JPS6037080Y2 - 整理ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は上下方向に開閉する回転扉を具えたプラスチ
ック製の整理ケースに関する。

この種の整理ケースは食料品の収納、台所やリビングル
ーム等における小物の整理、醤油、ソース、醤油差しな
どの調味料やその道具、コーヒ、紅茶などの嗜好品とそ
の道具、家庭薬、乳児用品等の収納、整理など多目的に
使用され、冷蔵庫や茶棚などの上のように普通高い所に
置いて使用されている。

従来の整理ケースは第１図に示すようなものが一般に用
いられ、箱状のケース本体１は上部本体１ａと下部本体
１ｂに分割されて成形され、接着などにより一体化され
ている。

上部本体１ａの前部には開口部２があって、この開口部
には断面円弧状をした、換言すれば部分円筒面をなす扉
面３ａを有する回転扉３が扉面３ａにほぼ直角方向にケ
ース内に延びる腕部３ｂによってケース本体１ａの両側
壁ＩＣに回動自在に枢支４されている。

このものでは回転扉３は透明体であるがケース本体１は
上部本体１ａ、下部本体１ｂ共に不透明であるので、内
容物は正面からしか目視できない。

特に開口部２より下方にある品物は正面の斜上方から見
なければならず、上述のように茶棚の上など高い所に置
いた場合はケース自体を下へおろさない限り、通常の視
線からは内容物が見えないし、従って取出すのにも不便
であった。

この考案は上に述べたような従来の整理ケースの欠点を
除去腰使い勝手にすぐれ、しかも意匠的にもすぐれた整
理ケースを提供しようとするもので、従来は、ケース本
体を上下の三部分に分割成形していたのを改めて、前後
の三部分に分割して成形したものを一体に結合すると共
に、前部本体を透明とした整理ケースに関するものであ
る。

以下、この考案の実施例を図面について説明すると、第
２図、第３図においてプラスチック製のケース本体１０
はほぼ上下方向の面によって前部本体１１と後部本体１
２の２部分に分割して成形され周部分は接着・嵌着等適
宜の手段により一体に結合されて箱状のケースを形成し
ている。

実施例では前後の本体は斜方向の面で分割されているが
、垂直方向の面で分割成形して結合してもよい。

前部本体１１は透明に、後部本体１２は有色不透明に作
られている。

前部本体１１は無色透明でも有色透明でもどちらでもよ
い。

１３は回転扉で扉面１４は部分円筒面をなし、扉面１４
にほぼ直角方向にケース内に延びる腕部１５がその端部
近くにおいて、ケース本体の側壁１６にねじ１７リベツ
トその他適宜の手段で回転自在に枢支されている。

１８は閉扉時のストッパ、１９は開扉時のストッパ、２
０は回転扉１３の取手である。

この考案は上述のように回転扉１３、およびケース本体
１０を上下方向の面で分割した前部本体１１が透明に形
成されているので、整理ケースを高い所に置いて使用す
る場合でも、わざわざおろさなくても、透明な扉や前部
本体を通して、内容物を前方下方や前方側方からも、す
べて目視することができるので、如何なる物が収納され
ているかも一目瞭然として判る腰更に内容物が取り出し
やすく非常に便利である。

また前部本体１１を着色透明にすると後部本体１２の色
彩と相俟って意匠的にも種々の変化を与えることもでき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の整理ケースの斜視図、第２図はこの考案
の実施例の開扉状態の斜視図、第３図は第２図の■−■
線における閉扉状態における断面図である。 １０・・・・・・ケース本体、１１・・・・・・前部本
体、１２・・・・・・後部本体、１３・・・・・・回転
扉、１４・・・・・・扉面、１５・・・・・・腕部、１
６・・・・・・側壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース本体の前面開口部を開閉する部分円筒面をなす扉
   面と、扉面の軸方向両端からケース内へほぼ直角方向に
   延びる腕部とを有し、腕部をケース本体の両側壁に枢支
   してなる回転扉付きの整理ケースにおいて、ケース本体
   はほぼ上下方向の面で前後の三部分に分割されかつ結合
   されており、ケース本体の後部を不透明に、ケース本体
   の前部及び扉を透明とした整理ケース。