JPS6045908B2 - たばこ原料の改質処理方法 - Google Patents

たばこ原料の改質処理方法

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JPS6045908B2
JPS6045908B2 JP21471082A JP21471082A JPS6045908B2 JP S6045908 B2 JPS6045908 B2 JP S6045908B2 JP 21471082 A JP21471082 A JP 21471082A JP 21471082 A JP21471082 A JP 21471082A JP S6045908 B2 JPS6045908 B2 JP S6045908B2
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JP
Japan
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enzyme
sample
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tobacco raw
ethylene gas
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JP21471082A
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JPS59106281A (ja
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研輔 内山
満 磯崎
賢二 五十嵐
辰雄 桑田
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco and Salt Public Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種葉たばこの葉肉部(以下ラミナと呼ぶ
)、主脈(以下中骨と呼ぶ)、ラミナ刻み、中骨刻みま
たはこれらの粉末などに酵素を作用させてくさみ、いや
み、剌激などの悪癖成分を速やかに除去するこれらのた
ばこ原料の改質処理方法に関する。
たばこ原料の改質処理方法の1つとして、各種の酵素
または微生物を添加してたばこ原料に含有されるくさみ
、いやみ、剌激などの悪癖成分を分解させること、ある
いは良質成分を生成させることにより、たはこ原料の使
用適性を高める試みがなされてきたことは周知のとおり
である。
しかしながら、従来の方法では改善されたたばこ原料を
得るためには長い処理時間を要し、例えば、米国特許第
3、256、888号によれば、黄色種劣質葉たばこを
プロテアーゼ(酵素)で処理することによ つて改善さ
れたたばこ原料を得るには60時間を、また、黄色種劣
質葉たばこをエレプシン(酵素)で処理することによつ
て改善されたたばこ原料を得るには6時間を要するとさ
れている。これらの方法を実用化した場合、処理時間が
長いために設備の利用効率が悪く、処理に要するコスト
が高くなることは自明である。さらに従来の如く単に酵
素の活性を維持するための温度、湿度、原料水分、pH
域を整えるだけでは大幅な香喫味の改善及び処理時間の
短縮化を望むこは不可能てある。これは、通常の酵素活
性範囲でも酵素のたばこ成分の分解生成反応が遅々とし
た緩慢なものであるためと推察される。本発明者らは、
従来から実施してきた酵素によるたばこ原料の改質処理
て得られる原料が、酵素の活性を持続させる条件を整え
ても期待される改質水準に達し得ないこと及び改善され
たたばこ原料を得るために長時間にわたる処理を行わな
ければならないことから、これらの2つの問題を解決す
る必要にせまられた。そこで、・酵素の活性を増大させ
あるいは促進させ得る物質を検索した結果、植物体内で
各種の生理作用に影響している植物ホルモンに着目した
。これまでに知られている植物ホルモンには、オーキシ
ン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸、エチ
レンなどがあり、植物の生理に単独であるいは相互に作
用していると言われている。中でもエチレンは植物ホル
モン中唯一の気体物質であり、各種の酵素活性を高め、
広範囲の生理作用を示すとされている。本発明は、この
エチレンの特徴である酵素活性の促進性を酵素によるた
ばこ原料の改質処理に応用したものであり、たばこ原料
にセルラーゼ、ポリフェノールオキシダーゼよりなる群
の中の、いずれか1つをエチレンガスの介在する雰囲気
中で作用させることを特徴とするたばこ原料の改質処理
方法を提供するものである。以下本発明に使用した処理
装置を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明による処理装置であり、処理装置内の
温湿度と循環風量を任意の値に自動調節できる恒温恒湿
装置において、エチレンガスの濃度を任意の値に自動制
御し得る機構とした葉たばこ処理装置である。第1図に
おいて、1は恒温恒湿槽であり、恒温恒湿槽1に空気加
熱器2及びファン3がダクト4,4″,4″を介して設
えられている。ダクト4″内には風速センサー5、温度
センサー6、湿度センサー7及びエチレンガス濃度セン
サー8が設けられている。ダクト4″にはダンパー9が
設けられ、ダンパー9は、風量調節計10を介して風速
