JPS6038396Y2 - 喫煙用パイプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、喫煙用のパイプに関するものである。

従来より喫煙用パイプは、木材、硬質の合成樹脂等によ
って形成され、長期的に使用されている。

しかしながら、２，３回の喫煙に使用しただけで、ター
ル、ニコチン等の有害成分が内面に附着して味が変り、
たびたび清掃しなければ、快適な喫煙が得られない難点
があった。

本考案は、上記の難点に対処したもので、その目的とす
るところは、タール等の有害成分の除去が可能であると
共に、清掃の必要がなく使い捨てることができ、包装時
における揚積の減少が可能な喫煙用パイプを提供しよう
とするものである。

即ち、本考案は変形可能な材料によって偏平状の筒状体
を形成し、この筒状体の一方をタバコ挿着部、他方を吸
口部とし、この筒状体の内面の全体、或いは一部分にタ
ール等の有害成分の除去が可能な中空状の吸着除去部を
形成したものである。

以下、実施例として示した図面によって詳細に説明する
。

１は変形可能な紙よりなる偏平状の筒状体で、一方がタ
バコ２を挿着するタバコ挿着部３、他方が吸口部４とな
っている。

使用に際して偏平状態のタバコ挿着部３の大径部を２本
の指で押圧して円筒形に変形してタバコ２を挿着する。

５はタバコの煙中に含まれているニコチン、タール等の
有害成分を吸着して除去する吸着除去部で、吸口部４の
内面の全体に活性炭を固着して中空状に形成されている
。

従って、喫煙するに当っては、タバコ挿着部３の大径部
を２本の指で押圧すると、偏平状態より円筒状に開口し
、この開口部分にタバコ２を挿入すると、第２図のよう
に挿着される。

この状態において、タバコ２に着火し、吸口部４をくわ
えると、この吸口部４が偏平状であるため煙の流通路が
狭くなっており、しかも吸口部４の内面全体に中空状の
吸着除去部５が設けられているため吸煙時において、煙
は中空状の吸着除去部５を通過する際に、この吸着除去
部５に接触することになり、煙に含まれているタール等
の有害成分は、吸着除去部５に附着して除去される。

このようにして喫煙に用いたパイプは、２回目の喫煙に
も使用可能であるが、有害成分が附着しているため、健
康上廃棄するのが望ましい。

尚、上記の実施例においては、筒状体を紙によって形成
したが、変形可能で安価な材料であれば、合成樹脂シー
ト等、種々のものが考えられる。

又吸着除去部は、活性炭を固着して形成したが、材料と
しては活性炭の他に、ゼオライト、核酸、シリカゲル等
、種々のものが考えられ、有害成分の吸着除去効果のあ
るものであれば良い。

又形成方法は、固着に限定されず、材質によって含浸、
塗布、気化、薫蒸、印刷、貼付等の方法によっても行わ
れる。

更に、吸着除去部は、必ずしも吸口部の内面全体に形成
する必要はなく、一部分でも良い。

本考案の喫煙用パイプは、上記の実施例の説明によって
も明らかなように、吸口部の内面に形成した中空状の吸
着除去部によって、煙中に含まれているニコチン、ター
ル等の有害成分を除去することができ、健康管理上にお
いて極めて有効であり、又安価な材料で形成すれば、使
い捨てが可能であるため、清掃のわずられしさが解消さ
れ、快適な喫煙が期待できる。

更に本考案は、全体を偏平の筒状体に形成したので、タ
バコのような正円筒形に比較して容積が小さく、多数本
を携帯することができる等、愛煙家によって極めて有効
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の喫煙用パイプの一実施例を示す斜視図
、第２図は使用状態の縦断面図である。 １・・・・・・筒状体、２・・・・・・タバコ、３・・
・・・・タバコ挿着部、４・・・・・・吸口部、５・・
・・・・吸着除去部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 変形可能な材料によって偏平状の筒状体を形成して、一
   方をタバコ挿着部、他方を吸口部とし、吸口部の内面の
   全体或いは一部分に有害成分の吸着除去部を中空状に形
   成してなる喫煙用パイプ。