JPS6043230B2 - 自動溶接予熱制御装置 - Google Patents

自動溶接予熱制御装置

Info

Publication number
JPS6043230B2
JPS6043230B2 JP10054475A JP10054475A JPS6043230B2 JP S6043230 B2 JPS6043230 B2 JP S6043230B2 JP 10054475 A JP10054475 A JP 10054475A JP 10054475 A JP10054475 A JP 10054475A JP S6043230 B2 JPS6043230 B2 JP S6043230B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
welding
base material
control circuit
base metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10054475A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5223539A (en
Inventor
通恒 島
陽一 小川原
悦司 崎野
昭次郎 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10054475A priority Critical patent/JPS6043230B2/ja
Publication of JPS5223539A publication Critical patent/JPS5223539A/ja
Publication of JPS6043230B2 publication Critical patent/JPS6043230B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は溶接時に母材を予熱する場合、母材の温度上
昇に応じてバーナの火力を昇温時と予熱時との2段階に
切換え、更には母材の中央部と端部とを個別に加熱し、
各温度段階に応じた母材の加熱を行うことにより母材の
熱膨張による歪みの発生などを回避して母材の品質向上
を図つた溶接予熱の制御装置に関する。
<従来技術と問題点> 従来、第1、2図に示すように長尺平板、単胴等の母
材を溶接する場合、一連の主バーナ2で母材の裏面を、
また母材の表面を補助バーナ3で溶接適性温度まで予熱
昇温させた後、この溶接適性温度を保持しながら溶接機
5により溶接を施行していた。
この母材を溶接適性温度に予熱するための加熱源として
はプロパンガス等が使用されており、前記溶接適性温度
の保持・調整操作は現場作業員の経験に依存して手動で
加熱源のガス流量等を調節している現状にある。 母材
の適切な溶接を行うためには次のような予熱条件を考慮
することが必要である。
(1)溶接点適性温度は母材の材質、溶接方法に適 し
た温度に維持すること。
例えば母材に2114%Cr、1%Mo鋼を使用したと
すれば溶接点適性温度は200〜2500Cである。(
2)溶接点の表面と裏面との間の温度勾配を母材に適し
た値に維持すること。
例えばCr、Mo鋼では5℃/c77を以下とし、かつ
最大温度差は50℃以下である。 前述の如く、従来の
現場作業員の勘に頼つている方法では、上記のような予
熱条件を満足させることは困難であり、予熱に必要以上
の時間とガス量とを要するため省資源、省エネルギの観
点からも改善する必要があつた。
また、従来の予熱方法では、主バーナ2は第1,2図に
示すように母材溶接部全体を一様に加熱するように形成
されているため、第3,4図に示すように母材溶接部の
溶接始端Eおよび溶接終端Fにおける温度が溶接適性温
度値Gに達する時点では母材中央部の温度が溶接適性温
度以上に加熱され、これによる母材の熱膨張に基づく歪
みが生じてしまうという問題もあつた。〈問題点を解決
するための手段〉 本発明は、上記事情にかんがみてなされたもので、母材
を加熱昇温して溶接適性温度にし、この溶接適性温度を
保持するにあたり、従来手作業で行なつていた母材の予
熱温度制御を前掲の予熱条件(1),(2)を満足すべ
く自動的に行なうと共に、併せて予熱による母材の熱歪
みを防止し(溶接部断面形状を第4図中実線で示す従来
の状態から破線で示す溶接部全長に亘つて均一な状態に
近付け)、もつて加熱時間の短縮、エネルギの節約並び
溶接部品質の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成する本発明の構成は、母材の裏面側にお
いて溶接部に沿い溶接部の両端部と中央一部とに分けて
設けられた複数の主バーナと、母材の表面側に設けられ
