JPS6040513Y2 - リ−ドレス部品の整列装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリード線を有しない円筒形のリードレス部品を
、管の中に一列に整列させるためのり−ドレス部品の整
列装置に係り、リードレス部品を収納するパーツカセッ
トの取付け、取外しを簡素化して取替時間を大幅に短縮
するとともに、パーツカセットの取替の時にパーツカセ
ットからり−ドレス部品が落下しないようにし、さらに
は−リードレス部品のパーツカセットへの供給を容易に
することを目的とするものである。

従来、第１図に示すようなリードレス部品１を第２図に
示すように管２の中に一列に整列させて収納するための
整列装置は、第３図に示すようにパーツカセット３と垂
直に立てられたパイプ４によって構成されている。

また、パーツカセット３には、リードレス部品１を収納
しておくための部品収納部５と、パイプ４の先端４ａを
部品収納部５内に突出させるためのパイプ伏動孔６と、
パーツカセット３を固定するための取付部７とが設けら
れている。

そして、このパーツカセット３は第４図に示すように、
取付板８にポルト９によって固定される。

この整列装置では第４図の状態で、パイプ４を上下に摺
動させるかまたはパーツカセット３を取付板８とともに
振動させることによって、パイプ４の先端４ａをパイプ
摺動孔６から部品収納部５へ上下動させ、これによって
先端４ａからリードレス部品１をパイプ４の中に落し込
み、パイプ４の中でリードレス部品１を整列させるので
ある。

しかし、このような整列装置では、リードレス部品１の
種類が変更されて、取り付けであるパーツカセット３を
ボルト９を綾めて取付板８より取外すには、その取替に
長い時間を要し、またパーツカセット３の取替の時には
、第５図に示すようにパイプ４がパイプ摺動孔６から抜
けるので、この時部品収納部５にあるリードレス部品１
がパイプ摺動孔６からパーツカセット３の外に落下する
ことがあった。

さらに、パイプ４を部品収納部５の中で上下動させて、
リードレス部品１をかきまぜるので、リードレス部品１
が擦れ合い、リードレス部品１の表面の塗装が剥げ易ず
いといった欠点があった。

また、第６図に示すようにパーツカセット３にリードレ
ス部品１を箱１０から補給する場合には、リードレス部
品１がこぼれたりするため、パーツカセット３を近接配
置することができず、部品収納部５の底面が水平になっ
ているため、リードレス部品１を最後の１個まで取出す
ことができないといった欠点があった。

本考案はこのような従来の欠点を解消するためのリード
レス部品の整列装置を提供するものであり、以下本考案
について、第７図〜第１３図の図面を用いて説明する。

図において１１はパーツカセットであり、このパーツカ
セット１１は第８図に示すように、リードレス部品１を
収納するための部品収納部１２と、この部品収納部１２
の底面から下方に向って逆円錐部１３と小径部１４と大
径部１５が連続して構成されるパイプ摺動孔１６が設け
られ、かつ部品収納部１２の上面の開口部１７の一部に
この開口部１７を小さくするとともに下方に伸びたたま
り部１８を設け、さらに底部に埋込んだ磁石１９とから
構成されている。

２０はこのパーツカセット１１のパイプ摺動孔１６の大
径部１５に装填されたブラシであり、このブラシ２０は
第９図〜第１１図に示すように、弾性に富んだ多数の毛
２１を有し、そして第９図に示すような板状のものを第
１０図および第１１図ａｔ ｂに示すようにまるめて円
筒形にすることにより構成されている。

２２はパーツカセット１１のパイプ摺動孔１６に挿入さ
れるパイプであり、このパイプ２２の先端２２ａが部品
収納部１２内に突出するようにパーツカセット１１を上
下動させることにより、部品収納部１２内にリードレス
部品１が落し込まれ、これによってリードレス部品１を
整列させることができる。

２３は前記パーツカセット１１が取付けられる取付板で
あり、この取付板２３にはパイプ２２が貫通する貫通孔
が設けられている。

また、この取付板２３にはパーツカセット１１の磁石１
９の吸着力によりパーツカセット１１が取付けられる。

このような構成による本考案のリードレス部品の整列装
置では、第１２図〜第１３図に示すようにパーツカセッ
ト１１のパイプ摺動孔１６にパイプ２２が挿入されてい
ない時は、ブ□ラシ２０の毛２１が真直ぐでパイプ摺動
孔１６を塞いである。

