JPS6040418Y2 - 自動判別器で判別するに適した金属製缶蓋 - Google Patents

自動判別器で判別するに適した金属製缶蓋

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JPS6040418Y2
JPS6040418Y2 JP1979094203U JP9420379U JPS6040418Y2 JP S6040418 Y2 JPS6040418 Y2 JP S6040418Y2 JP 1979094203 U JP1979094203 U JP 1979094203U JP 9420379 U JP9420379 U JP 9420379U JP S6040418 Y2 JPS6040418 Y2 JP S6040418Y2
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定男 藤巻
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大和製缶株式会社
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【考案の詳細な説明】 本考案は、缶詰の真空度(缶外圧と缶内圧との差。
以下、同じ)の適否を自動判別器で判別するに適した金
属製缶蓋に関する。
例えば果汁缶詰において、缶詰缶の真空度が所定真空度
よりも大気圧に近い缶詰は、その内容品が変質するおそ
れがあることは、よく知られている。
真空度が適正でない不良缶詰を市場に出さないようにす
るために、これまでは缶詰製造後に、検査員が缶詰缶の
缶蓋の中央部を打検棒でたたきその時に発する音の異状
と、打検棒を掴持している手にくる感じとで缶内真空度
の不適正な缶詰を見付け、損料していた。
ところが、近年、缶詰製造能力の増大に伴い、上記人手
による打検損料では処理しきれなくなり、自動判別器が
使用され始めている。
この自動判別器は、先づ直立している缶詰缶の缶蓋に電
磁パルスを与えて缶蓋のカウンターシンク壁に囲まれて
いるパネル部を振動させ、これにより生じた振動波の特
定個所の波の特性を示す振動数等の値をとり出し、それ
を予め定めである標準値と比較して缶内真空度の適否を
判別するという原理を応用したものである。
具体的には、缶蓋のパネル部は缶内の真空度が高い場合
には缶内方に向って凸状に変形する度合いが大きく、缶
内真空度が低い場合(大気圧に近い場合)該変形が小さ
く、このパネル部の変形度合いの大小により前記振動数
等が相違することを利用して、前記のように判別標準値
と発する振動数とを比較して缶内真空度の適否を判別す
るのである。
しかしながら、パネル部に凹凸をもたない第2図に示す
ような20涯の缶蓋(一般に凹凸をもたない場合、パネ
ル部全体が浅い凹形になる)を自動判別器で判別すると
、無視できない程度の数の良品が不良品中に混入するこ
とは避けられず、該判別した不良品群をさらに人手をか
けて打検しなくてはならないのが実情である。
上記のように不良品中に良品が混入する率が高くなるの
は、缶蓋素材厚さのバラツキや加工成形時の潤滑剤の付
着量の多少やむら等により缶蓋のパネル部の形状が一定
でないために同一真空度の缶詰でもパネル部の変形度合
いにバラツキがあり、従って測定振動数等にバラツキを
生じるのは避けられず、そこで判別標準真空度をもつ缶
詰のパネル部の測定振動数等のバラツキ巾と、該標準真
空度と隣り合う良品側の真空度をもつ缶詰のパネル部の
測定振動数等のバラツキ巾とが重なり合い、この重なり
合う部分が多いからであると考え、このバラツキ巾の重
なり合う部分が少なくなる缶蓋パネル部の形状があるも
のとして20□の缶蓋について実験を重ねた結果、不良
品に良品が混入する率の極めて低いパネル形状を得た。
従って、本考案は自動判別器で判別し、判別された不良
缶群中に混入する良品缶詰の割合いを、実際上無視でき
るまでにまで減少させ得る缶蓋を提供することを目的と
する。
本考案は、円形の缶胴に固着される固着部10と、該固
着部10の内壁13の下端に曲面部15で連続している
パネル部14とからなる20庭の金属製缶蓋において、
該パネル部は、該曲面部15、該曲面部15の内端に連
続する環状平坦部16、該環状平坦部16の内端に連続
する環状突出部17および該環状突出部17の内端に連
続する円形平坦部18とからなり、前記環状突出部17
は、極めて小さい円弧状の頂部20と、該頂部20から
両側に傾斜して下降する傾斜平坦部24゜25とからな
り、該傾斜平坦部24と前記環状平坦部16の連続個所
22と、該傾斜平坦部25と前記円形平坦部18との連
続個所23とは共に実質的に角ぼっており、前記環状平
坦部16と円形平坦部18は同一平面上にあり、円形平
坦部18の直径が前記固着部10の内壁13の内径の約