溶接機に先行して溶接部に沿つて移動される補助バーナ
と、母材の表面側において溶接部の両端部の母材温度を
検出する端部温度検出器と、溶接機の進行方向前側に設
けられ溶。接機と共に移動されて母材の溶接点近傍の温
度を検出する表面温度検出器と、予め設定された目標温
度と前記温度検出器による検出温度との温度偏差に基づ
き母材の昇温率に従つて母材を昇温加熱すべく前記主バ
ーナの火力を調整する加熱昇温制j御回路と、予め設定
された母材の溶接適性温度と前記温度検出器による検出
温度との温度偏差に基つき母材表裏面の許容温度差に従
つて母材を溶接適性温度に保持すべく前記主バーナ及び
補助バーナの火力を調整する予熱時制御回路と、母材の
加ク熱昇温により母材温度が溶接適性温度もしくはその
近くになつたら加熱昇制御回路を予熱時制御回路に切換
える切換回路とからなる自動溶接予熱制御装置に存する
。く実施例〉 次に本発明に係る自動溶接予熱制御装置を図面に示す実
施例に基づいて説明する。
第5図において、母材1は固定されており、母材1の裏
面近傍に3基に分割形成された主バーナ2a,2b,2
Cが溶接部に対応して沿設されている。また、母材1の
表面上方には溶接部に対応して沿設されるガイドレール
(図示せず)を有する。予熱・溶接時、このガイドレー
ルを一定速度で図面中、矢印JD方向に移動するキャリ
ッジ(図示せず)に溶接部を溶接する溶接機5、該溶接
機5による溶接作業に先駆して溶接部を溶接適性温度に
加熱昇温させる補助バーナ3、前記溶接機5と該補助バ
ーナ3との間にあつて溶接機5側に位置し溶接点近傍の
母材表面温度を検出・計測する母材表面温度検出器6c
がそれぞれ取付けられている。また母材1の溶接始端E
の近傍には母材端面温度検出器6bが設けられ、同様に
溶接終端Fには母材端面温度検出器6aが設けられてい
る。前記主バーナ2a,2b,2c各々にガス送給配管
10a,10b,10cおよび空気送給配管11a,1
1b,11cが連結され、ガス送給配管10a,10b
,10cはガス管10を通じてガス源(図示せず)に導
通される。
また、空気供給配管11a,11b,11cは空気送給
管11を通じて空気源(図示せず)に導通される。ガス
送給配管10a,10b,10cと空気送給配管11a
,11b,11cとの合流部にはガスと空気とを混合す
る混合器9a,9b,9cが設けられ、更に該混合器9
a,9b,9cのガス送給管側にはガスと空気との混合
比を調整する調整器8a,8b,8cが各々介装される
。該調整器8a,8b,8c等と前記主バーナ2a,2
b,2cとは混合ガス送給配管53a,53b,53c
により連結される。前記空気送給配管11a,11b,
11cの中途に主バーナ用の空気流量制御弁7a,7b
,7cが介装される。補助バーナ3にも主バーナ2a,
2b,2cと同様にガス送給配管10が調整器8dを介
して配管され、一方空気送給配管11が空気流量制御弁
13を介して混合器9dに配管されている。前記調整器
8dは該混合器9dに連通しており、混合器9dにてガ
スと空気とが混合されたのち混合ガス配管53dを介し
て補助バーナ3に供給される。母材1の溶接部は主バー
ナ2a,2b,2cおよび補助バーナ3により予熱され
、この予熱された溶接部の温度は母材端面の温度を検出
する温度検出器6a,6bと溶接点近傍の母材温度を検
出する温度検出器6cにより計測される。各々の温度検
出器6a,6b,6cからの計測出力信号は制御装置1
2に入力され、該制御装置12からの出力信号は各々の
主バーナ用空気流量制御弁7a,7b,7cおよび補助
バーナ用空気流量制御弁13に入力され、主バーナ2a
,2b,2cおよび補助バーナ3に送給する空気流量を
適時、自動的に制御する。この制御される空気流量に対
応してガス流量が前記調整器8a,8b,8c,8dに
より調節され、常時、予め設定されたガス・空気混合比
を維持する。このガス流量と空気流量は混合器9a,9
b,9c,9dにより混合され、ガスと空気とにより形
成される混合ガスはそれぞれ混合ガス送給配管53a,
53b,53c,53dを介して主バーナ2a,2b,
2cと補助バーナ3に送給され、該主バーナ2と補助バ
ーナ3の火力が−調節される。次に前記制御装置12の
回路構成を説明する。
該制御装置12には昇温時の設定温度と母材温度との温
度偏差に基づき母材の昇温率に従つて該主バーナの火力
を調節する加熱昇温時の加熱昇温制御回路と、母材表裏
面の許容温度差に基つき該主バーナ及び前記補助バーナ
の火力を調整して、母材を溶接適性温度に保持する予熱
時温度制御回路と、前記加熱昇温時及び予熱時の温度偏
差に基づき前記主バーナの温度制御回路を切換える切換
回路とが設けられる。先す、第6図に示す本制御装置1