センサー5と結線されている。空気加熱器2内にはエロ
ヒンヒーター11が設られ、エロヒンヒーター11はバ
ルブ12を介して蒸気発生器13と配管されており、バ
ルブ12は温度調節計14を介して温度センサー.6と
結線されている。ダクト4″のファン3の湿度センサー
7の間にはバルブ12″を介して蒸気発生器13と配管
されており、バルブ12″は温度調節計15を介して湿
度センサー7と結線されている。さらにダクト4″のフ
ァン3とエチレン.ガス濃度センサー8の間にはバルブ
12″及び稀釈チャンバー16を介してエチレンボンベ
17と配管されており、バルブ12″はエチレンガス濃
度調節計18を介してエチレンガス濃度センサー8と結
線されている。本発明による処理装置の作用を以下に説
明する。
第1図においてファン3により恒温恒湿槽1内の空気を
循環させ、循環風量は風速センサー5によつて検知され
、風量調節計10からの信号でダンパー9を作動させる
ことによつて任意の値に自動調節される。また、循環空
気は蒸気発生器13から供給される蒸気によつて加熱さ
れたエロヒンヒーター11と接触して加熱される。循環
空気の温度は、温度センサー6によつて検知され、温度
調節計14からの信号でバルブ12を作動させることに
よつて任意の値に自動調節される。さらに循環空気の湿
度は、湿度センサー7によつて検知され、温度調節計1
5からの信号でバルブ1ノ2″を作動させ、蒸気発生器
13からの蒸気をダクト4″内に注入することによつて
任意の値に自動調節される。循環空気中のエチレンガス
濃度はエチレンガス濃度センサー8によつて検知され、
エチレンガス濃度調節計18からの信号でバルブ12″
を作動させ、エチレンボンベ17からエチレンガスを稀
釈チャンバー16内で稀釈した後ダクト4″内に注入す
ることによつて任意の値に自動調節される。以下に本発
明方法による実施例を詳細に説明する。
実施例1 再乾燥済み黄色種劣質葉たばこのラミナ刻み(以下試料
と呼ぶ)に対してセルラーゼ(メイセラーゼニ明治製菓
(株)製)を0.5%の添加率となるように秤量し、こ
れを試料水分が18%(湿潤ベースによる重量%で以下
も同じ)となるよう所定量の水に溶解させ、この溶液を
均一に噴霧添加してセルラーゼ(酵素)添加濃度及び試
料水分を調整した。
試料を循環空気温度50′C1相対湿度72%にあらか
じめ調節された処理装置内に充てんした後、該処理装置
内にエチレンガスを注入してエチレンガス濃度を1pp
m110ppm1100ppm11,000ppm及び
10,000ppmの水準に調整し、これらの条件下で
24R間の処理を行つた。このようにして得られた試料
を温度70℃に調節された通風乾燥機中で試料水分が1
2%になるまで乾燥した後、温度20℃、相対湿度60
%の条件下の調和室内に収納してn時間調和した。調和
後の試料は未処理品及び酵素単独の24時間処理品の刻
みと共にそれぞれ市販の紙巻たばこと同様の形態に巻き
上げ、専門パネル15名により喫煙時のくさみ、いやみ
、刺激について±3点法によつて香喫味評価した。香喫
味評価は、試験試料と対照試料とに差がない場合を0点
、やや差がある楊合を1点、かなり差がある場合を2点
、非常に差がある場合を3点とし、対照試料に比較して
香喫味が良い場合を(+)、悪い場合を(−)として(
吉川誠次著、゜゜食品の品質測定法゛、光琳書院(19
63年)P44)特別に訓練された15人により行ない
、その平均値を求めた。その結果は表−1に示すとおり
であり、表−1からエチレンガスの濃度が1〜100p
pmの条件が香喫味評価が高く、酵素単独処理よりもく
さみ、いやみなどの悪癖成分の除去効果が顕著であり、
特に10ppmの条件が最も効果的であつた。
実施例2実施例1と同様のたばこ原料(以下試料と呼ぶ
)に対してセルラーゼ(酵素)を0.3%、0.4%及
び0.5%の添加率となるように秤量し、これを.試料
水分が18%となるよう所定量の水に溶解させ、この溶
液を均一に噴霧添加して各水準の酵素添加濃度及び試料
水分を調整した。
試料を実施例1と同じ条件に調節された処理装置内に充
てんした後、該処理装置内にエチレンガスを注入してエ
チレンガス濃度を10ppmに調節した。これらの条件
下で4時間、8時間、1峙間及び24時間の処理を行つ
た。このようにして得られた試料を実施例1と全く同様
に乾燥、調和し、未処理品及び酵素単独の2肴間処理品
の刻みと共に巻き上け、実施例1と同様の方法で香喫味
評価を行つた。その結果は表−2に示すとおりであり表
−2から酵素添加量0.4%及び処理時間8時間が最も
香喫味評価が高く、エチレンガスの介在した雰囲気中で
処 :!することにより、より少ない酵素添加量及び短
)処理時間で酵素単独処理以上の改質効果が得らt1
再乾燥済み黄色種劣質葉たばこに対して有効テあること
がわかつた。し 実施例3 日本専売公社が買入れした直後の黄色種劣質葉たばこ
のラミナ(以下試料と呼ぶ)に対してセルラーゼ(酵素
)を0.4%及び0.5%の添加率になるように秤量し
、これを試料水分が18%となるよう所定量の水に溶解
させ、この溶液を均一に噴霧添加して各水準の酵素添加
濃度及び試料水分を調整した。
試料を実施例2と同一の温湿度及びエチレンガス濃度の
条件下で処理し、次いで同様に乾燥及び調和を行つた。
調和後の試料を0.8圏の刻み幅に裁刻し、未処理品及
び酵素単独の24時間処理品の刻みと共に実施例1と全
く同様に巻き上げ、香喫味評価を行つた。その結果は表
−3に示すと′おりであり、表−3から酵素添加量0.
