JPS603969B2 - コンクリ−ト製品製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンクリート製品を製造する装置に関する。

従来、寸法型状の異つた製品を成型する型枠は、一体と
なした型枠を振動テーブル上に載せてコンクリート素材
を投入し、その投入コンクリート材料を手ならしして加
圧板を下降し、加圧板の中心を軸にして水平旋回して余
分の材料を型枠外に掻き落して締固めと表面ならしを図
ったものである。

この加圧板の旋回作動は材料の移動と気泡の排除で表面
を滑らかにする操作であるが、軸の中心部分は材料の移
動がほとんどなく製品の中央部はエアー排除が勿論でき
ず気泡が残って粗荒面となり、この粗荒面にコンクリー
トを補充して手作業でコテ仕上をする。又脱型は搬送用
パレットに載せて成型機内で反転するか、あるいは機外
に磯んで反転して型枠を持ち上げ脱型する等人手を要す
る作業工程が多い不合理な成型手段で成型されてし、た
。本発明装置は、このような従釆の数多し、欠点を解消
してパレットの供給から生コンクリート製品の養生袋直
えの搬送まで一貫して人手を使わず自動的に操作される
コンクリート製品の製造装置を提供するものである。

添付図面について本発明の実施例を説明すると、第１図
は本発明装置の側面図を示すもので一部要所を裁断面で
示している。

第２図は平面図を示すものである。図において、１は成
型機台、２は防振ゴムで振動板３のみを振動させ他の各
装置には振動が伝達されないように構成してあり、この
振動板３の上面にパレット教壇型４を固着しその下面に
振動機１０を取付ける。

パレット載層型４は振動板３の上面に固く取付けその中
央に製品突上げ用のＴ形５の挿入孔を設ける。製品突上
げ用Ｔ形５の下方にはテーパー穴５′を設ける。６は製
品突上げ用の昇降シリンダーで上方ロッド先端には製品
突上げ用Ｔ形５の下方にあるテーバー穴５′に鉄合する
テーパー頭６′を取付ける。

７，７′は型枠を示している。

この型枠は二分割されて構成し、成型時には一体となり
脱型に際して分割する図中７は分割左型枠で７′は右型
枠であり、対角線で分割する。この分割型枠は寸法形状
により異なり分割割口の位置およびそのスライド角度は
後述するように任意個所の割口と角度とする。８は前進
後退するシリンダーであって左分割型枠７を操作する。

又８′は前記シリンダー８と対称的に設けるシリンダー
で右型枠７′を操作するものである。９は分割型枠７，
７′の左右底面を水平にスライドさせる受盤で分割型枠
を操作するシリンダー８，８′のフランジをこれに固定
する。

そしてこのフランジの固定は型枠の形状に応じて自由に
変更できるものとする。１０は振動機で振動板３の下面
に取付ける。

１１Ｇま給材装置の機台であり、１２は機台１１上に設
けてあるベルトコンベア−のフレーム、１２′はベルト
を示す。

１３はベルトコンベア−のフレーム１２の両側に設けた
ローフー、１４は給村装置を前進後退するシリンダーで
あってロッド先端をベルトコンペアーフレーム１２に固
着し、シリンダーフランジを機台１川こ固定して分割型
枠７，７′にコンクリートを給村するときホッパーと共
に所定位置に前進してコンペアーを起動し定量給材して
後退する如く作動する。

１５はコンクリート貯溜用のホツパーでベルトコンペア
ーフレーム上に取付ける。

１６は側板でホッパ−１５からコンペアーの起動時吐出
されるコンクリートを規則正しい中に規正するものでベ
ルト上の両側に設ける。

１７は材料加圧板であって側板１・６内を通過して型枠
７に向うコンクリート材料を上方より弾性的に加圧して
コンクリート中の空気を排除してホッパーから吐出され
る密度の低い材料を均質高密度にする装置で、この均質
高密度の断面積一定の帯状コンクリートを供給速度を時
間で計算しながら定量を型枠に供給する。

このように一定密度の一定断面積の定量コンクリート材
料を型大半に供給することによって製品のバラッキを無
くするものである。１８は加圧板１７の軸であり側板に
軸支されている。

亀９はスプリングであって材料加圧板１７の圧縮力を調
整する。２川まパィレットＰを吸着して昇降するシリン
ダーでベルトコンペアーフレーム両側前端に取付ける。

２１はパレット吸着装置で前記シリンダー２０のロッド
の先端に取付けシリンダーの降下でパレットＰを吸着上
昇して前進して型枠上に位置させ吸着装置の解除でパレ
ット戦暦台４上に落下させる。