2を構成する各要素の基本的な動作について詳細に説明
する。
温度設定器14はプログラム設定器であつて、加熱昇温
時における母材温度の目標値を設定するものであり、予
め温度設定値が入力されている。温度設定器15は溶接
適性温度に加熱昇温させた母材1を溶接適性温度に保持
するための母材温度を設定するものてあり、母材温度が
溶接適性温度を目標値とするよう予め温度設定値が入力
されている。比較器16〜22は図中、“゜+゛記号を
プラス信号とし、゜゜−゛記号はマイナス信号として比
較演算を行なうものである。
昇温率調整器23〜25は、ある時刻ちから一定時間後
の時刻t1までの間の単位時間Δt=t1一ちにおける
温度設定値と母材温度との差の変化率である。
度設定値(TO)一母材温度(TO))〕なる演算を行
ない、予め設定された母材の加熱昇温率(例えば220
゜CAr)を維持するように補正信号を送出するもので
ある。
加算器26〜30は入力信号の加算演算を行なうもので
ある。
関数発生器31〜34は入力信号に対応した関数演算を
行なうものである。
この関数は母材の材質、寸法等により実験的に求められ
る。一例として入力信号をX1出力信号をyとするとy
=Ax2の関数演算をを行ない急速な温度制御を図るも
のである。調節計35〜39は入力信号に対応した比例
動作(P動作)や比例+積分動作(PI動作)あるいは
比例+積分十微分動作(PID動作)を行なうものであ
る。
温度推定器40は温度検出器6cの出力信号をもとに母
材1の裏面温度を推定するものてある。
すなわち、主バーナ2a,2b,2cの火力によつて母
材1の裏面が加熱されるため、母材1の表面温度は熱伝
導によつて上昇する。この熱伝導によつて上昇した母材
1の表面温度は温度検出器6cによつて検出し、熱伝導
特性方程式を使用して・(例えば一次おくれ特性)容易
に裏面温度を推定することができる。この一次おくれ特
性の時定数は、母材の材質、寸法等により若干異なるが
通常20〜6囲2であるため、母材1に対応して時定数
が可変調整できるものであればよい。溶接適性温度門保
持時に母材1の裏面の温度を推定するのは、母材裏面の
異常な加熱を防止するためである。たとえば、風などの
外乱により母材表面温度が急激に低下したとしても直ち
に母材裏面温度が低下するのではなく、母材1の伝熱特
性に従つて低下する。従つて、温度設定値と検出温度の
偏差信号のみで制御するのではなく、裏面温度の推定値
に相当する許容差判別器41の出力信号を減算すること
により、主バーナ2a,2b,2cに対してゆるやかに
火力調節を行なうものである。なお、温度検出器6cの
前方には補助バーナ3があるが、補助バーナ3は温度検
出器6cよソー定の距離離れた位置にあり、火力も微弱
であることから、補助バーナ3の存在により、温度推定
器40による温度推定が困難となるおそれはない。許容
差判別器41は母材1の表面、裏面の温度差が許容範囲
にあるか否かを判別するのである。
入力信号があらかじめ設定された値(許容範囲)以内で
あれば入力信号に1対1(比例)に対応した値を、許容
範囲外であれば入力信号に実験的に求められた定数倍の
値を出力信号として出す(第7図参照)。加熱昇温判別
器42は、加熱昇温が完了したか否かを0N,0FF動
作により判別するものである。
切換制御器4は手動あるいは加熱昇温判別器42からの
出力信号に対応して切換器44〜46を切換制御する。
加熱昇温判別器42からの信号が0Nのとき切換器44
〜46をBからAに切換える。切換器44〜46は、制
御回路を切換えるものであつて、入力点はB(5Aであ
り、出力点はCである。
母材1の溶接部を加熱昇温して溶接適性温度にすべく、
主バーナ2a,2b,2cの火力を調整する前記加熱昇
温制御回路は、上述した回路構成要素のうち、温度設定
器14、温度検出器6a,6b,6c1比較器16,1
8,20、昇温率調整器23,24,25、加算器26
,27,28、切換器44,45,46(それぞれB−
C接.続状態)、調節計35,36,37、空気流量制
御弁7a,7b,7cにより構成される。
又、母材1が溶接適性温度状態になつたら母材1の溶接
部を母材表裏面の温度許容差を考慮しながら溶接適性温
度に維持する予熱時制御回路は温度設定器!15、温度
検出器6a,6b,6c1比較器17,19,21,2
2,51、関数発生器31〜34、切換器44,45,
46(それぞれA−C接続状態)、調節計35〜37及
び39、裏面温度推定器40、許容差判別器41、加算
器29、ク空気流量制御弁7a,7b,7c1補助バー
ナ用空気流量制御弁13により構成される。前記加熱制
御回路により母材1の溶接部の温度が溶接適性温度ある
いはその近くになつた加熱昇温制御回路を予熱時制御回
