JPS604160Y2 - 弾性および可撓性を有する放射線遮蔽材 - Google Patents

弾性および可撓性を有する放射線遮蔽材

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JPS604160Y2
JPS604160Y2 JP17479379U JP17479379U JPS604160Y2 JP S604160 Y2 JPS604160 Y2 JP S604160Y2 JP 17479379 U JP17479379 U JP 17479379U JP 17479379 U JP17479379 U JP 17479379U JP S604160 Y2 JPS604160 Y2 JP S604160Y2
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JP
Japan
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lead
radiation shielding
shielding material
flexibility
elasticity
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JP17479379U
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JPS5693000U (ja
Inventor
貴 高田
善郎 新村
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東レ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は弾性と可撓性を有し、充填、被覆、巻回等が容
易で施工性にすぐれた放射線遮蔽材に関する。
従来、放射線の発生源を内蔵した装置、機器、構築物か
らの放射線の漏洩を防止するため、あるいは前記装置、
機器、構築物の放射線遮蔽壁に遠隔操作桿、電纜、筒管
などを設置するのに設けられた貫通孔の空隙から放射線
が漏洩するのを防止するために鉛箔や鉛条なとの鉛毛が
用いられているが、これらの鉛毛は比重が大きく、塑性
変形し易いため永久的な放射線遮蔽効果がなく、施工性
に劣ると云われている。
すなわち、たとえば、放射線遮蔽壁としてコンクリート
壁を設け、この壁に水平可動用の貫通孔を設けた場合、
コンクリート壁と同等の放射線遮蔽効果を鉛毛を貫通孔
に充填することによって達成するには、コンクリートの
比重2.3〜2.瓜鉛の比重11.3とするとその充填
率は約20〜23%となり、鉛毛の自重、塑性変形によ
って経済的に隙間が生じるのを防止できないという問題
がある。
この経済的に生ずる隙間を鉛毛の追加充填によって防止
してゆくと、追加充填の都度充填物の密度が増大し、つ
いには可撓性を失うだけではなく、貫通孔を通っている
管等の自在性が失われ、振動、地盤沈下、地震などによ
って損傷すると云う問題が生じる。
このような鉛毛を用いた放射線遮蔽の欠点を防止する遮
蔽材として、実公昭53−887吋公報には短冊状の鉛
箔の片面又は両面に鉛塩外の金属箔、熱可塑性脅威樹脂
薄膜又はゴムの薄膜などを接合固着した素材を綿状にか
らめたものが提案されているが、鉛箔の自重および塑性
変形によって経時的に隙間を生ずるのを防止するには鉛
箔に接合されるゴムなどの弾性体をかなり厚くしなけれ
ばならないため鉛の含有量を大きくするのが困難であり
、又鉛箔との接着性にも問題があり永久的、かつ充分な
放射線遮蔽効果が得られないという欠点がある。
また、実開昭53−23900号公報には金属板、ベニ
ヤ又はコンクリート壁等の硬質面に鉛複合ウレタンフオ
ーム層を接着した音ならびに放射線の吸収遮音材が提案
されているが、この考案は前述したコンクリート壁に設
けた貫通孔の充填あるいは空隙からの放射線の漏洩防止
材を目的とするものではなく、かつポリウレタンフォー
ム層は耐熱性に乏ニジく、原子炉圧力容器周辺のように
高温雰囲気の場所、あるいはふく射熱や放射線の吸収に
よって昇温する場合には耐久性に欠け、漏洩防止効果を
失うという問題がある。
さらに一般に遮蔽効果を大きくするためには鉛の含有量
を大きくし、見掛は比重を少なくとも1.0以上にする
必要があるが、鉛粉末や鉛箔などは発泡ポリウレタンな
どの発泡体に多量に加えると発泡率が低下したりあるい
は均一に分散、分布させることが困難となり、放射線遮
蔽効果、弾性、可撓性の不十分なものしか得られない。
本考案は上記問題点あるいは欠点のない放射線遮蔽材、
特に空隙、空孔等の充填、管などの巻回、被覆保護用と
して有用な弾性並びに可撓性を有する放射線遮蔽材を提
供するものである。
前述したところから明らかなように本考案の遮蔽材は鉛
含有量が大きく、十分な放射線遮蔽効果を示すことおよ
び弾性、可撓性に富む発泡体であることが必要であるが
、このような特性は鉛として鉛繊維、すなわち直径が約
50〜500μ、好ましくは80〜200μ、長さが約
0.5〜8001rrIn1好ましくは1〜300mm
の鉛繊維を用いることにより付与される。
すなわち、このような寸法の鉛繊維を用いることによっ
て遮蔽材の発泡率を十分大きく維持して少なくとも1.
0、好ましくは1.5〜2.5の見掛は比重を有する鉛
含有率が大きく、かつ均一に鉛繊維が分散され、10%
以上の圧縮が可能な発泡遮蔽材とすることができる。
また、弾性重合体としては前記鉛繊維と混和する少なく
とも100℃の耐熱性を有する発泡可能なもの、例えば
軟質塩化ビニル、軟質架橋塩化ビニル、天然ゴム、エチ
レン・プロピレンゴム、ブタジェンゴム、ニトリルゴム
、クロロブレンゴム、クロルスルホン化ポリエチレンゴ
ム、シリコンゴム、弗素ゴムがアリ、これらのゴムには
アスベスト、カーボンブラック、カオリン、粘土、ステ
アリン酸カルシュウム、α−ナフチルアミン、キンヒド
リン、フタル酸エステル等の耐放射線向上剤、補強材等