２２はパレットＰを移送するローフーコンベアーでパレ
ットを吸着装置の直下に送入する。

２３は押圧枠で上下動するシリンダー２７のロッドの先
端に取付けその下面に振動板２４を吊下する。

この振動板２４はシリンダー２６，２６′によって水平
直線往復運動するように構成されている。２５は振動機
であって前記水平道線往復運動する振動板２４の上面に
取付ける。

２６，２６′は前記のように振動板２４の水平運動を操
作するシリンダーで押圧枠の左右に固着しそのロッドの
先端は振動板に密着して相互に逆の作動をなし振動板を
左右に往復運動させる。

２７は押圧枠をロッドの先端に取付けた上下動するシリ
ンダーで下降時のストロークは振動板が型枠上面に接す
る接点で調整されていて振動板に押圧による無理を生じ
させないように設計する。

２８は成型完了の生コンクリート製品を搬送するチェン
コンベアーの機枠、２９は機枠２８上に設けてある製品
取出用の腕杵「 ２９′は腕杵２９を移送するローフー
、３０は前記取出用の腕好２９を操作するシリンダーで
ある。

３１は製品を養生装置方向に搬送するチェンコンベアー
であり、３２はチェンコンベアー３１に接続するローフ
ーコンベアーである。

３３は生コンクリート製品を示す。

以上本発明装置の構成を説明したが、次にその操作順序
を追って説明すると、先ず順次供給するロ−フーコンベ
アー２２上のパレットＰを給材ベルトコンペアー先端に
取付けたパレット吸着シリンダー２０を下降し、パレッ
トＰをシリンダー先端の吸着装置２１の接触によって吸
着装置を働かせてパレットを吸着してシリンダーを上昇
する。

次にベルトコンベア−とコンペアーフレーム１１上に敬
付けたホッパー１５の一連の給材装置をシリンダー１４
で定位層に前進させる。そしてローフーコンベアー２２
上で吸着したままの空パレットＰは吸着装置２１の吸着
解除で型枠内のパレット戦置型４上に落下供給する。次
に左右の分割されている型枠７，７′をこれを操作する
シリンダー８，８′の作動で一体に型組みする。この分
割型枠は対角線で二分割しその開閉は型枠の中心を起点
として任意の角度ので直線に水平にスライドして一体の
型枠に型細形成される。即ち第３図の実施例に示すよう
に、イのようなブロックを成形する型枠においては型枠
７，７′は中心を起点とした軸線ＸＹに対して開閉角Ｑ
‘ま４５０であり型枠はこの角度をもって矢印方向にス
ライドし、又口図のような異形のブロックの型枠に対し
ては開閉角度Ｑは大きくなり、さるにハ図に示すような
長方形のブロックの型枠に対しては開閉角Ｑを小さくす
る。そしてこの開閉はシリンダー８，８′によって行う
ものであり本発明装置においてはこのように寸法形状の
異つた型枠においても分割する割口および左右の開閉す
る角度Ｑを自曲こ変更できるものとする。この割口の水
平直線的なスライド開閉は脱型に当ってコンクリートと
の後面が一瞬に同時に脱型するので製品に全く支障がな
く円滑に脱型が行われる。又製品の形状が凹凸面を有す
る型枠においても任意の脱型角Ｑを決めることによって
同様の脱型が行われる。分割型枠の型組が完了して一体
に形成されたところで給材コンペアーを矢印の成型機の
方向に起動すると同時に振動機１０を起動して必要定量
のコンクリート材をタイマーの計量で供給する。この型
枠えの供給材料はコンペアーの起動で貯溜ホッパー１５
よりベルト１２′上に帯状に載せて送られる途上で側壁
板１６と弾性加圧板１７より弾性加圧して粗荒コンクリ
ート中の空気を排除して均一密度のコンクリート材に矯
正して中および高さの同じ帯状コンクリートをベルトコ
ンペアーの駆動をタイマーで時間設定して定量のコンク
リートを型枠に供給する。このように均一密度に矯正し
たコンクリートの供給は成型を容易にするばかりか製品
の耐圧強度が大であり、品質のバラッキも生じないとい
う大きな効果を有するものである。コンクリート材料の
供給が終了すると給材コンペァーは同時に矢印のように
後退して元の位置に復帰する。

