JPS6037451B2 - フラツシユ装置を有する深海カメラ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は筒壁に対物レンズのための窓を備える中空円筒
状の圧力ケーシングおよびフラッシュランプを備えるフ
ラッシュ装置を有する深海カメラに関する。

フラッシュ装置を組込んだ深海カメラは公知であり、対
物レンズは円筒状圧力ケーシングの節壁の窓の後方に配
置される。

この深海カメラの場合反射を避けるため筒壁内にもう１
つの窓がフラッシュ装置のために配置され、その後部に
フラッシュランプが組込まれる。カメラ対物レンズの写
角を最大に利用するためフラッシュランプの窓は対物レ
ンズの窓のできるだけ近くに配置される。とくに深い所
で使用される深海カメラは大きい圧力差に耐えなければ
ならないので、窓の製造および気密にとくに注意するこ
とが必要である。隣接する２つの窓は圧力ケーシングの
壁を著しく弱め、大きい壁厚の選択によってこれを補償
しなければならないので、カメラが重く、かつ大きくな
る。さらに円筒形の圧力ケーシングには、壁をあまり弱
くせずにカメラを大きい深さで使用する場合、比較的小
さい窓しか設置できない。ここれはかなり狭い角度の照
明しか達成されず、大きい範囲を収めるには多数の撮影
を必要とすることを意味する。本発明の目的はそれゆえ
フラッシュ装置組込の費用を低下し、同時に広角照明も
可能とするとくに大きい深さで使用するための深海カメ
ラを得ることである。

この目的は本発明により、圧力ケーシングが軸方向端部
に透明材料からなり、ねじ結合で自由に着脱しうる耐圧
ヘッドを有し、このヘッドが中空圧力ケーシングの内部
に向って開く鞠方向の孔を有する、圧力ケーシングと同
軸の中実円筒の形であり、この孔の中にフラッシュラン
プが配置され、圧力ケーシングのヘッドに向く端面に、
ヘッドの相対する端面が援し、２つの端面の間に○リン
グの配置されているリング溝が設けられていることによ
って解決される。

深海カメラのこの本発明の形成によりフラッシュ装置の
ための付加的窓の高価な絹込を不用とすることができる
。

圧力ケーシングの材料からなる比較しうる構造は、物体
照明角度が同じである場合、ケーシングの大きい延長と
全深海カメラの重量増大をもたらす。フラッシュランプ
は公知水中カメラの場合より対物レンズから大きく離れ
ているけれど、フラッシュランプを収容する透明ヘッド
が、公知の一方向にのみ働くフラッシュライト用窓に代
わる円筒の形の窓を形成し、照明光は圧力ケーシングの
方向へはその上緑によって制限されるので、フラッシュ
ランプによって形成される光源をヘッド中へずらして配
置し、光東の屈折を考慮して光源の発散光東と対物レン
ズの撮影範囲とが物体面内で重なるようにすることによ
って、そのつどの撮影条件に最適に適合させることがで
きる。ヘッドが実際に圧力ケーシングの閉鎖装置を形成
するので、シールにはまったく問題が生じない。ヘッド
の最大の耐圧性は中空圧力ケーシングの内部へ向って開
いた、フラッシュランプの配直された孔を有する中実円
筒でヘッドを形成することによって達成される。

光学的可能性を考慮しつつ製造費用を低下するため、こ
の孔およびその中のフラッシュランプが同軸に配置され
る。深海カメラは一般に対物レンズが１つしかないので
、物体照明の強さは孔の中に対物レンズと同じ方向を向
くレフレクタを備えることによって高めることができる
。

このレフレクタは、起りうる全半径方向の拡散照明の問
題を解決するのにも役立つ。ヘッドと圧力ケーシングは
ヘッドがねじ部を有し、ヘッドを圧力ケーシングの端部
へねじこむことによって結合することができる。

