JPS6040233Y2 - 衣類乾燥機の軸受装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、機枠内に回転自在に設けられた横型乾燥ドラ
ムの後壁面中央部より突出した回転軸を、固定板に形成
した円筒内にメタルを介して支持する衣類乾燥機の軸受
装置に関し、メタルの取付けを確実に且つ簡単に行なえ
るようにすると共に、回転軸のスラストを規制するワッ
シャーとメタルとの間の摺動を円滑に保つようにするも
のである。

以下本考案を図に基づき説明する。

１は機枠でその後面開口は背面板２で覆われ、機枠１の
内部に乾燥すべき衣類を収納する横型の乾燥ドラム３が
回転自在に設けられている。

ドラム３はその周壁４と後面壁５とがポリプロピレン等
よりなる合成樹脂で一体成型され、周壁４の前端に前面
板６が固着されている。

１２は、機枠前面１６に設けた衣類投入口１７の周縁部
にネジ止め固定された前記前面板６と同一面となる固定
前面板で、前記前面板６の開口縁フランジ１１は、前記
固定前面板１２の外周フランジ１３とフェルト１４を介
して嵌合されている。

而して前記ドラムの後面壁５が完全な平面であると、経
年変化によって内側へ湾曲してくるおそれがあり、その
結果ドラムの前面板６の位置も後方へ移動して固定板１
２との間に段を生じ、衣類のかみ込みをおこすおそれが
ある。

そこで前記後面壁５には、変形を防止するために放射状
の補強リブを設けたり、この後面壁をあらかじめ凸状に
湾曲しておくことが考えられる。

衣類投入口１７は弾性を有する合成樹脂製保護カバー１
８で覆われ、ドアー１９により開閉される。

ドラム後面壁５の中央部には、ドラム３の回転軸２６が
外方へ一体に突設され、この回転軸２６が、固定板２７
に形成された円筒２８内にジュラコン樹脂よりなるメタ
ル２ｏを介し挿入されて軸支されている。

回転軸２６をメタル２ｏ内へ挿入する前に、回転軸２６
には数枚のスラストワッシャー２９が嵌挿されており、
メタル２ｏへ挿入後、もう一枚のスラストワッシャー１
５を嵌挿シてその先端に抜は止めワッシャー３０を当て
、タツヒングネジ３１を回転軸２６へねじ込みワッシヤ
ー３０を固着することにより、回転軸２６が抜は止めさ
れると共に、回転自在に支持される。

前記固定板２７は機枠１の両側面の後端に固着されるも
のである。

ドラム３はこのように、その後方を回転軸２６が円筒２
８内へ挿入することにより支持し、又その前方を前面板
６の開口縁フランジ１１が固定前面板１２の外周フラン
ジ１３に嵌合することにより支持して回転自在となって
いる。

前記固定前面板１２の下部には多数の吸気孔３２が穿設
され、一方上部には多数の排気孔３３が穿設されている
。

固定前面板１２の吸気孔３２に対面する位置にはヒータ
取付板３４が取付けられ、この取付板３４に数個のハニ
カム状半導体ヒータ３５が取付けられている。

又機枠前面１６上部には吐出口３６が設けられ、固定前
面板１２の排気孔３３は、排気ダクト３７によってこの
吐出口３６に連通されている。

吐出口３６は、裏面にフィルター網を有する着脱自在な
排気グリル３９で塞がれている。

機枠前面１６の下部には外気取入口４０が開口され、こ
の外気取入口４０は、裏面にフィルター網４１を有する
着脱自在な吸気グリル４２で塞がれている。

機枠内の外気取入口４０と対向した位置には、送風ファ
ン４３が配設されている。

このファン４３は、機枠底面に据付けられた駆動モータ
４４の軸４５の一端に固定されている。

ファン４３の背面にはモータ４４の冷却用ファン４６が
形成されている。

モータ軸４５の他端には小プーリ−４７が固定され、こ
の小プーリ−４７とドラム３の外周壁にベルト４８が巻
架され、モータ４４の回転を小プーリ−４７及びベルト
４８を介してドラム３へ伝達する。

