JPS6036789B2 - 条線体に沿つて移動素子を移動させる装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は条線体に沿って移動素子を移動させる装置に関
するものである。

本発明は、例えば動くディスプレイ装置、遊戯機械、装
飾臭、玩具、その他に使用することができる上記種類の
装置であって、構造が簡単で且つ移動素子の動きのおも
しろさを観察者や遊戯者に与えることを目的とする。

以下、本発明を図示の実施例について詳細に説明する。

第１図は、本発明の第１の実施例を示したものであり、
１は電磁石により回転磁界を発生する加振装置、２はこ
の加振装置１に近接して位置するように条線体３に固着
さた永久磁石より成る振動子である。条線体３はその上
端が天井等の支持部材４に固定されており、下端には弾
性質の材料から成る調節素子５を介して重り６が吊下げ
られている。この条線体３は加振装置１との協動により
磁気的に加振される振動子２によって加振される。７は
、この加振された条兇暴体３の振幅の腹部に位置するよ
うに、条線体上方に固着した折返し用のストツパ、そし
て８はこの条線体３の貫通する比較的大きな中心孔９を
有する移動素子である。

加振装置１は商用周波数の交流で付勢される励磁器、例
えば第２図の様な〈ま取りコイル１０をもった誘導モー
タのステータを有し、該ステータのロータ用空隙部跡に
は環状磁石１１が俵め込まれている。

この環状磁石１１と振動子２とは、第３図に示すように
、僅かに離れた位置をとるようになっている。

磁石１１は、振動子２との間の磁気作用の下に振動子２
の位置を規制し、条線体３の振動範囲を限定している。
この振動範囲の限定は、上記磁石１ １を用いる代りに
、条線体３の長さ又は重り６の重量の調整によっても行
なうことが出来る。振動子２と環状磁石１１との間隔が
経時的に変化しないようにする為、条線体３は、少くと
もその上端から振動子２に至る迄の間は、アクリル、硬
質塩化ビニール、真銀製の細榛又は管、釣糸の様な非伸
縮性の条線体で形成してある。

調節素子５は条線体３が比較的自由に振動し、適当な振
動波が条線体３に乗るようにする為のものであり、硬質
塩化ビニール、ゴム製の細榛又は管の様な弾性材料で形
成されている。しかし、この調節素子５は振動素子２よ
り下方全部の条線体を上記のような弾性材料で構成した
ときは不必要である。即ち調節素子５と振動素子２との
間の条線体を全て調節素子と全て同一の材料で形成する
こともできる。また必ずしも条線体の端とは限らず、加
振装置１を越えたところで調節素子を設けてもよい。移
動素子８は円板状、球状、筒状その他の形状の比較的軽
量の都材で構成されており、中心孔９の大きさは条線体
３をこれに遊隊されるように定めてある。さて、加猿装
置１に商用周波数の交流を加えてこれを励磁すると、振
動子２が励振されて円運動を行ない、これにより条線体
３には複数個の節と腹とを有する振動波が分布される。

しかしこの振動は波の腹の部分でみて単なる往復運動で
はなく円形又は楕円の回転運動となる。また、弾性体で
ある調節素子５の存在により、条線体３の節の部分は一
義的な節とならず、或る幅をもった節となる。このよう
な適当な振動波を条線体に乗せる為の調節は、調節素子
５の長さにより行うことができる。この条線体３の振動
により、移動素子８が条線体３に沿って上方又は下方に
移動し、ストッパ７又は調節素子５により反作用を受け
て、逆方向に移動し、再び調節素子又はストッパ７の所
で移動方向が反転され、以後この動作を繰り返す。

観察によれば、上昇する場合にはその回転している移動
素子が第４図の１２Ａのように台形に見え、下降する場
合には第５図の１２８のように逆台形に見える。従って
移動素子８が条線体３に沿って移動するメカニズムは、
次の様に考えられる。即ち、上昇する場合には第４図の
如く移動素子の中心孔９の上緑が条線体３と接し、下降
する場合には第５図の如く中心孔９の下縁が条線体３と
接する。そして波の節のところでも、或る幅で条線体は
円運動をしているのでこの節の部分をも通過できる。第
６図及び第７図はそれぞれ本発明の他の実施例である。

第６図の装置は、基台１３に条線体３としてアクリル綾
を立てたものであり、この条線体３の先端にはビニール
管又はゴム管から成る調節素子５の端が鼓袋されている
。第７図の袋薄は、第６図のアクリル棒の先端に、釣線
のような可榛性の条線体を接続してこれを轡曲せしめそ
の先端に調節素子５を設けたものである。第７図の自由
端則ち調節素子は、固定の容器１４、例えば試験管の如
き細い管内にあまり動かないように挿入しただけであり
半開放になっている。第６図及び第７図の実施例に於る
動作及び他の構成は第１図のものと変りないので、その
説明は省略する。以上述べたように、本発明によれば構
造が簡単ではあるが、１本の如振された条線体に対し１
個又は複数個の移動素子を回転移動させることができ、
しかも条線体を相当長くし或は轡曲させても移動素子は
その条線体の端から端迄回転移動することが可能である
。また移動素子の外形状は任意の形にすることが可能で
あり、これに模様もしくは色彩を施せば、非常に美しい
回転移動体を構成し得る。従ってこれらの単位装置を組
合わせれば、動くディスプレイ装置、遊戯機械、装飾具
、玩具、その他に関し非常におもしろいものを造ること
ができる。図面の簡単な説頚 第１図は本発明の第１の実施例を示す図面、第２図はそ
の加振装置の構成例を示す略図、第３図は第２図の加振
装置の永久磁石と振動子との関係を示す説明図、第４図
及び第５図は移動素子の移動メカニズムの説明図、第６
図及び第７図は各々本発明の他の実施例を示す図面であ
る。

１・・・…加猿菱鷹、２・・・…振動子、３・・・・・
・条線体、５…調節素子、６・・・…重り、７…・”ス
トッパ、８・・・・・・移動素子、１１・・・・・・永
久磁石。

第３図第４図 第５図 第１図 第２図 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電磁石により回転磁界を発生する加振装置：この加
   振装置に近接して配置される永久磁石から成る振動子を
   固着し、この振動子と上記加振装置との協動により加振
   される条線体：条線体の貫通する比較的大きな中心孔を
   具備する移動素子：上記振動子を固着せる加振位置とは
   反対側にある条線体端部又はその近くに固着した調節素
   子：を具備することを特徴とする条線体に沿うて移動素
   子を移動させる装置。