JPS6039226Y2 - グリ−ンシ−トの切断装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はグリーンシートの切断装置に関し、特に積層セ
ラミックコンデンサの未焼成シートの切断装置に関する
。

従来、積層セラミックコンデンサ等の未焼成シート（以
下グリーンシートと略称）の切断に用いる切断装置にお
いては、先ず第１図ＡおよびＢに示すように加熱板１上
に取り外し可能な位置決め用の直角スコヤ２を取り付け
る。

次に直角スコヤ２をガイドとして、グリーンシート３を
加熱板１上に位置決め載置したのち、加熱板１の下方よ
り真空吸着して固定する。

次いで直角スコヤ２とカッター４との接触を避けるため
、直角スコヤ２を加熱板１より取り外した後、カッター
４にてグリーンシート３をＡ Ａ＝ ＡＩ Ａｌ、
’・・、Ａｎ−Ａｎの如く順次切断し、さらに加熱板１
を９０度回転させた後、Ｂ Ｂ＝ Ｂｓ Ｂｓ−・
・・、Ｂｎ−Ｂｎの如く、順次切断して積層セラミック
コンデンサの生チップ５を得ていた。

しかし、このような従来手段の切断装置では、グリーン
シート３を切断する際に、カッター４のくさび作用によ
る応力のため、グリーンシート３の位置ずれを生じ、高
精度な切断が出来ないという欠点があった。

さらにグリーンシート３の切断が終了する都度、直角ス
コヤ２の取り付けおよび取り外しを行っていたため、作
業が煩雑となり、多大な工数を必要とする欠点を有して
いた。

本考案の目的はかかる従来欠点を除去したグリーンシー
トの切断装置を提供することにある。

本考案によれば、加熱板と加熱板を水平回転させる手段
と、加熱板上に加熱板の回転中心よりＸＹ軸方向と平行
の等距離に直角スコヤの内側二面が位置するように固着
した直角スコヤと、加熱板上を上下、左右に移動する手
段を有するカッターと、カッターの一端が前記直角スコ
ヤの内側二面よりも加熱板の回転中心側に位置する間隙
を保持して設けたことを特徴とするグリーンシートの切
断装置が得られる。

以下、本考案の実施例について第２図Ａ〜第２図Ｃを用
いて説明する。

第２図Ａ、 Ｂは本考案による切断装置の加熱板と直角
スコヤおよびカッターの位置関係並びに切断時の動作を
説明するための部分拡大図である。

第２図Ｃは本考案による切断装置の全体構成図である。

図中符中１１は加熱板、１２は直角スコヤ、１２ａ、１
２ｂは直角スコヤの内側面、１３はグリーンシート、１
４はカッター １４ａはカッターの端部、１５は生チッ
プ、１６はエアシリンダ、１７はシャフト、１８はボー
ルネジ、１９はパルスモータ−２０は回転機構、０は加
熱板の回転中心である。

先ず第２図Ｃに示すようにグリーンシート１３を切断す
るためのカッター１４をエアーシリンダ１６の下端に設
けたシャフト１７に取り付ける。

次に第２図Ａに示すように９０度回転する加熱板１１の
Ｘ軸からカッター１４の端部１４ａまでの距離ｌを定め
る。

しかるのち、加熱板１１上にグリーンシート１３を位置
決めするための直角スコヤ１２を載置する。

このとき直角スコヤ１２の内側面１２ａ、１２ｂと加熱
板１１の回転中心Ｏまでの距離１よりも大きく、かつＸ
、 Ｙ軸に平行な位置関係、すなわち１１＝１□〉１な
る関係を構成するように直角スコヤ１２を調節し加熱板
上に固定する。

第２図Ｃにおいて、エアシリンダ１６に連結スるシャフ
ト１７に取り付けたカッター１４はボール１８、パルス
モータ−１９からなる左右送り機構およびエアシリンダ
１６の上下機構によって駆動する。

次に上述の如く構成された本考案装置の動作順序を説明
する。

第２図Ａに示すようにグリーンシート１３の二辺を直角
スコヤ１２の内側面１２ａ、１２ｂに密接させ、かつ加
熱板１１の下面から吸着機構（簡単のため図示省略）に
て真空吸着しグリーンシート１３を固定する。

しかるのちカッター１４の上部に設けられたボールネジ
１８とパルスモータ−およびエアシリンダ１６にてカッ
ター１４を駆動し、グリーンシート１３をＣＣ＝ Ｃｓ
Ｃｔ−・・・、Ｃｎ−Ｃｎの如くＹ軸に平行させて
順次切断する。

次いで第２図Ｂに示すように加熱板１１を下方に設けた
回転機構２０（第２図Ｃ参照）にて９０度回転させグリ
ーンシート１３をＤ−Ｄ、Ｄ、−Ｄｌ、・・・、 Ｄ、
−Ｄｎの如くＸ軸に平行させて、順次切断することによ
直角スコヤを取り付けた状態で積Ｊｕｌセラミックコン
デンサの生チップ１５を得ることができる。

以上本考案により （ｉ） グリーンシート切断時の直角スコヤの取り付
け、取り外し工数が不要となる。

（ｉｉ） 直角スコヤを取り付けたままの状態でグリ
ーンシートを切断するので、カッターのくさび作用によ
る応力を直角スコヤで受は止めることができる。

その結果グリーンシートの位置ずれ発生が無いので高精
度な切断が可能となりその実用的価値は多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは従来の切断装置の構成の一部を示す斜視図。 第１図Ｂは従来の切断装置の動作を説明するためのグリ
ーンシートの斜視図。 第２図Ａ。Ｂは本考案の切断装置の構成および動作を説
明するための部分拡大図。 第２図Ｃは本考案の切断装置の全体構成を示す側面図。 １．１１・・・・・・加熱板、２，１２・・・・・・直
角スコヤ、１２ａ、１２ｂ・・・・・・直角スコヤの内
側面、３．１３・・・・・・グリーンシート、４．１４
・・・・・・カッター、１４ａ・・・・・・カッタ一端
部、５，１５・・・・・・生チップ、１６・・・・・・
エアシリンダ、１７・・・・・・シャフト、１８・・・
・・・ボールネジ、１９・・・・・・パルスモータ−１
２０・・・・・・回転機構、Ａ−Ａ〜Ｃｎ−ｃｏカッタ
ーの切断装置、０・・・・・・加熱板の回転中心、１・
・・・・・Ｘ軸からカッタ一端部１４ａまでの距離、１
１・・・・・・回転中心０から直角スコヤの内側面１２
ａまでの距離、１□・・・・・・回転中心０から直角ス
コヤの内側面１２ｂまでの距離。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 加熱板と、加熱板を水平回転させる手段と、前記加熱板
   上に加熱板の回転中心よりＸＹ軸方向と平行の等距離に
   直角スコヤの内側二面が位置すように固着した直角スコ
   ヤと、前記加熱板上を上下、左右に移動する手段を有す
   るカッターと、前記カッターの一端が前記直角スコヤの
   内側二面よりも加熱板の回転中心側に位置する間隙を保
   持して設けたことを特徴とするグリーンシートの切断装
   置。