JPS6043511B2 - 作業用ゴンドラ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、作業用ゴンドラに関し、特に作業領域を
広くすると共に、必要に応じて全長を短縮して建物の凹
状壁面の作業などを可能とし、かつ建物に既設されてい
るロープ取付金具の間隔に適合するようにして作業用ゴ
ンドラの昇降動作を円。

滑にすると共に、建物の隅部も有効に作業することがで
きる作業用ゴンドラを提供することを目的 とする。
以下図面に示す実施例に基づいてこの発明を説明すると
、１は基台であつて、この基台１は長方形状をなし、前
後および両側端は底板から上方に、所定巾だけ立上がつ
たのちに内方に屈曲して枠状を形成し、そしてこの基台
１は長手方向て３分割されていて、各分割部分１ａ、ｌ
ｂ、ｌｃの端面にはフランジ２が設けられ、このフラン
ジ２を貫通するボルト・ナットによつて各分割部分１”
ａ、ｌｂ、ｌｃが分離可能に一体に連結されて基台１を
形成している。

この基台１の分割された各分割部分１ａ、ｌｂ、ｌｃの
前後立上がり面３、４には所定の間隔をおいて保持筒５
が複数（図では２個毎）上下方向を向いて固着され、ま
た両側の立上がり面６ａ、６ｂの中央部にも同様な保持
筒７が上下方向に向いて固着され、さらに基台１の両側
に位置する端部分割部分１ａ、ｌｃの前後立上がり面３
、４には一対の取付用孔８が所定の間隔をおいて複数個
所（図では保持筒５、５間に３個所）に設けられている
。９は断面Ｌ字形状をなす長尺なチャンネル部材から成
る係挿部材であつて、この係挿部材９は基台１の両端部
分割部分１ａ、ｌｃの底面に前記一対の取付用孔８が中
間部上方に位置するように所定の間隔をおいて複数個所
（図では４個所）基台１の長手方向で平行するように固
着されている。

１０は前記基台１の前面側に取付けられる前手摺であつ
て、この前手摺１０は前記基台１の１つの分割部分に対
応する長さを有する３個の分割部分１０ａ，１０ｂ，１
０ｃがボルト・ナット１１を介して一連に連結されて基
台１と同一長さを有すると共に、手摺の下縁には前記各
保持筒５に係挿する挿入杆１２がそれぞれ垂設されてい
る。

また１３は前記前手摺１０と同様に３個の分割部分１３
ａ，１３ｂ，１３ｃをボルト・ナット１１を介して一連
に連結された後手摺であつて、この後手摺１３は前手摺
１０よりも高さが高くなつており、その下縁にも前記保
持筒５に係挿する挿入杆が垂設されている。１４は前記
基台１の両側に取付けられる横手摺であつて、この横手
摺１４は前記前手摺１０と同一高さを有すると共に、手
摺の下縁には保持筒７に係挿する挿入杆１５が垂設され
ている。

１６は支持部材であつて、この支持部材１６は２本のバ
イブから成り、その下端が水平に延び、その下端水平部
１７の外側間隔は前記係挿部材９の隣接するものの間隔
に適合しており、また立上がり部１８は互いに接近しな
がら上端に至つて接合され、この接合部分は水平前方に
屈曲してその先端に上下方向を向く案内筒１９と、環部
材２０とが設けられ、さらに立上がり部１８の前記後手
摺１３の上縁と接する部分には上下方向に２つの孔２１
が穿設された当接板２２が架設されている。

２３は自昇降式のワインダ取付体であつて、このワイン
ダ取付体２３は、前記基台１の前後立上がり面３，４を
挾むように前後端に端板２７，２８を垂設した連結杆２
４を有しており、前記端板には前記一対の取付用孔８と
合致する取付用孔２５が、またその下方にも同様の取付
用孔２６がそれぞれ穿設され、かつ連結杆２４の上面や
や後方寄りに、取付片２９が固着されると共に、この取
付片２９に自昇降式のワインダ３０が固着され、さらに
前記連結杆２４の側面前方寄りには回転可能なプーリ３
１が、また連結杆２４の上面中央部には案内環３２がそ
れぞれ設けられている。

３３はワイヤ案内体であつて、このワイヤ案内体３３は
、上下端に前手摺１０の下縁と中央との水平杆に取付け
得る引掛け部３４を有する左右一対の縦杆３５の中央部
に、後端が固着されて前方に水平状に延びる支持杆３６
が設けられ、この両支持杆３６の先端間に垂直方向に回
転自在のローラ３７が架設されている。

しかして作業用ゴンドラを組立てるに際しては、先づ平
面コ字状を呈する端部分割部分１ａと１ｃとの間に、中
間分割部分１ｂを位置し、かつ各分割部分１ａ，１ｂ，
１ｃ間の相互に位置するフランジ２どうしにボルト・ナ
ットを貫通して緊締することにより、基台１を形成する
。

つぎに該基台１の前面側に前手摺１０を、また後面側に
後手摺１３をそれぞれその手摺の下縁に垂下した挿入杆
１２を各保持筒５内に挿入することによつて立設し、さ
らに横手摺１４も同様に保持筒７内に挿入杆１５を挿入
して立設する。このようにして基台１上に前後手摺１０
，１３および横手摺１４を立設したのち、各手摺の隣接
部を固定し、こののち支持部材１６をその下端水平部１
７，１７が基台１の底面に位置する係挿部材９の隣接す
るものどうし間に介入するように基台１の後方から前方
に移動して係挿し、これを適宜止着し、かつ支持部材１
６の当接板２２に後手摺１３の上縁水平杆をＵ字状ボル
ト３８を用いて固定する。このようにして基台１の後部
左右位置に対称に支持部材１６を取付け、つぎにワイン
ダ取付体２３を前記支持部材１６の取付けた位置の基台
１上に取付ける。