を添加してもよい。
しかしながら、放射線遮蔽材として少なくとも10%以
上の圧縮に耐える弾性、可撓性を有し耐熱性、耐候性、
耐薬品性にすぐれたエチレン−プロピレンゴムおよびシ
リコンゴムからの遮蔽材は卓越した性能を示すので本考
案の弾性重合体として特に好ましい。
さらに、本考案の放射線遮蔽材は前記寸法の鉛繊維を大
量に含有する、すなわち少なくとも1.0の見掛は密度
を有しているのにも拘わらず、鉛粉末、LiFなどの無
機リチウム化合物、B、 B、 Cなどの無機ホウ素化
合物を配合することができ、この配合によってさらに放
射線遮蔽効果、すなわち、X線、γ線のみならず中性子
線等の放射線遮蔽効果を高めることができる。
これらの無機化合物は微粒子状であって、その配合量は
鉛繊維重量当り約50%以下、望ましくは30%以下で
ある。
このような本考案の放射線遮蔽材は公知の方法、例えば
ゴム、発泡剤、鉛繊維などをニーダ−、ロール、バンバ
リーミキサ−などで混練した後加熱加圧発泡する方法あ
るいは鉛繊維不織布に発泡剤を混入したゴムラテックス
、塩化ビニールペーストおよびシリコンRTVなどを含
浸した後加熱発泡する方法がある。
次に、本考案を図面によって説明すると、第1図は本考
案の放射線遮蔽材の部分断面図で、aは鉛短繊維1と発
泡体2から、bは鉛繊維不織布3と発泡体2から、Cは
鉛短繊維1と鉛粉末、無機リチウム化合物、無機ホウ素
化合物などの微粒子状無機化合物4お、よび発泡体2か
ら構成されている。
第2図は本考案の放射線遮蔽材の形態の一例を示すもの
で、dは帯状物、eはひも状物、fは球状物、gは成型
物である。
第3図は本考案の放射線遮蔽材の実施態様の断面図を示
すもので、放射線発生源とを隔離する放射線遮蔽壁5と
これを貫通する可動性の管6との空隙に本考案の放射線
遮蔽材7を充填する。
本考案の鉛繊維含有発泡体は見掛は比重1.0以上で、
かつ10%以上の圧縮が可能な発泡体であるため、例え
ば比重2.5のコンクリート壁に充填する場合、−発泡
体の見掛は比重が1.0であれば60%以上圧縮して又
発泡体の見掛は比重が2.0であれば20%以上圧縮し
て充填すれば良い。
このように本考案の放射線遮蔽材は高見掛は比重の発泡
体が圧縮して充填されるので圧縮弾性力が働き貫通管の
大変形に対し充分追従し放射線の漏洩を完全に防止する
ことが出来、さらに他の微粒子状無機化合物を併用する
ことによってより一層の放射線遮蔽効果を上げることが
出来る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の放射線遮蔽材の部分断面図、第2図は
放射線遮蔽材の形態例を示す斜視図、第3図は放射線遮
蔽材の1使用例を示す断面図である。 1:鉛短繊維、2:発泡体、3:鉛繊維不織布、4:微
粒子状無機化合物、5:放射線遮蔽壁、6:可動性の管
、7:放射線遮蔽材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)直径約50〜500μ、繊維要約0.5〜50o
    rIrIrLの鉛繊維を主成分として配合してなる少な
    くとも100℃の耐熱性を有する弾性重合体からなり、
    少なくとも1.0の見掛は比重を有する10%以上の圧
    縮が可能な前記弾性重合体の発泡体からなる弾性および
    可撓性を有する放射線遮蔽材。
  2. (2)実用新案登録請求の範囲第1項において、発泡体
    が鉛、無機鉛化合物、無機リチウム化合物および無機ホ
    ウ素化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種の微
    粒子状無機化合物を鉛繊維重量当り約5唾量%以下の範
    囲内で配合してなる弾性重合体からなる弾性および可撓
    性を有する放射線遮蔽材。
JP17479379U 1979-12-19 1979-12-19 弾性および可撓性を有する放射線遮蔽材 Expired JPS604160Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP17479379U JPS604160Y2 (ja) 1979-12-19 1979-12-19 弾性および可撓性を有する放射線遮蔽材

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JP17479379U JPS604160Y2 (ja) 1979-12-19 1979-12-19 弾性および可撓性を有する放射線遮蔽材

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Publication Number Publication Date
JPS5693000U JPS5693000U (ja) 1981-07-24
JPS604160Y2 true JPS604160Y2 (ja) 1985-02-05

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ID=29685509

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JP17479379U Expired JPS604160Y2 (ja) 1979-12-19 1979-12-19 弾性および可撓性を有する放射線遮蔽材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5860299A (ja) * 1981-10-07 1983-04-09 東レ株式会社 X線遮へい用複合材料

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JPS5693000U (ja) 1981-07-24

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