JPS6043784B2 - 園芸用薬液散布器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は園芸用薬液散布器の改良に関するものであ
る。

園芸中、茶畑における茶の木のように背丈けが低いに
もかかわらず茂つており且つ葉も密についている場合は
、外表面から薬液を散布した程度では薬液が葉の裏面や
茎部に付着しない。

又貝殻虫のような害虫は茎部（幹部）に発生するもの
であるため強い薬液を必要とすると共にこの薬液は葉に
かけずに、葉に覆われていて見えない茎部に噴射する必
要がある。

この発明は上記事情を満足し得る薬液散布器を提供す
ることを目的とする。

以下この発明の実施例を添付図面に基いて説明すれば
、第１図第２図において１は薬液散布竿、２はその先端
の薬液圧送パイプで薬液圧送パイプ２はその先側大部分
が一側にほぼ直角屈曲してあつてその先端に噴霧ノズル
３が接続してある。

４は薬液散布竿１に設けた握り部を示す。

薬液圧送パイプ２の前記屈曲した先側のパイプ部ａに
は適当な重量を有し重錘の役目も兼ねそなえた円板５が
円板中心部で通し装着してあると共に進退自在であり、
噴霧ノズル３部分で抜止めとなつている。

６は後退終部を規制するストッパーである。

薬液圧送パイプ２の、散布竿１との接続部付近には開
閉弁７が介在されていてこの弁の開閉レバー８が長く延
長していてその先側を、最前進状態の円板５に接触させ
てある状態では開閉弁が閉となるよいにしてあり、円板
が後退すると開閉レバーも円板に押されて状倒し開閉弁
を開とするように開閉弁の開閉位置が設定してある。

この発明は上記したような構成であり、その使用は薬液
散布竿１に薬液を圧送してある状態で噴霧ノズル３を下
向けとしておけば円板５が最下降し、レバー８も円板に
接触していて開閉弁７は閉となつており、次に噴霧ノズ
ル３を茶畑の茶うね（茶の木）等に押し込み、次いで引
き抜き、この操作をうねの一端側か他端側に向け順に行
うことにより、噴霧ノズル３を茶の木などの茂つた木に
押し込むと、円板５は入り込めず茂つた木の表面に残る
ことになり、薬液圧送バイブ２の元側に介在した開閉弁
７の弁開閉レバー８は、円板５の残存（換言すれば第１
図鎖線に示すように上昇）に伴い第１図鎖線のように水
平位に変えられ、この状態では開閉弁７が開となつてノ
ズルより薬液が噴射され、茂つつた木の深部を効率よく
消毒できるという効果があり、又ノズルを引き上げる（
引き抜く）と円板並びにレバーが旧位（実線位置）にも
どりノズルからの噴出が自動的に停止するので不要な散
布せずにすむという効果がある。

薬液圧送バイブ２先端の噴霧ノズル３は第６図に示すよ
うに、その噴孔が、正面の噴孔９ａのほか、周面にも噴
孔９ｂが放射方向に多数設けてあるので、ノズルを茂つ
た木に押し込んだ際霧粒が四方に飛んで散布効果を高め
ることができるという効果がある。尚正面の噴孔９ａか
ら噴出する霧粒も、ノズル内に皿状体１０を装填し且つ
皿丈体の底壁に周縁に沿う方向の向きの左右対の抜き孔
１１を形成し両孔の向きを逆にしておくことによつてノ
ズル内に圧送された液が皿状体の抜き孔１１を通過して
旋回を生じ、噴孔９ａから噴出する際に著しく拡散する
。１２は皿状体１０を噴孔９ａ側に押すコイルスプリン
グ、１３は円板５に固定されたバイブ２への套管、１４
は円板５の固定ナットを示す。

又薬液圧送バイブ２元側の開閉弁７は第３〜５図に示す
ように、円筒形の弁筒ｂ内にほぼ砲弾形の弁体１６が装
填され、この弁体はコイルスプリング１７の介在で弁座
１８に圧接する復元性を有し、弁筒ｂの周側壁には弁体
１６に対応する部分に筒部ｃを連成してこの筒部に弁開
閉レバー８元端における直角の向きの取付用根部ｄを挿
入し、取付用根部ｄには円板部１９を設けてこの円板部
の底面において偏心位置にピン状突起２０を設け、弁体
１６の周面には横断方向の溝２１を設けこれに前記ピン
状突起２０を嵌入し、弁開閉レバー８が第１図実線及び
第３図の角度の際はピン状突起２０が弁体の溝２１の一
端に位置しこの状態では弁体１６が最前進して弁座１８
に圧接し、弁開閉レバー８が第１図鎖線の角度に変わつ
たとき円板部１９が共に回動して偏心位置のピン状突起
２０が溝２１の他端に移動する際に弁体１６を後退させ
るように予め設定しておくことにより、弁開閉レバー８
の揺動範囲が比較的小であるにもかかわらず弁の開閉を
容易且つ確実に行い得るという効果がある。

図中２２はＯリングを示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の薬液散布器の一例の要部の一部切欠正
面図、第２図は同上の平面図、第３図は第１図要部（開
閉弁部）の拡大断面図、第４図は同拡大一部縦断右側面
図、第５図は同拡大された一部横断平面図、第６図は他
の要部（噴霧ノズル）の拡大縦断面図である。 １・・・散布竿、２・・・・・・薬液圧送バイブ、ａ・
・・屈曲・先側バイブ部、３・・・噴霧ノズル、９ａ，
９ｂ・・・・噴孔、５・・・・・・円板、７・・・・・
・開閉弁、ｂ・・・・・・弁筒、ｃ・・・筒部、８・・
・・・・弁開閉レバー、１６・・・・・・弁体、１７・
・・・コイルスプリング、１８・・・・・・弁座、ｄ・
・・レバーの取付用根部、１９・・・・・円板部、２０
・・ピン状突起、２１・・・・・・溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 散布竿先端の薬液圧送パイプの先側大部分を一側に
   屈曲しその先端に噴霧ノズルを接続すると共に前記屈曲
   した先側パイプ部に適当な重量を有する円板を円板中心
   部で装着し進退自在とし且つノズル部で抜け止めとし、
   前記薬液圧送パイプの元側には開閉弁を介在して開閉弁
   の開閉レバーを長く延長してその先側を最前進状態の円
   板に接触させると共にこの状態で開閉弁を閉とし、円板
   が後退しこれに伴い弁開閉レバーが伏倒すると開閉弁が
   開となるように開閉弁の開閉位置を設定したことを特徴
   とする園芸用薬液散布器。 ２ 前記圧送パイプ先端の噴霧ノズルはその噴孔が周側
   面にも放射状に多数形成されている特許請求の範囲第１
   項記載の園芸用薬液散布器。 ３ 前記薬液圧送パイプ元側の開閉弁は筒形弁筒内にほ
   ぼ砲弾形の弁体が装填されコイルスプリングの介在で常
   時弁座に圧接する復元性を有し、弁筒の周側壁には弁体
   に対応する部分に筒部を連成してこの筒部に弁開閉レバ
   ー元端において直角の向きの取付用根部の円板を回動自
   在に装填すると共に円板の底面において偏心位置に設け
   たピン状突起を弁体の周面に横断方向に形成した長溝に
   嵌入した特許請求の範囲第１項記載の園芸用薬液散布器
   。