JPS6036797B2 - 連続式洗濯装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連続式洗濯装置に関する。

現在、種々の洗濯装置が知られている。

例えば、代表的なものとして、バッチ式の洗濯装置を挙
げることができる。このような従来の洗濯装置にあって
は、洗剤洗い処理およびゆすぎ処理は同一場所で行なわ
れるので、洗剤溶液およびゆすぎ水は再利用可能であっ
たとしても廃棄されることになる。このため多量の洗濯
物を処理する場合には相当量の洗濯客液およびゆすぎ水
が無駄に消費されることになる。本発明の目的は、多量
の洗濯物を洗濯する場合に洗剤およびゆすぎ水を効率良
く用いてそれらの消費量を最小に抑え得る新規な連続式
洗濯装置を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明による洗濯装置は予
洗し、用の第１の回転式ドラムと、洗剤洗い用の第２の
回転式ドラムと、ゆすぎ用の第３の回転式ドラムと、本
ゆすぎ用の第４の回転式ドラムとを包含する。第１の回
転式ドラムは洗濯物用の投入口を有し、また第４の回転
式ドラムは洗濯物用の排出口を有する。第１、第２、第
３および回転式ドラムは前記投入口から前記排出口に至
る洗濯物用通路を形成すべく一直線上に整列され、この
洗濯物用通路は前記４つの回転式ドラムの回転時に前記
投入口から投入された洗濯物が転動されつつ重力の作用
でもつて該洗濯物用通路に沿って前記排出口に向って移
動するように傾斜される。本発明による洗濯装置は、さ
らに、第４の回転式ドラムにゆすぎ水を注入するための
注入手段と、第４の回転式ドラムからの排出を第１およ
び第３の回転式ドラムに給送するための給送手段と、第
１および第２の回転式ドラムに洗剤溶液を供給するため
の供給源とを包含し、この供給源の洗剤溶液は第２の回
転式ドラムからの８Ｅ液と第３の回転式ドラムからの排
水とに洗剤を添加し、さらにまた、前記第１、第２およ
び第３の回転式ドラムのそれぞれは洗濯物の移動方向に
対して下流側に円筒部材を有し、各円筒部材は前記洗濯
物用通路の一部分を形成し、かつその該当回転式ドラム
の液体を排出するための多数の閉口部を備えていること
によって得られる。上述の構成から明らかなように、本
発明によれば、本ゆすぎを行なう第４の回転式ドラムか
らの排水が第１および第３の回転式ドラムに給送され、
子洗い処理およびゆすぎ処理が行なわれ、また洗剤溶液
は第２の回転式ドラムからの８Ｅ液に第３の回転式ドラ
ムからの排水を加えたものに洗剤を添加することによっ
て得られるようになっている。

したがって、本発明にあっては、本ゆすぎ処理に用いら
れた水が予洗し、処理、洗剤洗い処理およびゆすぎ処理
に用いられ、また洗剤洗い処理に用いられた洗剤溶液の
９Ｅ液と、ゆすぎ処理に用いられたゆすぎ水の排水とが
洗剤溶液を作るために再利用されるので、水および洗剤
の消費量を小さく抑えることができる。また、各回転式
ドラムから次の回転式ドラムに送られる洗濯物は水切り
がなされているから、各回転式ドラムの水は洗濯物によ
って汚されたり洗剤濃度が希釈される程度が少なく、各
回転式ドラム内の水の管理を容易に行うことができる。
本発明による連続的洗濯装置はきわめて多量の洗濯物を
処理する場合に有効に使用され得るものであるが、もろ
みからしよう油を絞り探るときに用いられる同一視格の
ぼう大なる枚数の雄布の洗濯には特に有用なものである
。

本発明の好ましい実施例にあっては、各回転式ドラムの
内側壁面には複数の突起部材が設けられ、これら突起部
材により各回転式ドラム内での洗濯物の転動が促進され
て洗濯効果が増大される。

