JPS6041527B2 - 大容量送電線の冷却系 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は大容量送電線冷却系に係る。

〔発明の技術的背景〕

従来の内部冷却ケーブルの冷却には、袷蝶の炉過を行う
フィル夕のみが設けてあり、特別の精製装置は設けられ
ていない。

〔背景技術の問題点〕

内部冷却ケーブルの冷蝶としては、水、油、フロン等が
使用されているが、大容量送電ケーブルの場合には、送
電電圧の６靴Ｖ〜５００ＫＶの電圧を前記の冷媒体がケ
ーブルヘッド、冷却接続箱等において絶縁しなければな
らない。

ところが、非分離型冷却方式の場合には、冷媒が絶縁体
、導体に直接にふれるため、冷煤が劣化しこれにより絶
縁体の劣化が惹起されるおそれがある。例えば水冷の場
合には、冷却水中に導体の金属イオンが港入し、絶縁体
を著しく劣化させる。そのため、ケーフルヘッド、接続
箱で地絡事故を生じたり、ＩＪ−クを生じたりすること
がある。また、油、フロン等を袷煤とする場合にあって
は、非分離型冷却方式の場合はもちろん、分離型の場合
であっても前述と同様の理由で冷媒劣化は好ましくない
。

〔発明の目的〕

本発明は上記の事情に塞きなされたもので、冷媒の劣化
により種々の問題を生じることのない大容量送電線冷却
系を得ることを目的としている。

〔発明の概要〕本発明においては、冷却系に冷煤中に存
在する劣化生成物をその性状に従って除去する精製装置
を設けて前記目的を達成している。

〔発明の実施例〕

冷媒の劣化生成物には、劣化分解生成物と、もともと冷
却系に存在したごみ、不純物、ケーブルを含む冷却系か
ら冷煤中に溶入した不純物、ポンプ等により発生した機
械的摩耗生成物等があり、それらはまたガス状物、液状
物、固形物に分けられる。

それらを例示すれば下表の通りである。

本発明においては、上記各種劣化生成物を性状に従って
分けて除去して冷媒を精製する。

冷煤が水の場合には、フィル夕とイオン交換樹脂によっ
て処理することにより精製される。

以下、図面につき冷煤が油またはフロンの場合に適用し
た本発明の実施例につき説明する。第１図はフロンを袷
煤とするものであり、ケーブルリターン１からの気液混
合相の冷煤は、並列に設置した乾燥タンク２の何れかを
通過し、ここで水分を除去されてリザーバタンク３に受
容される。リザーバタンク３の頂部には劣化分解ガス補
収部４が設けてあり、またその側面には冷却液化用ラジ
ェータ５が設けてある。タンク３内に貯溜された液相の
フロンは、ポンプ６により熱交換器７、フィル夕８の順
に通過してケーブルに圧送されている。上記横成の冷却
系にあっては、フロン中の水分は乾燥タンク２において
除去される。

また、劣化分解ガスは、ラジェータ５において液化せず
、しかもフロンガス自体より軽いので、蒲収部４内に集
められる。従って、瓶収部４の弁４ａを開いて大気中に
放出させて除去することができる。なお、冷煤中の固形
物はフィル夕８によって除去される。第１図と同一部分
には同一符号を附した第２図は、冷煤が油である場合を
示している。

ケーブルリターン１からの油は、乾燥タンク２を経由し
た後、分流弁９を介して、デガシフアィャ１０およびバ
イパス１１を径申し、ポンプ６により、熱交換器７、フ
ィル夕８を経由してケーブルに圧送される。デガシフア
ィャ１０は、真空中に油を頃覆してガスを分解するもの
である。この実施例によれば、油中の水分、ガス状物が
除去される。また、劣化により生じたワッス状物等もフ
ィル夕８により除去される。〔発明の効果〕 上記のように本発明によれば、冷煤中の劣化生成物を除
去して冷煤を精製することができるので、冷媒の劣化に
塞くケーブルの劣化は防止され、送電線路を長期間にわ
たり安定に運転することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の第１、第２の実施例の回路図
である。 １・・・・・・ケーブルリターン、２…・・・乾燥タン
ク、３・・・・・・リザーバタンク、４・・・・・・分
解ガス補収部、５・・・・・・ラジェータ、６・・・・
・・ポンプ、７・・・・・・熱交換器、８・・・・・・
フィル夕、１０・・・・・・デガシフアイヤ、．１１・
・・・・・バイ／ｆス。 弟′図 弟２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケーブルリターンと冷媒を圧送するポンプとの間に
   、ガス状の冷媒劣化生成物を除去する手段を設け、前記
   ポンプの下流側にフイルタを設けたことを特徴とする大
   容量送電線の冷却系。