そのためヘッドはとくに下面の中心にねじ管を備え、こ
れが圧力ケーシンングの端部へねじこまれ、それによっ
て孔が貫通する。

本発明のもう１つの形成によればヘッドは内ねじを備え
る下向きの環状フランジを有し、さらに圧力ケーシング
端部は外ねじを備え、これにヘッドがフランジで結合す
る。

それによって孔、したがってフラッシュランプを圧力ケ
ーシンング壁の近くに備え、対物レンズに対する軸万向
の照明角度を大きくする可能性が得られる。ヘッドと圧
力ケーシングの接触面の確実なシールはヘッドの下面と
圧力ケーシングのヘッドへ向く環状面の間に○−リング
を配置し、このリングをとくに圧力ケーシングの環状面
のりング溝に配置することによって達成される。

ヘッドの材料としてはたとえばアクリルガラスが適する
。

次に図面により本発明を説明する。

第１図において２は本発明による深海カメラのたとえば
アルミニウム鋳物よりなる圧力ケーシング４の円筒壁を
表わす。

筒壁２にたとえばガラスの窓６があり、その後方に図示
されていないカメラの対物レンズが配置される。窓の範
囲の壁は図示のように強化される。圧力ケーシング４の
下面はケーシング閉鎖部８によって閉鎖される。圧力ケ
ーシング４のその反対側には透明材料たとえばアクリル
ガラスよりなるヘッド１０があり、ヘッドはねじ管１２
により圧力ケ−シング４の上端へねじ結合する。ねじ管
１２を通して軸方向の孔Ｉ４がヘッド１０の内部へ通ず
る。この孔の中にフラッシュランプ１６が配置され、こ
のランプは図示されていないソケットに鮫まり、それに
たとえばレフレクタ１８を固定することができる。圧力
ケーシング４の端面にシールのため○リング２２のリン
グ溝２０が設けられる。第１図の深海カメラを、理解を
容易にするためもう１度分解した斜視図で第２図に示す
。

カメラの同じ部分は同じ番号で示される。さらに付加的
にフラッシュラップのベース２４とソケット２６が示さ
れ、このソケットにレフレクタ１８が成形される。第３
図には第１図と類似の深海カメラが示され、この場合ヘ
ッド２８は内ねじを有する下向きの外側環状フランジ３
０を備え、このフランジでヘッドが図示のように圧力ケ
ーシング４の端部へ結合する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第３図は本発明による深海カメラの２つの
実施例の縦断面図、第２図は第１図のカメラの分解した
斜視図である。 ２…・・・円筒壁、４・・・・・・圧力ケーソング、６
・・・・・・窓、１０，２８……ヘッド、１２……ねじ
管、１６……フラッシュランプ。 ＦＩＧ，Ｉ ＦＩＧ．２ ＦＩＧ．３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 筒壁に対物レンズのための窓を備える中空円筒圧力
   ケーシング、およびフラツシユランプを備えるフラツシ
   ユ装置を有する深海カメラにおいて、圧力ケーシング４
   が軸方向端部に透明材料からなり、ねじ結合で自由に着
   脱しうる耐圧ヘツド１０を有し、このヘツドが中空圧力
   ケーシング４の内部へ向つて開く軸方向の孔１４を有す
   る、圧力ケーシングと同軸の中実円筒の形であり、この
   孔の中にフラツシユランプ１６が配置され、圧力ケーシ
   ング４のヘツド１０に向く端面にヘツド１０の相対する
   端面が接し、２つの端面の間にＯリング２２の配置され
   ているリング溝が設けられていることを特徴とするフラ
   ツシユ装置を有する深海カメラ。 ２ 孔１４の中に対物レンズと同じ方向を向くレフレク
   タ１８が配置されている、特許請求の範囲第１項記載の
   深海カメラ。 ３ ヘツド１０の耐圧ケーシング側の面の中心にねじ管
   １２が備えられ、このねじ管が圧力ケーシング４の端部
   へねじこまれ、それによつて孔１４が貫通している特許
   請求の範囲第１項記載の深海カメラ。 ４ ヘツド２８が内ねじ３２を備える下向きの環状フラ
   ンジ３０を有し、圧力ケーシングのヘツド２８に向く端
   部が外ねじを有し、これにヘツド２８がフランジ３０で
   ねじ結合している特許請求の範囲第１項記載の深海カメ
   ラ。 ５ 圧力ケーシング４のヘツド１０に面する端面にリン
   グ溝が存在する特許請求の範囲第１項記載の深海カメラ
   。 ６ ヘツド１０がアクリルガラスよりなる特許請求の範
   囲第１項記載の深海カメラ。