80%であることを特徴とする、自動判別器で判別する
に適した金属製缶蓋である。
本考案の缶蓋の一具体例を図面により説明をする。
第3図は本考案の20涯の缶蓋の平面図、第4図はその
缶蓋を巻締めした缶の部分破断断面図、第5図は第4図
のA部分の拡大図である。
第3図〜5図において10は、缶蓋11と202径の缶
の胴部12との巻締め固着部、13は缶蓋の該固着部の
内壁で、通常カウンターシンク壁と称される部分、14
はパネル部でその周縁の曲面部15で内壁13の下端に
連続している。
このパネル部14は、曲面部15の内端に連続している
環状平坦部16、該環状平坦部16の内端に連続してい
て、パネル部と同心円環の環状突出部17、該環状突出
部17に続く円形平坦部18とからなっている。
本具体例の缶蓋は20@(内壁13の内径が約52mm
)の缶蓋であって、曲面部15の半径Rを10臘、環状
突出部17の頂点20が画く円21の直径d(第3図)
を45順、環状突出部17の巾Wを3TIrIlt1高
さhを0.35mmとし環状突出部17の傾斜平坦部2
4.25と環状平坦部16及び円形平坦部18とのそれ
ぞれの連続部22.23を実質的に角ぼる形状とした。
そして環状突出部11の頂部20は極めて小さい円弧で
該円弧端と連続部22.23を結ぶ面はほぼ平坦な傾斜
部(前掲傾斜平坦部)24.25となっている。
缶内の真空度を20cmHg、 30cmHg、 40
cmHgのそれぞれに近い値となすために、68℃、
84°C996°Cの温水の適量を缶に充填し、直ちに
上記の本考案缶蓋を巻締めした。
68℃、 84℃、96℃の温水充填缶をそれぞれ10
0缶製作し室温まで冷却したのち、それぞれの温水の缶
を1晧づつ測定したところ、真空度は(20±2)cm
Hg、(30±2)cmHg、(40±2)cmHgで
あった。
本考案缶蓋の対照品として、次の比較例1及び2に示す
缶蓋を製作し、上述と同様68℃、 84℃。
96′Cの温水を充填した缶にそれぞれ巻締した。
これらの缶は何れも10皓づつ製作された。
それらの1備の真空度は、上記と同様の値を示した。
比較例 1 20滌の第1図に示した形状をもち、カウンターシンク
壁2に続くパネル部3の曲面部5の半径約0.5rrr
IR1曲面部5に囲まれた残り部分の球面を切断した形
状の突出部の中央の深さHが約0.25wItである形
状の缶蓋。
比較例 2 第6図に示す形状の202径の缶蓋で、パネル部の曲面
部35の半径は約0.5mm、環状突出部37の頂部4
0が画く円の直径d□が39m1その巾W1が8胴、そ
の高さHlが0.577Elllで、環状突出部37と
環状平坦部36、円形平坦部38とのそれぞれの連続個
所42,43はなだらな曲面で角張らず、環状突出部3
7の頂部40は半径が約5閣の円弧である。
上記本考案缶蓋と比較例1及び2の缶蓋を巻締めし缶内
真空度が大体20cmHg、 30cmHg、40cm
Hgの缶をそれぞれ5晧づつ自動判別器で判別した。
その結果を第7図のグラフに示す。
第7図のaのグラフは本考案缶蓋を巻締めた缶の場合で
、真空度20cmHgの缶では48缶は区分3.2缶は
区分2と判別され、真空度30cmHgの缶はすべて区
分5と、そして真空度40cm Hgの缶ではすべて区
分7と判別されたことを示している。
第7図のbのグラフは比較例1の缶蓋を巻締めた缶の場
合で、真空度20cm Hgの缶では2皓が区分2、残
り3晧が区分3と判別され、真空度30CFIHgの缶
では9缶が区分4,41缶が区分5と、そして真空度4
0cmHgの缶では6缶が真空度30cmHgの缶の4
1缶と同様の区分の区分5,44缶が区分6と判別され
たことを示している。
第7図のCのグラフは比較例2の缶蓋を巻締めた缶の場
合で真空度20cmHgの缶は区分1−4にわたって判
別され、真空度30cmHgの缶は区分4と5に、真空
度4QcmHgの缶では区分5.6.7に判別され、真
空度20cm Hgと真空度30cmHgの缶が、同じ
区分4に判別され、真空度30cm Hgと真空度40
cm Hgの缶が同じ区分5に判別されていることを示
している。
このグラフから本考案缶蓋は真空度30cm Hg 。
真空度40cmHgの缶に於ては、夫々1つの区分に判
別され、真空度20cm Hgの缶に於ては大部分が1
つの区分に判別され、そして真空度20cmHg。
30cmHg、 40cmHg、の缶が区分3,5.7
と間をあけて判別されていること、そして比較例2では
、真空度20cmHgと真空度30cmHg、真空度3
0備Hgと真空度40cmHgの缶の判別で同じ区分の
ものがあること、比較例1では真空度30cmHgと真
空度40cmHgの缶の判別で同じ区分のものを生じて
いることが判り、本考案缶蓋を巻締めした缶は比較例1
、又は2の缶蓋を巻締めした缶よりも、判別にバラツキ
が少なくかつ区分がはっきり分れていることが理解され
る。
