JPS6038164B2 - 選択透過性ポリビニルアルコ−ル系中空繊維 - Google Patents

選択透過性ポリビニルアルコ−ル系中空繊維

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JPS6038164B2
JPS6038164B2 JP5949576A JP5949576A JPS6038164B2 JP S6038164 B2 JPS6038164 B2 JP S6038164B2 JP 5949576 A JP5949576 A JP 5949576A JP 5949576 A JP5949576 A JP 5949576A JP S6038164 B2 JPS6038164 B2 JP S6038164B2
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JP
Japan
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pva
hollow fiber
degree
hollow fibers
swelling
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JP5949576A
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昭夫 大森
収治 川井
明伯 末岡
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリビニルアルコール系重合体(以下PVAと
略記する。
)を主成分とする選択透過性膜材に関する。さらに詳し
くは所定長に切断されたPVA中空繊維であって、端部
と端部以外の部分の膨潤度が異なる透過速度の大きい選
択透過性膜材用PVA中空繊維に関する。近年、分離操
作において選択透過性膜を用いる逆浸透、限外炉過、透
析などの膜分離技術が顕著に進歩しつつあり、海水の淡
水化や人工腎臓における血液浄化等の分野では実用に供
されつつある。
特に膜の比表面積が圧倒的に多くとれる中空繊維の形状
が提案されるやその研究開発は一段と進展しつつある。
しかしながら用途によっては膜分離技術利用の可能性を
秘めながらも、従来の腰では要求性能を満足していない
ため実用化に至っていない分野も多い。現状では選択透
過性膜村としては繊維素またはその誘導体が主流である
が、それ以外にも膿素材として多くのポリマーが考えら
れてきており、耐酸耐アルカリ性に優れているPVAに
関しても各種発明が提案されている。
たとえば特関階50一19679においてPVA中空繊
維を加圧下で逆浸透用の分離膜として使用する発明が開
示されている。またPVAをァルデヒドその他で架橋し
て膜村に用いることも提案されている。しかしながらこ
れらのPVA膜では透過性能が十分でないため実用化に
は至っていない。本発明者らはこのような状況に鑑み、
持顔昭50一113276において配何度が60〜98
%かつ膨潤度が1.05〜1.8坊音であるPVA中空
繊維は、耐酸性、耐アルカリ性、機械的強度に優れ、し
かも酸、アルカリ、塩類などの透過性も優れていること
を開示した。しかしながらさらに検討したとしろ全く予
想もしない問題点に遭遇した。すなわち透過速度の大き
いPVA中空繊維の多数本を接着剤で束ねたモジュール
では、モジュール端部において中空繊維が偏平化し、通
液性がよくないため、容易に実用化しうるほどの透過性
を有していないことがわかった。この端部での中空繊維
の偏平化は従来の繊維秦系あるいはそれ以外のポリマー
でも知られておらず、きわめて親水性の大きいPVAに
特異的に見られる現象であることがわかった。そこでこ
の点についてさらに検討したところ、透過速度の大きい
PVA中空繊維は膨潤度が大きいことを認めた。またモ
ジュール端部では中空繊維が接着剤で固定化されており
外側に膨潤しえないため、内側に膨潤しようとする。そ
れ故膨欄度が大きいと偏平化し易いことを見し、出した
。そこで透過速度が大きくかつ端部での偏平化のない中
空繊維としては織部以外の部分は膨潤度が大きく、端部
は膨欄度が小さいものがきわめて望ましい結果を与える
ことを見い出し、本発明を完成した。すなわち本発明は
所定長に切断されたPVA系中空繊維であって、該中空
繊維の少くとも一端部は膨潤度1.00〜1.2併音を
有し、該端部以外の部分は膨潤度1.20〜1.8桝音
を有することを特徴とする選択透過性PVA系中空繊維
である。
透過性能のうち優れた透過速度を得るためには、膨潤度
は1.2針音以上好ましくは1.3封苦以上必要である
なお本発明でいう膨潤度とは中空繊維の断面の外径をd
ひに対するwetの比で示した値である。但しdひの外
径の測定は室温20℃、RH60%に一昼夜放置後行い
、wetの外径の測定は25qoの水中に一昼夜放置後
行う。膨潤度が1.80倍を越えると、機械的強度の点
で不満足である。端部の膨?閏度が1.2の音以上とな
ると前述の如くモジュールの野液性が低下しひいては容
易に実用に供しうるほどの透過性能を得ることが出来な
いので端部の膨潤度は1.2折音を越えないことが必要
である。膨潤度が1.0氏未満であるとwetにすると
モジュール端部で洩れ易いので好ましくない。ただPV
A中空繊維では膨潤度が1.0の音未満となることはほ
とんどない。本発明でいう中空繊維の端部とは中空繊維
の多数本の少くとも1端部を接着剤で束ねてモジュール
化する場合、接着剤を塗布する部分をいうが、塗布部分
より若干最目の部分も包含される。通常一端部の長さは
0.3〜30伽程度である。本発明で用いるPVAは平
均重合度500〜3500、ケン化度85〜100モル
%のポリビニルアルコール、部分アセタール化等の変性
ポリビニルアルコール、さらに50モル%、より好まし
くは、20モル%を越えない範囲でのエチレン、ビニル
ピロリドン、塩化ビニル、メチルアクリレート、アクリ
ロニトリル、ィタコン酸等との共重合体も包含される。
またPVA以外に適量の添加剤を含んでいてもよい。ま