すなわち、突起部材にひっかかった洗濯物が途中で落下
し、そのときのたたきつけにより洗濯効果が増大される
ことになる。また、好ましくは、第４の回転式ドラムの
下流側の半分には多数の開□部が形成され、これら関口
部を介してゆすぎ水が排出されるようにされる。次に、
本発明による連続式洗濯装置の一実施例について添附図
面を参照することにより説明する。

第１図を参照すると、そこには本発明による連続式洗濯
装置の全体が概略的に図示されており、それは子洗い用
の第１の回転式ドラム１０と、洗剤洗い用の第２の回転
式ドラム１２と、ゆすぎ用の第３の回転式ドラム１４と
、本ゆすぎ用の第４の回転式ドラム１６とを包含する。

第１のドラム１０Ｇま洗濯物用の投入ロー８を有し、第
４のドラム１６は洗濯物用の排出口２０を有する。図示
するように、これら４つのドラム１２なし、し１６は投
入口１８から排出口２０に至る洗濯物通路を形成すべく
一直線に整列させられる。第２図に詳しく図示するよう
に、各ドラムは頃斜台枠２２上に回転自在に支持される
。この点について詳しく述べると、各ドラムの両端部の
附近には環状案内溝部村２４が取付けられ、一方傾斜台
枠２２上にはその両側に沿って一対のロッド部材２６（
第２図では一方の側のロッド部材だけが図示されている
）が配置され、ロッド部村２６は傾斜台枠２２上に固着
された多数の軸受２８によって回転自在に支承され、し
かも各ドラムの環状案内溝２４と係合するようになった
ローラ３０を備える。以上の説明から明らかなように、
各ドラムはその環状案内溝２４でもつてローラ３０上に
配置されるので、各ドラムは回転自在に支持されること
になる。第２図に示すように、ロッド部材２６はスプロ
ケット３２を有し、スプロケツト３２は図示されない駆
動手段例えば電動モータとチェ−ン３４によって連結さ
れ、これによりロッド部材２６は駆動されて、すべての
ドラム１０，１２，１４および２０が同時にそれぞれの
ローラ３０上で回転させられることになる。なお、第２
図において、ドラム１０とドラム１２との間でロッド部
材２６は破断された状態で図示されているが、これは両
ドラム間の接続部を明瞭に示すための処置であり、本来
ならば、ロッド２６は連続的に図示されるべきものであ
る。第２図から明らかなように、すべての軸受２８は同
一高さを有しているので、煩斜台枠２２の煩斜度に応じ
て上述した洗濯物用通路すなわち投入口１８から排出口
２０に至る通路も煩斜されることになる。

したがって、ドラムの回転時に投入ロー８から投入され
た洗濯物は各ドラム内で転勤されつつ重力の作用でもつ
て上記洗濯物通路を排出口２川こ向って移動することに
なる。第１、第２および第３のドラムのそれぞれは洗濯
物の移動方向に対して下流側に円筒部材３６，３６′，
３６″を有する。

円筒部村は上記ドラムの直径よりも４・な直径を有し、
かつ上記各ドラムの下流側端にそこから突出した状態に
取付けられる。第１図から明らかなように、各円筒部材
は下流側に位置するドラムの上流側関口端にわずかに入
り込むような長さを有し、したがって各円筒部材３６は
上記洗濯物用通路の一部を形成することになる。第２図
に詳しく図示するように、本実施例では、円筒部村は端
部リング３８と、中央リング４０と、これらリングの内
側に沿って等間隔に配置されて該リングに固着された多
数のパイプ要素４２とから構成される。図示するように
、各円筒部材はその端部リング３８でもつて該当ドラム
の下流側端に固着される。このような構成から明らかな
ように、各円筒部材はそれらのパイプ要素間に多数の開
□部４４を備えることになり、該当ドラム内の液体すな
かち水もしくは洗剤溶液が上記洗濯物通路の傾斜のため
に開□部４４から排出されることになる。第１図に示す
ように、円筒部材３６，３６′，３６″のそれぞれの下
側にはトラフ４６，４６′，４６″が配置され、これら
トラフのそれぞれは該当円筒部材からの排出もしくは鎌
液を受けるようになっている。第１図から明らかなよう
に、第４のドラム１６は、第１、第２および第３のドラ
ム１０，１２および１４とは幾分異なった構造を有する
。

