JPS6036232Y2 - 脱水洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、口縁にバランスリングを取付けた洗濯兼脱水
槽の底部に回転翼を配設し、この回転翼の裏側に、回転
翼と一体的に回転する裏羽根のポンプ作用により洗濯兼
脱水槽内の液を吸込むポンプ室を形威し、このポンプ室
へ吸込んだ液を、送水管を介し洗濯兼脱水槽の上方より
この槽内へ送水するようにした脱水洗濯機で、組立を簡
単にしてサービス性の優れたものを提供せんとするもの
である。

以下図面に基き説明する。

１は外槽で、内部に多数の脱水用小孔２を有する洗濯兼
脱水槽３を内装している。

この脱水槽３の底部中央に設けられた開口４内に、回転
翼軸５に取付けられた回転翼６が配設され、この回転翼
６の裏面には複数の裏羽根７が形成されている。

脱水槽３の外底面には、その一部分８′が開放された環
状リブ８と、複数のボス９が垂設されている。

１０は脱水槽３の駆動軸１１に固定された脱水槽基板で
、この基板１０上に前記環状リブ８とボス９とが当接し
、ボス９にネジ１２を締付けて基板１０と脱水槽３とを
結合している。

そして回転翼６の裏側には、基板１０と環状リブ８とで
ポンプ室１３が形成されている。

基板１０には複数の透孔１４が設けられ、回転翼６の回
転時、裏羽根７のポンプ作用で外槽１と脱水槽３間の液
（結局脱水槽３内の液になる）が第１図矢印の如くこの
透孔１４を通ってポンプ室１３へ吸込まれる。

１５は軸受ケース、１６はモーターで、これらは機枠（
図示せず）に防振的に吊下された外槽１の底部に取付け
られている。

前記脱水槽１３の外底面には、前記環状リブ８の開放部
８′に連設したポンプ室１３の吐出口１７が形成されて
いる。

１８は吐出口１７を形成するため、脱水槽外底面のコー
ナ一部に装着されたカバーである。

脱水槽３の口縁には、内部に液体１９を封入したバラン
スリング２０が装着されている。

このバランスリング２０の内側面には、第３図から明ら
かな如く外方へ２段に窪ませられた凹所２１が形成され
、この凹所２１の最も奥の壁２２の上端より一体に内側
へ向けて係止片２３が突設され、又この壁２２のほぼ中
央より一体に同じく内側へ向けて弾性爪２４が突設され
ている。

又凹所２１の手前側の壁２２′の下端には、一対の支持
台２５が一体に突設され、この支持台２５に係止孔２６
が設けられている。

２７はブロー成形により造られた送水管で、この送水管
２７の下端は前記吐出口１７内に嵌合され、一方上端は
、内方に屈曲されてバランスリング２０の前記凹所２１
の最も窪んだ部分の中に配設されている。

そして送水管２７の上端に設けた段部２δに、前記弾性
爪２４が弾性的に係合し、送水管２７を規定位置に配設
している。

２９は袋状のリフトフィルター３０の口縁枠体３１を取
付けた取付枠で、その下端に突設した一対の脚３２が前
記支持台２５の係止孔２６に挿入され、その上端に設け
た弾性フック３３が前記係止片２３の先端に弾性係合す
ることにより、第４図の如く前記凹所２１内に配設され
ている。

この状態では送水管２７の上端開口に前記口縁枠体３１
が対向せしめられている。

前記フック３２はその押圧部３４を押すことにより係止
片２３より容易に外すことができる。

かかる構成のものにおいて、洗濯やすすぎ時に、前記裏
羽根７のポンプ作用によりポンプ室１３へ吸引された液
は、前記吐出口１７及び送水管２７を通って第１図矢印
の如くリフトフィルター３０を介し脱水槽３内へ送水さ
れる。

この際液中に含まれている糸屑等はりントフィルター３
０にて捕獲される。

そして一旦捕獲された糸屑等は、リントフィルター３０
が洗濯水位Ｈより上位にあるので水流により逃げること
なく確実に貯えられる。

又脱水槽３内の水流は回転翼６の回転に基づく渦巻水流
に、送水管２７の上端より送水される液が加わるので、
複雑な水流となり洗濯物の特に上下の入れ替わりを促進
して洗浄効果を向上させるものである。

本考案に依れば、ポンプ室へ吸引した洗濯兼脱水槽内の
液を上方へ送水する送水管２７を、その下端を吐出口１
７に上下方向で嵌合腰その上端開口を内方へ折曲して弾
性爪２４で内外方向から弾性係合させることにより、規
定位置に配設させるようにしたので、ネジや工具を用い
ることなく簡単に脱着ができ、清掃等のためのサービス
性を向上できる。

また、リフトフィルターの開口縁を送水管の上端開口に
向けたので、開口からリントフィルターまでに別に通路
を設ける必要がなく、吐水通路を簡略化してコストの軽
減を図ることができる。

そして、送水管は上端はバランスリングの内側面に形成
した凹所２１内に配設されているので、洗濯兼脱水槽の
口縁が送水管があるからといって狭くなることなく、洗
濯物の出入れに何ら支障をきたすようなことがない等種
々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の脱水洗濯機を示し、第１図は内部の縦断
面図、第２図は要部拡大断面図、第３図はりントフィル
ターを取外した状態における第２図■−曲線に基づく断
面図、第４図は第３図にリフトフィルターを取付けた状
態を示す図、（リントフィルターは平面図で示す）第５
図はりントフィルター及び取付枠の斜視図である。 ２０・・・・・・バランスリング、３・・・・・・洗濯
兼脱水槽、６・・・・・・回転翼、７・・・・・・裏羽
根、１３・・・・・・ポンプ室、１７・・・・・・吐出
口、２１・・・・・・凹所、２７・・・・・・送水管、
２４・・・・・・弾性爪、３０・・・・・・リントフィ
ルター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 口縁にバランスリングを取付けた洗濯兼脱水槽の底部に
   回転翼をを配設し、この回転翼の裏側に、回転翼と一体
   的に回転する裏羽根のポンプ作用により前記脱水槽内の
   液を吸込むポンプ室を形威したものにおいて、前記ポン
   プ室の吐出口を脱水槽の底面に沿って設け、前記バラン
   スリングの内側面には凹所を形威し、送水管の下端開口
   を前記吐出口に上下方向で嵌合すると共に上端開口を前
   記凹所内に配設し且つ内方へ折曲し、前記凹所の壁面に
   はこの送水管の上端を脱水槽内側壁に向けて弾性的に係
   合する弾性爪を一体に突設し、送水管の内向きの上端開
   口に対して開口縁を設けたりントフィルターを、この凹
   所内に着脱自在に設けたことを特徴とする脱水洗濯機。