すなわち、前後端板２７，２８を基台１の前後立上がり
面３，４を挟むように取付け、こののち前後端板２７，
２８に穿設した４つの取付用孔のうち上方に位置する２
つの取付用孔２５を前後立上がり面３，４に穿設した２
つの取付用孔８と一致させ、これら取付用孔にボルト・
ナットを挿通して前後端板２７，２８と前後立上・がり
面３，４とを緊締する。また前手摺１０の下縁と中央と
の水平杆にはワイヤ案内体３３の引掛部３４を引掛け、
さらに基台１の移動を容易にするために、下面にキャス
タ４２が設けられたキャスタ取付体３９の前後起立片４
０，４１を基台１・の下側から基台１の前後立上がり面
３，４を挟むように嵌合したのち、両者に設けた取付用
孔を貫通するボルト・ナットで連結する。上記のように
構成したのちに、ビルの屋上に既設のローブ取付金具に
一端が固着された吊下ワイノマＷの他端を前記支持部材
１６の案内筒１９を貫通したのち、ワインダ３０に巻回
し、さらにワインダ３０から導出した吊下ワイヤＷを案
内環３２、プーリ３１およびローラ３７を介して垂下す
る。

従つてこの状態で両ワインダ３０を起動すれば、ゴンド
ラは昇降を行う。またビルの屋上の既設の吊り金具の間
隔が左右の支持部材１６の間隔と大きく異つた際には、
支持部材１６の基台１に対する取付位置を他の隣接する
チャンネル部材間に移動して変更し、さらにワインダ取
付体２３、ワイヤ案内体３３も支持部材１６と一致する
位置に移動させて、両支持部材１６の間隔と吊り金具の
間隔とほＳ゛一致させるものである。また、基台１を長
くする場合には、中央部に位置する中間分割部分１ｂと
して長いものを用いればよく、また短くする場合には、
中間分割部分１ｂを取外して支持部材１６を取付けた端
部分割部分１ａ，１ｃどうしを直接連結するものである
。この発明は、前記のように、基台を三分割してその両
端部に位置する端部分割部分に支持部材とワインダとを
装備して成るので、基台の長尺な作業用ゴンドラを支障
なく昇降することができて大きな作業領域が得られ、ま
た中間分割部分を省略し端部分割部分どうしを直接連結
して基台の短尺な作業用ゴンドラを構成することにより
、例えば建物の外壁面に凹状部を有する場合に、該凹状
部における外壁面の作業にも供することができて使用に
極めて便利であり、更にこの発明によれば、端部分割部
分において支持部材とワインダとの取付位置をその長手
方向で変更可能としたので、建物に既設されている吊下
ワイヤを結着するための隣接する吊り金具と左右の支持
部材との間隔をほぼ一致させることができて、作業用ゴ
ンドラの昇降動作が不安定となる惧れが解消でき、また
建物に既設されている吊り金具の位置によつて作業用ゴ
ンドラが建物の隅部位置まで達しない場合でも、基台に
対する支持部材及びワインダの取付位置を変更すること
て、建物の隅部位置を有効に作業することができるなど
の至便性を有し、実用上極めて有益な発明である。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示し、第１図は組立てた状態を示す一部
省略した正面図、第２図は同平面図、第３図は同側面図
、第４図は一部を省略した基台の斜視図、第５図は前手
摺の正面図、第６図は後手摺の正面図、第７図は横手摺
の斜視図、第８図は支持部材の斜視図、第９図はワイン
ダ取付体の斜視図、第１０図はワイヤ案内体の斜視図、
第１１図はキャスタ取付体の斜視図である。 図中１は基台、１ａ，１ｃは端部分割部分、１ｂは中間
分割部分、５，７は保持筒、９は係挿部材、１０は前手
摺、１２，１５は挿入杆、１３は後手摺、１４は横手摺
、１６は支持部材、２３はワインダ取付体、３０はワイ
ンダ、３３はワイヤ案内体、３９はキャスタ取付体であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 平面コ字状を呈する左右一対の端部分割部分と、こ
   れらの間に位置する中間部分割部分とを、これらが分離
   できるように長手方向に連結し、かつ端部分割部分の前
   後立上がり面にその長手方向に沿つて複数の取付用孔を
   隔設すると共に、前記端部分割部分の底面長手方向には
   、短手方向に延びる複数の係挿部材を並行状に配設して
   成る基台と、この基台の周囲に立設されかつ相互に分離
   可能に連結される手摺と、連結杆の前後端に、前記端部
   分割部分の前後面に設けた前記取付用孔に選択的に取付
   けられる端板を設け、かつ上面にワインダを固着して成
   る一対のワインダ取付体と、前記端部分割部分の底面に
   設けた前記係挿部材に選択的に係挿される下端水平部の
   後部から垂直状に立上がると共に、その立上がり部の先
   端部に、吊下ワイヤを前記ワインダに導びく案内筒を設
   けて成る一対の支持部材とから構成したことを特徴とす
   る作業用ゴンドラ。