すなわち、第４のドラム１６の下流側の半分は円筒部材
３６，３６′，３６″と同様なパイプ構造にされ、この
ため第４のドラム１６の下流側の半分の部分には多数の
関口部が形成されて、そこからゆすぎ水が排出されるこ
とになる。なお、第４のドラム１６へのゆすぎ水の注入
は、該ドラムの上流側開口端の頂部から矢印Ａで示すよ
うに行なわれる。第４のドラム１６の下流側の半分の部
分の下側には、そこから排出されたゆすぎ水すなわち排
出を受けるためのトラフ４８が配置される。第１図に図
示するように、トラフ４８によって受け取られた排水は
タンク５川こ溜められ、この排水はポンプ５２でもつて
給送ライン５４を介して第１および第３のドラム１０お
よび１４に給送される。

給送ラインの途中には調整弁５６，５６′が設けられ、
これにより第１および第３のドラム１０および１４への
排水の給送量が制御される。第１図に図示するように、
第３のドラム１４の附近には洗剤溶液用の供給源すなわ
ち供給タンク５８が設けられる。

供聯合タンク５８の洗剤溶液はポンプ６０でもつて供給
ライン６２を介して第１および第２のドラム１０および
１２に供給される。供給ラインの途中には調整弁６４，
６４′が設けられ、これにより第１および第２のドラム
１０および１２への洗剤溶液の供給量が制御される。図
示するように、供給タンク５８は、トラフ４６′で受け
取られた排液と、トラフ４６″で受け取られた排水とを
収容するようになっており、その収容液体には洗剤が添
加される。すなわち、供給タンク５８の洗剤溶液は、第
２のドラム１２からの９Ｅ液と第３のドラム１４からの
排水とに洗剤を添加することにより得られる。上述した
連続式洗濯装置の作動について説明すると、先ず第１、
第２、第３および第４のドラム１０，１２，１４および
１６が回転させられ、洗濯物は投入口１８から第１のド
ラム１０内に投入される。

第１のドラム１０内では洗濯物はそこで転勤されつつ第
４のドラム１６からの排水と供給タンク５８からの洗剤
溶液とによって予洗いされ、次いで第２のドラム１２内
に移動する。第１のドラム１０内の液体は円筒部材３６
の関口部を介してトラフ４６に排出され、そこから矢印
Ｂで示すように廃棄される。洗濯物は第２のドラム１２
内で転勤されつつ供給タンク５８からの洗剤溶液によっ
て洗剤洗いされ、次いで第３のドラム１４内に移動する
。第２のドラム１２の洗剤溶液は円筒部材３６′の関口
部を介してトラフ４６′に排出され、そこから供競合タ
ンク５８に戻される。洗濯物は第３のドラム１４内で転
動されつつ第４のドラム１６からの排水によってゆすが
れ、次いで第４のドラム１６内に移動する。第３のドラ
ム内の液体は円筒部村３６″の開□部を介してトラフ４
６″に排出され、そこから供給タンク５８に送られる。
洗濯物は第４のドラム１６内で転勤されつつ矢印Ａで示
す注入水によって本ゆすぎされ、そこから排出口２０を
介して排出される。第４のドラム１６内のゆすぎ水はそ
の下流側の半分の部分の開□部を介してトラフ４８に排
出されそこからタンク５０‘こ送られる。先の記載から
明らかなように、タンク５０の排水は第１のドラム１０
および第３のドラム１４に給送され、それぞれのドラム
で予洗し、処理およびゆすぎ処理に利用される。以上の
ように、本発明によれば、本ゆすぎに用いられた水が本
ゆすぎ以前の処理、すなわち予洗い処理、洗剤洗い処理
およびゆすぎ処理のすべてに利用され、また洗剤洗い処
理からの擬液およびゆすぎ処理からの排水が供総合タン
ク５８に送られて洗剤溶液として再度利用されるので、
水および洗剤を効率良く用いることができる。

