JPS6041646B2 - 高純度1,2−アルカングリコ−ル製造法 - Google Patents
高純度1,2−アルカングリコ−ル製造法Info
- Publication number
- JPS6041646B2 JPS6041646B2 JP13676780A JP13676780A JPS6041646B2 JP S6041646 B2 JPS6041646 B2 JP S6041646B2 JP 13676780 A JP13676780 A JP 13676780A JP 13676780 A JP13676780 A JP 13676780A JP S6041646 B2 JPS6041646 B2 JP S6041646B2
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- JP
- Japan
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- alkane glycol
- alkane
- high purity
- reaction
- glycol
- Prior art date
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- Expired
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- Epoxy Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
1、2−アルカングリコールは、化粧品用基剤、界面活
性剤等への用途があるが、これらはこれまで種々の炭素
数のものの混合物の形で利用されていた。
性剤等への用途があるが、これらはこれまで種々の炭素
数のものの混合物の形で利用されていた。
しかし、化粧品等では一般的に天然品からのものはアレ
ルギーや剌激の原因となる不純物が含まれる場合がある
こと、又、成分のバラツキがあり、これが製品の性状に
微妙に影響を及ぼすので、最近は単成分の高純度品が望
まれるようになつて来ている。このような単成分の高純
度アルカングリコールを得るには、原料、反応、精製の
各工程に多くの問題があり、目的を達成するのは容易で
はない。
ルギーや剌激の原因となる不純物が含まれる場合がある
こと、又、成分のバラツキがあり、これが製品の性状に
微妙に影響を及ぼすので、最近は単成分の高純度品が望
まれるようになつて来ている。このような単成分の高純
度アルカングリコールを得るには、原料、反応、精製の
各工程に多くの問題があり、目的を達成するのは容易で
はない。
高純度の原料を使用しても、反応中に副反応生成物が多
く生成すると、通常の生成手段では精製できなくなるの
で、この反応中の副反応を極力おさえる事が重要である
。すなわち本発明は、化学式、C2nH4n(ただしn
=6、7、8、9)のα−オレフィンで、その単一成分
が95%以上のものを用い、非水溶性有機溶剤と有機酸
、過酸化水素存在下てエポキシ化反応を行い、生成した
α−オレフィンオキサイドを分離し、次いでこれを第Ξ
級アルコール中において加水分解を行つた後蒸溜分離す
る事を特徴とする、高純度1、2−アルカングリコール
の製造法である。
く生成すると、通常の生成手段では精製できなくなるの
で、この反応中の副反応を極力おさえる事が重要である
。すなわち本発明は、化学式、C2nH4n(ただしn
=6、7、8、9)のα−オレフィンで、その単一成分
が95%以上のものを用い、非水溶性有機溶剤と有機酸
、過酸化水素存在下てエポキシ化反応を行い、生成した
α−オレフィンオキサイドを分離し、次いでこれを第Ξ
級アルコール中において加水分解を行つた後蒸溜分離す
る事を特徴とする、高純度1、2−アルカングリコール
の製造法である。
ここで用いる非水溶性有機溶剤は、酸化をうけない事、
沸点が反応温度より高い事、の条件をそなえておればよ
く、一般的なものとしては、ジグロールプロパン等のハ
ロゲン化炭化水素、トルエン等の芳香族炭化水素、石油
エーテル等があげられる。
沸点が反応温度より高い事、の条件をそなえておればよ
く、一般的なものとしては、ジグロールプロパン等のハ
ロゲン化炭化水素、トルエン等の芳香族炭化水素、石油
エーテル等があげられる。
反応条件は特に限定されないが、副反応が起らぬよう、
なるべく温和な条件が望ましい。
なるべく温和な条件が望ましい。
有機酸としては、ギ酸、酢酸が一般的である。
加水分解を行う溶媒としては、Ξ級アルコールが副反応
を防ぐ上で極めて有効なものである。一般的なものとし
ては、を−ブタノールがあげられる。*法を用いる事に