このことは、本考案缶蓋を巻締めした缶を自動判別器で
判別したときに、不良品と判別された缶群のなかに良品
が混入する率が比較例1又は2の缶蓋を巻締めした缶を
判別したときよりも、少ないということを示す。
本考案缶蓋と比較例1の缶蓋の形状を比較すると、比較
例1の缶蓋ではパネル部が切截球面形状に突出している
のに対し、本考案缶蓋では、環状突出部をもっており、
この環状突出部を設けることにより、比較例1の切截球
面形状の突出を吸収して環状平坦部と円形平坦部が同一
平面上にあるという違いがある。
比較例1の缶蓋においては、パネル部が切截球面形状と
なるのを避けることができず、その切截球面形状及び又
はその深さH□が量産においてバラツクために、判別結
果にもバラツキを生じ、−力木考案缶蓋では、切截球面
形状の部分を環状突出部で吸収し、環状平坦部と円形平
坦部を同一平面上にくるようにしたため、缶蓋自体の形
状のバラツキが少なくなり、判別結果のバラツキも少な
くなったものと推定される。
次に本考案缶蓋と比較例2の缶蓋とを比べると環状突出
部の頂部の円弧は、本考案缶蓋の方が甚だ小さく、かつ
環状突出部と環状平坦部、円形平坦部との連続個所が本
考案缶蓋では、実質的に角ぼっているのに比較例2の缶
蓋では、なだらかな円弧であるところが違っている。
この形状の違いによって、本考案の缶蓋を巻締めした缶
は、比較例2の缶蓋を巻締めした缶に比べて、いわゆる
形が決っていて、バラツキが生じにくい形であるために
、自動判別器で判別した結果にも、バラツキが少なくな
ったものと推定される。
そして更に、本考案缶蓋は円形平坦部の直径が缶蓋固着
部内壁の内径の約80%であり、比較例2の缶蓋の場合
にはそれが約60%であるから、本考案の缶蓋の方が振
動の主となる円形平坦部の面積が大であり、従って判別
の区分が真空度20C771Hg、真空度3Qcm H
g、真空度40cmHgの缶を区分3、5.7に判別さ
れているように、間をあけた区分になったものと推定さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動判別器で判別するのに不適当とされる缶蓋
の一例の平面図、第2図は缶胴にまきしめられた第1図
示缶蓋と缶胴との部分破断断面図、第3図は本考案缶蓋
の一例の平面図、第4図は缶胴に巻しめられた第3図示
缶蓋と缶胴との部分破断断面図、第5図は第4図A部分
の拡大図、第6図は比較のため製作した缶蓋の断面形状
を示す説明図、第7図は本考案と比較例缶蓋とにおける
自動判別効果を示すグラフ。 11・・・・・・缶蓋、12・・・・・・缶胴部、10
・・・・・・固着部、13・・・・・・固着部の内壁、
15・・・・・・曲面部、14・・・・・・パネル部、
16・・・・・・環状平坦部、17・・・・・・環状突
出部、18・・・・・・円形平坦部、20・・・・・・
環状平坦部17の頂部、24,25・・・・・・環状突
出部17の傾斜平坦部、22・・・・・・平坦部16と
平坦部24との連続個所、23・・・・・・平坦部18
と平坦部25との連続個所。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円形の缶胴に固着される固着部10と、該固着部10の
    内壁13の下端に曲面部15で連続しているパネル部1
    4とからなる20騒の金属製缶蓋において、該パネル部
    は、該曲面部15、該曲面部15の内端に連続する環状
    平坦部16、該環状平坦部16の内端に連続する環状突
    出部17、および該環状突出部17の内端に連続する円
    形平坦部18とからなり、前記環状突出部17は、極め
    て小さい円弧状の頂部20と、該頂部20から両側に傾
    斜して下降する傾斜平坦部24.25とからなり、該傾
    斜平坦部24と前記環状平坦部16との連続個所22と
    、該傾斜平坦部25と前記円形平坦部18との連続個所
    23とは共に実質的に角ぼっており、前記環状平坦部1
    6と円形平坦部18とは同一平面上にあり、且つ、円形
    平坦部18の直径が前記固着部10の内壁13の内径の
    約80%であることを特徴とする、自動判別器で判別す
    るに適した金属製缶蓋。
JP1979094203U 1979-07-09 1979-07-09 自動判別器で判別するに適した金属製缶蓋 Expired JPS6040418Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4467933A (en) * 1981-10-16 1984-08-28 American Can Company Warp resistant closure for sanitary cans

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