た本発明で用いる中空繊維の断面形状としては外径20
〜1500ム、内径10〜1200仏、腰厚5〜400
ムの範囲のものが好適である。さらに中空繊維は10弧
〜10仇好ましくは20弧〜3mの長さに切断されてい
なければならない。本発明のPVA系中空繊維は、上述
の膨潤度の外は特に限定を受けない。
例えば該PVA系中空繊維の微細構造においては、約1
0万倍に拡大しても何らの微細孔も認められない均質膜
構造、又は約10仏以上の紬孔をもつ多孔質層と該多孔
質層の表面に薄いち密層をもつ非対称構造、さらには本
発明者らが別に発明した(待顔昭51一405紙)特定
の大きさの蟹厚と微細孔をもつ均一微細孔構造等、いず
れの構造であってもよい。本発明のPVA系中空繊維は
次の方法で製造することができる。
所定のPVA紡糸原液を中心部に空気又は非凝固性液体
を導入しつつ、環状ノズルよりアルカリ凝固浴又はアル
カリ性脱水凝固格へ紙糸し、必要に応じてローラー延伸
、熱処理、延伸、緑熱処理、ホルマール化等の後処理を
適宜組合せて行う。
得られたPVA中空繊維は膨酒度1.20〜1.80倍
を有している。該PVA中空繊維を所定の長さに切断又
は枠まきし、その端部のみを膨潤度が1.00〜1.2
坊吾となる迄、例えば160〜230午0で5秒〜30
分程度の熱処理又は過沃素酸処理、グルタルアルデヒド
化等の架橋処理さらにホルマール化等の変性処理を行う
。本発明によれば、選択透過性能のすぐれるPVA系中
空繊維をモジュール化し、実用に供する場合の予想もし
なかった大きな問題が解決され、特に中空繊維の数千〜
数十万本を束ねる大型装置に使用する場合に、端部接着
部での通液性を十分大きく保持でき、PVA系中空繊維
の選択透過性能を損することなくモジュール化できる効
果を有する。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例 1 ケン化度99.9モル%、平均重合度1700のPVA
、棚酸、酢酸を加熱溶解して、PVA22%、棚酸1.
3%/PVA、酢酸0.4%/PVAの水溶液を得た。
これを、完全脱泡後、環状ノズル芯部のニードルにエヤ
ーを流し、鞘部にこの水溶液を流しながら、苛性ソーダ
とE硝の混合浴中に押し出した。次いでローラードラフ
ト、中和、pH調節などを行なって水分が30%/セン
イとなるまで乾燥しボビンに捲き取った。得られたPV
A系中空繊維の外径は500仏、膜厚は80ム、内径は
340仏であった。この中空繊維を中40弧長さ60仇
の枠に5000本捲き、50℃×lhr乾燥後、一端部
1瓜力のみを200午○×10分間乾熱処理し、さらに
他、端部10肌のみを同じく200qoxIQ分定長乾
熱処理を行ない、中空繊維の枠両端部を切断して、両端
部10肌が乾熱処理された長さ60肌の中空繊維500
0本を得た。得られた中空繊維の両端部の膨潤度は1.
0母音、端部以外の膨潤度は1.63音であった。中空
繊維の端部各7のに二液混合性ェポキシ系接着剤を塗布
して端部を接着して中空繊維5000本を束ねた。
得られた中空繊維接着端部を約3伽切断し、端部に中空
繊維の関口を設けて接着部各4肌、全長54肌のモジュ
ールを得た。このモジュールを水に浸潰したところ接着
部の中空繊維は完全に真円を保っており、通液性に問題
はなかった。実質的に接着部以外の中空繊維の高膨潤性
従って高透過性能が全く損われない優れた透過性能を有
するモジュールを得ることが出来た。一方端部乾熱処理
をしない中空繊維を接着したモジュールでは、水に浸潰
すると接着部の中空繊維が偏平化し、通液しようとして
も圧力損失が大きく通液し難い。
従って中空繊維そのものの透過性能は優れているにもか
かわらず、モジュールとしては満足な透過性能を得るこ
とが出来なかった。実施例 2 実施例1で得られた織糸後繊維を、長さ2.5mとし、
端部25c双を各々枠に固定し、残り2.0のは無緊張
となるようにした。
次いで固定された両端部のみを8000xlhr予備乾
燥し、さらにプレートヒーターを用いて繊維両端部15
肌を210℃×3分熱処理し、枠より外して、両端部1
5弧が熱処理された長さ2.5肌の中空繊維20000
本を得た。得られた中空繊維の両端部の膨輝度は1.3
ぴ音、端部以外の膨潤度は、1.63音であった。中空
織総の総都各10仇に二液混合性、ポリウレタン系接着
剤を塗布して、端部を接着して、中空繊維20000本
を束ねた。
接着端部を5伽切断して中空繊維関口を設け接着部5肌
、全長2.4肌のPVA中空繊維モジュールを得た。こ
のモジュ−ルは、水浸漬後の端部の偏平化がなく通液性
が良好であり、優れた透過性能を有していた。実施例
3 ケン化度斑.5モル%、平均重合度2400のPVA、
分子量1000のポリエチレングリコール、棚酸、酢酸
を加熱溶解して、PVA15%ポリエチレングリコール
90%/PVA、棚酸2.0%/PVA、酢酸0.4%
/PVAの水溶液を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 所定長に切断されたポリビニルアルコール系中空繊
    維であつて、該中空繊維の少くとも一端部は膨潤度1.
    00〜1.20倍を有し、該端部以外の部分は膨潤度1
    .20〜1.80倍を有することを特徴とする選択透過
    性ポリビニルアルコール系中空繊維。
JP5949576A 1976-05-21 1976-05-21 選択透過性ポリビニルアルコ−ル系中空繊維 Expired JPS6038164B2 (ja)

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JPS61226561A (ja) * 1985-03-29 1986-10-08 ローベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 電磁弁、殊に内燃機関の燃料噴射装置用の燃料噴射弁

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