JPS6041968Y2 - 棒状体の殺菌装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は棒状体の殺菌装置に係り、更に詳しくは上部に
形成されている開孔からの棒状体を単に挿通するだけで
殺菌することができる棒状体の殺菌装置に関する。

従来、体温計、舌圧子、ハサミ、クシ等の棒状体を殺菌
消毒する場合には種々の手段で行なわれている。

例えば■消毒液の中に所定時間浸しておく。

■消毒液を含侵せしめたガーゼで拭く。■殺菌灯が配設
されている保管庫の中に入れておく、等である。

しかし上記従来の手段により消毒する場合にはそれぞれ
一長一短があり、どの手段による場合に於いても不都合
が生じることがあった。

即ち、■消毒液の中に浸す場合には完全に消毒すること
はできるが時間がかかり殺菌の作業効率が悪く、又■消
毒液を含侵せしめたガーゼで拭く場合には短時間で殺菌
できる利点を有するも手間がかかり、その上拭きむら等
によって完全な殺菌を行なうことができない場合があっ
た。

更に■保管庫による場合には殺菌灯に面した部分は殺菌
されるが、他の部分は殺菌されない不都合があった。

本考案は述上の点に鑑み威されたものであり、その要旨
とする所は、支持台と、支持台上に設けられた筒状のケ
ーシングより戊り、該筒状のケーシングの内部中央には
紫外線殺菌灯が配設されていると共に内面壁には紫外線
を反射させる為の反射面が設けられ、上記中央位置の紫
外線殺菌灯と内面壁の反射面の間の空間内に消毒すべき
複数の棒状体を位置せしめて起立保持できるようにケー
シングの上部に棒状体を挿通し且つ起立保持する為の複
数の開孔を形成したことを特徴とする棒状体の殺菌装置
であってその目的とする所は、■複数の棒状体を、上部
に形成された開孔から単に挿通するだけで完全に且つ短
時間に殺菌することができる棒状体の殺菌装置を提供す
るにあり、それにより■棒状体の殺菌作業能率を向上せ
しめ、又■構造が簡単であり従って故障が少なく安価に
大量生産するに好適な棒状体の殺菌装置を提供するにあ
る。

次に添付図面第１図〜第３図に従い本考案の第１実施例
を詳述する。

図中１は殺菌装置本体であり、支持台２上に突設された
軸受３にシャフト４を介して筒状のケーシング５が枢着
している。

上記筒状のケーシング５の底部中央には接続コード６を
介して安定器７に連らなるコンセント８が配設されてお
り当該コンセント８にＵ字形状の紫外線殺菌灯９の基部
が着脱自在に嵌め込まれている。

上記紫外線殺菌灯９を保護する為にこれを耐衝撃性に富
んだ石英ガラスで形成した保護管内に収納してもよい。

そして筒状ケーシングの内面壁１０上に、紫外線を乱反
射せしめる為にアルミ蒸着して乱反射面１１を形成する
。

この乱反射面１１と紫外線殺菌灯９が対向する空間Ｓに
体温計、舌圧子、ハサミ、クシ等の棒状体Ｂを底面１２
から起立保持せしめる為にケーシング本体１の上部には
開孔１３が形成されたキャップ１４が嵌着している。

更にケーシング本体１の上部には上記キャップ１４を内
包するようにして紫外線を透過させない部材で形成され
たカバー１５が冠着されており当該カバー１５の着脱に
よる押圧に応じて紫外線殺菌灯９を点消灯させる為のマ
イクロスイッチ１６が同じく本体１上部に配設されてい
る。

又１７はタイマーであって紫外線殺菌灯９と安定器７を
接続する回路中に介在せしめられており、上記紫外線殺
菌灯９を所定時間だけ点灯させる為のものである。

次いで１８は支持台２の前側に形成されたクシやハサミ
等の棒状体Ｂの載置面であり、１９は電源コード、２０
はオン−オフスイッチである。

次いで上記構成に基いて使用例を説明する。

筒状のケーシング５の上部に取着せしめられたキャップ
１４に形成されている開孔１３から、例えば第３図に示
す如きクシＢを挿通し、紫外線殺菌灯９と乱反射面１１
の対向する空間Ｓに起立保持させる。

次いで紫外線を透過させないカバー１５を上部に冠着さ
せスイッチ２０をオンにする。

これによってあらかじめタイマー１７によって定めた所
定時間、例えば１分間だけ紫外線殺菌灯９が点灯する。

この紫外線殺菌灯９の点灯中に上記カバー１５を取り去
るとカバー１５によるマイクロスイッチ１６の押圧が解
除されるので、紫外線殺菌灯９は消灯する。

その為に上部の開孔１３の隙間から紫外線の濡れるのが
防止される。

又上述の如く棒状体Ｂは紫外線殺菌灯９と乱反射面１１
が対向する空間Ｓに起立保持されるので、紫外線殺菌灯
９に対向している面は勿論であるがその反対側の面も乱
反射面１１から反射されてくる紫外線によって殺菌され
る。

この反射時に上記乱反射面１１はアルミ蒸着によって形
成されているので紫外線はよく反射され効率良く殺菌さ
れる。

又ケーシング５内にあっては上記乱反射面１１の間、及
び棒状体Ｂの間で紫外線の乱反射が行なわれるので、棒
状体Ｂにはあらゆる方向から紫外線が照射されるように
なる。