路に切換える切換回路は、加算器30、加熱昇温判別器
42、切換制御器43、切換器44,45,46とから
なる。母材1の加熱昇温時には母材1の温度は前記加熱
昇温制御回路により制御される。
つまり、切換器44〜46はB−C接続状態とされる。
温度設定器14からの温度設定信号と前記温度検出器6
a,6b,6cおよび6cからの各々の出力信号とをそ
れぞれ比較器16,18,20でフ比較演算し、この比
較演算した温度偏差信号をそれぞれ昇温率調整器23,
24,25と加算器26,27,28に送出する。
昇温率調整器23,24,25は比較器16,18,2
0からの出力信号をもとにして予め設定された母材1の
加熱昇7温率(例えば220℃/Hr)に従つて、この
昇温率を保持するよう補正信号を加算器26,27,2
8に送出する。加算器26,27,28は比較器16,
18,20からの温度偏差信号と昇温率調整器23,2
4,25からの補正信号とを加算・し、各々の加算演算
結果を切換器44,45,46の入力端子Bと出力端子
Cとの接続を介し調節計35,36,37に送出する。
調節計35,36,37は各々の加算器26,27,2
8からの出力信号を入力し、この入力信号に対応して比
例動作(P動作)や比例+積分動作(PI動作)あるい
は比例+積分十微分動作(PID動作)等の制御演算動
作を行ない、主バーナ用空気流量制御弁7a,7b,7
cの開度を演算結果に応じて制御する。母材1の溶接部
の温度が目標温度に昇温すると、加熱昇温制御回路は切
換回路により予熱時制御回路に切換えられる。
即ち、前記切換器44,45,46が動作して、出力端
子C接点と接続する接点が入力端子B接点からA接点に
切換わるのである。切換回路では、比較器16,18お
よび22で比較された信号(温度偏差信号)を加算器3
0で加算し、この加算演算結果を加熱昇温判別器42に
伝達する。加熱昇温判別器42では比較器22からの温
度偏差信号が規定値(微小)以下のとき切換制御器43
を介して切換器44〜46を切換える。すなわち加熱昇
温判別器42にて加熱昇温制御回路か或は予熱温度制御
回路かの判別を行なう。この判別基準は加算器30にて
加算された温度偏差信号が規定値以上か以下かて判定す
る。加熱昇温判別器42に伝達される加算器30からの
温度偏差信号が規定値以上のときは、前述の如く加熱昇
温制御回路により母材1は加熱昇温される。このような
加熱昇温状態において、加算器30にて加算された温度
偏差信号が規定値以下・になると、すなわち比較器16
,20および22にて比較されている設定器14わよび
15からの温度設定信号と温度検出器6a,6bおよび
温度検出器6cからの母材1の温度信号とが微小か或は
等しくなると、加熱昇温判別器42の出力信号,は0N
となり、切換制御器43を動作させて切換器44〜46
を動作させる。この切換器44〜46が動作することに
よりB接点からA接点に切換わる。切換器44〜46が
B接点からA接点に切換えられると、以後、母材1の溶
接部の温度は予熱時制御回路により制御される。
温度検出器6cからの出力信号に基づいて温度推定器4
0で母材1の裏面温度を推定演算し、該温度推定器40
からの出力信号と温度検出器6c−からの出力信号とを
比較器21て比較演算し、該比較器21からの温度偏差
信号を許容差判別器41に送出する。
該許容差判別器41では比較器21からの出力信号に基
づいて母材1の表面、裏面の温度差に相当する信号を加
算器29と比較器17,19,51とに送出する。すな
わち、母材1の表面、裏面の温度差が予め設定された値
(許容範囲)以内てあれは比較器21からの温度偏差信
号に1対1(比例)に対応した値を加算器29と比較器
17,19,51とに送出し、予め設定された値(許容
範囲)以外であれは第7図に示すように比較器21から
の温度偏差信号とこの温度偏差値に対し実験的に求めら
れた定数倍の値の信号とにより形成される信号を出力信
号として加算器29および比較器17,19,51に送
出する。比較器17ては比較器16からの偏差信号と許
容差判別器41からの出力信号を比較演算し、比較器1
9では比較器18からの偏差信号と許容差判別器41か
らの出力信号を比較演算し、比較器17,19からの出
力信号を関数発生器31,32に送出する。関数発生器
31,32では予め定められた関数演算を行ない、この
関数演算結果を切換器44,45の接点A,Cを介して
調整計35,36に伝達し、この調節計35,36から
の出力信号に応じて空気流量制御弁7a,7bの開度を
制御し主バーナ2a,2bの火力を制御する。一方、温
度設定器15からの温度設定信号と温度検出器6cから
の検出信号とを比較器22て比較演算し、その出力信号
を比較器51に伝達する。従つて比較器51マは比較器