本発明の好ましい実施例において、各ドラムの内壁部に
複数の突起部村（図示されない）を設けて、これにより
各ドラム内での洗濯物の転勤を積極的に促進させること
ができる。

この場合、突起部材にひっかかった洗濯物が途中で落下
し、そのときのたたきつけによって洗濯効果が増大され
る。また、各ドラムの中間部でその内壁部の周囲に沿っ
て環状の仕切板（図示されない）もしくは環状の凸条部
（図示されない）を設けて、該仕切板等の上流側に所定
量のゆすぎ水もしくは洗濯溶液を保持することもできる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による連続式洗濯装置の一実施例を示す
裸岬各図であり、第２図は第１図の一部を拡大して示す
詳細図である。 １０・・・・・・子洗い用の第１の回転式ドラム、１２
・・・・・・洗剤洗い用の第２の回転式ドラム、１４…
・・・ゆすぎ用の第３の回転式ドラム、１６・・・・・
・本ゆすぎ用の第４の回転式ドラム、５８・・・…洗剤
溶液の供給タンク。 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 多量の洗濯物を連続的に洗濯するための装置であつ
   て、予洗い用の第１の回転式ドラムと、洗剤洗い用の第
   ２の回転式ドラムと、ゆすぎ用の第３の回転式ドラムと
   、本ゆすぎ用の第４の回転式ドラムとよりなり、前記第
   １の回転式ドラムは洗濯物用の投入口を有し、前記第４
   の回転式ドラムは洗濯物用の排出口を有し、前記第１、
   第２、第３および第４の回転式ドラムは前記投入口から
   前記排出口に至る洗濯物用通路を形成すべく一直線上に
   整列され、前記洗濯物用通路は前記４つの回転式ドラム
   の回転時に前記投入口から投入された洗濯物が転動され
   つつ重力の作用でもつて該洗濯物用通路を前記は排出口
   に向つて移動するように傾斜しており、さらに、前記第
   ４の回転式ドラムにゆすぎ水を注入するための注入手段
   と、前記第４の回転式ドラムからの排水を前記第１およ
   び第３の回転式ドラムに給送するための給送手段と、前
   記第１および第２の回転式ドラムに洗剤溶液を供給する
   ための供給源とよりなり、前記供給源の洗剤溶液が前記
   第２の回転式ドラムからの排液と前記第３の回転式ドラ
   ムからの排水とに洗剤を添加することによつて得られる
   ようになつていて、さらにまた、前記第１、第２および
   第３の回転式ドラムのそれぞれは洗濯物の移動方向に対
   して下流側に円筒部材を有し、各円筒部材は前記洗濯物
   用通路の一部分を形成し、かつその該当回転式ドラムの
   液体を排出するための多数の開口部を備えていることを
   特徴とする連続式洗濯装置。 ２ 前記第１項に記載の装置において、前記第１、第２
   、第３および第４の回転式ドラムのそれぞれはその内側
   壁面に設けられた複数の突起部材を有し、これら突起部
   材により各回転式ドラム内での洗濯物の転動が促進され
   て洗濯効果が増大されるようになつていることを特徴と
   する装置。 ３ 前記第１項に記載の装置において、前記第４の回転
   式ドラムの下流側の約半分には多数の開口部が形成され
   、これら開口部を介してゆすぎ水が排出されるようにな
   つていることを特徴とする装置。