JPS6036390Y2 - 縦型粒体選別機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、米麦等の穀粒物、天然の粒体鉱物その他の粒
体を大粒の整粒と小粒及び屑粒とに選別し、整粒の粒体
を袋詰め等の包装に供するのに便宜な縦型の粒体選別機
に関する。

従来、スパイラル買付き軸を内蔵した縦型の粒体選別機
を用いて選別した整粒を所定量計量して袋詰めする場合
、納屋等にしまい込んでいた選別機と計量器とを夫々別
々に運び出し、選別機の整粒取出口の下方に計量器を載
置し、該計量器の上に口を開いた袋を載せ、整粒取出口
から、整粒を袋の中に落下させ詰め込み、袋詰めが終了
した後は、選別機と計量器を別々に納屋等にしまい込ん
でいた。

しかしながら、選別機と計量器はいつも対にして使用す
るものであるにもかかわらず、別々にしまい込み、又別
々に取り出すことは面倒であり、更にいつも選別機と計
量器が同じ場所にしまわれるとは限らず、例えばシーズ
ンオフを経て一年ぶりに納屋から取り出す際に、計量器
のしまい場所を忘れてしまい、比較的小型の計量器を探
すのに手間がかかるという不都合があった。

また、計量器をしまっておくための別の床スペースをも
必要とした。

本考案は、上記の如き従来品の欠点に鑑み、計量器を選
別機の内部に収納出来るようにすることによって、納屋
にしまう場所や取り出す場合に、選別機のみをしまい、
また取出すだけで、同時に計量器をも収出することが出
来る便利な選別機であって、計量器をしまっておくため
の床スペースを省くことの出来る優れた選別機を提供す
ることを目的とするものである。

以下に、本考案を、その実施例を示す図面に基いて説明
する。

本考案に係る縦型粒体選別機（以下本案選別機という）
は、第１図に示す如く、中空又は中実のスパイラル買付
き軸１を駆動モータ７によって、ギヤボックス６内のギ
ヤを介して回転させることにより、粒体供給口２５から
投入された被選別粒体を上方へ揚粒し、その揚粒中に、
遠心力により粒体を選別網筒１０に押し付け、整粒と小
粒及び屑粒とを選別し、そのようにして最上部へ揚粒さ
れた整粒をホッパ２６内に放出−整粒取出口１２から整
粒を落下させる縦型粒体選別機であって、その底部２に
台車３を備えており、台板２４に固定された、前記スパ
イラル買付き軸１の下方軸承部４より低い位置に、計量
器５を収納するための有底室Ｘが設けられている。

第１，２図に示す実施例の場合は、台板２４の下面に下
垂固定されているギヤボックス６と台車下端部３ａとの
間に、有底室Ｘが設けられている。

なお、同実施例の場合、有底室Ｘの横側には、前記駆動
モータ７が配設されているが、これに代えてギヤボック
ス６の下方に該駆動モータ７を配設し、その下方に有底
室Ｘを設けてもよいことは勿論である。

また、台板２４の直近下方に有底室Ｘを設けることも可
能である。

該有底室Ｘの側壁には、計量器５を収出するため、蓋８
の付いた開口部９が設けられている。

図示実施例においては、開口部９は、前記スパイラル買
付き軸１や前記選別網１０等を内装したケーシング１１
の、整粒取出口１２が存在する側の側壁の下方寄り部分
１１ａに設けられている。

開口部９の下縁は、有底室Ｘの底壁１３と同じ高さにし
、計量器５の出し入れを容易にするのが望ましい。

蓋８は、第１図に示す如く、その上縁がヒンジ１４によ
ってケーシング１１に連結され、２点鎖線Ａに示す如く
、上方に開くタイプのものあるいは、第２図に示す如く
、蓋８の下縁がヒンジ１５によってケーシング１１に連
結され、２点鎖線Ｂに示す如く、下方に開くタイプのも
の、あるいは更に、図示は省略したが、Ｍ８の左又は右
縁が、ヒンジによってケーシング１１に連結され、左又
は右方に蓋８が開くタイプのもの等任意の蓋であってよ
い。

