JPS604091B2 - もやし類の定量供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種の品物、とりわけ不定形で従来、定量供
給するのが困難であった農水産物、例えば、もやしや細
断された各種野菜、それに各種の食品、例えばうどん、
そばなど（本発明ではこれらをもやし類という）を定量
に分割して供給する装置に関する。

近年、物流機構の改革に伴い、各種農水産物や食品が定
量づ）包装した形で扱われるようになって、前記したよ
うにこれらを定量供給する装置が熱望されていたが、こ
の要求を満たしうる作動を行い、しかも機構が簡単で信
頼性があり、かつ低廉な装置は提供されるに到っていな
い。

従来の装置の例を第１図および第２図に示してある。

第１図に示すものにおいて、１′は定量供給すべき品物
の供給を受けるホッパ−、２′は同ホッパー１′の下方
にローラ３′のまわりに掛け渡された無機状の底走行ベ
ルト２′である。定量供給すべき品物４′は、ホッパー
１′内の重量を検出してほゞ定重量になるようホツバー
１′に供給され、ホツパ−下端から直接、底走行ベルト
２′上に供給される。

この型式の従来の装置は、ホッパー１′内で品物がブリ
ッジを生じ易い上、ホッパー１′から底走行ベルト２′
への供給が不安定で定量供給という目的を十分に満たし
うるものではなかった。

次に第２図に示すものは、ホツパー１′をもつ立ち上っ
た固定筒５′の中に、定量供給すべき品物４′を固定筒
５′内のレベルが１さゞ一定になるよう光電管６′など
で制御しながら投入し、この固定筒５′の下端で直接所
定量づ）分離するものであるが、筒５′は固定筒であり
品物の供給が円滑に行なわれず、分離重量が安定しない
ことと高速ヒができない欠点があった。本発明は、この
ような従来のものにみられた欠点のない定量供給装置を
提供するものである。

以下、本発明による装置を第３図から第７図に図示した
実施例に塞いて具体的に説明する。第３図において、１
はホッバーで、定量供給すべき品物２をその上部迄伸び
て配設された投入コンベアから供給される。ホッパー１
の下には、互いに間隔を保って対面いまゞ鉛直に立上つ
た走行面をもつ２つの無端状の垂直ベルト４，くが案内
ローラ５と駆動ローラ６のまわりに掛け渡されている。
垂直ベルト４の対向する鉛直な走行面は、共に下向きに
等速で移動する。垂直ベルト４の対向する走行面の間に
は、間隔を保ち面を対向して２個の側板７が配設され、
第３図のＮ−Ｗ線に沿う断面を示す第４図にみるように
、垂直ベルト４と側板７によって４周を囲まれ上下端で
閉口した細長い重力供給通路を与えている。側板７の上
部には、第６図に示すように互いに対応する高さに透明
窓８が設けられ、これを挟んで投光臭９と受光具１０が
設けられ、重力供給、路内の定量供給されるべき品物レ
ベルを検出しており、この検出信号によって投入コンベ
アの運転を発厚しそのレベルが第６図のイと口の間に保
持されるようにする。

なお、光電スイッチの作動には適当なタイマー等を組み
合せて投入コンベアの作動のタイミングを調整する。又
、側板７の一方は、第７図に示されているように、上端
を枢着７′されそのまわりに他方の側板７に対し下端の
間の間隔を可変としてあり、この枢着点まわりの側板７
の変位を行わせる中調整ハンドル１１が設けてある。

本発明とは直接関係ないが、重力供給通路の下方には、
走行面をその下端の閉口に臨ませて底走行ベルト１２が
駆動ローラ１３と案内ローラー４のまわりに無端状に掛
け渡されている。第３図のＶ−Ｖ線に沿う断面を示す第
５図にみるように、底走行ベルト１２の両側には側案内
１５が立設されていて、この断面は重力供給通路のそれ
と等しい。

なお、底ベルト１２の走行方向前方にある垂直ベルト４
の下端部は、第３図にみるようにＬ字形に曲げられ、こ
の曲り部分と底走行ベルト１２の間に重力供給通路に蓮
らなる横の供給通路を与えている。