22からの出力信号と許容差判別器41からの出力信号
とが加算される。この加算演算結果に基づいて関数発生
器33は関数演算を行ない、この関数発生器33からの
出力信号は切換器46の接点A,Cを介して調節計37
に入力される。調節計37からの出力信号に応じて空気
流量制御弁7cの開度を制御し、主バーナ2cの火力を
調節する。更に、前記加算器29に入力される許容差判
別器41からの出力信号と比較器22からの出力信号と
を加算演算し、この加算演算結果を関数発生器34に送
出して関数演算を施した後、この関数発生器34からの
信号は調節計39に送出される。この調節計39により
制御演算動作を施された信号は空気流量制御弁13に送
出され、該制御弁13の開度を制御して補助バーナ3の
火力を調節する。補助バーナ3は、前記主バーナ2a,
2b,2cの温度制御回路が加熱昇温時と予熱時とて切
換わる間、連続的に母材表面の検出温度と設定温度との
温度偏差及び母材表裏面の温度許容差に応じて、その火
力は調節制御される。上述の如く、補助バーナ3は、溶
接点近傍の母材表面温度を検出する温度検出器6cの出
力信号で制御される。
即ち、主バーナ2a,2b,2cjによつて母材1は加
熱昇温され、母材1が溶接適性温度を保持するように制
御されるが、母材1の熱伝導の遅れや作業場所の環境(
風があるとか雰囲気温度が低くて放熱が激しいなど)に
よつて母材表面の温度は一定にならない。このため、溶
接7点(溶接機5の位置)より適正な母材の溶接予熱温
度を得るために、溶接点近傍の母材表面温度検出器6c
で測定し、補助バーナ3の火力を調整しているのである
。それゆえ、母材が溶接適性予熱温度になつている場合
には、補助バーナ3は非常9に小さい火力となる。次に
本発明に係る他の実施例を第8図、第9図に示す。
本実施例は前記実施例において両端部に配設される主バ
ーナを他端部にまとめた例である。該主バーナ及び補助
バーナの温度制御回路の基本的構成は前記実施例と同様
になる。即ち、手バーナには昇温時と予熱時とで切換え
られる温度制御回路が設けられる一方、補助バーナには
予熱時の設定温度と許容温度差とに基づく温度制御回路
が設けられる。く発明の効果〉 以上、本発明の自動溶接予熱制御装置によれば母材の熱
膨張に基づく歪みの発生を防止することができる。
また、前記予熱条件を満足させることができ、母材に適
切な溶接を行なうことができる。以上により、品質の向
上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は従来の溶接予熱装置の説明図、第3図
は溶接始端Eと溶接終端F間のそれぞれの位置における
母材表面温度を示す参考図、第4図は加熱膨張した母材
断面を実線として示し、理想的な母材断面を破線で示し
た母材断面図、第5図は本発明の自動溶接予熱制御装置
の概略図、第6図は本発明の自動溶接予熱制御装置のブ
ロック図、第7図は許容差判別器の演算関数を示すグー
ラフ、第8図は本発明に係る他の実施例を示す自動溶接
予熱制御装置の概略図、第9図は第8図の制御装置のブ
ロック図である。 図面中、1は母材、2a,2b,2cは主バーナ、3は
補助バーナ、5は溶接機、6a,6bは母材端面温度検
出器、6cは母材表面温度検出器、7a,7b,7c,
13は空気流量制御弁、8a,8b,8cは調節器、9
a,9b,9cは混合器、10はガス管、10a,10
b,10cはガス送給配管、11は空気送給管、11a
,11b,11cは空気送給配管、12は本発明に係る
自動溶接予熱制御装置、14,15は温度設定器、16
〜22,51は比較器、23〜25は昇温率調整器、2
6〜30は加算器、31〜34は関数発生器、35〜3
7,39は調節計、40は温度推定器、41は許容差判
別器、42は加熱昇温判別器、43は切換制御器、44
〜46は切換器、53a,53b,53cは混合ガス送
給配管、A,Bは切換器の入力端子、Cは出力端子、D
は溶接機等の移動方向、Eは溶接始端、Fは溶接終端、
Gは溶接適性温度値である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 母材の裏面側において溶接部に沿い溶接部の両端部
    と中央部とに分けて設けられた複数の主バーナと、母材
    の表面側に設けられ溶接機に先行して溶接部に沿つて移
    動される補助バーナと、母材の表面側において溶接部の
    両端部の母材温度を検出する端部温度検出器と、溶接機
    の進行方向前側に設けられ溶接機と共に移動されて母材
    の溶接点近傍の温度を検出する表面温度検出器と、予め
    設定された目標温度と前記温度検出器による検出温度と
    の温度偏差に基づき母材の昇温率に従つて母材を昇温加
