JPS603744B2 - 突入電流制限接続器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気一般装置・器具類の電源接続時の突入電流
が制限可能な接続器に関する。

従来電気一般装置・器具類の突入電流を制限する方法と
しては、電気接続器にスイッチを二段階に切り換えるこ
とにより突入電流を制限させるスイッチ式接続器を用い
たものあるいは、突入電流制限回路を特別に設けるもの
であった。

従って前者は操作上面倒であり、後者はコスト面で高い
という欠点があった。本発明の目的は電気一般装置・器
具類の電源の接続、切断に差込み接続器を用い得る場合
に、差込み接続器と電流制限素子のみによって、且つ特
別な操作を加えることないこ、電源の接続時の突入電流
を制限できる突入電流制限接続器を提供することにある
。

すなわち複数個のピンを有するプラグとこれらのピンに
適合し且つ少くともピンと等しい個数の受口を有するソ
ケットから成り幾対かのピンと受〇の電気的接続が他対
の．ものよりも早く行われるように工夫された差込み酸
続器と電流を適当な値に制限するための電流制限素子と
を使用し、これらに適当な配線を施すことによって電源
を供給するための前記差込み接続器の接続の初期には電
流制限素子が動作して突入電流を制限し、後に接続の終
期には電流制限素子の両端は短絡され電流制限機能を失
うようにすることができ、電源供給と突入電流制限とい
う二つの目的を達成することができる。

次に本発明の実施例について図面第１図、第２図、第３
図、第４図を参照して説明する。

第１図は本発明の第一の実施例であり、第１図に於いて
長いピンａ，ｃと短いピンｂを有するプラグＡとこれら
のピンに対応する受ロａ′，ｂ′，ｃ′を有するソケッ
トＡ′とで構成される都分イが時間差差込み接続器であ
り、実物状に描かれている。

他は簡略のため配線図で示した。動作について簡単に説
明すると、電源Ｃを受電部Ｄに供給するためプラグＡと
ソケットＡ′接続する際、先ずピンａと受ロａ′及びピ
ンＣと受口Ｃ′が電気的に接続され、受電部Ｄには電流
制限素子Ｂを通して電流が流れるため突入電流は制限さ
れる。電流制限素子Ｂには一般に抵抗リアクトルを使用
する。次にピンｂと受口ｂ′が電気的に接続され電流制
限素子Ｂの両端は短絡され、受電部Ｄには完全に電源Ｃ
の出力が供給される。この時ピンａと受口ａ′及びピン
Ｃと受口Ｃ′が電気的に接続されてからピンｂと受□ｂ
′が電気的に接続されるまでの遅延時間内に受電部Ｄの
突入電流がほぼ消滅しなければならない。この遅延時間
はピンや受口の形状及び操作により一定ではないが少く
とも数百のＳ以上にすることは可能で、通常の電気一般
装置・器具類に対してこの時間は十分満足でき得ると考
えられる。しかしこの遅延時間が十分ではない場合の手
段として第２図のような接続器を使用することによって
遅延時間を十分大きくすることも可能である。第２図の
接続器について説明する。第２図は断面図で、自由に回
転し、回転方向以外には固定され内側にネジ山をもつた
円筒形のキャップＦを有するプラグＥとこのキャップに
適合するネジ山を持ったソケットＥ′から成る時間差差
込み接続器であり、プラグＥとソケットＥ′の接続はキ
ャップＦを回転しながら行うため、ピンｄと受口ｄ′及
びピンｆと受口ｆ′が電気的に接続されてからピンｅと
受口ｅ′が電気的に接続されるまでの遅延時間を十分大
きくすることが可能となる。第１図、第２図はいずれも
ピンの長さの異る時間差差込み接続器について言及した
が第３図、第４図に示したような時間差差込み接続器を
使用して本発明の実施を行うことも可能である。