なお、蓋８は閉じられた際に、適宜のロック手段によっ
て、ケーシング１１に脱着自在に固定されることが望ま
しい。

要するに蓋８は、ヒンジ式に限らず、スライド式等の公
知の手段によって開口部９を開閉するものでありさえす
れば如何なるものであってもよい。

第１図、第２図に示す実施例においては、計量器５を有
底室Ｘに収納した際、計量器５が室Ｘ内で奥の方へ動か
ないように固定するため、バック固定板１６が室Ｘの底
壁１３に立設されるとともに、蓋８の内面にも固定板１
７が固着され、蓋８が閉じられた際、計量器５がバック
固定板１６と固定板１７とによって、前後から挾まれ、
室Ｘ内で動かないようになされている。

なお、図中、１８はゴム板等のクッション部材、１９は
本案選別機から計量器５に電気を供給し、又計量器５か
ら出力される計量値信号を本案選別機に出力するための
、複数本のコードからなる電気コードであって、そのプ
ラグは、整粒取出口１２側のケーシング側壁の下方寄り
部分１１ａに設けられているコンセント２０に差込まれ
るものである。

２１は計量器５から出力された計量値信号をディジタル
表示する表示器、２２は計量器５から出力された計量値
信号に基き、所定量の整粒が袋２３に袋詰めされたこと
を検知し、整粒取出口１２を閉成するシャッタである。

次に、本案選別機の作用について述べる。

第１図の２点鎖線Ｃに示す如く、計量器５を、整粒取出
口１２の下方に配置し、２点鎖線りに示す如く、袋２３
を、口を開いた状態で該計量器５の上に載置し、整粒取
出口１２から落下してくる整粒を袋２３の中に詰める。

計量器５は、袋２３の中に所定量の整粒が詰められると
、これを検知してシャッタ２２へ信号を送り、整粒取出
口１２が閉成される。

所定量詰められた袋２３を他所へ運び出した後、他の空
の袋２３を計量器５の上へ載置し、前同様にして、所定
量整粒を詰める。

このようにして、整粒を袋詰めし終わると、本案選別機
の前記蓋８を開き、計量器５を手で持ち上げ、有底室Ｘ
内に収納し、蓋８を閉める。

なお、第２図に示す場合のように、蓋８が下方に開く場
合には、蓋８の裏側に計量器５を載せつつ有底室Ｘ内に
押し込んでもよい。

この計量器５が収納された本案選別機は納屋等に収納さ
れる。

再使用時には、計量器５が収納された本案選別機を納屋
等から運び出し、蓋８を開いて計量器５を取出し、袋詰
め作業を行う。

このように、本案選別機は計量器５をその内部に収納す
ることが出来るので非常に便利である。

以上述べたところから明らかな如く、本案選別機は、本
案選別機を運ぶだけで、計量器も同時に運ぶことが出来
るので納屋等への出し入れが非常に便利であり、また、
納屋等にしまった場合にも、常に選別機と計量器は一体
的にしまわれているので、計量器を紛失する恐れもない
。

更に、計量器をしまっておくために別個の床スペースを
必要としないという長所もある。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本案選別機の実施例を説明するためのも
のであって、第１図は本案選別機の一部縦断側面図、第
２図は、本案選別機の一部拡大縦断面図である。 １・・・・・・スパイラル買付き軸、 ２・・・・・・本案選別機 底部、 ３・・・・・・台車、 ３ａ・・・・・・台車下部、 ４・・・・・・ス パイラル買付き軸の下方軸承部、 ５・・・・・・計量器、 訃・・・・・蓋、 ９・・・・・・開口部、 Ｘ・・・・・・有底室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スパイラル買付き軸を内蔵し、底部に台車を備えた縦型
   粒体選別機において、前記スパイラル買付きの下方軸承
   部より低い位置に、粒体計量器収納用の有底室が設けら
   れ、該室の側壁には粒体計量器を収出するための蓋付き
   開口部が設けられていることを特徴とする縦型粒体選別
   機。