その為に上記棒状体Ｂの全周に渡って殺菌されるわけで
ある。

又ケーシング５は支持台２上にシャフト４を介して枢着
されているもであるから回動させることができ、これに
より上部からの挿通が容易となる。

更に、支持台２上に載置面１８が形成されているのでこ
こに棒状体Ｂを載置しておくことができる。

本実施例に於いてはケーシング本体１の内面にアルミ蒸
着による乱反射面１１を形成したので紫外線を良好に反
射させることができたが、この例に限定されることなく
他の手段により乱反射面１１を形成することもできる。

更に本実施例に於いてはケーシング５の上部に紫外線を
透過させない部材より成るカバー１５を着脱自在に配設
し、更にカバー１５の着脱に応じて押圧されるマイクロ
スイッチ１６を配設したので紫外線が外部に濡れるのが
防止できたがカバー１５の配設が無くても本考案の目的
、効果は同様に遠戚される。

更に又、内面壁１０上に形成した紫外線の反射面を乱反
射面１１として示したが紫外線を良好に反射することが
できれば、乱反射面に限定されることなく他の反射面と
することもできる。

モして又紫外線殺菌灯９を保護する為に石英ガラスで形
成した保護管内に収納した例を示したが、該保護管がな
くとも本考案の目的及び効果は遠戚されるものである。

次に添付図面第４図、第５図に従い本考案の第２実施例
を詳述する。

この例の場合も実質的な構成、目的及び効果は前記第１
実施例の場合と同様であり同一部分については同一の符
号を付し説明を省略する。

この第２実施例に於いては円形の支持台２上に円形の筒
状のケーシング５を一体的に形成し、上部に６個の小さ
な開孔１３が形成されたキャップ１４を嵌合した例を示
したものである。

このように小さな開孔１３を多数形成したので一度に多
量の棒状体Ｂを殺菌できる。

そして前記第１実施例に於いて、紫外線殺菌灯９に棒状
体Ｂが当接するのを防止する為に紫外線殺菌灯９を耐衝
激性に富む石英ガラスで形成した保護管内に収納した例
を示したが、本実施例に於いては次のようにしている。

即ち上記中さな開孔１３に、石英ガラスで形成した案内
管を連設し当該案内管内に棒状体Ｂを挿通ずるようにす
る。

これにより多数の棒状体Ｂを一度に挿通した場合でも紫
外線殺菌灯９と当接したり、棒状体Ｂ同志が当接して損
傷したりすることが防止できる。

以上詳述した如く本考案は、支持台と、支持台上に設け
られた筒状のケーシングより戊り、該筒状のケーシング
の内部中央には紫外線殺菌灯が配設されていると共に内
面壁には紫外線を反射させる為の反射面が設けられ、上
記中央位置の紫外線殺菌灯と内面壁の反射面の間の空間
内に消毒すべき複数の棒状体を位置せしめて起立保持で
きるようにケーシングの上部に棒状体を挿通し且２起立
保持する為の複数の開孔を形成したことを特徴とする棒
状体の殺菌装置なので■棒状体Ｂを上部に形成された開
孔１３から単に挿通するだけで、紫外線殺菌灯９と反射
面が対向する空間Ｓに起立保持せしめることができ、こ
れにより紫外線を直接又は反射を利用して棒状体Ｂの全
周面から照射することができるので、紫外線殺菌灯９に
向いた面ならず全周が殺菌できる棒状体の殺菌装置を提
供することができ、それにより■棒状体Ｂの殺菌作業能
率を大幅に向上させることができ、又■構造が簡単であ
り、従って故障が少なく、安価に大量生産するに好適な
棒状体の殺菌装置を提供する等種々の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

添付図面第１図〜第３図は本考案の第１実施例を示し、
第１図は平面図、第２図は第１図中Ａ−Ａ線に沿う断面
図、第３図は使用状態を示す側面図、第４図及び第５図
は第２実施例を示し第４図は平面図、第５図は側面図を
示している。 １・・・・・・本体、２・・・・・・支持台、５・・・
・・・ケーシング、９・・・・・・紫外線殺菌灯、１０
・・・・・・内面壁、１１・・・・・・反射面、１３・
・・・・・開孔、１５・・・・・・カバー、Ｂ・・・・
・・棒状体、Ｓ・・・・・・空間。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （１）支持台と、支持台上に設けられた筒状のケーシン
   グより戒り、該筒状のケーシングの内部中央には紫外線
   殺菌灯が配設されていると共に内壁面には紫外線を反射
   させる為の反射面が設けられ、上記中央位置の紫外線殺
   菌灯と内面壁の反射面の間の空間内に消毒すべき複数の
   棒状体を位置せしめて起立保持できるようにケーシング
   の上部に棒状体を挿通し且つ起立保持する為の複数の開
   孔を形成したことを特徴とする棒状体の殺菌装置。 （２）上記紫外線殺菌灯９はＵ字形の紫外線殺菌灯であ
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の棒状体の殺菌装置。 ３ 上記内面壁１０に形成された紫外線の乱反射面１１
   は、内面壁１０にアルミを蒸着して形成したものである
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   棒状体の殺菌装置。 （４）上記筒状のケーシング５上部には紫外線を透過さ
   せない部材で形成されたカバー１５が着脱自在に配設さ
   れていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の棒状体の殺菌装置。