次に押圧枠２３をシリンダー２７の下降と同時に振動板
２４の振動機２５を起動して型枠に供給したコンクリー
ト材料上を加圧振動しながらシリンダー２６，２６′の
作動によって直線水平に往復運動して材料の移動をうな
がしコンクリート内に含有している空気を排除して綿固
めると共に表面を仕上げるものである。又この押圧板２
３の直線水平往復運動の間隔はリンダ−２６，２６′の
ストロークの調整できるし、シリンダー２７の下降する
ストロークは型枠上面に振動板が接触する距離でトロー
クを設定するがその調整は自由にできる。締固め成型の
完了で振動板３の振動機を停止しシリンダー２７の操作
で押圧枠２３を上昇するが、勿論振動板２４に取付けた
振動機２５も停止すると共に直線水平往復運動するシリ
ンダー２６，２６′の作動も停止する。

この縦固め成型は型枠７，７′の下位にある防娠ゴム２
の構造により底面のパレットＰと型枠内のコンクリート
材料のみ有効な振動締固めが型枠内で図られ、型枠は全
く振動しないように構成されているので振動騒音がなく
装置全体特に型枠の耐久性が抜群である。次に脱型は型
枠を作動するシリンダー８，８′の後退でパレット載層
型上にパレットと成型された生コンクリート製品残して
型枠７，７′が左右に斜めの角度Ｑで外方に分割される
。

この脱型は型枠と製品の接触しているなどの面も同時に
瞬間的に脱型されるので製品の破損は全くない。この脱
型が終了されると突上シリンダー６が上昇し、製品突上
げＴ形５に前記シリンダー６のロッドの先端テーバー頭
６′が競合し製品突上げＴ形上面はパレットと生コンク
リート製品を所定位置に持ち上げ、これと同時に製品取
出村２９がシリンダー３０の前進で特上げられた製品の
下方に挿込まれるとシリンダー６を下降しその途上で製
品突上げＴ形５はパレット戦直型に挿入隊合しシリンダ
ーロッドの先端テーパー６′は製品突上げＴ形の突上げ
と間隔を持たせシリンダー６には振動が伝達されないよ
うに構成する。生コンクリート製品は突上げＴ形の下降
で取出腕村２９上に移戦されこの取出腕村の後退で成形
機外に搬出されチェンコンベアー３１に移教し移送され
、これに連結されているロ−フーコンベア２３に移され
養生装置（図示していない）へ搬送される。

本発明の装置はこのようにパレットＰを型枠に供給する
前処理から生製品を養生装置に搬送するコンペアー３２
の移送までの後処理を一連の操作で全自動的に操作され
るものであり、特に、パレットの供給、均密なコンクリ
ート材の定量供給、型枠を振動しない振動成型、上方か
ら押圧しながら振動板を直線的に水平往復運動さす締固
め成型、型枠を分割型にし任意角Ｑで左右にスライドす
る脱型、製品突上げによる製品の機外取出し搬送を特徴
とし、これにより高精度の製品が成型され成型時の振動
騒音も発生せず、しかも形状寸法の異つた製品も分割型
枠の取換のみで連続して製造できるという極めて画期的
効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の実施例の側面図であって一部切戦
図を示す。 第２図は同平面図を示す。又第３図は異つた型枠を使用
した場合の実施例図を示すものである。１・…・・成型
機台、４…・・・パレット教暦型、５・・・…製品突上
げＴ形、６・・・・・・製品突上げ用シリンダー、７，
７′…・・・分割型枠、１０……振動機、Ｉ６……コン
クリートホツバ−、１７……コンクリート加圧板、２１
・・・…パレット吸着装置、２３・・・・・・押圧枠、
２４・…肘振動板、２６，２６′…・・・振動板を往復
動さすシリンダー、２９・・・・・・製品取出腕村。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸着装置によるパレツトの自動供給と、ホツパーと
   共に前進後退するベルトコンベアー上で供給粗荒コンク
   リートを加圧板ならびに材料規正側板により均密なコン
   クリートに矯正し、該矯正コンクリートの型枠への定量
   供給と、パレツト載置型と振動板とを一体とした型枠を
   振動させない成型、ならびに上方から押圧しながらの振
   動板の直線水平運動、および分割型枠と該型枠のα角に
   よる左右スライド脱型、さらに製品突上機構による製品
   の取出し搬送の諸機構を具備したコンクリート製品製造
   装置。