性薄膜層に関するスペーシングロスが生じナイようＯ
，Ｓμｍ程度あるいはそれ以下とするのがよい。中間層
を構成するための樹脂としてはポリビニルブチラール樹
脂、塩化ビニル／酢酸ビニル共重合樹脂、ニトロセルロ
ース・エチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリウ
ソタン樹脂・エポキシ樹脂・アルキッド樹脂等の架橋型
樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、環化ゴム等が
例示できる。

以上の説明では、磁性薄膜層を３層と中間層を２層有す
る例について述べたが、本発明はこれに限定されること
な（、磁性薄膜層を２層と中間層を１層有する場合や、
磁性薄膜層をグ層以上と各磁性薄膜層間の中間層とから
なるものでもよい。

又、本発明の磁気記録媒体には最表層に表面の保護の意
味で合成（ガ↑脂からなる保護層を設けてもよい。保護
層を構成する合成樹脂としては、例えばポリビニルブチ
ラール樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アルキ
ッド樹脂等の架橋型樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂等、はぼ中間層を構成ずろ樹脂と同様のものが使用
できる。

以下、本発明をより具坏的に説明するための実施例を掲
げる。

実施例！ 非磁性基材としては厚み乙μｍｎのポリエチレンプレフ
タレートフィルムを用い、その表面にＦｅを蒸着源とし
て、第λ図に示した斜方蒸着により最小入射角乙Ｏ°に
て厚みｇｏｏ久の蒸着膜乞形成した。次にＦｅ蒸着膜上
にエポキシ硬化型アクリル樹脂（東し■製、コータック
スＫＬ’７乙／）？、＜　Ｍ　Ｅ　Ｋ　／　）ルエン＝
／　／　／の溶剤７用いて溶解した一％溶液を用い、グ
ラビアコーティングにより乾燥時厚みＯ，ＯＳμｍの中
間層ヶ設けた。

以下、同様な操作乞繰り返すことにより、ポリエチレン
プレフタレートフィルム／　Ｆ　ｅ　蒸Ｍ　膜／中間層
／　Ｆ　ｅ蒸着膜の積層体とし、更に最表層にポリビニ
ルブチラール樹脂をＭＥＫ／）ルエンーｉ　／　ｔの溶
剤に溶解した２、５％溶液を用い、グラビアコーティン
グ乞行なって乾燥時厚み０、／μｎＬの保護層とした磁
気記録媒体を得た。

比較例／ 実施例／で用いたのと同じ基セを用い、実施例１で行な
った。のと同様な方法によりＦｅ蒸着膜を２．　’Ｉθ
ＯＡの厚みになるよう形成し、その上に実施例１で行な
ったのと同様な方法により保護層を形成した。

比較例コ 各中間層をアルミニウムを蒸着源とした平面蒸着により
形成した厚みｑｏｏＸのアルミニウム薄膜とした以外は
実施例／と同様に行なった。

以上の実施例及び比較例で得られた磁気記録媒体の静磁
気特性及び耐腐食性を次表Ｋまとめて示す。

以上の結果から明らかなように本発明によれば安価なＦ
ｅ″を使用しつつも保磁力及び角形比の静磁気特性がす
ぐれており、なおかっ、耐腐食性もづ−ぐれている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気記録媒体の実施例の断面図、第２
図は斜方蒸着法の説明図、第３図は蒸着膜厚と静磁気特
性の関係を示すグラフである。 ｌ・・・・・・・・・・・非磁性゛暴利ユ、ゲ、乙・・
・・・・磁性薄膜層 ３、ｊ・・・・・・・・・中　間　層 ７　・・・・・・・・・・・巻き出しリールｇ・・・・
・・・・・・・冷却ドラム ワ・・・・・・・・・・・蒸　着　源 ｌＯ・・・■」φ１］　リ　−　ル ｌ／・・・・・・・・・・遮　蔽　板 θ・・・・・・・・・・・最小入射角 才　１　図 保 牙２図　磁 力 才８図 ５００　１０００　＋５００２０００ 膜厚［Ａ］

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性基祠上に、斜方蒸着法により形成された鉄もしく
   は鉄の合衾の薄膜層が複数積層されており、各薄膜層間
   には合成樹脂の中間層を有していることを特徴とする磁
   気記録媒体。