JPS6036486Y2 - ハンガイ−ヤの把持用クサビ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、下端に電車線を把持して、これを吊架線に支
架するハンガイーヤの、電車線把持力を得るために打ち
込まれるクサビ関するものである。

電車線を把持するハンガイーヤのイーヤ片の把持力を得
る手段として、中間が互いに軸により連結された一対の
挟持片の上方相互間にクサビを打ち込んで上方を拡開し
、逆に下方を閉じて電車線を把持するものが知られてい
る。

これに用いられるクサビ１は、中央にガイド孔１ａを有
する長環状に形成されており、先端が打ち込まれた後は
、両挟持片１２ａ、１２ｂから互いに対向内方に突出さ
れた案内突起１３がガイド孔りａ内に嵌合し、その進路
を案内するように構成されている。

ところが、案内突起１３がガイド孔１ａに到るまでの先
端部には何の案内もないため、打ち込み方向を誤った場
合、第１図仮想線で示されるように、先端部がイーヤ片
の上方へ飛び出してしまう不都合がある。

この不都合を解消するため、例えば実公昭５３−２２８
９０’Ａ報に示されるように、先端上部を下部に比して
肉薄に形成するものが公知であるが、これは一方が肉薄
であるために強度が低くなり打撃により折損されやすい
欠点がある。

本考案は、従来のこの種のクサビの前記のような欠点を
除去すべく工夫されたもので、構造が簡単で堅固であり
、しかもハンマーの打ち損じにより先端が挟持片の上方
に飛び出すことのないクサビを提供しようとするもので
ある。

本考案の実施の一例を図面について説明するに、ハンガ
イーヤ１０は、吊架線Ｈに掛は回わされるハンガバー１
１と、その下端部に設けられた、電車線Ｔを把持するイ
ーヤ片１２と、このイーヤ片１２内に打ち込むことによ
ってイーヤ片の電車線把持力を得るためのクサビ１とか
ら戊る。

イーヤ片１２は、中間部において相互に軸１４により上
下部が開閉しつるように連結された一対の挟持片１２ａ
、１２ｂから戊り、上部相互間にクサビが打ち込まれた
ときに下部相互間を閉じてここに電車線Ｔを挟持するよ
うに構成されている。

クサビ１は、中央に細長にガイド孔１ａを有する長環状
で、イーヤ片１２の上部に打ち込まれたときに挟持片１
２ａ、１２ｂの対向内側に形成された案内突起１３がガ
イド孔１ａに嵌合し、これにより挿入が案内される。

クサビ１はガイド孔１ａの中央両縁部表裏両面部に設け
られた係合凹部１ｂにイーヤ片１２の案内突起１３が係
合する位置まで矢線方向に打ち込まれる。

さらにクサビ１の打ち込み方向端部の両面には、端縁か
らガイド孔１ａに到る案内’１４１ ｃが形成されてお
り、打ち込み時にこれがイーヤ片１２の案内突起１３と
係合して、クサビの先端部の進路を水平に案内するよう
にされている。

またクサビ１の打撃端部１ｄは、下方に向って短かくな
るように傾斜がつけられており、打撃時にクサビ１の打
ち込み力が自然に下方に向うようにされている。

本考案のクサビは以上のように構成されているので、イ
ーヤ片１２への打ち込みにあたって、その進路が案内溝
１ｃに案内されることと、打撃端部の傾斜構造とによっ
て、ハンマーの打ち損じにより先端が上方へ飛び出すこ
となく、スムーズに水平に進入させることができるので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１図はハン
ガイーヤの正面図、第２図は同側面図、第３図はイーヤ
片の側面図、第４図はクサビの正面図、第５図は同側面
図、第６図は同平面図である。 １・・・・・・クサビ、１ａ・・・・・・ガイド孔、１
ｂ・・・・・・係合凹部、１ｃ・・・・・・案内溝、１
ｄ・・・・・・打撃端部、１０・・・・・・ハンガイー
ヤ、１１・・・・・・ハンガバー １２・・・・・・イ
ーヤ片、１２ａ・・・・・・挟持片、１２ｂ・・・・・
・挟持片、１３・・・・・・案内突起、１４・・・・・
・軸。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）互いに上下を開閉しうるように中間部において軸
   で連結された一対の挟持片の上部相互間に打ち込まれる
   長環状の電車線把持用のクサビであって、打ち込み方向
   端部中央の両面に、外縁からガイド孔に到る案内溝が設
   けられているハンガイーヤの把持用クサビ。
2. （２）さらに打撃端部が下方に向って短かくなるように
   傾斜している実用新案登録請求の範囲第（１）項に記載
   のハンガイーヤの把持用クサビ。