第３図は同一長さのピンｇ，ｈ，ｉを有するプラグＧと
これらのピン対応する受□ｇ，ｈ′，ｉ′のうちｈ′の
電気接触部分が他より奥に設置されたソケットＧ′から
成る時間差差込み接続器であり、差込みの際先ずピンｇ
と受口ｇ′及びピンｉと受口ｉ′が電気的に接続され、
後にピンｈと受口ｈ′が電気的に接続される。第４図は
ピンｉ，ｋ，１を有するプラグ日とこれらのピンに対応
した受口ｉ′，ｋ′，１′を有するソケット日から成り
、プラグ日をソケット印こ差込んだ後に右回りに一定の
角度だけ回転できるようになっている時間差差込み接続
器である。先ずプラグ日をソケットＨ′に差し込んだだ
けの状態ではピンｉ，ｋ，】はそぞれ受口ｉ′，ｋ′，
１′の図４の記号１の位置にあり、後にプラグ日を右回
りに回転することにより記号２の位置に移動することが
できる。従ってたとえば受口ｉ′にはこの位置にのみ電
気接続部分を設け、受口ｋ′，１′には１から２の位置
まで一様に電気接続部分に設ければピンｊと受口ｉ′の
電気的接続はピンｋと受口ｋ′及びピンーと受ロー′の
電気的接続よりも遅くすることができるわけである。次
に本発明の第二の実施例を第５図に示す。

第５図は長いピンｍ，ｏ，ｑと短いピンｎ，ｐ，ｒ夕を
有するプラグーとこれらのピンに対応する受口ｍ′，ｎ
′，ｏ′，ｐ′，ｑ′，Ｒ′を有するソケット１′とで
構成される時間差差込み接続器口と、電流制限素子Ｊ，
Ｋ，Ｌとを使用して、三相交流電源Ｍを受電部に供Ｖ給
する場合の突入電流制限方式であり、０動作原理は第一
の実施例で述べた内容と同様である。なおＬ久上に述べ
た本発明の実施例の他に、プラグ及びソケットの形状、
ピン及び受口の数を自由に選択して実施すること、プラ
グ及びソケットはタ電源側、受電部側のいずれに使用し
ても差しかえないこと、さらにピンと受口の電気的接続
の時間差を二段階、三段階・・・・・・・・・として多
時間差接続を行うことによって突入電流制限を段階的に
行うことができることは勿論である。

０ また、上記実施例では、電源側にプラグ、受電側に
ソケットを接続するように示したが、この逆でもよい、
また、プラグ側で短絡し、ソケット側には、電流制限素
子を設けたがこの逆でもよい。以上に詳述したように本
発明は複数個のピンをタ有するプラグと少くともこれら
のピンの個数と等しく且つ適合した受□を有するソケッ
トから成る差込み接続器を用い、各々のピンと受□の電
気的接続の時間差を利用し、すなわち接続器の接続の初
期には電流制限素子が働き、接続の終期にはこ０の電流
制限素子の両端を短絡することにより突入電流を制限で
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一の実施例の配線図で、プラグＡと
ソケットＡ′は実物状斜視図で描かれて夕し、る。 第２図、第３図及び第４図は本発明に使用する時間差差
込み接続器で、第２図、第３図は断面図、第４図は斜視
図で描かれている。第５図は本発明の第二の実施例の配
線図で、プラグ１とソケット１′は第１図と同様に実物
状斜視図で描かれている。各図に於いて示された記号の
説明を以下に示す。イ，口・・・・・・時間差差込み接
続器、Ａ，Ｅ，Ｇ，日，１……プラグ、Ａ′，Ｅ′，〇
，Ｈ′，ｒ……ソケット、Ｂ，Ｊ，Ｋ，Ｌ・・・・・・
電流制限素子、Ｃ・・・…電源、Ｄ，Ｎ・・・・・・受
電部、Ｆ・・…・キャップ、Ｍ・・・・・・三相交流電
源、ａ〜ｒ・・・・・・ピン、ａ′〜ｒ・・・・・・受
口。 繁〆図 弟Ｚ図 髪３図 第４図 労う図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 少なくとも第１のピンと第２のピンとを含むプラグ
   と、前記第１のピンが差し込まれることにより電気的に
   接続される第１の対を構成するための第１の受口と、前
   記第２のピンが差し込まれることにより、前記第１の対
   の電気的接続に対して時間差をもって電気的に接続され
   る第２の対を構成するための第２の受口とを少なくとも
   含むソケツトと、前記第１の対および前記第２の対のそ
   れぞれの一端を短絡する短絡手段と、前記第１の対およ
   び前記第２の対のそれぞれの他端の間に設けられた電流
   制限素子とを含むことを特徴とする突入電流制限接続器
   。