より、特に分子蒸溜のような高度の分離技術を使用する
事なく、通常の簡単な蒸溜を用いるだけで高純度のアル
カングリコールを得る事ができ、またこれにり安価に供
給できるので、工業的には極めて有効なものである。
を防ぐ上で極めて有効なものである。一般的なものとし
ては、を−ブタノールがあげられる。*法を用いる事に
より、特に分子蒸溜のような高度の分離技術を使用する
事なく、通常の簡単な蒸溜を用いるだけで高純度のアル
カングリコールを得る事ができ、またこれにり安価に供
給できるので、工業的には極めて有効なものである。
次に本発明を実施例により説明する。実施例 1〜12
還流冷却器、温度計、滴下ロード、攪拌装置を備えつけ
た100mL容の四ツロフラスコに表−1に示すα−オ
レフィン0.1モルとそれと同量の溶媒を入れ、60%
H2O226.8g(イ).12モル)、酢酸3.0g
(4).05モル)、濃硫酸0.2gを加えて反応させ
る。
た100mL容の四ツロフラスコに表−1に示すα−オ
レフィン0.1モルとそれと同量の溶媒を入れ、60%
H2O226.8g(イ).12モル)、酢酸3.0g
(4).05モル)、濃硫酸0.2gを加えて反応させ
る。
反応終了後、十分冷却し20%NaOHlO.8gを加
え中和し分液する。油相をエバポレートして溶媒を留去
し、アルカン1,2−エポキシドを得る。次に表−1に
示す量のt−ブタノールを酸水溶液を加え80゜Cで6
11r加水分解する。生成物はガスクロマトグラフィー
で分析し表−1に示すとおり高収率でアルカン1,2−
グリコールが得られる事が判明した。比較例 実施例5におい加水分解時における溶媒としてt−ブタ
ノールの代りにエタノール、IsO−プロパノールを用
いて以外は実施例5と全く同様に行なつた。
え中和し分液する。油相をエバポレートして溶媒を留去
し、アルカン1,2−エポキシドを得る。次に表−1に
示す量のt−ブタノールを酸水溶液を加え80゜Cで6
11r加水分解する。生成物はガスクロマトグラフィー
で分析し表−1に示すとおり高収率でアルカン1,2−
グリコールが得られる事が判明した。比較例 実施例5におい加水分解時における溶媒としてt−ブタ
ノールの代りにエタノール、IsO−プロパノールを用
いて以外は実施例5と全く同様に行なつた。
その結果表−2に示すとおりグリコールの他に多量のモ
ノエーテルが副生している事がガ、スクロマトグラフイ
ーにり判明した。ここで言うモノエーテルとは、溶媒と
して用いたアルコールがアルカン1,2−エポキシドに
付加反応し、アルカン1,2−グリコールモノアルキル
エーテルとなたものである。実施例13 実施例1と同様な装置を備えた2e容の四ツロフラスコ
にヘキサデセンー1,448g(2.0モル)と448
gの1,2ージクロルプロパンを入れ、60%H2O2
l36g(2.4モル)、酢酸60.1g(1.0モル
)、濃硫酸3.9gを加え70℃で8hr反応させる。
ノエーテルが副生している事がガ、スクロマトグラフイ
ーにり判明した。ここで言うモノエーテルとは、溶媒と
して用いたアルコールがアルカン1,2−エポキシドに
付加反応し、アルカン1,2−グリコールモノアルキル
エーテルとなたものである。実施例13 実施例1と同様な装置を備えた2e容の四ツロフラスコ
にヘキサデセンー1,448g(2.0モル)と448
gの1,2ージクロルプロパンを入れ、60%H2O2
l36g(2.4モル)、酢酸60.1g(1.0モル
)、濃硫酸3.9gを加え70℃で8hr反応させる。
反応後十分冷却し20%NaOH2l6gを加え中和し
、系を分液して油相を取り出し、ロータリーエバポレー
ターにて1、2ージクロルプロパンを留去し透明なオイ
ル状物質511gを得た。このものにt−プタノール1
,02′2g..H20306gNH2S040.92
gからなる混合液を加え80℃,611rにて、加水分
解した。次にNaOHO.38g..H2O5gからな
るアルカリ液を加え中和しエバポレーターを用いてt−
ブタノールと水分を留去し、515gの粗グリコールを
得た。このものを減圧単蒸留し、1.5〜2.0Tr$
THgにて195〜200℃の留分を取り精製グリコー
ル446gを得た。ヘキサデセンー1をベースとした収
率は86.5%である。1,2−グリコールの純度は9
8.6%であつた。
、系を分液して油相を取り出し、ロータリーエバポレー
ターにて1、2ージクロルプロパンを留去し透明なオイ
ル状物質511gを得た。このものにt−プタノール1
,02′2g..H20306gNH2S040.92
gからなる混合液を加え80℃,611rにて、加水分
解した。次にNaOHO.38g..H2O5gからな