4%及び処理時間■時間が最も香喫味評価が高くエチレ
ンガスの介在した雰囲気中で処理することにより、より
少ない酵素添加量及び短い処理時間で酵素単独処理以上
の改質効果が得られ、買入れ直後の黄色種劣質葉たばこ
に対して有効であることがわかつた。実施例4 日本専売公社が買入れた直後のバーレー種劣質葉たはこ
ラミナを使用した以外は実施例3と全く同様に実施した
その結果は表−4に示すとおりであり、表−4から酵素
添加量0.4%あるいは0.5%及び処理時間16I寺
間が最も香喫味評価が高く、エチレンガスの介在した雰
囲気中で処理することにより、より短い処理時間て酵素
単独処理以上の改質効果が得られ、買入れ直後のバーレ
ー種劣質葉たばこに対して有効であることがわかつた。
フ実施例5実施例4と同様のバーレー種劣質葉たばこラ
ミナ(以下試料と呼ぶ)に対してポリフェノールオキシ
ダーゼ(酵素)を0.1%の添加率になるように秤量し
、これを試料水分が25%になるよう所定,量の水に溶
解させ、この溶液を均一に噴霧添加して酵素添加濃度及
び試料水分を調整した。
試料を循環空気温度35゜C及び相対湿度86%にあら
かじめ調節された処理装置内に充てんした後、該処理装
置内にエチレンガスを注入してエチレンガス濃度・を5
ppm及び10ppmに調整した。これらの条件下で4
時間、8時間及び托時間の処理を行つた。このようにし
て得られた試料を実施例3と全く同様に乾燥、調和及び
裁刻した未処理品及び酵素単独の田時間処理品の刻みと
共に実施例1と全く同様に巻き上げ、香喫味評価を行つ
た。その結果は表一5に示すとおりであり、表−5から
エチレンガス濃度10ppmの香喫味評価が高く、中で
も処理時間8時間が最も高い評価を得た。このようにエ
チレンガスの介在した雰囲気中で処理することにより、
より短い処理時間て酵素単独処理以上の改質効果が得ら
れ、酵素の種類を変えても有効であることがわかつた。
以上、実施例1〜5に記述した試験データか≦明らかな
ように、各種葉たばこのラミナ及びラニナ刻みに対する
本発明による処理効果を未処理占との対比において総括
すると、各種葉たばこの・さみ及ひいやみが著しく減少
し、使用適性が大きく向上することが判明した。
また、従来方法と比較しても、本発明による処理時間の
短縮化及び香喫味改善の効果が極めて顕著であることが
判明した。また実施例においては、ラミナ及びラミナ刻
みについて例示したが、中骨、中骨刻み及びこれらの粉
末にも適用できるこはもちんである。さらに、本発明に
よつて得られたたばこ原料は、より高い高い割合で紙巻
きたばこに配合することが可ノ能である。以上のように
本発明による方法は、たばこ原料の処理方法として極め
て有効な処理方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による処理装置の断面略図であ5る。 1・・・・・・恒温恒湿槽、2・・・・・・空気加熱器
、3・・・ファン、4,4″,4″・・・・・・ダクト
、5・・・・・・風速センサー、6・・・・・・温度セ
ンサー、7・・・・・・湿度センサー、8・・・・・エ
チレンガス濃度センサー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エチレンガスの介在する雰囲気中で、たばこ原料に
    セルラーゼ、ポリフェノールオキシダーゼよりなる群の
    中のいずれか1つを作用させることを特徴とするたばこ
    原料の改質処理方法。
JP21471082A 1982-12-09 1982-12-09 たばこ原料の改質処理方法 Expired JPS6045908B2 (ja)

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JPS59106281A JPS59106281A (ja) 1984-06-19
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