一方、パイプ２２が挿入されている状態では、第７図に
示すようにブラシ２０の毛２１はパイプ２２に沿って曲
がっている。

そして、パーツカセット１１が上下動することにより、
パイプ２２の先端２２ａがパーツカセット１１の部品収
納部１２内に出入し、これによって部品収納部１２内の
リードレス部品１がパイプ２２内に落ち込み、その中で
整列される。

また、パーツカセット１１を取外す時は、手で持ち上げ
るだけで取外すことができ、そしてこの時パイプ２２が
パイプ摺動孔１６より抜かれるが、ブラシ２０があるた
め、毛２１によって塞がれ、部品収納部１２内に残って
いるリードレス部品１がパイプ摺動孔１６より落ちてし
まうことはない。

また、部品収納部１２にリードレス部品１を少し残して
取付板２３より取外して第１２図に示すように傾けても
たまり部１８にリードレス部品１が入りこむため開口部
１７より落下することもなく、したがって補給用のリー
ドレス部品１を収納した箱２４にパーツカセット１１を
開口部１７を利用して被せ、箱２４を開口部１７に差込
んだま）で反転して第７図に示す状態にセットしパイプ
２２にリードレス部品１を整列収納させる。

このように箱２４を差込んだま）にしておけば開口部１
７から異物が混入しないといった効果が得られる。

以上のように本考案のリードレス部品の整列装置では、
パーツカセットの取付け、取外しが短時間で非常に簡単
に行え、生産性を高めることができるとともに、取付け
、取外し時にリードレス部品がパーツカセットから落ち
てしまうことがないため、落ちたリードレス部品の回収
作業やリードレス部品の紛失をなくすことができ、さら
にパイプをほとんど動かさないので、リードレス部品を
傷付けることが少なくなり、リードレス部品の不良も少
なくすることができる。

また、パイプ摺動孔の上部に逆円錐部を設けているため
、パーツカセットの部品収納部内のり−ドレス部品を最
後の１個までパイプに収納させることができるとともに
、このパーツカセットの部品収納部の開口部にたまり部
を設けているため、パーツカセットを反転させて補給用
の箱にパーツカセット自体を被せてリードレス部品を補
給することもでき、補給時にリードレス部品をこぼすと
いったこともなくなり、実用的価値の大なるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図はリードレス部品の一例を示す斜視図、第２図は
そのリードレス部品を整列した状態を示す断面図、第３
図は従来のリードレス部品の整列装置におけるパーツカ
セットを示す斜視図、第４図はそのパーツカセットを取
付けた時の状態を示す断面図、第５図はそのパーツカセ
ットを取外した時の状態を示す断面図、第６図は従来の
リードレス部品の補給状態を示す断面図、第７図は本考
案の一実施例によるリードレス部品の整列装置を示す断
面図、第８図は同整列装置のパーツカセットを示す斜視
図、第９図は同整列装置のブラシのひらいた状態を示す
斜視図、第１０図はそのブラシを円筒形にまるめた状態
を示す斜視図、第１１図ａｔ ｂはそのブラシの上面図
および断面図、第１２図および第１３図はそれぞれパー
ツカセットの使用状態を示す側面図である。 １・・・・・・リードレス部品、１１・・・・・・パー
ツカセット、１２・・・・・・部品収納部、１３・・・
・・・逆円錐部、１４・・・・・・小径部、１５・・・
・・・大径部、１６・・・・・・パイプ摺動孔、１７・
・・・・・開口部、１８・・・・・・たまり部、１９・
・・・・・磁石、２０・・・・・・ブラシ、２１・・・
・・・毛、２２・・・・・・パイプ、２２ａ・・・・・
・先端、２３・・・・・・取付板、２４・・・・・・箱
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リードレス部品を収納するための部品収納部およびこの
   部品収納部の底面から下方に向って設けられた逆円錐部
   と小径部と大径部とを連続して設けて形成されるパイプ
   摺動孔およびこのパイプ摺動孔内に配設したブラシを有
   するパーツカセットと、このパーツカセットのパイプ摺
   動孔内に先端が前記部品収納部内に突出するように挿入
   したパイプとを有し、前記パーツカセットの開口部に開
   口部の一部を塞ぎ下方に伸びた部分よりなるたまり部を
   設け、このパーツカセットの底面に取付板に吸着する磁
   石を設け、このパーツカセットとパイプとを相対的に摺
   動させることによりパーツカセットの部品収納部内のリ
   ードレス部品をパイプ内に落し込んで整列させることを
   特徴とするり−ドレス部品の整列装置。