そこでモータ４４が駆動すると、ドラム３が回転すると
共に送風ファン４３も回転し、このファン４３の回転に
より外気取入口４０より外気を機枠１内へ吸引し、機枠
内の圧力を外気圧よりも高める。

そしてこの圧力が高められた空気はヒータ３５へ送られ
、そこで加熱され加熱空気となり、前記吸気孔３２より
ドラム３内へ侵入し、ドラム内を上昇して前記排気孔３
３よりドラム外へ排気され、排気ダクト３７を通って吐
出口３６より機外へ吐出される。

第１図矢印はこの時の空気の流れを示す。

ドラム内を加熱空気が上昇中、中の衣類から水分が奪わ
れて乾燥が行なわれる。

ところで前記回転軸２６を支持するメタル２０は、その
先端より軸方向の割り溝５０．５０が設けられると共に
、その先端に弾性爪５１．５１を有し、メタル２０は、
円筒２８内に、割り溝５０によりその径が縮少されなが
ら挿入され、挿入が完了すると弾性爪５１が円筒２８の
先端に弾性係着される。

又メタル２０の弾性爪５１の反対側には、フランジ５２
が形成され、このフランジ５２には、前記円筒２８内へ
のメタル２０の挿入が完了した際、固定板２７に設けた
係合孔５３に挿入する係合突部５４が設けられ、メタル
はこの係合突部５４と係合孔５３との係合により確実に
回り止めがなされ、前記弾性爪５１と円筒２ｇの先端の
保合により確実に抜は止めがなされる。

更にメタルのフランジ５２の前記ワッシャー３０側には
、グリス溜め用の環状四部５５が形成されている。

このことにより、回転軸２６が回転する際、スラストワ
ッシャー１５とメタルのフランジ５２との摺動部分を潤
滑し、摺動抵抗を小さくして摺動による騒音の発生を防
止している。

スラストワッシャー１５がない場合には抜は止めワッシ
ャー３０との摺動部分を潤滑する。

尚回転軸２６とメタル２０との摺動部分の潤滑は、回転
軸２６の外周面に軸方向のグリス溜め凹溝５６を設ける
ことにより行なっている。

以上の如く本考案によれば、回転軸を支持するメタル２
０を固定板の円筒２８内にワンタッチで確実に装着でき
、且つ回転軸のスラストを規制するワッシャー１５ある
いは３０とメタルのフランジ５２との摺動抵抗を小さく
して騒音の発生を防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を示し、第１図は乾燥機全体の縦断面図、
第２図は第１図円内拡大図、第３図は第２図■−■線に
基づく断面図、第４図はメタルの正面図、第５図は第４
図■−■線に基づく断面図、第６図は第５図■矢視図で
ある。 １・・・・・・機枠、３・・・・・・乾燥ドラム、２６
・・・・・・回転軸、２７・・・・・・固定板、２８・
・・・・・円筒、２０・・・・・・メタル、５１・・・
・・・弾性爪、５２・・・・・・フランジ、５３・・・
・・・係合孔、５４・・・・・・係合突部、３０・・・
・・・抜は止めワッシャー、５５・・・・・・グリス溜
め用凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠内に回転自在に設けられた横型乾燥ドラムの後面壁
   の中央部より突出した回転軸を、固定板に形成した円筒
   内にメタルを介して支持したものにおいて、前記メタル
   の先端に該メタルを前記円筒内へ挿入した際円筒の先端
   と弾性係着する弾性爪を形成すると共に、メタルの反弾
   性爪側にフランジを形成し、該フランジに前記固定板に
   設けた係合孔と係合する係合突部を設け、前記メタルに
   挿入した回転軸の先端に抜は止めワッシャーを固着し、
   前記フランジの前記抜は止めワッシャー側の面にグリス
   溜め用の凹部を形成してなる衣類乾燥機の軸受装置。