第３図において１６は、適宜の機構で破線軌跡のように
周期的に運転し、底走行ベルト１２が送られて来る品物
２を所定長さ毎に分離する分割供給装置であり、この機
構も本発明と直接関係ないので図示を省略するが、その
１例としては実願昭５０−１４４６３１号明細書に示さ
れたものを採用できる。

以上説明した底走行ベルト１２と分割供給装置１６は、
本発明と直接関係ないが、本発明による重力供給通路を
通ってその下端から出て来る品物を所定長さ毎に分割し
て供給する定量分割して供給する装置を例示したもので
ある。

以上説明した定量供給装置の作動を第８図を参照して説
明する。

投入コンベア３から重力供給通路に供給された品物２は
、光電具９，１０１こよる作用で重力供給通路内に常時
所定レベルに保持され、その所定レベルによって生ずる
重量と垂直ベルト４の走行により所定横断面をもつ帯の
ように円滑に供給され、底走行ベルト１２上に送られ、
底走行ベルト１２と共に移送される。底走行ベルト１２
によって分割供給装置１６のところに搬送されて来た品
物は分割供給装置１６によって常時所定長さ毎に分離さ
れる。

底走行ベルト１２上の品物２は、前述したように重力供
給通路における定重量の作用の下に常に所定密度をもつ
定横断面の帯状で供給されているのでその単位長さ当り
の量は実質的に定量であり、これを所定長さ毎に分離し
て供給することによって、常時、定量づつ供給すること
ができるのである。

図示の実施例では重力供給通路を出たもやし類を底走行
ベルト上に移送する場合を例示し、そのために垂直ベル
トの一方をＬ字形に構成して底走行ベルトに移った後の
品物が確実に帯状でそのま）送られるようにしているが
、この部分も扱う品物によっては無くてもよい。

又、図示の例では重力供給通路の横断面を可変としてい
るが、定量供給すべき値を変える必要がない設備とする
場合には、設計点に固定した装置としてよいことはいう
までもない。

以上具体的に説明したように、本発明は、互いに面を対
向して等速送行する少くとも２つの垂直ベルトと、同垂
直ベルトの対向する面の間に面を対向して配設された２
つの側板とによって４周を囲まれて上下端で閉口した細
長い重力供給通路を通して定量供給すべきもやし類を送
るものであるから、垂直ベルトの送りによって、所定密
度にされて円滑に等横断面の帯状にされて重力供給遍路
の下端から出てくるので品質層は無理なく安定して送ら
れこれを例えば第２図のように下端で所定長さ毎に分離
することによって正確に定量分離して供給できる装置を
提供するものである。

本発明によれば重力供給通路を側板と垂直ベルトで構成
していることにより、からみ易く、定量供給が極めて困
難であった農水産物や食品、たとえばもやしや各種の紬
断野菜、うどんなどを詰りなどの支障なく定量供給でき
る。

又、本発明による装置は連続した帯状で送るので高速供
給を行っても定量性に不具合を生じないし、重力供給通
路の横断面積を調整することにより供給量を容易に変え
ることができるなどの種々の利点をもつものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、それぞれ従来の装置を例示する
概略断面図、第３図は本発明による装置の１実施例を示
す縦断面図、第４図および第５図は、それぞれ第３図の
Ｗ−Ｗ線およびＶ−Ｖ線に沿う断面図、第６図は光電ス
イッチの配置を説明するための断面図、第７図は側板に
おける中調整作用を示す概要図、第８図は本発明による
装置の作動を示す概略断面図である。 １・・・・・・ホッパー、２・・・・・・品物、３・・
・・・・投入コンベア、４・・・・・・垂直ベルト、７
・・・・・・側板、１ １・・・・・・中調整ハンドル
、１２・・・・・・底走行ベルト、１６・・・…分割供
給装置。 次ｌ図 次２図 キ３図 才４図 才５凶 才６図 オフ図 次８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 互いに面を対向して等速走行する鉛直方向に立上っ
   た少くとも２つの垂直ベルトと、同垂直ベルトの対向す
   る面の間に面を対向して配設され鉛直方向に立上った２
   つの側板とによって４周を囲まれて上下端で開口した細
   長い重力供給通路を通して定量供給すべきもやし類を送
   ることを特徴とするもやし類の定量供給装置。