    熱すべく前記主バーナの火力を調整する加熱昇温制御回
    路と、予め設定された母材の溶接適性温度と前記温度検
    出器による検出温度との温度偏差に基づき母材表裏面の
    許容温度差に従つて母材を溶接適性温度に保持すべく前
    記主バーナ及び補助バーナの火力を調整する予熱時制御
    回路と、母材の加熱昇温により母材温度が溶接適性温度
    もしくはその近くになつたら加熱昇温制御回路を予熱時
    制御回路に切換える切換回路とからなることを特徴とす
    る自動溶接予熱制御回路。
JP10054475A 1975-08-19 1975-08-19 自動溶接予熱制御装置 Expired JPS6043230B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10054475A JPS6043230B2 (ja) 1975-08-19 1975-08-19 自動溶接予熱制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10054475A JPS6043230B2 (ja) 1975-08-19 1975-08-19 自動溶接予熱制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5223539A JPS5223539A (en) 1977-02-22
JPS6043230B2 true JPS6043230B2 (ja) 1985-09-27

Family

ID=14276881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10054475A Expired JPS6043230B2 (ja) 1975-08-19 1975-08-19 自動溶接予熱制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6043230B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109429510B (zh) 2017-06-19 2021-03-05 日清工业有限公司 闪光灯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5223539A (en) 1977-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4861960A (en) Real time adaptive control for resistance spot welding process
CN103397171B (zh) 一种确定钢坯加热炉炉温设定值的方法
CN102985207B (zh) 用于具有复杂形状的零件的感应钎焊的方法,以及用于实现该方法的单或多钎焊站
JPS6043230B2 (ja) 自動溶接予熱制御装置
JP2619044B2 (ja) 温度制御装置
JPH0754055A (ja) 連続焼鈍炉における鋼ストリップの板温制御方法
CA1085023A (en) Process for manufacturing forge-welding steel pipe
JPS60151709A (ja) 工業炉の炉温制御装置
CN115355522B (zh) 一种连续比例调节和小火脉冲相结合的燃烧系统控温方法
JPS5831373B2 (ja) 条帯材連続熱処理炉の温度制御方法および装置
JP3924854B2 (ja) 温度制御装置
JP3334356B2 (ja) 自動温度制御装置
JPH0328586A (ja) 比例弁の制御装置
JP5742311B2 (ja) 熱間圧延ラインにおける圧延材の上反り防止方法及び装置
KR19980050631A (ko) 소둔로 가열대에서의 스트립 온도제어장치 및 방법
JPH03468A (ja) 溶融金属の目標値温度の時間経過を実現するための方法
CN115355522A (zh) 一种连续比例调节和小火脉冲相结合的燃烧系统控温方法
SU1470792A1 (ru) Способ управлени нагревом металла
JPS6196024A (ja) 高周波誘導加熱の温度制御方法
JPS6149566B2 (ja)
JP2001062570A (ja) シーム溶接装置およびシーム溶接方法
JP2004022171A (ja) 加熱装置の温度制御装置
JP2540383B2 (ja) 燃焼制御装置
JPH02163325A (ja) 連続焼鈍炉における金属板の温度制御方法
JPH03120320A (ja) 連続焼鈍炉の板温制御方法