るアルカリ液を加え中和しエバポレーターを用いてt−
ブタノールと水分を留去し、515gの粗グリコールを
得た。このものを減圧単蒸留し、1.5〜2.0Tr$
THgにて195〜200℃の留分を取り精製グリコー
ル446gを得た。ヘキサデセンー1をベースとした収
率は86.5%である。1,2−グリコールの純度は9
8.6%であつた。
実施例14
α−オレフィンとしてオクタデセンー1を原料として他
は実施例13と全く同様に行い、精製オクタデカン1,
2−グリコール486gを得た。
は実施例13と全く同様に行い、精製オクタデカン1,
2−グリコール486gを得た。
Claims (1)
- 1 化学式、C_2_nH_4_n(ただしn=6,7
,8,9)のα−オレフィンで、その単一成分が95%
以上のものを用い、非水溶性有機溶剤と有機酸、過酸化
水素存在下でエポキシ化反応を行い、生成したα−オレ
フィンオキサイドを分離し、次いでこれを第三級アルコ
ール中において加水分解を行つた後蒸溜分離する事を特
徴とする、高純度1,2−アルカングリコールの製造法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13676780A JPS6041646B2 (ja) | 1980-10-02 | 1980-10-02 | 高純度1,2−アルカングリコ−ル製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13676780A JPS6041646B2 (ja) | 1980-10-02 | 1980-10-02 | 高純度1,2−アルカングリコ−ル製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5762234A JPS5762234A (en) | 1982-04-15 |
JPS6041646B2 true JPS6041646B2 (ja) | 1985-09-18 |
Family
ID=15183028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13676780A Expired JPS6041646B2 (ja) | 1980-10-02 | 1980-10-02 | 高純度1,2−アルカングリコ−ル製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6041646B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4579982A (en) * | 1984-03-28 | 1986-04-01 | Union Carbide Corporation | Preparation of monoalkylene glycols using two liquid phase reaction menstruum |
DE3442937C2 (de) * | 1984-11-24 | 1986-11-06 | Degussa Ag, 6000 Frankfurt | Verfahren zur kontinuierlichen Herstellung von 1,2-Pentandiol |
DE3442938C2 (de) * | 1984-11-24 | 1986-11-06 | Degussa Ag, 6000 Frankfurt | Verfahren zur kontinuierlichen Herstellung vicinaler Diole |
DE3628674A1 (de) * | 1986-08-23 | 1988-02-25 | Degussa | Kontinuierliches verfahren zur herstellung von 1,2-diolen |
DE3774034D1 (de) * | 1986-08-23 | 1991-11-28 | Degussa | Verfahren zur herstellung vicinaler diole. |
JP5024952B2 (ja) | 2005-04-28 | 2012-09-12 | 株式会社Adeka | アルカンジオール組成物、その製造方法及び香粧品 |
-
1980
- 1980-10-02 JP JP13676780A patent/JPS6041646B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5762234A (en) | 1982-04-15 |
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